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閑話 14
気づいてはいけなかった…
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[ラフィン視点]
お話も一段落し、そろそろ戻らせていただけるとのことでしたが、私はどうしても確認しておきたい事がございました。
「…………」
うん。誰に聞くのが正解?
悩んでる私から離れていくミントグリーンの光の玉は、御影様の側に行かれました。
「……」
しばらく話をされていたようですが、不意にこちらを向いた御影様と目が合いました。そのお顔に困ったような複雑な笑みを浮かべて、手招きされました。
若奥様に声をかけようとすると、首を振られましたので、私だけに御用があるようです。
若奥様はライリーナ様に、ご主人との馴れ初めこら諸々を聞かされています。
にこやかに微笑んでおられますが、だいぶ見慣れた笑顔です。ええ。《悟り》発動させてますね、これ………。
そっと若奥様から離れ、御影様の側に参りました。
「何か話したいことがあるみたいって、彼女から聞いたんだけど?」
どうやら私の様子を気にして下さったようです。
「あ、はい。左様でございます…。あの…、ありがとうございます、エルディーネ様……」
確かバスティン様の奥方はエルフで、お名前はエルディーネ・ブラン・ディーグルだったはず。
「いえ。そもそも、これまでもこれからも、貴女には多大なご迷惑をおかけしているわけですから…」
「…………」
敢えて触れなかった話題が来ました。泣きたい……。
「あぁっ!ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」
「…いえ。お気遣いいただきありがとうございます……」
顔に出ていないと思っていたのですが、どうやら出ていたようですね。私もまだまだです。
そう思っていたのですが…。
「あの……。何でいきなり謝りだしたの?」
不思議そうな御影様のお顔に、私は首を傾げました。
「…あの。胎内にいるので、感情の把握がしやすいんです…」
申し訳なさそうなエルディーネ様の言葉に、ハッと本題を思い出します。
「エルディーネ様。お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「はい?」
ゴクリと唾を飲み込みます。こんな事、本当はすごく聞きたくは無いのですが、背に腹はかえられません!
「……その。胎内にいらっしゃるので、その……。夜の…ですね……」
「「…………」」
察したらしい御影様方の頬が少し赤くなりました。申し訳ありませんが、重要なことなのです。いや、本気で!
「……ああ!営みですか。ワタシはあまり起きている時間が短いので、存じませんけれど……」
エルディーネ様の言葉に、私共々、皆様の視線が若奥様に向けられます。
『…………』
ええ。私は何も聞きませんでした。
聞いてないですからね!!
お話も一段落し、そろそろ戻らせていただけるとのことでしたが、私はどうしても確認しておきたい事がございました。
「…………」
うん。誰に聞くのが正解?
悩んでる私から離れていくミントグリーンの光の玉は、御影様の側に行かれました。
「……」
しばらく話をされていたようですが、不意にこちらを向いた御影様と目が合いました。そのお顔に困ったような複雑な笑みを浮かべて、手招きされました。
若奥様に声をかけようとすると、首を振られましたので、私だけに御用があるようです。
若奥様はライリーナ様に、ご主人との馴れ初めこら諸々を聞かされています。
にこやかに微笑んでおられますが、だいぶ見慣れた笑顔です。ええ。《悟り》発動させてますね、これ………。
そっと若奥様から離れ、御影様の側に参りました。
「何か話したいことがあるみたいって、彼女から聞いたんだけど?」
どうやら私の様子を気にして下さったようです。
「あ、はい。左様でございます…。あの…、ありがとうございます、エルディーネ様……」
確かバスティン様の奥方はエルフで、お名前はエルディーネ・ブラン・ディーグルだったはず。
「いえ。そもそも、これまでもこれからも、貴女には多大なご迷惑をおかけしているわけですから…」
「…………」
敢えて触れなかった話題が来ました。泣きたい……。
「あぁっ!ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」
「…いえ。お気遣いいただきありがとうございます……」
顔に出ていないと思っていたのですが、どうやら出ていたようですね。私もまだまだです。
そう思っていたのですが…。
「あの……。何でいきなり謝りだしたの?」
不思議そうな御影様のお顔に、私は首を傾げました。
「…あの。胎内にいるので、感情の把握がしやすいんです…」
申し訳なさそうなエルディーネ様の言葉に、ハッと本題を思い出します。
「エルディーネ様。お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「はい?」
ゴクリと唾を飲み込みます。こんな事、本当はすごく聞きたくは無いのですが、背に腹はかえられません!
「……その。胎内にいらっしゃるので、その……。夜の…ですね……」
「「…………」」
察したらしい御影様方の頬が少し赤くなりました。申し訳ありませんが、重要なことなのです。いや、本気で!
「……ああ!営みですか。ワタシはあまり起きている時間が短いので、存じませんけれど……」
エルディーネ様の言葉に、私共々、皆様の視線が若奥様に向けられます。
『…………』
ええ。私は何も聞きませんでした。
聞いてないですからね!!
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