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・バグ利用ゲーマー 世界の壁を抜ける
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帝国魔法学院への出発前、兄のネルヴァが見送りに来た。
「おはよう、ヴァレリウス。今日は格別に気持ちの良い朝だな」
「おう」
「母上もいたく喜んでいるよ。お前がやっと、この屋敷から、消えてくれる日がやって来たのだから、なぁぁ……?」
「あんま興味ないな」
まあ要件は予想するまでもなかった。
俺は皮の手提げカバン一つ分の荷物を肩に掛け、ネルヴァを無視して屋敷を見上げた。
「ククク、この屋敷はもう俺の物だ。お前の手に渡ることはない……」
「だから、興味ないって。こんな家、維持費を考えるだけでも恐ろしい」
暖房代。多過ぎるメイドと庭師の給料。これだけでもうヤバい。
「強がるなよ、ヴァレリウス。本当は悔しいのだろう……?」
「いやまったく」
前世の記憶が蘇ったのはたった二日前のこと。
神の啓示を受けたすぐ後のヴァレリウスは、確かに己の運命を呪い、悔しさのあまりに公衆の面前で大泣きする醜態をさらした。
彼は狂ったように壁へと頭を打ち付けた。
その際の当たりどころが悪かったようで、ヴァレリウスは神殿の医務室のお世話になったようだ。
「おい、待てよ!」
「なんだよ……、お前暇人か?」
「少しは悔しがれ! お前に勝ったのは、このネルヴァだ!」
「それは知ってる」
するとあれ不思議。
ヴァレリウスだった頃の記憶は薄れ、代わりに俺が生えて来た。
もう死んでしまいたいと願った彼の願いは、ある意味で叶ってしまったわけだ。
というわけでバトンタッチ完了。これからは俺が俺の愛する【ドラゴンズ・ティアラ】の世界を満喫してやるから、一緒に楽しもうぜ、俺の中のヴァレリウス。
「おい、調子に乗るなよっ!」
せっかく心機一転の良い気分になっていたというのに、兄ネルヴァは俺の前に回り込み、こちらの胸を突いて威圧した。
「俺がその気になれば、お前なんてこの場で消し炭にしてやれる。言葉を選べ、貴族を追放された下民ごときが!」
「虚栄心の塊だな。……うっっ?!」
ネルヴァは俺の喉仏をつかむと、手のひらに炎の術を宿らせた。
こちらの魔力が勝っていればこの程度なんでもない。
だが【大魔道師】スキルを手にしたネルヴァの魔力は、以前の倍に感じられるほどに膨れ上がっていた。
俺は喉を焼かれまいと反射的に魔法抵抗を高め、ネルヴァの腕を押しのけた。
なんとか軽い火傷で済んだようだ。
俺は地に膝を突いて見せて、子供じみた腹違いの兄を満足させてやった。
「ふんっ、今回はこの辺にしてやるか。俺が魔法学院に戻ったらもっと遊んでやるよ、人生お先真っ暗のヴァレリウス」
「二軍キャラのくせに、偉そうに……」
「なんだと……?」
「おっと、聞こえてたか」
「この場で焼き殺してやっても別にいいのだぞ、ヴァレリウス」
「はぁ……17にもなって度し難いアホだ。そうやっていつまでも人を見下せると思うなよ」
「いいだろう、希望通りこの場で処刑してやるっ!!」
「ほら、これやるよ」
膝を突いて見せたのにはもう1つ理由がある。
「今さら許してもらえるなんて、思っ――ぬああっっ?!!」
「おっと、手が滑ったみたいだな」
足元の乾いた砂を握るためだ。
俺はネルヴァの整った顔に、その砂を手首だけの静かな動作で飛ばして目潰しをしてやった。
膝を突いたのはこれをやるための保険だった。
「汚いぞ、この卑怯者っっ!! うっ、うあっ、目が、目がぁぁぁっっ!!」
「ま、すぐに追い抜いてやるから大人しく待ってろよ」
そう宣言して今は逃げた。
勝てそうもない相手には逃げの一手。RPGでは常識だ。
人の集まる馬車駅まで逃げ込めば、ネルヴァもそれ以上は追って来なかった。
さっさと魔法学院に戻り、ヴァレリウス最強化計画を始めよう。
・
名作ゲーム【ドラゴンズ・ティアラ】の舞台リンドブルム魔法学院は、正式名称を【旧リンドブルム帝立・戦闘術研究アカデミー】という。
それがなぜ魔法学院と呼ばれるのかというと、ちゃんとそこにも公式設定がある。
この世界では、戦士もまた魔法に似て否なるアクティブスキル【戦技】が使えてナンボの社会になっている。
その【戦技】の威力は爆発的で、連発不可能な点以外は魔法と何も変わらない。
そのため【剣】と【魔法】の境界線は酷く曖昧で、肉体と精神のどちらに依存するか程度の差しかないと人々は思っている。
戦いに縁のない一般市民からすれば、【戦技】と【魔法】を区別する必要がない。どちらも魔法みたいなものだからだ。
だからいつの頃からか、全部ひっくるめて魔法学院と呼ばれるようになったとか。
ドラゴンズ・ティアラは筋肉で魔法を撃ち、魔法で筋肉を作るゲームだ。
そう揶揄するマニアもまあ多かった。
とまあ前置きが長くなったところで、俺は乗り合い馬車を3度乗り継ぎ、実に半日をかけて通称・帝国魔法学院の正門前を訪れたのだった。
「おお……これが、【ドラゴンズ・ティアラ】の聖地……おおっ、おおおおーーっっ!!」
感動した。
俺は今、生前1000時間やり込んだ【ドラゴンズ・ティアラ】の舞台に立っている。
この校舎はかつてこの国が帝国領だった頃から続くもので、全てが純白の大理石を用いて作られている。
設立後300年が経っているという舞台設定なのに、その純白の輝きは新品同様だ。
俺は暮れなずむ帝国魔法学院を、窮屈な乗り合い馬車の旅で『バキバキ』になった体をほぐしながら、原作愛とやる気を充填した。
本編開始となる2年生1学期まであと2ヶ月。今から本編開始が待ち遠しい。
破滅の未来なんて俺の知ったことか。
満足すると職員室を訪ね、ちょうどそこにいてくれた担任から寮の鍵を受け取った。
「こんな早く戻ってくるとは、よっぽど良いスキルを貰えたのかな」
「ああ、あまりの神スキルに親がむせび泣いた」
「そうか、それは良かった……。先生、この時期になると生徒たちみんなが心配で心配でな……」
「俺に心配はいらない。……じゃ俺、寮の片付けがあるから」
「期待しているよ、ヴァレリウスくん。……ん、片付け?」
魔法の鍛錬に入る前に、Cランクから奴隷やド貧民のための待遇Fランクまで落ちることになった生活を、まずどうにかする。
俺は職員室のある分棟から本校舎に戻り、その二階に上がった。
内装もまた純白の大理石。恐ろしいほどに白い校舎内に、生徒の姿は影すらなかった。
白い、白い、白い世界に赤い夕日が差し込んでいた。
「んじゃ、始めるかな」
人がいないのは俺にとって超好都合だった。
まずは安住の地を見つけ出す。
「確か、この辺か? ん、違うな……」
これから壁抜けをする。
壁抜けというのはゲーム用語で、衝突判定の設定ミスを利用して、世界の外側にすり抜ける裏技だ。
「実際にやってみると、痛っ、痛いな、これは。それになかなか、判定がシビアだ……痛っ」
本校舎二階、南端の行き止まり。
『廊下は走るな』の張り紙から見て一歩進んだ、教室から反対側の壁。
ここに何度かキャラクターを体当たりさせると、するっと向こう側に抜けられたはず。
「あれ、おかしいな……」
はずなのだが、なかなか上手くゆかない。
俺は壁に体当たりをしては角度を変えてまた体当たりをする、端から見てだいぶヤバいやつになった。
「……あ」
さらに悪戦苦闘を続けると、その現場を掃除のオバちゃんに見られてしまった。
オバちゃんの眉と口元は、いぶかしみのあまりに深く歪み切っている。
「いや、これは、違うんだ。あ……」
オバちゃんは何も言わず、気の毒な人を見るような目をこちらからそらして、そそくさと下の階に逃げていった。
通常のゲームプレイではなんでもない壁抜けをリアルでやろうとすると、こうなる。
一つお勉強になったところで、さっさとこの壁を抜けてしまおう。
「まさか壁抜けバグ、修正されているのか? そんな馬鹿な、そんな開発予算どこから出たよ!? ま、まさか、俺が死んでる間にリメイク版が出――あっ、入れた……」
絶妙な角度で体当たりを仕掛けると、スルリと体が向こう側に抜けた。
壁の向こう側はなんのオブジェクトもない黒い世界だった。
座標としては校舎の外、空中にいるはずなのに足元には漆黒の床がある。
だというのに真っ暗闇というわけでもなく、ゲーム用語で言うところの【光源】が俺の体を明るく照らしていた。
「よし、当面はここが俺の城だな。かなり殺風景だが、物を置けばいい味が出るんじゃないか、これ」
聞いた話によると、Fランクの寮は6人で一部屋の宿舎を共有するらしい。
それと比べればここのなんと優雅なことか。
チャイムの鳴る1分前にここを出れば、余裕で授業に参加できる快適空間がここにある。
俺は壁の向こう側に広がるゲーム外の世界への引っ越しを始めた。
「おはよう、ヴァレリウス。今日は格別に気持ちの良い朝だな」
「おう」
「母上もいたく喜んでいるよ。お前がやっと、この屋敷から、消えてくれる日がやって来たのだから、なぁぁ……?」
「あんま興味ないな」
まあ要件は予想するまでもなかった。
俺は皮の手提げカバン一つ分の荷物を肩に掛け、ネルヴァを無視して屋敷を見上げた。
「ククク、この屋敷はもう俺の物だ。お前の手に渡ることはない……」
「だから、興味ないって。こんな家、維持費を考えるだけでも恐ろしい」
暖房代。多過ぎるメイドと庭師の給料。これだけでもうヤバい。
「強がるなよ、ヴァレリウス。本当は悔しいのだろう……?」
「いやまったく」
前世の記憶が蘇ったのはたった二日前のこと。
神の啓示を受けたすぐ後のヴァレリウスは、確かに己の運命を呪い、悔しさのあまりに公衆の面前で大泣きする醜態をさらした。
彼は狂ったように壁へと頭を打ち付けた。
その際の当たりどころが悪かったようで、ヴァレリウスは神殿の医務室のお世話になったようだ。
「おい、待てよ!」
「なんだよ……、お前暇人か?」
「少しは悔しがれ! お前に勝ったのは、このネルヴァだ!」
「それは知ってる」
するとあれ不思議。
ヴァレリウスだった頃の記憶は薄れ、代わりに俺が生えて来た。
もう死んでしまいたいと願った彼の願いは、ある意味で叶ってしまったわけだ。
というわけでバトンタッチ完了。これからは俺が俺の愛する【ドラゴンズ・ティアラ】の世界を満喫してやるから、一緒に楽しもうぜ、俺の中のヴァレリウス。
「おい、調子に乗るなよっ!」
せっかく心機一転の良い気分になっていたというのに、兄ネルヴァは俺の前に回り込み、こちらの胸を突いて威圧した。
「俺がその気になれば、お前なんてこの場で消し炭にしてやれる。言葉を選べ、貴族を追放された下民ごときが!」
「虚栄心の塊だな。……うっっ?!」
ネルヴァは俺の喉仏をつかむと、手のひらに炎の術を宿らせた。
こちらの魔力が勝っていればこの程度なんでもない。
だが【大魔道師】スキルを手にしたネルヴァの魔力は、以前の倍に感じられるほどに膨れ上がっていた。
俺は喉を焼かれまいと反射的に魔法抵抗を高め、ネルヴァの腕を押しのけた。
なんとか軽い火傷で済んだようだ。
俺は地に膝を突いて見せて、子供じみた腹違いの兄を満足させてやった。
「ふんっ、今回はこの辺にしてやるか。俺が魔法学院に戻ったらもっと遊んでやるよ、人生お先真っ暗のヴァレリウス」
「二軍キャラのくせに、偉そうに……」
「なんだと……?」
「おっと、聞こえてたか」
「この場で焼き殺してやっても別にいいのだぞ、ヴァレリウス」
「はぁ……17にもなって度し難いアホだ。そうやっていつまでも人を見下せると思うなよ」
「いいだろう、希望通りこの場で処刑してやるっ!!」
「ほら、これやるよ」
膝を突いて見せたのにはもう1つ理由がある。
「今さら許してもらえるなんて、思っ――ぬああっっ?!!」
「おっと、手が滑ったみたいだな」
足元の乾いた砂を握るためだ。
俺はネルヴァの整った顔に、その砂を手首だけの静かな動作で飛ばして目潰しをしてやった。
膝を突いたのはこれをやるための保険だった。
「汚いぞ、この卑怯者っっ!! うっ、うあっ、目が、目がぁぁぁっっ!!」
「ま、すぐに追い抜いてやるから大人しく待ってろよ」
そう宣言して今は逃げた。
勝てそうもない相手には逃げの一手。RPGでは常識だ。
人の集まる馬車駅まで逃げ込めば、ネルヴァもそれ以上は追って来なかった。
さっさと魔法学院に戻り、ヴァレリウス最強化計画を始めよう。
・
名作ゲーム【ドラゴンズ・ティアラ】の舞台リンドブルム魔法学院は、正式名称を【旧リンドブルム帝立・戦闘術研究アカデミー】という。
それがなぜ魔法学院と呼ばれるのかというと、ちゃんとそこにも公式設定がある。
この世界では、戦士もまた魔法に似て否なるアクティブスキル【戦技】が使えてナンボの社会になっている。
その【戦技】の威力は爆発的で、連発不可能な点以外は魔法と何も変わらない。
そのため【剣】と【魔法】の境界線は酷く曖昧で、肉体と精神のどちらに依存するか程度の差しかないと人々は思っている。
戦いに縁のない一般市民からすれば、【戦技】と【魔法】を区別する必要がない。どちらも魔法みたいなものだからだ。
だからいつの頃からか、全部ひっくるめて魔法学院と呼ばれるようになったとか。
ドラゴンズ・ティアラは筋肉で魔法を撃ち、魔法で筋肉を作るゲームだ。
そう揶揄するマニアもまあ多かった。
とまあ前置きが長くなったところで、俺は乗り合い馬車を3度乗り継ぎ、実に半日をかけて通称・帝国魔法学院の正門前を訪れたのだった。
「おお……これが、【ドラゴンズ・ティアラ】の聖地……おおっ、おおおおーーっっ!!」
感動した。
俺は今、生前1000時間やり込んだ【ドラゴンズ・ティアラ】の舞台に立っている。
この校舎はかつてこの国が帝国領だった頃から続くもので、全てが純白の大理石を用いて作られている。
設立後300年が経っているという舞台設定なのに、その純白の輝きは新品同様だ。
俺は暮れなずむ帝国魔法学院を、窮屈な乗り合い馬車の旅で『バキバキ』になった体をほぐしながら、原作愛とやる気を充填した。
本編開始となる2年生1学期まであと2ヶ月。今から本編開始が待ち遠しい。
破滅の未来なんて俺の知ったことか。
満足すると職員室を訪ね、ちょうどそこにいてくれた担任から寮の鍵を受け取った。
「こんな早く戻ってくるとは、よっぽど良いスキルを貰えたのかな」
「ああ、あまりの神スキルに親がむせび泣いた」
「そうか、それは良かった……。先生、この時期になると生徒たちみんなが心配で心配でな……」
「俺に心配はいらない。……じゃ俺、寮の片付けがあるから」
「期待しているよ、ヴァレリウスくん。……ん、片付け?」
魔法の鍛錬に入る前に、Cランクから奴隷やド貧民のための待遇Fランクまで落ちることになった生活を、まずどうにかする。
俺は職員室のある分棟から本校舎に戻り、その二階に上がった。
内装もまた純白の大理石。恐ろしいほどに白い校舎内に、生徒の姿は影すらなかった。
白い、白い、白い世界に赤い夕日が差し込んでいた。
「んじゃ、始めるかな」
人がいないのは俺にとって超好都合だった。
まずは安住の地を見つけ出す。
「確か、この辺か? ん、違うな……」
これから壁抜けをする。
壁抜けというのはゲーム用語で、衝突判定の設定ミスを利用して、世界の外側にすり抜ける裏技だ。
「実際にやってみると、痛っ、痛いな、これは。それになかなか、判定がシビアだ……痛っ」
本校舎二階、南端の行き止まり。
『廊下は走るな』の張り紙から見て一歩進んだ、教室から反対側の壁。
ここに何度かキャラクターを体当たりさせると、するっと向こう側に抜けられたはず。
「あれ、おかしいな……」
はずなのだが、なかなか上手くゆかない。
俺は壁に体当たりをしては角度を変えてまた体当たりをする、端から見てだいぶヤバいやつになった。
「……あ」
さらに悪戦苦闘を続けると、その現場を掃除のオバちゃんに見られてしまった。
オバちゃんの眉と口元は、いぶかしみのあまりに深く歪み切っている。
「いや、これは、違うんだ。あ……」
オバちゃんは何も言わず、気の毒な人を見るような目をこちらからそらして、そそくさと下の階に逃げていった。
通常のゲームプレイではなんでもない壁抜けをリアルでやろうとすると、こうなる。
一つお勉強になったところで、さっさとこの壁を抜けてしまおう。
「まさか壁抜けバグ、修正されているのか? そんな馬鹿な、そんな開発予算どこから出たよ!? ま、まさか、俺が死んでる間にリメイク版が出――あっ、入れた……」
絶妙な角度で体当たりを仕掛けると、スルリと体が向こう側に抜けた。
壁の向こう側はなんのオブジェクトもない黒い世界だった。
座標としては校舎の外、空中にいるはずなのに足元には漆黒の床がある。
だというのに真っ暗闇というわけでもなく、ゲーム用語で言うところの【光源】が俺の体を明るく照らしていた。
「よし、当面はここが俺の城だな。かなり殺風景だが、物を置けばいい味が出るんじゃないか、これ」
聞いた話によると、Fランクの寮は6人で一部屋の宿舎を共有するらしい。
それと比べればここのなんと優雅なことか。
チャイムの鳴る1分前にここを出れば、余裕で授業に参加できる快適空間がここにある。
俺は壁の向こう側に広がるゲーム外の世界への引っ越しを始めた。
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