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閑話 6

苦手なものは苦手

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[夢乃視点]

「そこに座れ♪」

「………はい…」

    今日も変わらずいつもの光景です。ぶっちゃけ、ゆーとしてはナナちゃんが創造神でいいんじゃないかと思ってます。

「何度見ても慣れねぇ…」

   アッキーくんが二人の姿を見ながらポツリと言いました。

「もう、あれだあれ!『約束破って母親に叱られる子供』!!」

「「それな!」」

    チュンタくんの言葉に思わず同意すればハモリました。

    実際、ナナちゃんがディーくんを叱るのは、注意したことができてない時と、隠し事をしていた時。誰かに迷惑をかけた時だけ。
    頑張った時やちゃんとやれた時は、ものすごく褒めるのもナナちゃんです。

    今回、ゆー達の管理している世界の神獣が、ヒナちゃん達の『干渉世界』に現れた理由。
    落ち込んだディーくんは、時々こっそりと彼ら・・・に慰めてもらいに行ってたんだそうです。

    いつもなら、ちゃんと世界を移動する際の穴を閉じているのに、たまたま状況確認に向かったナナちゃんの気配に慌てて移動をし、閉じ忘れたしまったそうです。
    きんちゃんが言うには、あまりにも可哀想・・・だったので、気になって追いかけたら落ちたのだとか……。

    ウーパールーパーに同情される神様って、ドン引く…………。

    落ちた先は魔物の被害の多い場所で、たまたま討伐に来ていたヒナちゃんが、散歩中に見つけて保護してくれたのだそうです。
    逃げようとしたけど、ヒナちゃんの口から、

「あれ?こっちの世界の子じゃないよね?」

   その言葉に、ゆー達と同じ世界にいた存在だと気づき、大人しく保護されることを選んだとか。

    本来四十cmくらいの生き物が一mサイズだったのに、可愛いと喜んでるんですけど?

    ヒナちゃんもナナちゃんと一緒で、両生類平気女子ですか。そうですか。

    あっちの世界には、まだ十五匹ばかりいますよ!一番でかい子二mありますからね!

    あっちでは神々の・・・神獣とか言われてますけど、実際はナナちゃん・・・・・だけの神獣ですから!!   
    ゆー達は両生類苦手なんだからねっ!

    彼らもゆー達が苦手に思っているのを理解して、離れて接してくれてます。

    お利口さんめっ!

    それにしても、語尾に『クパ』は必要だったのだろうか?




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