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第2章 王都へ
142 食事会
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遅くなってごめんなさい💦
今日は夜に実家に帰るので、1話のみの投稿です。
なので、いつもより長めの話にしようと頑張ったら、こんな時間になってしまいました、ごめんなさい!
今から実家に恵方巻きを強奪しにいってきます(笑)
皆さんもよい節分を!
---
おかしい。
「先程はすぐに庇うことができず、すみませんでした」
「いや。陛下の立場では仕方がないことだ。まさか後見人について、いちゃもんをつけられるとは思わなかったしなぁ」
私はつい先程、ようやくあの辛くて長い謁見の間から無事に生還できたはずなのに。
「ダフィル家の当主はラッセルだと思っていたのだが、ラッセル・ダフィルはどうしたのだ」
「ラッセル・ダフィルは5年前に落馬で命を落としました」
謁見が終わったら、学生寮に帰るものとばかり思っていたのに、何故私は今だにお城にいて、先程別れたはずの国王様一家が目の前にいるのだろうか?
「ラッセルがっ!?…そうか、あの者は穏健派で王家にもよく尽くしてくれた男であった。惜しい者を亡くしたな」
「はい。今は先程のジェームス・ダフィルが当主ですが、彼はどうやらラッセルとは考えが違うようで、ラッセルが亡き後は穏健派とは距離をおき、貴族派とばかり付き合ってるようです」
「ジェームズ?もしかして…」
フェ様と国王様は何やら先程のダフィル伯爵について話し込んでいるのを良いことに、思わず現実逃避をしてしまう。
私が何故こんなことになってしまったのかというと、あれは20分ほど前に遡る。
「サラ様、お疲れさまでした」
「神官長様もありがとうございましたっ!」
謁見の間を退出した後、私たちは先程の控え室に戻っていた。お互いを労いあう私たちの元に、ある一人の女性が現れる。
「クレア侍女長!久しぶりだな」
「フェビラル様、お久しぶりでございます」
クレア侍女長さんはフェ様にそれは見事な臣下の礼をすると、来訪した理由を述べる。
「国王陛下がお二人と是非とも昼食を一緒にとりたいと仰せです。今からご案内いたします」
「国王陛下が?」
「えっ⁉️でも、お披露目会も晩餐会もないって」
私が未成年だから、お披露目会も晩餐会もないと聞いていたので、まさかの事態に思わず口を挟んでしまう。
「はい。これはごく私的な食事会ですので、晩餐会やお披露目会とは全く別物です」
「国王陛下以外はどなたがいるのかね?」
「参加されるのは国王陛下ご一家でございます」
私的な食事会と言われても、国王様ご一家との食事会なら、私にとっては晩餐会やお披露目会と何が違うのかわからないのですが。
「わかった。では案内してもらおうか」
「えっ⁉️あのっ!」
「かしこまりました」
私としては断りたいところではあるのだけど、フェ様が了承してしまったので、クレア侍女長さんについていくしかなかった。
まぁ、国王様のご招待を断ることなんてできないのはわかってたんだけどね!
「アシュエル様もフェビラル様も難しいお話はお止めになって。わたくしたちはまだ挨拶もすんでいないのですよ。今回の主役を放っておくなんて、ホスト失格ですわよ」
国王様たちが普段生活している王宮に案内されてすぐ、フェ様と国王様は話し込んでしまい、私は手持ち無沙汰になってしまった。なので、ちょっと前のことを回想してたわけだけれど、そんな二人を王妃様が諌める。
「む。そうだな」
「サラ、すまない」
「い、いえ!だ、大丈夫です」
まさか、国王様から謝られるなんて思わず、ビックリしてしまう。心臓に悪いので、ただの村娘に謝るのはやめてくださいっ!
「突然の昼食会に驚いたであろう。本来は事前に食事会のことを伝える予定であったのだが、叔父上は伝える前に王宮を出てしまったのでな」
「そうだったのか?」
「はぁーっ。サージに私が政務が終わるまで叔父上を引き留めておくよう頼んでおいたのに、勝手に城を抜け出したのは誰ですかっ。サージが腹をさばいてお詫びするといって聞かなくて、止めるのが大変だったんですよ!」
「はっはっはっ!サージは相変わらずだなぁ」
「笑い事ではないんですからね!まったく」
「お二人とも!いい加減に私たちに自己紹介させてくださいなっ!」
「「す、すまないっ」」
王妃様が二人を叱るとこちらに向き直る。王子様や王女様たちもフェ様たちのやり取りに呆気に取られていたけれど、王妃様の言葉に同じくこちらを向く。
皆様の視線がとても痛いです。
「こほんっ!改めて私がこの国の王である、アシュエル・ラーミルだ」
「わたくしは王妃のアマリー・ラーミルですわ。ほら、皆も挨拶なさい」
王妃様に促され、王太子様?が進み出る。
「初めまして。私の名前はリュミエル・ラーミルです。僕も王立魔法学校の生徒なので、学校であったら気軽に声をかけてほしいな」
「は、はい。ありがとうございます」
「ぼくはフェアレイ!さんさいっ!」
「わたしはフェアリス!同じく三歳よ!」
アシュラル王子様に続いて、フェアレイ王子様とフェアリス王女様が私に駆け寄り抱きつくと、自己紹介してくれた。
お二人は瓜二つの顔でそういえば3年前に双子が生まれたとお祭り騒ぎだったのを思い出した。
そんなお二人を引き離してくれたのが、第一王女様だ。
「フェアレイもフェアリスも大人しくしなさい」
「「姉さま!」」
「わたくしはラミエル・ラーミルと申します。サラとは年が離れてますが、仲良くしてくださると嬉しいわ」
ラミエル王女様は王妃様と面差しがよく似ていて、フェアレイ王子様やフェアリス王女様に接する姿が私の憧れるお姉さんそのものだった。
「よろしくお願いします!」
思わず返事にも力が入ってしまう。
「では、食事にしようか」
国王様の一声で使用人たちが動き出し、みんなが席につくと、次々と食事が提供される。
「今回は私的な食事会だ。作法など気にせず、好きに食べてほしい」
「ありがとうございます」
「やったー!」
「レイもアリスも好きに食べて良いの?」
「好き嫌いはいけませんよ」
「「えー!」」
フェアレイ王子様とフェアリス王女様のお陰で、食事会は始終和やかな雰囲気で終わったら。
けれど、みんなで食後のお茶を飲んでいときに爆弾を落としたのもこのお二人だった。
「ねー、ねー、サラ」
「フェアリス王女様、何でしょうか?」
「アリスって呼んで!あのね、謁見の間でのことなんだけど、何でラブュ様はサラの精霊様たちを見て逃げちゃったの?」
「…えっ?」
「アリスっ!その話はあとでね」
慌てて王妃様が止めるけど、フェアリス王女様は構わず更なる爆弾を投下する。
「なんでー?ラブュ様はね、精霊様たちに土下座してたのよ。でも、最後は逃げてっちゃった。レイ、そうよね?」
「うん。ラブュさますごく怯えてて、泣きながらどこかにいっちゃった」
土下座…、精霊様たちはどれだけ王家の精霊様を脅かしたのでしょうか。
---
土下座は優雅様のアイデアを参考にさせていただきました。
優雅様、ありがとうございます
2020/4/6 文章を訂正致しました。
誤:「フェ様もありがとうございましたっ!」
正:「神官長様もありがとうございましたっ!」
今日は夜に実家に帰るので、1話のみの投稿です。
なので、いつもより長めの話にしようと頑張ったら、こんな時間になってしまいました、ごめんなさい!
今から実家に恵方巻きを強奪しにいってきます(笑)
皆さんもよい節分を!
---
おかしい。
「先程はすぐに庇うことができず、すみませんでした」
「いや。陛下の立場では仕方がないことだ。まさか後見人について、いちゃもんをつけられるとは思わなかったしなぁ」
私はつい先程、ようやくあの辛くて長い謁見の間から無事に生還できたはずなのに。
「ダフィル家の当主はラッセルだと思っていたのだが、ラッセル・ダフィルはどうしたのだ」
「ラッセル・ダフィルは5年前に落馬で命を落としました」
謁見が終わったら、学生寮に帰るものとばかり思っていたのに、何故私は今だにお城にいて、先程別れたはずの国王様一家が目の前にいるのだろうか?
「ラッセルがっ!?…そうか、あの者は穏健派で王家にもよく尽くしてくれた男であった。惜しい者を亡くしたな」
「はい。今は先程のジェームス・ダフィルが当主ですが、彼はどうやらラッセルとは考えが違うようで、ラッセルが亡き後は穏健派とは距離をおき、貴族派とばかり付き合ってるようです」
「ジェームズ?もしかして…」
フェ様と国王様は何やら先程のダフィル伯爵について話し込んでいるのを良いことに、思わず現実逃避をしてしまう。
私が何故こんなことになってしまったのかというと、あれは20分ほど前に遡る。
「サラ様、お疲れさまでした」
「神官長様もありがとうございましたっ!」
謁見の間を退出した後、私たちは先程の控え室に戻っていた。お互いを労いあう私たちの元に、ある一人の女性が現れる。
「クレア侍女長!久しぶりだな」
「フェビラル様、お久しぶりでございます」
クレア侍女長さんはフェ様にそれは見事な臣下の礼をすると、来訪した理由を述べる。
「国王陛下がお二人と是非とも昼食を一緒にとりたいと仰せです。今からご案内いたします」
「国王陛下が?」
「えっ⁉️でも、お披露目会も晩餐会もないって」
私が未成年だから、お披露目会も晩餐会もないと聞いていたので、まさかの事態に思わず口を挟んでしまう。
「はい。これはごく私的な食事会ですので、晩餐会やお披露目会とは全く別物です」
「国王陛下以外はどなたがいるのかね?」
「参加されるのは国王陛下ご一家でございます」
私的な食事会と言われても、国王様ご一家との食事会なら、私にとっては晩餐会やお披露目会と何が違うのかわからないのですが。
「わかった。では案内してもらおうか」
「えっ⁉️あのっ!」
「かしこまりました」
私としては断りたいところではあるのだけど、フェ様が了承してしまったので、クレア侍女長さんについていくしかなかった。
まぁ、国王様のご招待を断ることなんてできないのはわかってたんだけどね!
「アシュエル様もフェビラル様も難しいお話はお止めになって。わたくしたちはまだ挨拶もすんでいないのですよ。今回の主役を放っておくなんて、ホスト失格ですわよ」
国王様たちが普段生活している王宮に案内されてすぐ、フェ様と国王様は話し込んでしまい、私は手持ち無沙汰になってしまった。なので、ちょっと前のことを回想してたわけだけれど、そんな二人を王妃様が諌める。
「む。そうだな」
「サラ、すまない」
「い、いえ!だ、大丈夫です」
まさか、国王様から謝られるなんて思わず、ビックリしてしまう。心臓に悪いので、ただの村娘に謝るのはやめてくださいっ!
「突然の昼食会に驚いたであろう。本来は事前に食事会のことを伝える予定であったのだが、叔父上は伝える前に王宮を出てしまったのでな」
「そうだったのか?」
「はぁーっ。サージに私が政務が終わるまで叔父上を引き留めておくよう頼んでおいたのに、勝手に城を抜け出したのは誰ですかっ。サージが腹をさばいてお詫びするといって聞かなくて、止めるのが大変だったんですよ!」
「はっはっはっ!サージは相変わらずだなぁ」
「笑い事ではないんですからね!まったく」
「お二人とも!いい加減に私たちに自己紹介させてくださいなっ!」
「「す、すまないっ」」
王妃様が二人を叱るとこちらに向き直る。王子様や王女様たちもフェ様たちのやり取りに呆気に取られていたけれど、王妃様の言葉に同じくこちらを向く。
皆様の視線がとても痛いです。
「こほんっ!改めて私がこの国の王である、アシュエル・ラーミルだ」
「わたくしは王妃のアマリー・ラーミルですわ。ほら、皆も挨拶なさい」
王妃様に促され、王太子様?が進み出る。
「初めまして。私の名前はリュミエル・ラーミルです。僕も王立魔法学校の生徒なので、学校であったら気軽に声をかけてほしいな」
「は、はい。ありがとうございます」
「ぼくはフェアレイ!さんさいっ!」
「わたしはフェアリス!同じく三歳よ!」
アシュラル王子様に続いて、フェアレイ王子様とフェアリス王女様が私に駆け寄り抱きつくと、自己紹介してくれた。
お二人は瓜二つの顔でそういえば3年前に双子が生まれたとお祭り騒ぎだったのを思い出した。
そんなお二人を引き離してくれたのが、第一王女様だ。
「フェアレイもフェアリスも大人しくしなさい」
「「姉さま!」」
「わたくしはラミエル・ラーミルと申します。サラとは年が離れてますが、仲良くしてくださると嬉しいわ」
ラミエル王女様は王妃様と面差しがよく似ていて、フェアレイ王子様やフェアリス王女様に接する姿が私の憧れるお姉さんそのものだった。
「よろしくお願いします!」
思わず返事にも力が入ってしまう。
「では、食事にしようか」
国王様の一声で使用人たちが動き出し、みんなが席につくと、次々と食事が提供される。
「今回は私的な食事会だ。作法など気にせず、好きに食べてほしい」
「ありがとうございます」
「やったー!」
「レイもアリスも好きに食べて良いの?」
「好き嫌いはいけませんよ」
「「えー!」」
フェアレイ王子様とフェアリス王女様のお陰で、食事会は始終和やかな雰囲気で終わったら。
けれど、みんなで食後のお茶を飲んでいときに爆弾を落としたのもこのお二人だった。
「ねー、ねー、サラ」
「フェアリス王女様、何でしょうか?」
「アリスって呼んで!あのね、謁見の間でのことなんだけど、何でラブュ様はサラの精霊様たちを見て逃げちゃったの?」
「…えっ?」
「アリスっ!その話はあとでね」
慌てて王妃様が止めるけど、フェアリス王女様は構わず更なる爆弾を投下する。
「なんでー?ラブュ様はね、精霊様たちに土下座してたのよ。でも、最後は逃げてっちゃった。レイ、そうよね?」
「うん。ラブュさますごく怯えてて、泣きながらどこかにいっちゃった」
土下座…、精霊様たちはどれだけ王家の精霊様を脅かしたのでしょうか。
---
土下座は優雅様のアイデアを参考にさせていただきました。
優雅様、ありがとうございます
2020/4/6 文章を訂正致しました。
誤:「フェ様もありがとうございましたっ!」
正:「神官長様もありがとうございましたっ!」
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