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閑話 4

女神になりました…

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[御影視点]

「ねえ……。ほんっとーにこれ・・でやるの?」

    ディーの代わりに『干渉世界あちら』に行く羽目になり、現在衣装の打ち合わせ中である。
    元々、担当している世界では、私は『運命の女神』として崇められているのだが、ディーに仕える女神として、降臨するわけだ。
    名乗らないわけにもいかず、どうしたものかと思ってたら、多数決で向こうの世界の女神としての名前で通すことになった。

    運命の女神ミカナ・ゲオナ。

    それが向こうでの私の神としての名前。アナグラムで作った名前だ。
    
「いいじゃん、まんまで。名前増えたら、自分も管理が面倒いじゃんね」

「そうそう。分かりやすいのが一番だろ、俺ら的には…」

   そう言われてしまうと、その通りなので諦めるしかなかった。

「あ!でも、あれ・・は連れてくなよ……。こっちにはいねえんだから…」

「あーねー。あれ・・は流石に『干渉世界こっち』に連れてきちゃだめだよ…」

「いや、向こうでもあんま連れてこられたくねえぞ?」

    ちなみに〘あれ〙とは私達の世界にいる私の選んだ唯一の神獣のこと。
   可愛いと言うのに、何故か三人には不評である。解せぬ……。

    結局。あちらと同じ格好で降臨するのが決定し、ディーから授かってる力《変身メタモルフォーゼ》で、女神としての姿に変わる。
    髪色は黒いままだけど、長さは腰まで。横半分は左右共に編み込みで。ぶっちゃけ、髪はユメが弄りたがるのでお任せしてしまう。
    目の色は青みがかった銀色。何でかと言われたら、これはディーの眷属になった影響らしい。なので、ほかの皆も目の色は銀色の混ざった色になる。

    何はさておき、『干渉世界あちら』では、偽物『聖女』の騒ぎが起きている。
    まあ。そもそもの原因はディーなんだけどね。

    私の役目は『神も間違うことがある!』という事を伝えること。
    そして、ディーに選ばれた彼女に、ディーの変わりに彼の言葉を伝えてくることだ。

 「ナナちゃん!」

    あちらの様子を見ていたユメが、私の名を呼ぶ。
    あちらではとうとう『勇者』も神に仇なす者認定されたようだ。
   
 「はぁ……。仕方ない。行ってくるから、フォローよろしくね…」

    そうして、私は『干渉世界』に女神として向かったのだったーーーー。



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