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後日談(オスタリア王国編)
しあわせの始まり【最終話】
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ヨゼフの叙爵式にはランベルトとマグダレーナ夫妻が付き添い、何ごともなく無事に終了した。
マリーとヨゼフは、ランベルトとマグダレーナに連日引っ張り出され、観光三昧の日々だった。もっともヨゼフはマリーと違い、仕事で王都には何度も来ている。観光は、ほぼ彼女ひとりのためのものと言ってよかった。
マリーの婚約指輪も、王都から帰る前に無事に引き取った。
彼女が思い描いていたとおりの、理想的な仕上がりだ。
だが、この指輪に関しては、王都を離れる前にひと悶着あった。これをけんかと呼べるのかどうかは微妙なところだが、ヨゼフとマリーの間にちょっとしたいさかいがあったのだ。
最初、彼女はヨゼフが機嫌を損ねていることに気づかなかった。
だが観光の間もいつもより口数が少なく、何を話しかけても生返事だ。何かおかしい。しかも、どうかしたのかと尋ねても「別に」としか言わない。どこか具合でも悪いのではないかと心配していた彼女のほうも、やがてへそを曲げてしまった。
そしてマグダレーナと二人きりのときに、愚痴をこぼす。
「ここ数日、ヨゼフったら何だか感じが悪いの」
「そうねえ。でもね、ヨゼフさまにはヨゼフさまの事情がおありなのよ」
「あら。マギーは何かご存じなの?」
「まあね。普通なら口出しすべきことじゃないのでしょうけど、今回だけは特別に教えてあげる。ヨゼフさまの事情を知りたかったら、ランベルトに聞いてごらんなさい」
マグダレーナの助言に従い、マリーはランベルトを捕まえて相談してみた。
「あー。あいつ、まだいじけてるの? しょうのないやつだな」
「え? いじけてる?」
ランベルトの意外な言葉に、マリーは目を丸くした。それを見て、ランベルトは困ったように笑った。
「男ってのはさ、好きな女性の前ではいいところを見せたいものなんだよ」
ランベルトによれば、今回の指輪選びでヨゼフは大層張り切っていたそうだ。彼の大事な「お姫さま」にふさわしい甲斐性を見せる機会だから、と。だからこそ「何でも好きなのを選んでいい」と大見得を切ったわけなのだ。
ところが蓋を開けてみれば、マリーが選んだのはとても慎ましい指輪だった。庶民でも頑張れば十分に手が届く程度には、慎ましい指輪だった。
もっと「いいもの」を贈りたかったヨゼフは、これにがっかりした。
稼ぎが少ないだろうからと遠慮されたように感じて、傷ついたのだ。
「だから『庶民のマリーさん』としてじゃなくて、あいつの『お姫さま』として甘えてやってくれない? もっとわがまま言ってやってよ。きっと喜ぶからさ」
思いもかけない理由に驚きはしたが、理由がわかればヨゼフに対して腹立たしく思っていた気持ちはすっかり消えてなくなった。マリーはランベルトに礼を言い、その足でまっすぐヨゼフのもとに向かった。
ヨゼフの部屋の扉を叩き、話があると言うと、彼は不思議そうな顔をしたが、きちんとマリーの言葉には耳を傾けてくれた。
「あのね、最高の婚約指輪をありがとう」
そして彼女は、注文した指輪がいかに自分の思い描いていたとおりのものだったのかを、ヨゼフに語って聞かせた。宝物の絵本に出てくる王子さまによく似たヨゼフから、絵本に出てくる指輪とそっくりな婚約指輪を贈ってもらえるとは、なんてすてきなことだろう。
「本当に一番気に入ったものを選んでほしいと言ってくださったから、妥協せずに注文をつけられたの。ありがとう」
ヨゼフは「そうか」とだけ言って、久しぶりに笑みを浮かべた。
そして後ろめたそうに視線をさまよわせてから、謝罪の言葉を口にした。
「本当に気に入ったものを選べたなら、よかった。俺、ここしばらく態度悪かったよな。ごめん」
「いいえ。わたくしこそ、うれしくて舞い上がるばかりで、きちんとお礼を言えてなかったわ。ごめんなさい」
こうして二人は「初めてのけんか」を終わらせた。
領地に帰る馬車の中では、ランベルトとマグダレーナから散々からかわれ、冷やかされた。だが、どれほどネタにされようと、実際巻き込んでしまったようなものなので仕方がない。
ただし何とも納得しがたいことに、照れたり恥ずかしい思いをするのはマリーばかりだ。何を言われても涼しい顔で余裕を崩さないヨゼフが、少々にくらしかった。
* * *
領地に戻った後の日々はあっという間に過ぎ、今日は結婚式だ。
婚礼衣装の着付けをしながら、ほんの数週間前の出来事をマリーは思い返していた。あの婚約指輪は、もちろん今日も指につけている。
神殿で、両親と友人たちだけが見守る中で誓いの言葉を交わし、婚姻の届け出をする。
式の列席者は、数か月前にルートヴィッヒとアデールのために開いた結婚祝いのときと、ほぼ一緒だ。
この後、屋敷に戻って宴を催すことになっている。
きっとまた、ルートヴィッヒとアデールによる音楽にあふれた宴となるだろう。
簡単な式を終えて神殿から足を踏み出すと、空は雲ひとつなくきれいに晴れ渡っていた。さわやかなそよ風が、婚礼衣装のベールを揺らす。
思えば、シーニュから逃げてきた日も、こんなふうによく晴れた秋の日だった。
ああ、本当に、人生何が起きるかわからないものだ。
お気に入りの絵本の王子さまと似た人が、絵本の王子さまと同じように船で連れ去ってくれて、しかもその彼と結婚することになるなんて、ヨゼフと会う前の彼女には予想もつかないことだった。
まるで絵本の主人公のようではないか。
マリーは、隣に立つヨゼフの姿をそっと見上げた。
彼は今、深い青色の礼服に身を包んでいる。
やっぱり彼こそが、彼女の王子さまなのだと思う。以前ヨゼフにそう言ったら、彼は「パチモンの王子さまでいいの?」と笑った。だから彼女は「パチモンの王子さまにはパチモンのお姫さまがちょうどお似合いでしょう」と返してやったのだ。
でも今のヨゼフは、ちっとも「パチモンの王子さま」には見えない。
その王子さまの差し出す手をとって、迎えの馬車へ歩きながら、マリーは周囲の風景を見回した。
抜けるような青空を背景に、街路樹の葉が優しい秋風に揺れている。
しあわせだなあ、と彼女は思った。
これが、二人のしあわせな夫婦生活の第一歩だ。
なのに、不思議とどうしようもなく、何とも言い表しようのない寂寥感がマリーの心に忍び込んできた。
なぜなら彼女は「始まり」のあるものには、必ず「終わり」があることを知っている。
今はしあわせの絶頂にあるこの二人の関係も、いつか必ず終わりを迎えるだろう。それがどんな形で終わるのかは、今はわからない。いつ終わるのかも、わからない。
きっと死別という形になるだろうとは思う。でもどちらが先に逝くかなんて、誰にもわからない。それは何十年も先のことかもしれないし、もしかしたら明日かもしれない。
だからマリーは、終わりを迎えるその日まで、すべての瞬間を大事に生きようと思う。このしあわせを、かみしめながら生きていきたい。そして終わりを迎えるその瞬間に、「しあわせだった」とヨゼフに感謝するのだ。
彼女は微笑みを浮かべて、愛しい王子さまに声をかけた。
「ねえ、ヨゼフ」
「ん?」
「大好きよ」
ヨゼフは彼女が馬車に乗るのに手を貸しながら目を細めて笑い、「俺も」と答えて、手にとったマリーの指先に口づけを落とした。
マリーとヨゼフは、ランベルトとマグダレーナに連日引っ張り出され、観光三昧の日々だった。もっともヨゼフはマリーと違い、仕事で王都には何度も来ている。観光は、ほぼ彼女ひとりのためのものと言ってよかった。
マリーの婚約指輪も、王都から帰る前に無事に引き取った。
彼女が思い描いていたとおりの、理想的な仕上がりだ。
だが、この指輪に関しては、王都を離れる前にひと悶着あった。これをけんかと呼べるのかどうかは微妙なところだが、ヨゼフとマリーの間にちょっとしたいさかいがあったのだ。
最初、彼女はヨゼフが機嫌を損ねていることに気づかなかった。
だが観光の間もいつもより口数が少なく、何を話しかけても生返事だ。何かおかしい。しかも、どうかしたのかと尋ねても「別に」としか言わない。どこか具合でも悪いのではないかと心配していた彼女のほうも、やがてへそを曲げてしまった。
そしてマグダレーナと二人きりのときに、愚痴をこぼす。
「ここ数日、ヨゼフったら何だか感じが悪いの」
「そうねえ。でもね、ヨゼフさまにはヨゼフさまの事情がおありなのよ」
「あら。マギーは何かご存じなの?」
「まあね。普通なら口出しすべきことじゃないのでしょうけど、今回だけは特別に教えてあげる。ヨゼフさまの事情を知りたかったら、ランベルトに聞いてごらんなさい」
マグダレーナの助言に従い、マリーはランベルトを捕まえて相談してみた。
「あー。あいつ、まだいじけてるの? しょうのないやつだな」
「え? いじけてる?」
ランベルトの意外な言葉に、マリーは目を丸くした。それを見て、ランベルトは困ったように笑った。
「男ってのはさ、好きな女性の前ではいいところを見せたいものなんだよ」
ランベルトによれば、今回の指輪選びでヨゼフは大層張り切っていたそうだ。彼の大事な「お姫さま」にふさわしい甲斐性を見せる機会だから、と。だからこそ「何でも好きなのを選んでいい」と大見得を切ったわけなのだ。
ところが蓋を開けてみれば、マリーが選んだのはとても慎ましい指輪だった。庶民でも頑張れば十分に手が届く程度には、慎ましい指輪だった。
もっと「いいもの」を贈りたかったヨゼフは、これにがっかりした。
稼ぎが少ないだろうからと遠慮されたように感じて、傷ついたのだ。
「だから『庶民のマリーさん』としてじゃなくて、あいつの『お姫さま』として甘えてやってくれない? もっとわがまま言ってやってよ。きっと喜ぶからさ」
思いもかけない理由に驚きはしたが、理由がわかればヨゼフに対して腹立たしく思っていた気持ちはすっかり消えてなくなった。マリーはランベルトに礼を言い、その足でまっすぐヨゼフのもとに向かった。
ヨゼフの部屋の扉を叩き、話があると言うと、彼は不思議そうな顔をしたが、きちんとマリーの言葉には耳を傾けてくれた。
「あのね、最高の婚約指輪をありがとう」
そして彼女は、注文した指輪がいかに自分の思い描いていたとおりのものだったのかを、ヨゼフに語って聞かせた。宝物の絵本に出てくる王子さまによく似たヨゼフから、絵本に出てくる指輪とそっくりな婚約指輪を贈ってもらえるとは、なんてすてきなことだろう。
「本当に一番気に入ったものを選んでほしいと言ってくださったから、妥協せずに注文をつけられたの。ありがとう」
ヨゼフは「そうか」とだけ言って、久しぶりに笑みを浮かべた。
そして後ろめたそうに視線をさまよわせてから、謝罪の言葉を口にした。
「本当に気に入ったものを選べたなら、よかった。俺、ここしばらく態度悪かったよな。ごめん」
「いいえ。わたくしこそ、うれしくて舞い上がるばかりで、きちんとお礼を言えてなかったわ。ごめんなさい」
こうして二人は「初めてのけんか」を終わらせた。
領地に帰る馬車の中では、ランベルトとマグダレーナから散々からかわれ、冷やかされた。だが、どれほどネタにされようと、実際巻き込んでしまったようなものなので仕方がない。
ただし何とも納得しがたいことに、照れたり恥ずかしい思いをするのはマリーばかりだ。何を言われても涼しい顔で余裕を崩さないヨゼフが、少々にくらしかった。
* * *
領地に戻った後の日々はあっという間に過ぎ、今日は結婚式だ。
婚礼衣装の着付けをしながら、ほんの数週間前の出来事をマリーは思い返していた。あの婚約指輪は、もちろん今日も指につけている。
神殿で、両親と友人たちだけが見守る中で誓いの言葉を交わし、婚姻の届け出をする。
式の列席者は、数か月前にルートヴィッヒとアデールのために開いた結婚祝いのときと、ほぼ一緒だ。
この後、屋敷に戻って宴を催すことになっている。
きっとまた、ルートヴィッヒとアデールによる音楽にあふれた宴となるだろう。
簡単な式を終えて神殿から足を踏み出すと、空は雲ひとつなくきれいに晴れ渡っていた。さわやかなそよ風が、婚礼衣装のベールを揺らす。
思えば、シーニュから逃げてきた日も、こんなふうによく晴れた秋の日だった。
ああ、本当に、人生何が起きるかわからないものだ。
お気に入りの絵本の王子さまと似た人が、絵本の王子さまと同じように船で連れ去ってくれて、しかもその彼と結婚することになるなんて、ヨゼフと会う前の彼女には予想もつかないことだった。
まるで絵本の主人公のようではないか。
マリーは、隣に立つヨゼフの姿をそっと見上げた。
彼は今、深い青色の礼服に身を包んでいる。
やっぱり彼こそが、彼女の王子さまなのだと思う。以前ヨゼフにそう言ったら、彼は「パチモンの王子さまでいいの?」と笑った。だから彼女は「パチモンの王子さまにはパチモンのお姫さまがちょうどお似合いでしょう」と返してやったのだ。
でも今のヨゼフは、ちっとも「パチモンの王子さま」には見えない。
その王子さまの差し出す手をとって、迎えの馬車へ歩きながら、マリーは周囲の風景を見回した。
抜けるような青空を背景に、街路樹の葉が優しい秋風に揺れている。
しあわせだなあ、と彼女は思った。
これが、二人のしあわせな夫婦生活の第一歩だ。
なのに、不思議とどうしようもなく、何とも言い表しようのない寂寥感がマリーの心に忍び込んできた。
なぜなら彼女は「始まり」のあるものには、必ず「終わり」があることを知っている。
今はしあわせの絶頂にあるこの二人の関係も、いつか必ず終わりを迎えるだろう。それがどんな形で終わるのかは、今はわからない。いつ終わるのかも、わからない。
きっと死別という形になるだろうとは思う。でもどちらが先に逝くかなんて、誰にもわからない。それは何十年も先のことかもしれないし、もしかしたら明日かもしれない。
だからマリーは、終わりを迎えるその日まで、すべての瞬間を大事に生きようと思う。このしあわせを、かみしめながら生きていきたい。そして終わりを迎えるその瞬間に、「しあわせだった」とヨゼフに感謝するのだ。
彼女は微笑みを浮かべて、愛しい王子さまに声をかけた。
「ねえ、ヨゼフ」
「ん?」
「大好きよ」
ヨゼフは彼女が馬車に乗るのに手を貸しながら目を細めて笑い、「俺も」と答えて、手にとったマリーの指先に口づけを落とした。
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