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第一章 アーディル八歳
増えました……
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[ステリナ視点]
「おっ!今日も揃ってんな♪」
「元気であったか、ジェス~♪」
「久方ぶりじゃ!」
「相も変わらず賑やかよのう…」
王太子殿下も混ざって、侯爵家のお子様の交流会真っ只中。(末の双子のエルリア様とマリベル様は顔見せしてから、子供部屋で寝てます)
空気を読んだか、読まなかったか。神獣様方が来られました。
いつもより、大所帯で………。
増えてます。二人増えてますよ!
ちらりと母を見やれば、こくりと頷かれました。
隣にいた研修メイドの一人に、アリス様を急ぎで呼びに行くように指示を出しました。
あぁ…。母の目が死んでます。『護衛メイド』としての意地で、微笑んでますけども、目が…目が完全に死んでます……。
「本日は何用でございましょうか、皆様方?」
アリス様不在時の神獣様の応対は、母一択と化しております今日この頃。その内、これの担当、私になるとか言いませんよね?
「おおっ!ラフィンじゃねえか、元気だったか?」
黒獅子様が母に向かって、手を振られてます。すっかり、母も気にいられてるようです。
「お陰様で、産後も問題なく過ごさせていただいております。ところで、本日は初めての方がご一緒の様子。若奥様をお呼びしておりますので、少々お待ちいただければと…」
「ああ、構わねえぞ!あいつら、チビに会いに来たからな!!」
…そうですか。アリス様に会いに来たお客様ですか。
……アリス様、頑張って……。
※※※※※※※※※※
[アリスティリア視点]
神獣様達が来られたと知らせを受け、急ぎ駆けつけると、見知らぬ方が二人いらっしゃいました。
お身体に纏われている色から、何となく嫌な予感がします。
紫と藍の神獣様って……。
頭に浮かぶ姿に、本体になるのは絶対にやめてもらおうと決めました。
「ようこそ、いらっしゃいました。久方振りでございます…」
ここで名前を呼べば揉めるのはもう分かりきっているので、あえて誰の名前も呼びません!
「元気そうで何よりなのですよ」
不死鳥様がニコニコとお声をかけて下さいました。
「おう!今日は久々に来たこいつらが、お前に会いたいっつーから、連れてきてんだ♪」
こくりと頷かれたお二人の前に進み出て、カーテシーをして名乗ります。
「グランディバルカス家嫡男エヴァン・マリウス・ルクセン・グランディバルカスの妻、アリスティリア・リン・グランディバルカスと申します。本日、お目にかかれましたこと、光栄でございます……」
「丁寧な挨拶痛みいる。我は紫蠍。女子が多いゆえ、本性は見せぬが蠍の神獣である…」
黒に近い紫色の髪と瞳を持った細身の男性はそう名乗られました。
「自分は藍馬。神馬だ」
深い藍色の髪と瞳の褐色の肌の体格のよろしい男性も名乗られました。
どちらも伝説級神獣様ですか。やっぱりですか……。
思わず泣きたくなりました。伝説級の神獣様は、全部で八体いらっしゃいます。
まさか、その内残りの御二方まで来られませんよね?来ないでくださいね…。
「おっ!今日も揃ってんな♪」
「元気であったか、ジェス~♪」
「久方ぶりじゃ!」
「相も変わらず賑やかよのう…」
王太子殿下も混ざって、侯爵家のお子様の交流会真っ只中。(末の双子のエルリア様とマリベル様は顔見せしてから、子供部屋で寝てます)
空気を読んだか、読まなかったか。神獣様方が来られました。
いつもより、大所帯で………。
増えてます。二人増えてますよ!
ちらりと母を見やれば、こくりと頷かれました。
隣にいた研修メイドの一人に、アリス様を急ぎで呼びに行くように指示を出しました。
あぁ…。母の目が死んでます。『護衛メイド』としての意地で、微笑んでますけども、目が…目が完全に死んでます……。
「本日は何用でございましょうか、皆様方?」
アリス様不在時の神獣様の応対は、母一択と化しております今日この頃。その内、これの担当、私になるとか言いませんよね?
「おおっ!ラフィンじゃねえか、元気だったか?」
黒獅子様が母に向かって、手を振られてます。すっかり、母も気にいられてるようです。
「お陰様で、産後も問題なく過ごさせていただいております。ところで、本日は初めての方がご一緒の様子。若奥様をお呼びしておりますので、少々お待ちいただければと…」
「ああ、構わねえぞ!あいつら、チビに会いに来たからな!!」
…そうですか。アリス様に会いに来たお客様ですか。
……アリス様、頑張って……。
※※※※※※※※※※
[アリスティリア視点]
神獣様達が来られたと知らせを受け、急ぎ駆けつけると、見知らぬ方が二人いらっしゃいました。
お身体に纏われている色から、何となく嫌な予感がします。
紫と藍の神獣様って……。
頭に浮かぶ姿に、本体になるのは絶対にやめてもらおうと決めました。
「ようこそ、いらっしゃいました。久方振りでございます…」
ここで名前を呼べば揉めるのはもう分かりきっているので、あえて誰の名前も呼びません!
「元気そうで何よりなのですよ」
不死鳥様がニコニコとお声をかけて下さいました。
「おう!今日は久々に来たこいつらが、お前に会いたいっつーから、連れてきてんだ♪」
こくりと頷かれたお二人の前に進み出て、カーテシーをして名乗ります。
「グランディバルカス家嫡男エヴァン・マリウス・ルクセン・グランディバルカスの妻、アリスティリア・リン・グランディバルカスと申します。本日、お目にかかれましたこと、光栄でございます……」
「丁寧な挨拶痛みいる。我は紫蠍。女子が多いゆえ、本性は見せぬが蠍の神獣である…」
黒に近い紫色の髪と瞳を持った細身の男性はそう名乗られました。
「自分は藍馬。神馬だ」
深い藍色の髪と瞳の褐色の肌の体格のよろしい男性も名乗られました。
どちらも伝説級神獣様ですか。やっぱりですか……。
思わず泣きたくなりました。伝説級の神獣様は、全部で八体いらっしゃいます。
まさか、その内残りの御二方まで来られませんよね?来ないでくださいね…。
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