40 / 154
第六章 アリスティリア悟る
恥ずかしさで死ねる
しおりを挟む
[アリスティリア視点]
謝り続けるラフィンさん達は、エヴァン様が部屋に来ると出て行ってしまった。
今は用意された軽食を二人で食べ終わったところだ。
そう、食べ終わったばかりなのに、私は何故かエヴァン様の座るソファで、エヴァン様の足の間に座らされている。
「…あの、エヴァン様?城に戻らなくてもいいんですか?」
恐る恐る振り返って尋ねると、仮面越しに優しく微笑んでいるのが分かった。
「…すみません。実は今、スキルが暴走しかけてるんです。このままだと周りを巻き込むかもしれませんし、私以外にも説明できる者はいますから、落ち着くまでは待機せよと言われています」
「待機…ですか。でも、エヴァン様が待機でも、わたし…は…?」
ぷにっとエヴァン様の人差し指がわたしの唇をつついた。
「ええ。リアを帰さなければいけないと分かってはいるんです。いるのですが…どうしても離れたくないんです……」
「ん……」
ゆっくりと指先が頬を撫で、空いた腕で腰を抱かれた。
「リアを…、貴女を誰にも渡したくないんです…」
耳元で甘く囁くエヴァン様。
今のわたしは多分身体中真っ赤になってるのが分かるくらい熱くなってる。
「…これ……。外し…て……」
顔の半分を隠している仮面に触れると、エヴァン様は仮面を外してテーブルに置いた。
あの頃と同じ黒髪に紫水晶の瞳。
気がつけばエヴァン様とキスをしてた。
最初は軽く唇を触れ合わせ、徐々にそれを啄み、堪らず唇を開くと、ヌルッとエヴァン様の舌が入り込み、自分の舌と絡まされた。
「リア…。私の可愛いリア…」
「ふは…、ヴァンン……」
口付けはとても気持ちよくて、頭の中も体も全部フワフワしてきた。
何度も何度も唇を重ね、知らない間にベッドの上で裸になっていた。
「ふぁ……。ダメ…、そんなにあちこち舐めちゃ、やだあ……」
「無理です…。リアの身体は全部味わいたいんですよ…」
エヴァン様は、指先、爪先、耳朶までじっとりと舐めてくる。
その度に、体の中心に熱が燻り、変な声が出る。
「んあ…、ふあぁん♡」
甘ったるくて、媚びるような声が嫌なのに止められない。
ダメなのに、もっとされたいと思っている自分を知られたら、きっと恥ずかしさで死んでしまう。
それでも、もっともっとと強請ってしまう自分がいる。
エヴァン様になら全部知られたいと、体を委ねようとしている自分がいる。
「んふぅん……。んー、んんーんっ!!」
「ん…。リア、声出して。私にリアの可愛い声、聞かせて?ここは嫌なの?こんなに赤くて固くなっているけど…」
胸の先を口に含み、口内で舌がそこを転がす、
「ふあぁぁぁっ!!」
ビクビクと腰が震えて浮かび、爪先まで力が入った。
「リア♡」
わたしの反応に喜ぶエヴァン様の声に、意識が溶けていくのが分かる。
「私の可愛い、愛しいリア……」
「んひっ!!」
カリッと歯を当てられ、全身に痺れが走った。
「あぁ…。変になる…。ヴァン、変になるよぉっ!!」
堪らず叫んだ言葉は、エヴァン様の唇に飲み込まれたーーーー。
謝り続けるラフィンさん達は、エヴァン様が部屋に来ると出て行ってしまった。
今は用意された軽食を二人で食べ終わったところだ。
そう、食べ終わったばかりなのに、私は何故かエヴァン様の座るソファで、エヴァン様の足の間に座らされている。
「…あの、エヴァン様?城に戻らなくてもいいんですか?」
恐る恐る振り返って尋ねると、仮面越しに優しく微笑んでいるのが分かった。
「…すみません。実は今、スキルが暴走しかけてるんです。このままだと周りを巻き込むかもしれませんし、私以外にも説明できる者はいますから、落ち着くまでは待機せよと言われています」
「待機…ですか。でも、エヴァン様が待機でも、わたし…は…?」
ぷにっとエヴァン様の人差し指がわたしの唇をつついた。
「ええ。リアを帰さなければいけないと分かってはいるんです。いるのですが…どうしても離れたくないんです……」
「ん……」
ゆっくりと指先が頬を撫で、空いた腕で腰を抱かれた。
「リアを…、貴女を誰にも渡したくないんです…」
耳元で甘く囁くエヴァン様。
今のわたしは多分身体中真っ赤になってるのが分かるくらい熱くなってる。
「…これ……。外し…て……」
顔の半分を隠している仮面に触れると、エヴァン様は仮面を外してテーブルに置いた。
あの頃と同じ黒髪に紫水晶の瞳。
気がつけばエヴァン様とキスをしてた。
最初は軽く唇を触れ合わせ、徐々にそれを啄み、堪らず唇を開くと、ヌルッとエヴァン様の舌が入り込み、自分の舌と絡まされた。
「リア…。私の可愛いリア…」
「ふは…、ヴァンン……」
口付けはとても気持ちよくて、頭の中も体も全部フワフワしてきた。
何度も何度も唇を重ね、知らない間にベッドの上で裸になっていた。
「ふぁ……。ダメ…、そんなにあちこち舐めちゃ、やだあ……」
「無理です…。リアの身体は全部味わいたいんですよ…」
エヴァン様は、指先、爪先、耳朶までじっとりと舐めてくる。
その度に、体の中心に熱が燻り、変な声が出る。
「んあ…、ふあぁん♡」
甘ったるくて、媚びるような声が嫌なのに止められない。
ダメなのに、もっとされたいと思っている自分を知られたら、きっと恥ずかしさで死んでしまう。
それでも、もっともっとと強請ってしまう自分がいる。
エヴァン様になら全部知られたいと、体を委ねようとしている自分がいる。
「んふぅん……。んー、んんーんっ!!」
「ん…。リア、声出して。私にリアの可愛い声、聞かせて?ここは嫌なの?こんなに赤くて固くなっているけど…」
胸の先を口に含み、口内で舌がそこを転がす、
「ふあぁぁぁっ!!」
ビクビクと腰が震えて浮かび、爪先まで力が入った。
「リア♡」
わたしの反応に喜ぶエヴァン様の声に、意識が溶けていくのが分かる。
「私の可愛い、愛しいリア……」
「んひっ!!」
カリッと歯を当てられ、全身に痺れが走った。
「あぁ…。変になる…。ヴァン、変になるよぉっ!!」
堪らず叫んだ言葉は、エヴァン様の唇に飲み込まれたーーーー。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染な陛下は、わたくしのおっぱいお好きですか?💕
月極まろん
恋愛
幼なじみの陛下に告白したら、両思いだと分かったので、甘々な毎日になりました。
でも陛下、本当にわたくしに御不満はございませんか?
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
5人の旦那様と365日の蜜日【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる!
そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。
ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。
対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。
※♡が付く話はHシーンです
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる