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第2章 王都へ
118 女性に年齢を聞いてはいけません
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顔からすっと血の気が引く音がした。マリアさんはどこまで知ってるんだろう。
「えっと、あの?」
「どうしたの?」
マリアさんには特に含みはないようで、私の様子を不思議そうに見つめている。
でも、すぐに次の言葉が出てこなくて言葉に詰まっていると、リードとマーブルが庇うように私の前に進み出る。
その行動はとっても嬉しかった。
…嬉しかったのだけれど、残念ながらマリアさんには精霊様の姿は見えないし、マーブルは小さすぎてマリアさんの視界に全く入っていない。
…うん!私が頑張るしかないね!
マーブルとリードの行動に逆に勇気をもらい、思いきってマリアさんに聞いてみる。
「あの、何で私が加護持ちだって、ご存じなんですか?」
マリアさんには予想外の質問だったようで、目を丸くして驚いていた。
「もしかして、フェビラル様から何も聞いていないのかしら?」
何故そこでフェ様の名前が出るのかわからず、今度は私が首をかしげる。
「あの人ったら、変なところで抜けてるんだから!ごめんなさいね。ビックリしたでしょう。」
マリアさんは申し訳なさそうにこちらを見た後、どうして知っていたのか詳しく教えてくれた。
「私とフェビラル様と校長のガストとはこの魔法学校で一緒に学んだ仲なの。私がこの学生寮で寮母として働いていることを校長から聞いて、私に貴女の手助けをしてほしいと手紙をくれたのよ」
「神官長様が」
フェ様が私のために色々と考えてくれていた事を知って、感動する。
でも、できれば前もって教えておいてほしかった。
「てっきり、フェビラル様が貴女に話しているものと思っていたから、驚かせてしまってごめんなさいね。フェビラル様に会ったら、私からしっかりと言っておきますから」
「あ、いえ。大丈夫です」
理由がわかれば特に問題ない。それに、マリアさんには何故かアクアに近しいものを感じたので、断っておく。良かれと思ってしたことなのに、怒られるのは可哀想だもんね。
「そう?けれど、フェビラル様に言われなくとも貴女は私の可愛い寮生ですから、お世話するのは当然です。何か困ったことが合ったら、遠慮せず相談してね。私は基本的に寮母室にいますからね」
「ありがとうございます」
お礼を言った後、ふと気になったことかあったので聞いてみる。
「神官長様とマリア様はこの学校の卒業生だったんですか?」
「ええ。同級生だったの」
フェ様もこの学校の元生徒だったんだぁ!通りで色々と学校について詳しい筈だ。あれ?でも、待って。フェ様と同級生と言うことは、マリアさんって四十代だと思ってたけど、五十…
ぞくっ!
突如背中に悪寒が走る。
「サラ?いくら同性同士でも、女性の年齢を口にするのは禁句よ。わかったかしら?」
「は、はいいいっ!」
マリアさんは笑顔でこちらを見ていたけれど、目は決して笑っていなくて、すごく怖かった。
な、何で考えてたことがわかったんだろう?
私の必死さが伝わったのか、マリアさんはハル君のもとに行くと言って、あっさりと私を解放してくれたけれど、私はすっかり疲れてしまって、ベットに倒れ込むようにして眠ってしまった。
「えっと、あの?」
「どうしたの?」
マリアさんには特に含みはないようで、私の様子を不思議そうに見つめている。
でも、すぐに次の言葉が出てこなくて言葉に詰まっていると、リードとマーブルが庇うように私の前に進み出る。
その行動はとっても嬉しかった。
…嬉しかったのだけれど、残念ながらマリアさんには精霊様の姿は見えないし、マーブルは小さすぎてマリアさんの視界に全く入っていない。
…うん!私が頑張るしかないね!
マーブルとリードの行動に逆に勇気をもらい、思いきってマリアさんに聞いてみる。
「あの、何で私が加護持ちだって、ご存じなんですか?」
マリアさんには予想外の質問だったようで、目を丸くして驚いていた。
「もしかして、フェビラル様から何も聞いていないのかしら?」
何故そこでフェ様の名前が出るのかわからず、今度は私が首をかしげる。
「あの人ったら、変なところで抜けてるんだから!ごめんなさいね。ビックリしたでしょう。」
マリアさんは申し訳なさそうにこちらを見た後、どうして知っていたのか詳しく教えてくれた。
「私とフェビラル様と校長のガストとはこの魔法学校で一緒に学んだ仲なの。私がこの学生寮で寮母として働いていることを校長から聞いて、私に貴女の手助けをしてほしいと手紙をくれたのよ」
「神官長様が」
フェ様が私のために色々と考えてくれていた事を知って、感動する。
でも、できれば前もって教えておいてほしかった。
「てっきり、フェビラル様が貴女に話しているものと思っていたから、驚かせてしまってごめんなさいね。フェビラル様に会ったら、私からしっかりと言っておきますから」
「あ、いえ。大丈夫です」
理由がわかれば特に問題ない。それに、マリアさんには何故かアクアに近しいものを感じたので、断っておく。良かれと思ってしたことなのに、怒られるのは可哀想だもんね。
「そう?けれど、フェビラル様に言われなくとも貴女は私の可愛い寮生ですから、お世話するのは当然です。何か困ったことが合ったら、遠慮せず相談してね。私は基本的に寮母室にいますからね」
「ありがとうございます」
お礼を言った後、ふと気になったことかあったので聞いてみる。
「神官長様とマリア様はこの学校の卒業生だったんですか?」
「ええ。同級生だったの」
フェ様もこの学校の元生徒だったんだぁ!通りで色々と学校について詳しい筈だ。あれ?でも、待って。フェ様と同級生と言うことは、マリアさんって四十代だと思ってたけど、五十…
ぞくっ!
突如背中に悪寒が走る。
「サラ?いくら同性同士でも、女性の年齢を口にするのは禁句よ。わかったかしら?」
「は、はいいいっ!」
マリアさんは笑顔でこちらを見ていたけれど、目は決して笑っていなくて、すごく怖かった。
な、何で考えてたことがわかったんだろう?
私の必死さが伝わったのか、マリアさんはハル君のもとに行くと言って、あっさりと私を解放してくれたけれど、私はすっかり疲れてしまって、ベットに倒れ込むようにして眠ってしまった。
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