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mission 2 オーリオーンの暗闇
・飛竜ファフナと第二次イチャラブデート - 銀貨20枚の掘り出し物 -
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全ての店を回るという言葉は誇張でもなんでもなかった。
本屋を出るとお向かいのカフェにファフナさんの足が吸い込まれていった。
ファフナさんはアップルジュースをまさかのおかわり三杯。俺は滋養が付くという謎の薬草茶を一杯いただいた。
薦めてくれた店の人には申し訳ない感想だけど――
「うっぷっ?!」
「わはははっ、不味いなら不味いと正直に言え!」
「ジュ、ジュース……少しわけて……」
「そんな面白い顔をされては無理だ! ハハハハッ、傑作だ!」
その薬草茶はすごくエグくて臭くてドロドロしていた……。
「おおっ、凄い凄い! 根性あるではないか、パルヴァス!」
「お……美味しかったからね……」
しかし残したら店の人のご厚意に反する。
意地を張って飲み干した。
「そこまで強情を張れるなら立派なものだ。……また一緒にこよう」
「ごめんなさい、次はジュースがいいです……」
「ナハハハ、愉快愉快! では次ゆくぞっ!」
カフェを出ると次は右向かいの店。
その店を出ると今度は左向かいの店。
ファフナさんの行動力と店の扉を開く勇気に深い感銘を覚えながら、俺も回遊魚のように店から店へと渡った。
「何を突っ立っておる、付き合え!」
「ダ、ダメだってっ、そればかりはまずいよ……っ!?」
特に衝撃的だったのは、婦人服店の下着コーナーに引っ張り込まれた時のことだった。
「おお、これはなんとも……おお~~……」
「手、離して……っ、離して……っ」
「今日まで服も下着もミルディンに任せておったが、世にはこんな物もあるのだなぁ……」
「人の話聞いてるっ!? 離してっ!?」
男性目線から見てもかわいい絹の下着がいっぱいあった。
「見ろ、この股の間の割れたやつを。皆、こういうのを下に着て生活しているのであろうか……?」
「し、知らないよ……知らないけど……常識的に考えて、ないから……」
ただしその中に、下着の体をなしていない危ないデザインが混じっているのがいただけなかった。
「ふぅむ、興味深い。おお、見ろパルヴァスッ、こっちはビーズが付いているぞ!」
ファフナさんは過激なパンツを広げて無邪気に笑った。
そしてしげしげと、そのパンツの危険なスリットを観察する……。
もうやだ、居づらい、出たい、帰りたい、せめてこの下着コーナーから俺を出して……。
ファフナさんは婦人服店の隅々まで物色するまで、決して店を出ようとはしなかった。
・
金物屋で小さなランプをプレゼントした。
乾物屋では乾燥サーモンを奢ってあげた。
家具屋では自分の新しい枕を買った。
枕を買っただけなのに、ファフナさんの様子がおかしくなった。
「そ、そういうことか……」
「え、何、どういうこと?」
問いかけると彼女は恥ずかしそうに身を揺すった。
「ふん、白々しいことを……っ。だがこれも勝利のためだ……甘んじて受け入れよう……」
違うよ、昨日ミルディンさんに枕を潰されかけたから新しいのを買っただけ。
なんて言えるわけがなくて、代わりの言葉が出てこなかった。
「そ、そなたの魂胆は、お見通しなのだ……っ」
「ファフナさんは深読みし過ぎだよ。次行こ、次」
意識し過ぎなファフナさんと、また店から店へと渡っていった。
別の店に入るとファフナさんも調子を取り戻してくれた。
やがて、ある雑貨屋にたどり着いた。
その雑貨屋のカウンター前には、とある掘り出し物が入荷していた。
「なんだそれは?」
「これ? チョコレートだよ」
外の世界の物品が集まる店・雑貨屋に、エイケ社のアーモンドチョコレートが入荷していた。
しかもそれはパッケージが風化していないレア物だった。
「薬か……?」
「違うよ、遠い国のお菓子だよ」
「そんな臭いお菓子があるかっ!」
「え、臭いかな……?」
離宮で暮らしていた頃はごくまれにチョコレートの献上があった。
包囲により通商ができなくなったレイクナス王国では、チョコレートの箱1つで別荘が買えるとも言われていた。
それがこの店では銀貨20枚で買えると値札がそう言っている。
「ぬぁっっ、く、臭ぁっっ?!」
「そうかなぁ……?」
ファフナさんは箱の隙間に鼻を近付けて、そのまま臭いに悶絶してひっくり返りそうになった。
俺はチョコレートの箱を2つ重ねて店のレジに持って行った。
雑貨屋のお姉さんは2つで銀貨27枚に負けてくれた。
次の戦いに兄が出征するそうだった。
家族の出征で気が気ではない様子のお姉さんと少し喋ってから店を出た。
「ぬぅー……金がもったいないぞ……」
「そんなことないよ、お買い得だったよ」
「バカな! 最初はう○この臭いかと思ったぞ!」
「あの……デート中に、その発言は止めて……なんかすごく萎える……」
次はどこに行こうかと道の先を見た。
すると発見というか、既視感にとらわれた。
「うむ、もう数店回れば商店街一周制覇だなっ!」
そういうことだった。
あらためて面白い都市設計だと思った。
「うん、結構がんばっちゃったね」
「そうか? 我はもう一周回ってもよいぞ?」
「それは勘弁して……」
「なははははっ!! で、ここを見終わったらどうする?」
「この前の高台に行こう」
「う……っ?! あ、あそこかぁ……」
そこでついにエッチなことをされると思ったのか、ファフナさんは荷物を抱えたまますくみ上がった。
「何もしないよ、休憩するだけ」
「そ、そうか……っ! まだ昼間であるからなっ!?」
路上で内股になってモジモジされると、こっちも恥ずかしかった。
「あそこでチョコレートを食べながら休もうよ」
「それはいらんと言うておろう!」
なんとかして食べさせたいな……。
食べたら絶対気に入るのに……。
俺たちは残りの店を回ってから、高台の公園に向かった。
「飛べば一瞬の距離であるが、まあ歩くのもたまには悪くない」
ファフナさんに空路で運ばれる可能性も想定していたので、その気まぐれに感謝だった。
俺たちは高さが釣り合ってないけど一応肩を並べて、高台へと続くジグザグ道を上っていった。
本屋を出るとお向かいのカフェにファフナさんの足が吸い込まれていった。
ファフナさんはアップルジュースをまさかのおかわり三杯。俺は滋養が付くという謎の薬草茶を一杯いただいた。
薦めてくれた店の人には申し訳ない感想だけど――
「うっぷっ?!」
「わはははっ、不味いなら不味いと正直に言え!」
「ジュ、ジュース……少しわけて……」
「そんな面白い顔をされては無理だ! ハハハハッ、傑作だ!」
その薬草茶はすごくエグくて臭くてドロドロしていた……。
「おおっ、凄い凄い! 根性あるではないか、パルヴァス!」
「お……美味しかったからね……」
しかし残したら店の人のご厚意に反する。
意地を張って飲み干した。
「そこまで強情を張れるなら立派なものだ。……また一緒にこよう」
「ごめんなさい、次はジュースがいいです……」
「ナハハハ、愉快愉快! では次ゆくぞっ!」
カフェを出ると次は右向かいの店。
その店を出ると今度は左向かいの店。
ファフナさんの行動力と店の扉を開く勇気に深い感銘を覚えながら、俺も回遊魚のように店から店へと渡った。
「何を突っ立っておる、付き合え!」
「ダ、ダメだってっ、そればかりはまずいよ……っ!?」
特に衝撃的だったのは、婦人服店の下着コーナーに引っ張り込まれた時のことだった。
「おお、これはなんとも……おお~~……」
「手、離して……っ、離して……っ」
「今日まで服も下着もミルディンに任せておったが、世にはこんな物もあるのだなぁ……」
「人の話聞いてるっ!? 離してっ!?」
男性目線から見てもかわいい絹の下着がいっぱいあった。
「見ろ、この股の間の割れたやつを。皆、こういうのを下に着て生活しているのであろうか……?」
「し、知らないよ……知らないけど……常識的に考えて、ないから……」
ただしその中に、下着の体をなしていない危ないデザインが混じっているのがいただけなかった。
「ふぅむ、興味深い。おお、見ろパルヴァスッ、こっちはビーズが付いているぞ!」
ファフナさんは過激なパンツを広げて無邪気に笑った。
そしてしげしげと、そのパンツの危険なスリットを観察する……。
もうやだ、居づらい、出たい、帰りたい、せめてこの下着コーナーから俺を出して……。
ファフナさんは婦人服店の隅々まで物色するまで、決して店を出ようとはしなかった。
・
金物屋で小さなランプをプレゼントした。
乾物屋では乾燥サーモンを奢ってあげた。
家具屋では自分の新しい枕を買った。
枕を買っただけなのに、ファフナさんの様子がおかしくなった。
「そ、そういうことか……」
「え、何、どういうこと?」
問いかけると彼女は恥ずかしそうに身を揺すった。
「ふん、白々しいことを……っ。だがこれも勝利のためだ……甘んじて受け入れよう……」
違うよ、昨日ミルディンさんに枕を潰されかけたから新しいのを買っただけ。
なんて言えるわけがなくて、代わりの言葉が出てこなかった。
「そ、そなたの魂胆は、お見通しなのだ……っ」
「ファフナさんは深読みし過ぎだよ。次行こ、次」
意識し過ぎなファフナさんと、また店から店へと渡っていった。
別の店に入るとファフナさんも調子を取り戻してくれた。
やがて、ある雑貨屋にたどり着いた。
その雑貨屋のカウンター前には、とある掘り出し物が入荷していた。
「なんだそれは?」
「これ? チョコレートだよ」
外の世界の物品が集まる店・雑貨屋に、エイケ社のアーモンドチョコレートが入荷していた。
しかもそれはパッケージが風化していないレア物だった。
「薬か……?」
「違うよ、遠い国のお菓子だよ」
「そんな臭いお菓子があるかっ!」
「え、臭いかな……?」
離宮で暮らしていた頃はごくまれにチョコレートの献上があった。
包囲により通商ができなくなったレイクナス王国では、チョコレートの箱1つで別荘が買えるとも言われていた。
それがこの店では銀貨20枚で買えると値札がそう言っている。
「ぬぁっっ、く、臭ぁっっ?!」
「そうかなぁ……?」
ファフナさんは箱の隙間に鼻を近付けて、そのまま臭いに悶絶してひっくり返りそうになった。
俺はチョコレートの箱を2つ重ねて店のレジに持って行った。
雑貨屋のお姉さんは2つで銀貨27枚に負けてくれた。
次の戦いに兄が出征するそうだった。
家族の出征で気が気ではない様子のお姉さんと少し喋ってから店を出た。
「ぬぅー……金がもったいないぞ……」
「そんなことないよ、お買い得だったよ」
「バカな! 最初はう○この臭いかと思ったぞ!」
「あの……デート中に、その発言は止めて……なんかすごく萎える……」
次はどこに行こうかと道の先を見た。
すると発見というか、既視感にとらわれた。
「うむ、もう数店回れば商店街一周制覇だなっ!」
そういうことだった。
あらためて面白い都市設計だと思った。
「うん、結構がんばっちゃったね」
「そうか? 我はもう一周回ってもよいぞ?」
「それは勘弁して……」
「なははははっ!! で、ここを見終わったらどうする?」
「この前の高台に行こう」
「う……っ?! あ、あそこかぁ……」
そこでついにエッチなことをされると思ったのか、ファフナさんは荷物を抱えたまますくみ上がった。
「何もしないよ、休憩するだけ」
「そ、そうか……っ! まだ昼間であるからなっ!?」
路上で内股になってモジモジされると、こっちも恥ずかしかった。
「あそこでチョコレートを食べながら休もうよ」
「それはいらんと言うておろう!」
なんとかして食べさせたいな……。
食べたら絶対気に入るのに……。
俺たちは残りの店を回ってから、高台の公園に向かった。
「飛べば一瞬の距離であるが、まあ歩くのもたまには悪くない」
ファフナさんに空路で運ばれる可能性も想定していたので、その気まぐれに感謝だった。
俺たちは高さが釣り合ってないけど一応肩を並べて、高台へと続くジグザグ道を上っていった。
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