15 / 57
・モンスター錬成術師 竜を創る
しおりを挟む
漆黒の床に、光輝く双子の円を2つ。
左には触媒を。さっき拾った4つのバグ・フラグメントを。
右には青白い結晶・ワイバーンの魂を配置した。
そして大円を描き、竜を生み出すという難度の高い術を、杖を地に突き制御する。
魔力がロデオマシンのように暴れ回り、俺はそれを実力で押さえ付けた。
「がんばれーっ、がんばるでしゅよーっ!」
「おふとんー……ぬくーい……がんばれー……」
布団でゴロゴロしながら応援されても困る……。
「すごい……!」
しかしミシェーラ皇女が『ワクワク』いっぱいの笑顔で両手を握り締めている姿を目にすると、それが俺のやる気に変わった。
この練成は通常ならば、ドラゴン種の創造という制御不能も同然の難事業だった。
「いでよっっ、白銀の竜より生まれし者!! 剣と鎧、世界を核心に導く鍵を寄代に、ここに再び誕生せよっっ!! 我らに苦渋を呑ませし氷獄の覇者っっ、コキュートス・ワイバーンッッ!!」
だが【魔力制御】の訓練を極めて来た俺なら不可能でもない!
今日まで高め続けて来た【魔法制御】、練成における最重要パラメーターを駆使し、俺は杖を力いっぱい漆黒の大地に叩き付けて、この困難な術を完成させた!
白く神聖な光属性のまばゆいエフェクト。
そこにいつものブロックノイズと、のたうつ16進法の文字列と、耳障りなノイズが走る。
「よくわからないけどっ、やっぱり貴方ってすごいっ!!」
「姫様っ、これは『すごい!』ではなくっ、『ヤバい!』の方だと思うにごじゃりまするよーっっ?!」
「おとーとっ♪ おっとーとっ♪ ワレのおっとーとっ♪」
クソ、雰囲気をファンシーにするな、魔王様!
と思っていると白いエフェクトが消滅した。
するとそこには、思っていたよりもずっと小さな何かが生まれていた。
それは大理石のように白い鱗と、白い毛皮を持つ幼い竜だ。
身体を丸めた柴犬くらいの大きさで、それが翼を大きく広げて俺を見つめた。
「クルルゥゥ……ッ♪」
ドラゴン系の第一段階であるリトルワイバーンに似ているが、ふわふわしてて白い個体なんてデータ上には存在しない。
「よーしんいりーっ! ワレは、まおー! きょうからおまえーっ、ワレの、おとーと! そんで、こぶんなー!」
「クルゥーッ♪ キュルルルルッ♪」
鳥のような、イルカのような、高い声で子竜は鳴いた。
「えへへー、だからー、せなかー、のせてー?」
まおー様と幼竜のファーストコンタクトは良好だ。
まおー様はその背中に飛び乗り、幼竜は翼を羽ばたかせて俺たちの頭上を旋回した。
強そうにはとても見えない。
「ヴァー様っ、このたびは大変尊き生き物をお創り下さりっ、まことにありがとうございますっ!」
「お、おう……」
見えないのだが、ミシェーラ皇女には大ウケのキュートなビジュアルだった。
「いや、その……こっちこそなんか、メチャクチャファンシーで、すまん……」
「いえっ、最高ですっ!!」
一方でメメさんは何も言わない。
縦横無尽に空を飛び回る竜を『ほけー』っと見上げてばかりいた。
「あの、ヴァー様、この子の名前にご予定はございますか?」
「いや、まだ何も。まあドラゴンだしな、後々の進化を考えれば、勇ましい名前が良いかもな」
「そうですねっ。では……そうっ、ゲルギュギューンッ!! というのはどうでしょうか……?」
ミシェーラ皇女は両手を胸の前で握り締め、自信たっぷりのワクワクの笑顔でそう言った。
「……はい?」
「ゲルギュギューンッ、です!! 強くて速そうな姿をイメージしてみました!!」
「いや、毎回……『来いっ、ゲルギュギューンッッ!!』とか叫ぶのはちょっと……」
「え、ダメですか……? カッコ良くありませんかっ!?」
「あい、サイテーのネーミングセンスかと存じましゅ」
「そんな……。ならメメは何か代案あるのですかっ!?」
「あいあい。コキュートス・ドラゴンから生まれた、キュート。キューちゃんがいいと思うでしゅっ♪」
ゲルギュギューンよりはまあマシだった。
ドラゴンというより、タコとか、キュウリの漬け物向けの名前のような気もするが……。
「キュルッ、キュルルーッッ♪」
「キューちゃんがいいってよー。こいつ、そーいってんぞー」
「それ、本当かよ……」
「キュゥゥーッッ♪」
遺憾なことに本当らしい。
元コキュートス・ドラゴンのキューちゃんは、俺の目の前に滞空して甘い声を上げてしきりに自己主張した。
大人になってから激しく後悔しても知らねーぞ、っと……。
「ま、ゲルギュギューンよか、マシか……」
「えっ、ダメですかっ!?」
「悪い、濁点多めで超呼びにくい……」
「ヴァー様だってっ、3文字中濁点1文字ではないですかーっ!」
「どういう理屈だよ、それっ!? ……じゃ、お前今日からキューちゃんな?」
そう正式に命名すると、キューちゃんの胸からあのケルト模様に似た輝く紐が現れた。
俺の右腕からも同じものが延び、以前まおー様をテイムした時のように、俺たちは正式に接続された。
俺たちの基礎能力はただちに共有され、途端に俺の身体は羽根が生えたかのように身軽になった。
―――――――――――――――――――――
【通知】
ヴァレリウスは【魔法:二連装アイスボルト】を体得!!
まおーは【魔法:二連装アイスボルト】を体得!!
キュートは【戦技:灼熱の業炎】【魔法:二連装アイスボルト】を体得!!
―――――――――――――――――――――
氷属性魔法のアイスボルトは、弾速に秀でた下級魔法だ。多少の追尾性能を持つ。
二連装ということは、コキュートスワイバーンが撃っていたあの術なのだろうか。
あれは回避困難で凶悪な術だった。
「あ、わかりましたっ! あの時ヴァー様が口から火を吐いていたのって、この【灼熱の業炎】だったのですねっ!」
「モンスターの大技を人間が使ったのでしゅか……? 非常識にもほどがある人でしゅ……」
「お前が言うな……」
ちょうどいいタイミングなので、キューちゃんに鑑定魔法をかけた。
――――――――――――――――――――
【名称】キュート(キューちゃん)
【種族】ドラゴン
【段階】ミニワイバーン(大理石)
【能力】力17魔14耐20速50運99
【魔法1】二連装アイスボルト
【魔法1効果】威力10×2・命中100%
【解説】毛皮はふわふわ、鱗はひんやり、騎乗可能なドラゴン。
(制限1.6キログラムまで)
――――――――――――――――――――
運99か。不運続きのヴァレリウスの人生に追い風が吹くことを期待するかな。
「姫様っっ、大変でごじゃります!! この子っ、ふわふわもこもこでっ、たまらぬでごじゃりますぅーっっ!!」
「ほ、本当……? まあっっ!?」
後はこの二人を特別ランクの学生寮に送り届けるだけ――なのだが、しばらく帰ってくれそうもないな……?
イスに腰を落ち着かせ、したいようにさせることにした。
愛着のあるキャラクターたち二人が竜を抱いて笑い合う姿は、いくらでも眺められた。
本当にプレイヤー冥利に尽きる光景だった。
「ヴァー様、このたびは大変ご迷惑をおかけしました」
「いや、それはこっちのセリフだ。わざわざ訪ねて来てくれたのに悪かった」
「そこでなのですが、明日はお暇ですか?」
「え、明日? それは、どういう……?」
メメさんには内密の話だろうか。
耳打ちをするミシェーラ皇女が横顔を寄せて来た。
「明日よろしければ、ピクニックでもどうでしょう……。メメ抜きで」
「え……っ?!」
「それは聞き捨てならないお話でごじゃりますなぁ、姫様」
「あらメメ、聞こえてしまっていました?」
「メメを仲間外れにするなどいい度胸でごじゃりましゅっ! メメもついて行くでしゅ!」
明日、日をあらためてお詫びとやらのピクニックに行くことになった。
左には触媒を。さっき拾った4つのバグ・フラグメントを。
右には青白い結晶・ワイバーンの魂を配置した。
そして大円を描き、竜を生み出すという難度の高い術を、杖を地に突き制御する。
魔力がロデオマシンのように暴れ回り、俺はそれを実力で押さえ付けた。
「がんばれーっ、がんばるでしゅよーっ!」
「おふとんー……ぬくーい……がんばれー……」
布団でゴロゴロしながら応援されても困る……。
「すごい……!」
しかしミシェーラ皇女が『ワクワク』いっぱいの笑顔で両手を握り締めている姿を目にすると、それが俺のやる気に変わった。
この練成は通常ならば、ドラゴン種の創造という制御不能も同然の難事業だった。
「いでよっっ、白銀の竜より生まれし者!! 剣と鎧、世界を核心に導く鍵を寄代に、ここに再び誕生せよっっ!! 我らに苦渋を呑ませし氷獄の覇者っっ、コキュートス・ワイバーンッッ!!」
だが【魔力制御】の訓練を極めて来た俺なら不可能でもない!
今日まで高め続けて来た【魔法制御】、練成における最重要パラメーターを駆使し、俺は杖を力いっぱい漆黒の大地に叩き付けて、この困難な術を完成させた!
白く神聖な光属性のまばゆいエフェクト。
そこにいつものブロックノイズと、のたうつ16進法の文字列と、耳障りなノイズが走る。
「よくわからないけどっ、やっぱり貴方ってすごいっ!!」
「姫様っ、これは『すごい!』ではなくっ、『ヤバい!』の方だと思うにごじゃりまするよーっっ?!」
「おとーとっ♪ おっとーとっ♪ ワレのおっとーとっ♪」
クソ、雰囲気をファンシーにするな、魔王様!
と思っていると白いエフェクトが消滅した。
するとそこには、思っていたよりもずっと小さな何かが生まれていた。
それは大理石のように白い鱗と、白い毛皮を持つ幼い竜だ。
身体を丸めた柴犬くらいの大きさで、それが翼を大きく広げて俺を見つめた。
「クルルゥゥ……ッ♪」
ドラゴン系の第一段階であるリトルワイバーンに似ているが、ふわふわしてて白い個体なんてデータ上には存在しない。
「よーしんいりーっ! ワレは、まおー! きょうからおまえーっ、ワレの、おとーと! そんで、こぶんなー!」
「クルゥーッ♪ キュルルルルッ♪」
鳥のような、イルカのような、高い声で子竜は鳴いた。
「えへへー、だからー、せなかー、のせてー?」
まおー様と幼竜のファーストコンタクトは良好だ。
まおー様はその背中に飛び乗り、幼竜は翼を羽ばたかせて俺たちの頭上を旋回した。
強そうにはとても見えない。
「ヴァー様っ、このたびは大変尊き生き物をお創り下さりっ、まことにありがとうございますっ!」
「お、おう……」
見えないのだが、ミシェーラ皇女には大ウケのキュートなビジュアルだった。
「いや、その……こっちこそなんか、メチャクチャファンシーで、すまん……」
「いえっ、最高ですっ!!」
一方でメメさんは何も言わない。
縦横無尽に空を飛び回る竜を『ほけー』っと見上げてばかりいた。
「あの、ヴァー様、この子の名前にご予定はございますか?」
「いや、まだ何も。まあドラゴンだしな、後々の進化を考えれば、勇ましい名前が良いかもな」
「そうですねっ。では……そうっ、ゲルギュギューンッ!! というのはどうでしょうか……?」
ミシェーラ皇女は両手を胸の前で握り締め、自信たっぷりのワクワクの笑顔でそう言った。
「……はい?」
「ゲルギュギューンッ、です!! 強くて速そうな姿をイメージしてみました!!」
「いや、毎回……『来いっ、ゲルギュギューンッッ!!』とか叫ぶのはちょっと……」
「え、ダメですか……? カッコ良くありませんかっ!?」
「あい、サイテーのネーミングセンスかと存じましゅ」
「そんな……。ならメメは何か代案あるのですかっ!?」
「あいあい。コキュートス・ドラゴンから生まれた、キュート。キューちゃんがいいと思うでしゅっ♪」
ゲルギュギューンよりはまあマシだった。
ドラゴンというより、タコとか、キュウリの漬け物向けの名前のような気もするが……。
「キュルッ、キュルルーッッ♪」
「キューちゃんがいいってよー。こいつ、そーいってんぞー」
「それ、本当かよ……」
「キュゥゥーッッ♪」
遺憾なことに本当らしい。
元コキュートス・ドラゴンのキューちゃんは、俺の目の前に滞空して甘い声を上げてしきりに自己主張した。
大人になってから激しく後悔しても知らねーぞ、っと……。
「ま、ゲルギュギューンよか、マシか……」
「えっ、ダメですかっ!?」
「悪い、濁点多めで超呼びにくい……」
「ヴァー様だってっ、3文字中濁点1文字ではないですかーっ!」
「どういう理屈だよ、それっ!? ……じゃ、お前今日からキューちゃんな?」
そう正式に命名すると、キューちゃんの胸からあのケルト模様に似た輝く紐が現れた。
俺の右腕からも同じものが延び、以前まおー様をテイムした時のように、俺たちは正式に接続された。
俺たちの基礎能力はただちに共有され、途端に俺の身体は羽根が生えたかのように身軽になった。
―――――――――――――――――――――
【通知】
ヴァレリウスは【魔法:二連装アイスボルト】を体得!!
まおーは【魔法:二連装アイスボルト】を体得!!
キュートは【戦技:灼熱の業炎】【魔法:二連装アイスボルト】を体得!!
―――――――――――――――――――――
氷属性魔法のアイスボルトは、弾速に秀でた下級魔法だ。多少の追尾性能を持つ。
二連装ということは、コキュートスワイバーンが撃っていたあの術なのだろうか。
あれは回避困難で凶悪な術だった。
「あ、わかりましたっ! あの時ヴァー様が口から火を吐いていたのって、この【灼熱の業炎】だったのですねっ!」
「モンスターの大技を人間が使ったのでしゅか……? 非常識にもほどがある人でしゅ……」
「お前が言うな……」
ちょうどいいタイミングなので、キューちゃんに鑑定魔法をかけた。
――――――――――――――――――――
【名称】キュート(キューちゃん)
【種族】ドラゴン
【段階】ミニワイバーン(大理石)
【能力】力17魔14耐20速50運99
【魔法1】二連装アイスボルト
【魔法1効果】威力10×2・命中100%
【解説】毛皮はふわふわ、鱗はひんやり、騎乗可能なドラゴン。
(制限1.6キログラムまで)
――――――――――――――――――――
運99か。不運続きのヴァレリウスの人生に追い風が吹くことを期待するかな。
「姫様っっ、大変でごじゃります!! この子っ、ふわふわもこもこでっ、たまらぬでごじゃりますぅーっっ!!」
「ほ、本当……? まあっっ!?」
後はこの二人を特別ランクの学生寮に送り届けるだけ――なのだが、しばらく帰ってくれそうもないな……?
イスに腰を落ち着かせ、したいようにさせることにした。
愛着のあるキャラクターたち二人が竜を抱いて笑い合う姿は、いくらでも眺められた。
本当にプレイヤー冥利に尽きる光景だった。
「ヴァー様、このたびは大変ご迷惑をおかけしました」
「いや、それはこっちのセリフだ。わざわざ訪ねて来てくれたのに悪かった」
「そこでなのですが、明日はお暇ですか?」
「え、明日? それは、どういう……?」
メメさんには内密の話だろうか。
耳打ちをするミシェーラ皇女が横顔を寄せて来た。
「明日よろしければ、ピクニックでもどうでしょう……。メメ抜きで」
「え……っ?!」
「それは聞き捨てならないお話でごじゃりますなぁ、姫様」
「あらメメ、聞こえてしまっていました?」
「メメを仲間外れにするなどいい度胸でごじゃりましゅっ! メメもついて行くでしゅ!」
明日、日をあらためてお詫びとやらのピクニックに行くことになった。
95
お気に入りに追加
211
あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました!
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーのララクは、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
ララクは、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる