美少女ゲームの悪役令息に転生した俺、『本編先乗り』と【モンスター錬成】で原作を破壊する

ふつうのにーちゃん

文字の大きさ
上 下
28 / 57

・中盤最強武器 餌にされる

しおりを挟む
サマンサ王女の元へ向かった3人はサマンサ王女にユウキが合流した事を伝えた。
「ユウキさんお久しぶりです。無事に王都に着いたんですね。」
「はい。王女様のお陰で、村に騎士を派遣して頂きましたので安心して王都に来ることができました。」

(本当はあの時、カツヤとアイと離れたかったとは言えないよな。まあ王女様は王女様で勇者の為に必死なんだろうな~)
「いえいえ。カツヤ様に魔王討伐に集中してもらう為ですもの。これぐらい些細な事ですわ。」

「それで王女様。ユウキにも魔法使いの装備をお願いしたいんですが??」
(えっ?カツヤとアイの装備って王都で買ったんじゃないの?王女様がくれたの?何それ?ゲームと違ってるじゃん。ゲームじゃ100ゴールドしかくれなかったんだよな。そいゆうモノだと思ってたけど、よく考えたら100ゴールドって少ないよな。3人で竹の槍しか買えないもんな。どんだけケチ臭いんだよ!?って感じか。それを考えると装備品をくれるのはまあまあ現実的か」

「もちろんです。ユウキ様にも魔法使い様のローブと杖を用意いたします。」
(おおやったぞ。でももう一声がんばってみるか)
「ありがとうございます王女様。杖とは別にカツヤのような剣も頂きたいのですが可能でしょうか?私は魔法使いですが、魔法を使ってMPがなくなると魔物と戦えません。幸いカツヤと剣術に関しては訓練していましたので剣を頂ければどちらも使いこなせるかと思います。」
「なるほど・・・わかりました。剣なら騎士用のが多くありますので大丈夫ですよ。」

(やったぞ。言ってみるもんだな。)
「ユウキ?お前魔法使いなのに剣なんて使えるのか?」
(いやいや、魔法使いになった初日に剣術で気絶させたのはどこのどいつだよ?お前だろ?)
「ああ。カツヤ程じゃないけどあったら便利だからな。」

王女から魔法使いのローブと杖と騎士の剣をもらったユウキは準備を整えた。
準備が終わったので冒険に出る事にした。

ユウキ達は北のポルートを目指して冒険を始めた。道なりに北に進んでいけばポルートの街は見える。ゲームでは道なりにキャラクターを進ませれば5分以内にはつくだろう。実際に自分の足で歩いたらどれぐらいかかるのかはまだ検討がつかなかった。

(どれぐらいで次の村に着くんだろ?ゲームだったら夜が来てもひたすら歩き続けたけど、そういう訳にもいかないよな。夜になったら野営するだろうし・・・)

3人で北にむかって歩いていくと当然の様にモンスターが出た。
「俺に任せろ。ファイア!!」
この辺りのモンスターならファイア一発で十分瞬殺できた。
「ユウキ。すごい!!」
アイがユウキを褒める。
「さすが魔法使いだな。」
「ああ、まだMPがあまりないから10発ぐらいしか使えないけどな。」

ユウキは職業は英雄だが、カツヤとアイには隠している。実際はレベルは50あり、能力も平均で360程あるが、魔法使いレベル5でカツヤとアイには説明している。レベル5の魔法使いの能力は平均で20程である。ファイアの魔法は1回でMPを2消費するのでだいたい10回使えばMPが0になる計算だ。ちなみにカツヤはレベル7の勇者で能力はだいたい60程だ。アイは僧侶のレベル7で能力はだいたい25程である。

ユウキの魔法でモンスターを倒したり、カツヤが剣でモンスターを倒したり、傷を負ったらアイの回復魔法で回復したりしながら進むとその日の内に次の村が見えてきた。

「おっ!?あれ村じゃないか?たしかポルートに行くまでに村が一つあるって王女様が言ってたよな。あれがそうじゃないか?」
「たしかにあれっぽいね。てかカツヤ。お前よくその鎧であんな遠くの村が見えるな。戦闘もガチャガチャ動きにくそうに見えるけど、十分戦闘できてるしな。」
「だろ?見た目じゃないんだって」

そんな事を言いながら村についた。入って見るとなんだか空気が悪かった。さびれている感じだ。
「なんか王都と全然違うね。さびれてるっていうか・・・」
「そうだね。村の人に話を聞いてみようか?」

(多分、盗賊に村長の娘が攫われた後ぐらいなんだろうな~。村長の家は一番奥だろうけどとりあえず近くに居る人から話を聞いてみよう。)

ユウキは村に入って村人に話を聞いた。
「ここはリルの村だよ。今はちょっと問題が起きててね。盗賊が定期的にやってきて食料とかを奪って行くんだ。昨日は村長の娘さんが連れていかれてさ。どうしたらいいかわからずみんな暗くなってるんだ。」
「村長の家はどこだ?」
「あの一番奥の家だよ。」

ユウキ達は村長の家に向かって行った。カツヤは勇者らしく村長に自分が勇者である事をつげ、盗賊から村長の娘を取り返してやる。と話していた。
「盗賊どもは西の洞窟にいるはずじゃ。勇者様よろしくお願いします」
「おう。まかせておけ」

(これでイベント発生だな。でもカツヤのレベルって7だろ?このままじゃ盗賊を倒すのはちょっと苦労するよな??どうするんだ?)
「よし。じゃあ盗賊を倒して村長の娘さんを助けに行こうぜ」
「えっちょっとまってよ。カツヤ!もう暗いんだから今日は宿屋で休もうよ。」
「それもそうだな。今日は宿屋で休んで明日盗賊を倒しに行こう。」

(えっ、いきなり西の洞窟に向かうつもりか?死ぬぞお前?)
ユウキはカツヤが心配になったが、取り合えず今日は休んで明日考える事にした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~

さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』 誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。 辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。 だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。 学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました!

高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーのララクは、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった! ララクは、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...