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エピローグ

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ねえ、こんな話知ってる?
これは実際にあった不幸な不幸な少女のお話なんだって。
その子はごくごく普通の女の子だった。
ある日突然、クラスメイトのその子の凄く中の良い友達が3人、殺されたんだって。
その子は殺してないのに犯人にされちゃって、監獄に監禁されて…。
やっと監獄から出れた矢先、大事な人を失って…。
その子は不幸なま死んじゃったんだって。






え?
なんで知ってるかって?
本だよ。
実際、見てきたんだって。
ある日、その小説家さんが姉と慕ってる歳上の親友と遊ぶ為にアプリゲームを探してたの。
そして“協力脱出ゲーム「絆」”ってアプリを見つけて登録したの。
え?検索したけどそんなアプリない?
それはそうだよ。
だって、霊が成仏させてほしくて作ったゲームなんだから霊が成仏すれば必然となくなるよ。
まあ、とにかくそのアプリは女の子の霊がどんな不幸を過ごしてきたか見て条件をクリアして進んで行くゲームでね。
それを綴ったのがこの月夜優ちゃんの本。
彼女達の他にも優ちゃんの知り合いが7人ゲームに参加してて、9人で協力してゲームを攻略して行くんだけど、次々と仲間が殺されて行くんだよ。
まあ、最終的に優ちゃんが頑張ってくれて私達は殺されたあとに生き返らせて貰えてね。
ああ、そうそう。実は仲間のうち3人はこのアニソンバーの店員。元店員も1人いるけど。
ちなみに優ちゃんはうちの古株常連でね。
お、噂をすれば小説家の優先生。
え?その呼び方やめてって?
いいじゃん、間違いじゃないでしょ、
…まあ、優って呼んだ方がやっぱりしっくりくるけど。
いつものカルアコーク飲む?
ん?イメージカクテル?
貞岡尚ちゃんの?
オッケー、頑張る。
本が売れた記念に飲むんでしょ?
そうだなー、優ちゃんのイメージのヴァイオレットリキュールと私の名前のライチのお酒入れてみようかな。
尚のおかげで前より仲良くなれた気がするしね。
さっすが、『絆』ってタイトルのゲームだっただけあるよねー。
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