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悲劇?
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更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
なかなか納得のいく話が書けず、書いては消して書いては消しての繰り返しで、結果こんなにも遅くなってしまいました。
とりあえず、まだ納得してない部分は次回に持ち越して、できたところまで投稿しようかと思います。
そのためもしかしたら、話が中途半端に感じるかもしれません(汗)
暖かい目で見ていただけると、幸いです。
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マイクと狩りに行ってはどうかというローラの提案は、ラインハルトの興味を引いたようだ。
「狩りと言うことは森に入るのですよね?」
「もちろんですよ!昨日の野鳥だって、森で父が狩ってきたんですから」
少し考え込んだあと、当たり前の事を聞くラインハルトに呆れつつも、ローラはこれはチャンスだと喜んだ。
「今なら父もまだ家にいるはずですから、話してきましょうか?私が畑仕事をしているのを見てるだけなんて、退屈ですよね!」
自由とモフモフのためなら、父親だって売ってみせる!
そう意気込んだローラであったが、「いえ。ぜひ私にも畑仕事を手伝わせてください」と呆気なく断られてしまう。
「えっ?で、でも」
「確かに、そばでじっと見ているだけでは邪魔ですよね」
「昨日は手伝わずに申し訳ありませんでした」と謝るラインハルトに、ローラはアプローチの仕方を間違えたことに気づくが、時すでに遅し。
彼の決意は固かった。
「わぁ~♪今日は騎士さまも畑仕事を手伝ってくれるの?」
「はい。ご指導のほどよろしくお願いします」
「…ごし?」
村では聞かない堅苦しい言葉に、意味が分からず首をかしげるポチ。
「教えてくださいと言う意味です」
「お、おいらが騎士さまに教えるの?」
「はい。私は畑仕事をしたことがないので、よく知っているポチさんにお願いできればと思ったのですが」
「おいら、頼られてるっ!!えへへっ♪了解だよ!」
ポチにもわかる言葉に言い直すのを見て、ローラは少しだけ彼を見直した。
しかし、一緒に畑仕事をしたいかと言われれば、話は別である。別なのだが…
「じゃあ、さっそく野菜の収穫から教えるね!!」
「はい。よろしくお願いします」
「ポチさんを取られたっ!!!」
ラインハルトに頼られたとうれしそうにしているポチを見たら、断ることもできなくなってしまった。
楽しそうに畑仕事を始める二人の様子に、ローラは一人涙するのだった。
諦めて三人で畑仕事に精を出していると、畑の前をわざとらしくうろつく村人が増えた。
彼らローラたちの姿をひとしきり眺めると、やがて満足したように去っていった。
彼らの顔は一様ににやけ顔で、はっきり言って気持ち悪い。
どうやらナーシャの言う通り、噂は村中に広まっているようだった。
特に声をかけるでもなく去っていく村人たちを見るたびに、ローラは声を大にして噂を否定してまわりたくなるのだった。
しかし、逆にからかわれるだけだとグッとこらえる。
明日は絶対にラインハルトを父親に押し付けるのだと決意を新たにした。
そんなローラとは対照的に、ラインハルトは村人たちの行動をまったく気にする様子はない。
実はこの男、色恋沙汰にはとんと疎かった。
近衛騎士という花形の職業にもかかわらず、恋人も婚約者もいないのはそれが原因の一つだったりするのだが、本人は特に困っていないので、これからも改善されることはないだろう。
まあ、伯爵家の生まれとは言っても、爵位を継ぐ予定のない三男坊の結婚相手は限られてくるわけだが。
それでも、二十七歳にもなって、全く浮いた噂の一つもない息子に、息子と息子の親友(男)との仲を密かに疑っている母親がこの状況を見たら「ついに息子がまともな恋愛を!!」と歓喜したことだろう。
ちなみに、ラインハルトも彼の親友も恋愛対象は間違いなく女性である。
結婚適齢期が十代後半である貴族社会の常識が生んだ悲劇であった。
なかなか納得のいく話が書けず、書いては消して書いては消しての繰り返しで、結果こんなにも遅くなってしまいました。
とりあえず、まだ納得してない部分は次回に持ち越して、できたところまで投稿しようかと思います。
そのためもしかしたら、話が中途半端に感じるかもしれません(汗)
暖かい目で見ていただけると、幸いです。
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マイクと狩りに行ってはどうかというローラの提案は、ラインハルトの興味を引いたようだ。
「狩りと言うことは森に入るのですよね?」
「もちろんですよ!昨日の野鳥だって、森で父が狩ってきたんですから」
少し考え込んだあと、当たり前の事を聞くラインハルトに呆れつつも、ローラはこれはチャンスだと喜んだ。
「今なら父もまだ家にいるはずですから、話してきましょうか?私が畑仕事をしているのを見てるだけなんて、退屈ですよね!」
自由とモフモフのためなら、父親だって売ってみせる!
そう意気込んだローラであったが、「いえ。ぜひ私にも畑仕事を手伝わせてください」と呆気なく断られてしまう。
「えっ?で、でも」
「確かに、そばでじっと見ているだけでは邪魔ですよね」
「昨日は手伝わずに申し訳ありませんでした」と謝るラインハルトに、ローラはアプローチの仕方を間違えたことに気づくが、時すでに遅し。
彼の決意は固かった。
「わぁ~♪今日は騎士さまも畑仕事を手伝ってくれるの?」
「はい。ご指導のほどよろしくお願いします」
「…ごし?」
村では聞かない堅苦しい言葉に、意味が分からず首をかしげるポチ。
「教えてくださいと言う意味です」
「お、おいらが騎士さまに教えるの?」
「はい。私は畑仕事をしたことがないので、よく知っているポチさんにお願いできればと思ったのですが」
「おいら、頼られてるっ!!えへへっ♪了解だよ!」
ポチにもわかる言葉に言い直すのを見て、ローラは少しだけ彼を見直した。
しかし、一緒に畑仕事をしたいかと言われれば、話は別である。別なのだが…
「じゃあ、さっそく野菜の収穫から教えるね!!」
「はい。よろしくお願いします」
「ポチさんを取られたっ!!!」
ラインハルトに頼られたとうれしそうにしているポチを見たら、断ることもできなくなってしまった。
楽しそうに畑仕事を始める二人の様子に、ローラは一人涙するのだった。
諦めて三人で畑仕事に精を出していると、畑の前をわざとらしくうろつく村人が増えた。
彼らローラたちの姿をひとしきり眺めると、やがて満足したように去っていった。
彼らの顔は一様ににやけ顔で、はっきり言って気持ち悪い。
どうやらナーシャの言う通り、噂は村中に広まっているようだった。
特に声をかけるでもなく去っていく村人たちを見るたびに、ローラは声を大にして噂を否定してまわりたくなるのだった。
しかし、逆にからかわれるだけだとグッとこらえる。
明日は絶対にラインハルトを父親に押し付けるのだと決意を新たにした。
そんなローラとは対照的に、ラインハルトは村人たちの行動をまったく気にする様子はない。
実はこの男、色恋沙汰にはとんと疎かった。
近衛騎士という花形の職業にもかかわらず、恋人も婚約者もいないのはそれが原因の一つだったりするのだが、本人は特に困っていないので、これからも改善されることはないだろう。
まあ、伯爵家の生まれとは言っても、爵位を継ぐ予定のない三男坊の結婚相手は限られてくるわけだが。
それでも、二十七歳にもなって、全く浮いた噂の一つもない息子に、息子と息子の親友(男)との仲を密かに疑っている母親がこの状況を見たら「ついに息子がまともな恋愛を!!」と歓喜したことだろう。
ちなみに、ラインハルトも彼の親友も恋愛対象は間違いなく女性である。
結婚適齢期が十代後半である貴族社会の常識が生んだ悲劇であった。
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