55 / 57
・狂気の兄 決着を望む
しおりを挟む
「ク、ククク……『ネルヴァ、なんでお前がここに居る?』そう言ってはくれないのか、弟よ?」
そこにいるはずのない男、ネルヴァの嘲笑は狂気に歪んでいた。
時計塔ダンジョン再深部にある巨大な歯車の前で、両手を広げて驚く侵入者を迎えた。
「んな月並みなセリフ、口が裂けても言わねーよ」
こんな展開は本編にない。これはいったい、何が起きているのだ……?
胸の中の混乱と動揺を押さえ付けて、俺は何一つ気にしていないふりをした。
「え……っ、ええっっ!? な、なんで、ここにネルヴァくんが……ど、どうなっているんですか、師匠っっ?!!」
「ククク……三下は黙っていてもらおうか」
いや、そいつは三下じゃなくて、主役も主役の主人公様なんだか……。
「メメこの人嫌いでしゅ……」
「奇遇ですね、メメ。私も卑怯者は嫌いです」
ネルヴァの陰鬱な目と眉が『忌々しい女どもめ』とでも言いたそうに深く歪む。
俺はネルヴァの一挙一動から状況を把握するべく、観察を続けた。
「時計塔の悪魔をお探しか?」
「は、何それ?」
念のため、すっとぼけておいた。
「我々をこの魔界に送った張本人だ」
正しくは実行犯。こうなるよう差し向けた黒幕は別にいる。
……となると答えは一つか。本編のヴァレリウスがそうであったように、このネルヴァは物語の黒幕と繋がっている。
「へぇ、ならそいつを倒せば、元の世界に帰れたりするのか? 共闘なら歓迎するぜ、ネルヴァ」
「クッ、クク……ヒヒヒ……ッッ! おめでたい男だ!!」
ま、そうだよな。俺たちが仲良く共闘なんてあり得ない。
幼い頃からネルヴァとヴァレリウスは対立を強いられていた。優れた方が家督を継ぎ、敗者には惨めな未来が待っているのだと、あの毒親に教えられてこの兄弟は育って来た。
俺というプレイヤーが望んだ和解ルートなんて、ヴァレリウスもネルヴァも望んでいないようだ。
「で、時計塔の悪魔は、どこに?」
「ここだ、ここに居るぞ……」
まるで自分が時計塔の悪魔であるような言いぶりだった。
原作では悪魔を倒した時点で世界を繋ぐ楔が現れ、それを破壊するとしばらくの後に元の世界に戻る展開になったはずだ。
その楔はどこにもない。
つまり悪魔はまだ倒されていないということになる。
「どういうことだよ? さっぱりわからん」
「ククク……人体錬成だよ」
「はぁっ!?」
「なんの奇跡か、【モンスター錬成】スキルを手に入れた俺は、ここに巣くっていた悪魔を触媒とし、このネルヴァの中に取り込んだのだ」
「マ、マジかよ……。何、その超展開……うぉぉっっ?!!」
「ピェェェーッッ?!!」
ネルヴァの腕がタコのように伸びた。
二の腕と一の腕の間接部がビリジアン色の軟体生物のように変わり、まるで『妖怪ろくろ首』の首みたいにとぐろを巻いた。
「邪魔者には退場願おう。【ファイアウォール】!」
背中のすぐ後ろで炎の壁がせり上がり、俺は前のめりに飛び退くことになった。
「師匠っ!!」
「そんなヴァー様っ、ずるいですっ!!」
「姫様、本音がダダ漏れにごじゃりますっ」
ネルヴァのくせに大魔法【ファイアウォール】を高速詠唱するなんて生意気だ。
この分厚い炎の壁に後ろの仲間と分断されてしまった。
「やかましいやつらだ……。時計塔の死霊どもっ、相手をしてやれっ!!」
「まあっ、そういうことでしたら、喜んで!」
「ひっ、ひぇぇーっっ!? こ、こんなにいっぱいっ?!」
「しっかりするでしゅ、ジェード! 男らしく姫様の壁になるでしゅよ!」
あっちにはキューちゃんとガルちゃんもいる。
どちらも闇属性に強い戦技持ちだ。心配は何もいらない。
「さあ……今度こそ決着を付けよう、ヴァレリウス……」
「決着なら付いてるだろ。そこはリベンジって言えよ」
触れられたくない過去だったようだ。
ネルヴァは悪鬼のように顔を怒りに歪めて、しきりに首を横に振った。
「殺してやる……今度こそ、殺してやるぞ!! ヴァレリウス……ッッ!!」
その狂気が最高潮となると突如、ネルヴァの伸びる両腕が矢のように撃ち出された。
「【雷剣召還】!!」
その腕を俺は斬り払った。
「ガァァァァッッ?!」
2本の手首が吹き飛び、ネルヴァが苦悶に顔を歪めた。
インド人系格闘ゲームキャラだって、丸腰の相手に放ったパンチが即斬り払われるなんて想定もしないだろう。
「ククク……なんてな。ヴァレリウス、この兄は人間を止めたのだ!! 貴様を抹殺し、栄光を手に入れるために!!」
次は口から火炎か? テレポートか?
そう次の動きを待ちかまえていると、斬り落としたはずのネルヴァの腕が魔族系よろしく超急速再生で生え替わった。
「うぇ……っ、そこまでして勝ちてぇかよ……?」
「当然だっ!! 次は全力で行くぞ!!」
ネルヴァは魔術師系だ。
その蠢く腕が俺の死角に回り込み、ファイアーボールとアイススピアを同時に放つ。
対する俺はポケットに手を突っ込み、手乗りサイズのソレをネルヴァへと全力投球していた。
「食らえっ、のっけから奥の手っっ!!」
投げるなり俺は前のめりに飛び退いた。
「まおー、なめんなよーーっっ!! ほーりーほーりー・くろろろろぉーっっ!!」
バックスピンをかけて投げられたまおー様が、闇特効の【ホーリークロー】を発動しながら高速回転でネルヴァを襲う。
「んなぁっっ、ヌ、ヌオァァァーッッ?!!」
腕を伸ばし過ぎて身動きが取れなくなったネルヴァの本体に、まおー様の残虐【ホーリークロー】がクリティカルヒットした。
結果、ネルヴァの胴体は弱点属性の光の爪にバラバラに引き裂かれた。
「うがっ、冷たっ、あっちぃぃーっっ?!!」
一方で俺は追尾して来たアイススピアを盾で受け止め、ファイアーボールの爆発に巻き込まれた。
RPGの鉄則、ターン制プロレスバトルを守らないとこうなる。
俺は凍傷になりかけたところで盾を捨てて、転げ回ってローブに点いた火を消した。
「う、ゴ……ウゴホォォォ…………神聖な、決闘に……そんな、ものを持ち込むなど、う、ウガハ……ッッ?!」
「あんとき魔法兵持ち込んだお前には言われたくねーよ……」
背中を火傷した。今すぐ保健室に行きたい。癒しのメメさんは炎の壁の向こうとなりけり。
「だが、いにしえの悪魔を取り込んだ俺の体力はこんなものでは……ウグッ?! な、ない、ぞ……」
まおー様に『バッサリ』切り裂かれたネルヴァの身体が粘土のように繋がってゆく。
ネルヴァはマジで人間を止めてしまっていた。
「決着、付けるんだったな?」
「そうだ……決着だ……! どちらが優れた男子であるか、我らは決着を付けねばならんっ!!」
「始める前に1つ聞かせてくれ。誰から時計塔の悪魔の存在を聞いた? 誰から人体錬成の術を教わった?」
「愚か者が……。このネルヴァがっ、貴様の得になる返事などっ、返すわけがなかろうっっ!!」
「だよなー……。んじゃ、どっちかが死ぬまで、殺り合うとするか」
ネルヴァは魔術師系。ボスを取り込んだその魔法力は、今や格上と見るべきだろう。
だとすれば有効打を与えられるものは、術ではなくこの雷剣だ。
「【雷剣召還】!! 行くぞっ、ネルヴァッッ!!」
状況からしてここは二刀流が正しい。
1本ですらバランスブレイカーとなる雷剣をもう一本召喚して、俺はネルヴァに突っ込んだ。
俺たちは互いに互いを殺すために、幾度となくぶつかり合った。
教練での生ぬるい練習試合ではなく、殺意を込めた一撃一撃を繰り出し合った。
俺の中に眠る、狂気の人体錬成犯ヴァレリウスがネルヴァの死を望んだ。
プレイヤー視点にある俺自身もまた、もはやハッピーエンドのあり得ないこの展開に身を任せた。
お前さえいなければ。
そこにいるはずのない男、ネルヴァの嘲笑は狂気に歪んでいた。
時計塔ダンジョン再深部にある巨大な歯車の前で、両手を広げて驚く侵入者を迎えた。
「んな月並みなセリフ、口が裂けても言わねーよ」
こんな展開は本編にない。これはいったい、何が起きているのだ……?
胸の中の混乱と動揺を押さえ付けて、俺は何一つ気にしていないふりをした。
「え……っ、ええっっ!? な、なんで、ここにネルヴァくんが……ど、どうなっているんですか、師匠っっ?!!」
「ククク……三下は黙っていてもらおうか」
いや、そいつは三下じゃなくて、主役も主役の主人公様なんだか……。
「メメこの人嫌いでしゅ……」
「奇遇ですね、メメ。私も卑怯者は嫌いです」
ネルヴァの陰鬱な目と眉が『忌々しい女どもめ』とでも言いたそうに深く歪む。
俺はネルヴァの一挙一動から状況を把握するべく、観察を続けた。
「時計塔の悪魔をお探しか?」
「は、何それ?」
念のため、すっとぼけておいた。
「我々をこの魔界に送った張本人だ」
正しくは実行犯。こうなるよう差し向けた黒幕は別にいる。
……となると答えは一つか。本編のヴァレリウスがそうであったように、このネルヴァは物語の黒幕と繋がっている。
「へぇ、ならそいつを倒せば、元の世界に帰れたりするのか? 共闘なら歓迎するぜ、ネルヴァ」
「クッ、クク……ヒヒヒ……ッッ! おめでたい男だ!!」
ま、そうだよな。俺たちが仲良く共闘なんてあり得ない。
幼い頃からネルヴァとヴァレリウスは対立を強いられていた。優れた方が家督を継ぎ、敗者には惨めな未来が待っているのだと、あの毒親に教えられてこの兄弟は育って来た。
俺というプレイヤーが望んだ和解ルートなんて、ヴァレリウスもネルヴァも望んでいないようだ。
「で、時計塔の悪魔は、どこに?」
「ここだ、ここに居るぞ……」
まるで自分が時計塔の悪魔であるような言いぶりだった。
原作では悪魔を倒した時点で世界を繋ぐ楔が現れ、それを破壊するとしばらくの後に元の世界に戻る展開になったはずだ。
その楔はどこにもない。
つまり悪魔はまだ倒されていないということになる。
「どういうことだよ? さっぱりわからん」
「ククク……人体錬成だよ」
「はぁっ!?」
「なんの奇跡か、【モンスター錬成】スキルを手に入れた俺は、ここに巣くっていた悪魔を触媒とし、このネルヴァの中に取り込んだのだ」
「マ、マジかよ……。何、その超展開……うぉぉっっ?!!」
「ピェェェーッッ?!!」
ネルヴァの腕がタコのように伸びた。
二の腕と一の腕の間接部がビリジアン色の軟体生物のように変わり、まるで『妖怪ろくろ首』の首みたいにとぐろを巻いた。
「邪魔者には退場願おう。【ファイアウォール】!」
背中のすぐ後ろで炎の壁がせり上がり、俺は前のめりに飛び退くことになった。
「師匠っ!!」
「そんなヴァー様っ、ずるいですっ!!」
「姫様、本音がダダ漏れにごじゃりますっ」
ネルヴァのくせに大魔法【ファイアウォール】を高速詠唱するなんて生意気だ。
この分厚い炎の壁に後ろの仲間と分断されてしまった。
「やかましいやつらだ……。時計塔の死霊どもっ、相手をしてやれっ!!」
「まあっ、そういうことでしたら、喜んで!」
「ひっ、ひぇぇーっっ!? こ、こんなにいっぱいっ?!」
「しっかりするでしゅ、ジェード! 男らしく姫様の壁になるでしゅよ!」
あっちにはキューちゃんとガルちゃんもいる。
どちらも闇属性に強い戦技持ちだ。心配は何もいらない。
「さあ……今度こそ決着を付けよう、ヴァレリウス……」
「決着なら付いてるだろ。そこはリベンジって言えよ」
触れられたくない過去だったようだ。
ネルヴァは悪鬼のように顔を怒りに歪めて、しきりに首を横に振った。
「殺してやる……今度こそ、殺してやるぞ!! ヴァレリウス……ッッ!!」
その狂気が最高潮となると突如、ネルヴァの伸びる両腕が矢のように撃ち出された。
「【雷剣召還】!!」
その腕を俺は斬り払った。
「ガァァァァッッ?!」
2本の手首が吹き飛び、ネルヴァが苦悶に顔を歪めた。
インド人系格闘ゲームキャラだって、丸腰の相手に放ったパンチが即斬り払われるなんて想定もしないだろう。
「ククク……なんてな。ヴァレリウス、この兄は人間を止めたのだ!! 貴様を抹殺し、栄光を手に入れるために!!」
次は口から火炎か? テレポートか?
そう次の動きを待ちかまえていると、斬り落としたはずのネルヴァの腕が魔族系よろしく超急速再生で生え替わった。
「うぇ……っ、そこまでして勝ちてぇかよ……?」
「当然だっ!! 次は全力で行くぞ!!」
ネルヴァは魔術師系だ。
その蠢く腕が俺の死角に回り込み、ファイアーボールとアイススピアを同時に放つ。
対する俺はポケットに手を突っ込み、手乗りサイズのソレをネルヴァへと全力投球していた。
「食らえっ、のっけから奥の手っっ!!」
投げるなり俺は前のめりに飛び退いた。
「まおー、なめんなよーーっっ!! ほーりーほーりー・くろろろろぉーっっ!!」
バックスピンをかけて投げられたまおー様が、闇特効の【ホーリークロー】を発動しながら高速回転でネルヴァを襲う。
「んなぁっっ、ヌ、ヌオァァァーッッ?!!」
腕を伸ばし過ぎて身動きが取れなくなったネルヴァの本体に、まおー様の残虐【ホーリークロー】がクリティカルヒットした。
結果、ネルヴァの胴体は弱点属性の光の爪にバラバラに引き裂かれた。
「うがっ、冷たっ、あっちぃぃーっっ?!!」
一方で俺は追尾して来たアイススピアを盾で受け止め、ファイアーボールの爆発に巻き込まれた。
RPGの鉄則、ターン制プロレスバトルを守らないとこうなる。
俺は凍傷になりかけたところで盾を捨てて、転げ回ってローブに点いた火を消した。
「う、ゴ……ウゴホォォォ…………神聖な、決闘に……そんな、ものを持ち込むなど、う、ウガハ……ッッ?!」
「あんとき魔法兵持ち込んだお前には言われたくねーよ……」
背中を火傷した。今すぐ保健室に行きたい。癒しのメメさんは炎の壁の向こうとなりけり。
「だが、いにしえの悪魔を取り込んだ俺の体力はこんなものでは……ウグッ?! な、ない、ぞ……」
まおー様に『バッサリ』切り裂かれたネルヴァの身体が粘土のように繋がってゆく。
ネルヴァはマジで人間を止めてしまっていた。
「決着、付けるんだったな?」
「そうだ……決着だ……! どちらが優れた男子であるか、我らは決着を付けねばならんっ!!」
「始める前に1つ聞かせてくれ。誰から時計塔の悪魔の存在を聞いた? 誰から人体錬成の術を教わった?」
「愚か者が……。このネルヴァがっ、貴様の得になる返事などっ、返すわけがなかろうっっ!!」
「だよなー……。んじゃ、どっちかが死ぬまで、殺り合うとするか」
ネルヴァは魔術師系。ボスを取り込んだその魔法力は、今や格上と見るべきだろう。
だとすれば有効打を与えられるものは、術ではなくこの雷剣だ。
「【雷剣召還】!! 行くぞっ、ネルヴァッッ!!」
状況からしてここは二刀流が正しい。
1本ですらバランスブレイカーとなる雷剣をもう一本召喚して、俺はネルヴァに突っ込んだ。
俺たちは互いに互いを殺すために、幾度となくぶつかり合った。
教練での生ぬるい練習試合ではなく、殺意を込めた一撃一撃を繰り出し合った。
俺の中に眠る、狂気の人体錬成犯ヴァレリウスがネルヴァの死を望んだ。
プレイヤー視点にある俺自身もまた、もはやハッピーエンドのあり得ないこの展開に身を任せた。
お前さえいなければ。
31
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~
雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる