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本編
アニス、三歳
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アニスは三歳になった。やっとこれで中型種の一歳くらいだろうか。長かった。そして、まだまだ先が長い。それでも、あのぐにゃぐにゃなスライムがここまで育ったかと思うと、感慨深いものがある。
半年ほど前、アニスからおむつを外した。踏み台を置いたら、トイレで用を足せるようになったのだ。洗面台の前にも踏み台を置いたので、自分で手を洗っている。ソファーとベッドで満足したのか、洗面台によじ登ろうとすることはなくなった。
ただし、トイレで用を足せるようになったからと言っても、ひとりで用を足せるようになったわけではない。どういうことかというと、俺がそばに付いていないとダメなのだ。
最初のうちは一緒に入って、下着を脱がせてトイレに座らせていた。どうもそれで「トイレは一緒に入ってもらうもの」と思い込んでしまったふしがある。そろそろひとりでも大丈夫だろうと、トイレに座らせてから外に出ようとしたら、必死の形相のアニスに服の裾をつかまれた。
「見てて!」
「いや、用を足すところなんて、ひとに見せるもんじゃないんだよ」
「見てて!」
「──はいはい。わかった、わかったから。泣くな」
無理矢理に引き剥がしたら、きっと大泣きしてトイレも失敗することだろう。その光景が目に浮かぶようだったので、仕方なく見守ることにした。本当に見てなくても、すぐ近くにいるだけで安心するらしい。まだときどき失敗することもあるが、だいたいはうまくやっている。
とはいえ、いつまでも付いていないと用を足せないようでは困る。少しずつ距離をとり、今はドアの外まで離れていても大丈夫になった。ただし、ドアは少し開けておかなくてはならないし、すぐ外に控えていないといけない。
「ダリオン、いる?」
「ああ、ちゃんといるよ」
定期的に声をかけてきて、本当に近くにいるか確認しようとする。初めてドアの外で待っていたときは、そのせいかどうか、失敗した。
「ダリオン……」
「うん? どうした?」
尋ねても、返事がない。中をのぞき込んだら、トイレに座ったまま情けない顔で半べそをかいていた。
そっかー。パンツ下ろすの忘れちまったかあ。きっと俺の姿が見えなくなって、早く済ませようと焦るあまりに、手順を間違えたんだろう。まだ慣れてないから、そういうこともあるよな。
「もう全部出た?」
「まだ……」
「そうか。どうせ濡れちゃったんだから、もうそのまま全部出しちゃいなさい。それから着替えよう。気持ち悪いだろ」
「うん……」
アニスが用を足した後、ぐっしょりと濡れたパンツを脱がし、絞ったタオルで体の汚れた部分を拭いてやる。そうしてやりながら、俺も反省した。いきなり姿が見えないところまで離れるのは、ちょっと性急すぎた。
外に出るにしても、そこにいることが見えるようにしておこう。手だけ中に入れて、見えるようにしておくとか。姿が見えないところまで行くなら、声を聞かせて安心させながらじゃないとダメだ。
少しずつだ、少しずつ。アニスのペースに合わせて、少しずつ。
俺がそばにいないと用が足せないから、トイレに行くときには必ず呼ばれる。
「ダリオン、うんち!」
「はいはい」
我慢しているのか何なのか、尻を突き出したおかしな格好でよたよたと歩いていく。そこまで切羽詰まっているなら、俺が抱えて走るほうが早い。だが、本人からの要請がない限り、漏らそうがどうしようが手を出さないことにしている。漏らさば漏らせ。失敗するのも経験のうちだ。
「うんち、出たい! 早く出たい!」
いや、お前、何の気持ちになっちゃってんの? 「うんち、出たい」って……。うんちにそこまで共感を示さなくてもいいんじゃないか。まあ、言いたいことはわかるんだけどさ。
もっとも、トイレまで我慢するのに必死なアニスには、そんなことを気にする余裕などどこにもない。「うんち、出たい」はその後、何度も聞くことになった。聞くたびに笑ってしまう。
そして今日は、アニスの三歳の誕生日だ。
魔族は、三歳の誕生日には厚切りのステーキを焼く。ステーキと言っても、魔族は基本的に菜食だ。だから肉ではない。代わりに北方の特産品である「小ドラゴンの卵」と呼ばれる実の果肉を厚くスライスして、ステーキにする。
この「小ドラゴンの卵」は、ひと抱えもある大きな果実で、果肉の栄養価が高い。そしてかなり、かみ応えがある。つまり、アニスにはまだ早い。だいぶいろいろなものを食えるようにはなってきたが、あのステーキはさすがに無理だ。かみ切れずにそのままのみ込んで、喉に詰まらせる未来しか見えない。
まあ、三歳と言ったら、小型種にとっては成人祝いなんだよなあ。だから成人用の食事なのだ。俺たち中型種の三歳だったらまだ子どもだが、それでも一応、大人と同じものが食える程度には成長している。アニスはその中型種よりも、さらに何倍も成長が遅いのだ。同じものを食えなくても当然というものだった。
で、今回どうしたかと言うと、今回もシェムが何とかしてくれた。城の料理長に頼んで、特製「ステーキもどき」を用意してくれたのだ。この「もどき」がどんなものかというと、果肉をミンチにしてからこねてまとめ、厚切りステーキっぽく成形したもの。これならアニスでも食える。
もっとも、せっかくそれらしく成形してくれたが、アニスにはまだナイフが使えない。やっと何とかスプーンとフォークをまともに扱えるようになってきたばかりなのだ。それより前は、ひどかった。
食事をスプーンですくうときも、勢いよく持ち上げるから、周囲にぶっ飛ばしまくる。おかげで俺は自然と、結界を張る腕が上がった。アニスの食事中、やばいと思ったタイミングで周囲に薄く結界を張っておくのだ。そうしないと、どこまでぶっ飛ばすかわかったものじゃないから。
結界があれば、掃除の手間もだいぶ省ける。もしかして腕のいい結界術師に女性が多いのは、これが理由なんだろうか。
俺がアニスの皿の上でステーキもどきをひとくちサイズに切り分けていると、ゴブリンがアニスに話しかけた。
「おチビ、誕生日おめでとう」
「チビじゃない!」
「おっと、悪かったな。アニス、おめでとう」
「うん」
誰がどう見たってチビなのだが。本人は「もうチビじゃない」と言い張るし、チビと呼ばれると猛烈に抗議する。
「もう自分のベッドにひとりで寝られるようになったか?」
「なった!」
キリッとうなずくアニスに、俺は「うそつけ」と吹き出した。
「お前、いまだに寝るときは俺のベッドにもぐり込んでるよなあ?」
「う……」
にやにやと嫌みったらしく指摘してやると、アニスは視線をさまよわせた。暴露されて気まずそうだ。すると俺の尻馬に乗って、ドワーフたちもアニスをからかった。
「それじゃあ、ひとりで寝てるとは言えないな」
「最初だけ! 最初だけだもん! あとはちゃんとひとり!」
そりゃ、俺が運んでやってるからな。必死に言い訳をするアニスに、ゴブリンもドワーフも一斉に吹き出した。
「三歳にもなって、まだひとり寝ができないのかー」
「アニス、まだ小さいからしょうがないの……」
さっきまで声を張り上げて主張しまくってたくせに、今度は小さな声でボソボソと言い訳をする。お前、もうチビじゃないって、さっき自分で言ったばっかりじゃなかったっけ?
自分の都合で見事な手のひら返しを見せたアニスに、ドッと笑い声が上がった。
半年ほど前、アニスからおむつを外した。踏み台を置いたら、トイレで用を足せるようになったのだ。洗面台の前にも踏み台を置いたので、自分で手を洗っている。ソファーとベッドで満足したのか、洗面台によじ登ろうとすることはなくなった。
ただし、トイレで用を足せるようになったからと言っても、ひとりで用を足せるようになったわけではない。どういうことかというと、俺がそばに付いていないとダメなのだ。
最初のうちは一緒に入って、下着を脱がせてトイレに座らせていた。どうもそれで「トイレは一緒に入ってもらうもの」と思い込んでしまったふしがある。そろそろひとりでも大丈夫だろうと、トイレに座らせてから外に出ようとしたら、必死の形相のアニスに服の裾をつかまれた。
「見てて!」
「いや、用を足すところなんて、ひとに見せるもんじゃないんだよ」
「見てて!」
「──はいはい。わかった、わかったから。泣くな」
無理矢理に引き剥がしたら、きっと大泣きしてトイレも失敗することだろう。その光景が目に浮かぶようだったので、仕方なく見守ることにした。本当に見てなくても、すぐ近くにいるだけで安心するらしい。まだときどき失敗することもあるが、だいたいはうまくやっている。
とはいえ、いつまでも付いていないと用を足せないようでは困る。少しずつ距離をとり、今はドアの外まで離れていても大丈夫になった。ただし、ドアは少し開けておかなくてはならないし、すぐ外に控えていないといけない。
「ダリオン、いる?」
「ああ、ちゃんといるよ」
定期的に声をかけてきて、本当に近くにいるか確認しようとする。初めてドアの外で待っていたときは、そのせいかどうか、失敗した。
「ダリオン……」
「うん? どうした?」
尋ねても、返事がない。中をのぞき込んだら、トイレに座ったまま情けない顔で半べそをかいていた。
そっかー。パンツ下ろすの忘れちまったかあ。きっと俺の姿が見えなくなって、早く済ませようと焦るあまりに、手順を間違えたんだろう。まだ慣れてないから、そういうこともあるよな。
「もう全部出た?」
「まだ……」
「そうか。どうせ濡れちゃったんだから、もうそのまま全部出しちゃいなさい。それから着替えよう。気持ち悪いだろ」
「うん……」
アニスが用を足した後、ぐっしょりと濡れたパンツを脱がし、絞ったタオルで体の汚れた部分を拭いてやる。そうしてやりながら、俺も反省した。いきなり姿が見えないところまで離れるのは、ちょっと性急すぎた。
外に出るにしても、そこにいることが見えるようにしておこう。手だけ中に入れて、見えるようにしておくとか。姿が見えないところまで行くなら、声を聞かせて安心させながらじゃないとダメだ。
少しずつだ、少しずつ。アニスのペースに合わせて、少しずつ。
俺がそばにいないと用が足せないから、トイレに行くときには必ず呼ばれる。
「ダリオン、うんち!」
「はいはい」
我慢しているのか何なのか、尻を突き出したおかしな格好でよたよたと歩いていく。そこまで切羽詰まっているなら、俺が抱えて走るほうが早い。だが、本人からの要請がない限り、漏らそうがどうしようが手を出さないことにしている。漏らさば漏らせ。失敗するのも経験のうちだ。
「うんち、出たい! 早く出たい!」
いや、お前、何の気持ちになっちゃってんの? 「うんち、出たい」って……。うんちにそこまで共感を示さなくてもいいんじゃないか。まあ、言いたいことはわかるんだけどさ。
もっとも、トイレまで我慢するのに必死なアニスには、そんなことを気にする余裕などどこにもない。「うんち、出たい」はその後、何度も聞くことになった。聞くたびに笑ってしまう。
そして今日は、アニスの三歳の誕生日だ。
魔族は、三歳の誕生日には厚切りのステーキを焼く。ステーキと言っても、魔族は基本的に菜食だ。だから肉ではない。代わりに北方の特産品である「小ドラゴンの卵」と呼ばれる実の果肉を厚くスライスして、ステーキにする。
この「小ドラゴンの卵」は、ひと抱えもある大きな果実で、果肉の栄養価が高い。そしてかなり、かみ応えがある。つまり、アニスにはまだ早い。だいぶいろいろなものを食えるようにはなってきたが、あのステーキはさすがに無理だ。かみ切れずにそのままのみ込んで、喉に詰まらせる未来しか見えない。
まあ、三歳と言ったら、小型種にとっては成人祝いなんだよなあ。だから成人用の食事なのだ。俺たち中型種の三歳だったらまだ子どもだが、それでも一応、大人と同じものが食える程度には成長している。アニスはその中型種よりも、さらに何倍も成長が遅いのだ。同じものを食えなくても当然というものだった。
で、今回どうしたかと言うと、今回もシェムが何とかしてくれた。城の料理長に頼んで、特製「ステーキもどき」を用意してくれたのだ。この「もどき」がどんなものかというと、果肉をミンチにしてからこねてまとめ、厚切りステーキっぽく成形したもの。これならアニスでも食える。
もっとも、せっかくそれらしく成形してくれたが、アニスにはまだナイフが使えない。やっと何とかスプーンとフォークをまともに扱えるようになってきたばかりなのだ。それより前は、ひどかった。
食事をスプーンですくうときも、勢いよく持ち上げるから、周囲にぶっ飛ばしまくる。おかげで俺は自然と、結界を張る腕が上がった。アニスの食事中、やばいと思ったタイミングで周囲に薄く結界を張っておくのだ。そうしないと、どこまでぶっ飛ばすかわかったものじゃないから。
結界があれば、掃除の手間もだいぶ省ける。もしかして腕のいい結界術師に女性が多いのは、これが理由なんだろうか。
俺がアニスの皿の上でステーキもどきをひとくちサイズに切り分けていると、ゴブリンがアニスに話しかけた。
「おチビ、誕生日おめでとう」
「チビじゃない!」
「おっと、悪かったな。アニス、おめでとう」
「うん」
誰がどう見たってチビなのだが。本人は「もうチビじゃない」と言い張るし、チビと呼ばれると猛烈に抗議する。
「もう自分のベッドにひとりで寝られるようになったか?」
「なった!」
キリッとうなずくアニスに、俺は「うそつけ」と吹き出した。
「お前、いまだに寝るときは俺のベッドにもぐり込んでるよなあ?」
「う……」
にやにやと嫌みったらしく指摘してやると、アニスは視線をさまよわせた。暴露されて気まずそうだ。すると俺の尻馬に乗って、ドワーフたちもアニスをからかった。
「それじゃあ、ひとりで寝てるとは言えないな」
「最初だけ! 最初だけだもん! あとはちゃんとひとり!」
そりゃ、俺が運んでやってるからな。必死に言い訳をするアニスに、ゴブリンもドワーフも一斉に吹き出した。
「三歳にもなって、まだひとり寝ができないのかー」
「アニス、まだ小さいからしょうがないの……」
さっきまで声を張り上げて主張しまくってたくせに、今度は小さな声でボソボソと言い訳をする。お前、もうチビじゃないって、さっき自分で言ったばっかりじゃなかったっけ?
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