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涼風雫
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タワーの前まで来てウィルにそう言われたが、心の準備もなにも考え事ばかりしていてそれどころではなかった。しかし、今更後には引くことは出来ない。向かっていくしかない。
ウィルは荘厳な扉には似つかわしくない代物、インターホン越しになにか話している。
「インターホン……」
あんな古代技術、まだ存在していたのか。しかし、システムハッキングされる可能性も無いし、むしろ良いのかも知れないな。
「OK。了解だ。おい新海、こっちに来てインターホン越しに名乗れ。フルネームで、だ」
「初めまして。俺……いや、私は新海涼介です」
インターホンに向かってフルネームを名乗る。これだけでなにが分かるというのだろうか。返事はなにもない。
「ウィル、なにも返事がないけどテスト不合格って事じゃないよな?」
「わかんねぇな。入れなかったやつなんて聞いたことがねぇ。いつもはフルネームを名乗るとここのドアが開いて、本人だけ中に入って行くんだ。その先はさっき言ったようにテストを受けるはずだ。お前、こっちの世界でなんかやらかしたのか?」
「やらかしたもなにも、ウィルに起こされるまで、OPWから落ちる前までの記憶しかない」
タワーの前で途方に暮れる。ウィルは再びインターホンになにか話しかけているが応答は無いようだ。俺はこれからどうすればいいのか。アカウントがないとなにも出来ない。ブラックマネーが手には入らずに、この世界で野垂れ死ぬのか。
「ウィル、俺は……」
「やっほー。あなたが新海涼介?私、今日からあなたのバディになる雫。よろしくね」
突然背後から無駄に明るい調子で声をかけられる。誰だ。それに何で俺の名前を知っている?それにバディってどういうことなんだ?
「ウィル、こいつは何なんだ?知ってるやつか?」
「いや、知らねぇな。アカウント持ってるレッドプレーヤーなら大概知ってるんだが」
「ん?ウィル、この世界のレッドプレーヤーは全員アカウントを持っているんじゃないのか?」
「言ってなかったか。この世界でアカウントを持っているレッドプレーヤーは一握りだ。俺を含めたアカウント保有レッドプレーヤーを垢持ちとか先生とか、時には神様なんて言われる事があるな。その他の連中は、商売人だったり一般住人だったり奴隷なんてやつもいる」
ウィルの言うことから推測するに、この世界では全て自分でマネーを稼ぐのではなく、旧世界のように金銭流通経済があるということか。OPWでは手に入れたマネーを使ってゲームマスターからなんでも手に入れられるからな。もとい、自分で手に入れたマネーを他人に譲ることは出来ない仕組みになっている。
「ねぇねぇ、ちょっと!私はなんで無視されるわけ?私はあなたのバディなんだから、分からないことは私に聞けばいいのよ」
「すまない。それじゃ、まず初めの質問だ。君は誰だ?」
「ん?私?ブルーマスターよ?」
ブルーマスター?OPWの管理運営人のことか?だとしたら何でこんなところにいる?それも俺のバディってどういうことだ?
「冗談も程々にして欲しいな。改めて聞くぞ。君は誰だ?」
「ああ、名前ね。私は涼風雫。雫でいいよ。早速で悪いけど、最初の仕事があるの。こっちへ一緒に来てくれるかしら」
短パンからすらりと伸びた足、ラフに着たTシャツにパーカー、栗色のショートヘアで手に持った帽子。そんな雫は帽子を持った左手を腰に当てて、右手を肩越しに親指で後ろを指さしてそう言った。こういうノリはあまり好きではないのだが……。
「俺にはこれ以上は分からないから、雫って言ったっけか?お前にこいつを任せるぞ。後はよろしくな!」
ウィルはそう言って腕に巻いたホログラム通信機を起動させて足早に去っていった。
「あいつ……。面倒事から逃げたな」
「だ・か・ら、新海クン聞いてる?こっちよこっち!先に行っちゃうわよ!」
雫は後ろに目を流しながらズンズン先に進んでしまっている。とりあえず今はこいつについて行くしかない。聞きたいことは山ほどあるが、それは落ち着いてからだ。俺はブラックマネーを1円も持っていない。ここで迷子になれば野垂れ死に確定だ。ここは雫について行くしか選択肢がない。
「分かったから待ってくれ。あと、どこに向かうんだ?」
「だから最初の仕事があるって言ったでしょ?アタックコンソールのところに行くのよ。OPWの連中に攻撃するの。お金稼ぎするの。あんだすたん?」
なるほど、こいつは腰に手を掛けながら話すのが好きなようだ。今度は左手を腰に、右手を前に出して人差し指を立てている。恥ずかしくないのか……。
「わかった。わかったから、そのアタックコンソールってやつまでよろしく頼む。それまでにいくつかの質問に答えてくれないか?何しろ知りたいことが多すぎる」
「あー、それは宿に着いてからね。これから寝食ともに過ごすわけだから。落ち着いてからでお願い」
そうか。バディって言ってたからな。同じ宿で寝食を共に……。寝食?こいつ今、寝食を共にするって言ったか?
「なにビックリした顔してるのよ。もうすぐアタックコンソールに到着するわ。到着したらすぐに仕事を開始するわよ。時間がないの。私たちの使える時間は決まってるの。次に使えるのは3週間も先なのよ?それまでの生活費を今回の仕事で稼がないと野宿になるわよ?私はイヤよそんなの」
アタックコンソール。思った通りOPWで使っている個人に割り当てられているシステムコンソールに似ている。使い方も同じようだが、旧式のシステムのようだ。これでOPWプレーヤーに攻撃をするのか。まずはOPWの最新型システムコンソールのブロッキングシステムを突破することから始めなければな。レッド落ちさせるには時間が必要だから、取り急ぎはOPWマネーを奪い取る事を考えよう。ターゲットはどうするんだ?同じクラスの連中ならレベルも知ってるしやりやすいか?
「なにをぼやぼやしてるのよ。早くこっちに来て手伝って頂戴」
雫はそう言って隣の席に座るように促してきた。マシンを2人で操作なんて聞いたことがない。だが、周りを見回すと皆、2人1組でコンソールをコントロールしている。OPWのコンソールとは違うものなのか?
「雫、一つ聞いても良いか?こっちのコンソールは2人で操作するものなのか?あと、攻撃対象は別々なのか、単独なのか教えてくれないか」
「ああ、それは確かに教えないと分からない事ね。良いわ。私たちレッドプレーヤーは2人1組で同じOPWプレーヤーを攻撃するの。そうしないと旧式のこちらのコンソールでは処理スピードが負けてしまうの。さ、私たちに割り当てられている時間に限りがあるわ。早く仕事を進めましょう」
雫はそう言って、既に選定済みのOPWプレーヤーアカウントへの進入を試み始めていた。2人で複数の進入コードを入力してハッキングを行う。初回の攻撃は幸いにして先方にバレることなく成功した。こちらの貨幣価値は分からないが1ヶ月はしのげる金額を入手したとのことだ。結構簡単な作業に思えたが、コレは一人でも可能な作業なのではなかろうか。だとしたら取り分は折半ではなく総取になる……。
そう考えていたときに雫が思いも寄らないことを口にした。
「はい。コレ、今回のあなたの行った仕事の割合手当ね」
雫は盗み取ったブラックマネーの半分ではなく20%を俺の腕に巻いたホログラム通信機に送信してきた。
「20%?2人で作業したのだから折半ではないのか?」
「なに言ってるの。成果報酬制よ。今回は私が8割の仕事をこなしたわ。だからあなたは残りの2割。あんだすたん?」
納得がいかない。これでもOPWでは好成績、学年でもトップクラスの実力を持っていた。それがたったの2割の仕事しか出来ていなかったというのか?
「納得がいかない、って顔してるわね。そのホログラム通信機に今回の仕事についてログが残ってるから確認すると良いわ」
雫に言われてホログラム通信機を確認する。それを見て俺は愕然とした。俺は雫と同じ様に作業をしていたと思っていたが、ログ上では確かに自分の4倍コードを入力している。手動ではあり得ないボリュームだ。なにかチート行為を行ったのか聞いてみたが、企業秘密、とか言われて真相は分からなかった。
「さて。おなかも減ったし、晩ご飯にしましょう。あなたは今回は初仕事だったし今晩は私が奢るわ。ついてきて。こっち」
ウィルは荘厳な扉には似つかわしくない代物、インターホン越しになにか話している。
「インターホン……」
あんな古代技術、まだ存在していたのか。しかし、システムハッキングされる可能性も無いし、むしろ良いのかも知れないな。
「OK。了解だ。おい新海、こっちに来てインターホン越しに名乗れ。フルネームで、だ」
「初めまして。俺……いや、私は新海涼介です」
インターホンに向かってフルネームを名乗る。これだけでなにが分かるというのだろうか。返事はなにもない。
「ウィル、なにも返事がないけどテスト不合格って事じゃないよな?」
「わかんねぇな。入れなかったやつなんて聞いたことがねぇ。いつもはフルネームを名乗るとここのドアが開いて、本人だけ中に入って行くんだ。その先はさっき言ったようにテストを受けるはずだ。お前、こっちの世界でなんかやらかしたのか?」
「やらかしたもなにも、ウィルに起こされるまで、OPWから落ちる前までの記憶しかない」
タワーの前で途方に暮れる。ウィルは再びインターホンになにか話しかけているが応答は無いようだ。俺はこれからどうすればいいのか。アカウントがないとなにも出来ない。ブラックマネーが手には入らずに、この世界で野垂れ死ぬのか。
「ウィル、俺は……」
「やっほー。あなたが新海涼介?私、今日からあなたのバディになる雫。よろしくね」
突然背後から無駄に明るい調子で声をかけられる。誰だ。それに何で俺の名前を知っている?それにバディってどういうことなんだ?
「ウィル、こいつは何なんだ?知ってるやつか?」
「いや、知らねぇな。アカウント持ってるレッドプレーヤーなら大概知ってるんだが」
「ん?ウィル、この世界のレッドプレーヤーは全員アカウントを持っているんじゃないのか?」
「言ってなかったか。この世界でアカウントを持っているレッドプレーヤーは一握りだ。俺を含めたアカウント保有レッドプレーヤーを垢持ちとか先生とか、時には神様なんて言われる事があるな。その他の連中は、商売人だったり一般住人だったり奴隷なんてやつもいる」
ウィルの言うことから推測するに、この世界では全て自分でマネーを稼ぐのではなく、旧世界のように金銭流通経済があるということか。OPWでは手に入れたマネーを使ってゲームマスターからなんでも手に入れられるからな。もとい、自分で手に入れたマネーを他人に譲ることは出来ない仕組みになっている。
「ねぇねぇ、ちょっと!私はなんで無視されるわけ?私はあなたのバディなんだから、分からないことは私に聞けばいいのよ」
「すまない。それじゃ、まず初めの質問だ。君は誰だ?」
「ん?私?ブルーマスターよ?」
ブルーマスター?OPWの管理運営人のことか?だとしたら何でこんなところにいる?それも俺のバディってどういうことだ?
「冗談も程々にして欲しいな。改めて聞くぞ。君は誰だ?」
「ああ、名前ね。私は涼風雫。雫でいいよ。早速で悪いけど、最初の仕事があるの。こっちへ一緒に来てくれるかしら」
短パンからすらりと伸びた足、ラフに着たTシャツにパーカー、栗色のショートヘアで手に持った帽子。そんな雫は帽子を持った左手を腰に当てて、右手を肩越しに親指で後ろを指さしてそう言った。こういうノリはあまり好きではないのだが……。
「俺にはこれ以上は分からないから、雫って言ったっけか?お前にこいつを任せるぞ。後はよろしくな!」
ウィルはそう言って腕に巻いたホログラム通信機を起動させて足早に去っていった。
「あいつ……。面倒事から逃げたな」
「だ・か・ら、新海クン聞いてる?こっちよこっち!先に行っちゃうわよ!」
雫は後ろに目を流しながらズンズン先に進んでしまっている。とりあえず今はこいつについて行くしかない。聞きたいことは山ほどあるが、それは落ち着いてからだ。俺はブラックマネーを1円も持っていない。ここで迷子になれば野垂れ死に確定だ。ここは雫について行くしか選択肢がない。
「分かったから待ってくれ。あと、どこに向かうんだ?」
「だから最初の仕事があるって言ったでしょ?アタックコンソールのところに行くのよ。OPWの連中に攻撃するの。お金稼ぎするの。あんだすたん?」
なるほど、こいつは腰に手を掛けながら話すのが好きなようだ。今度は左手を腰に、右手を前に出して人差し指を立てている。恥ずかしくないのか……。
「わかった。わかったから、そのアタックコンソールってやつまでよろしく頼む。それまでにいくつかの質問に答えてくれないか?何しろ知りたいことが多すぎる」
「あー、それは宿に着いてからね。これから寝食ともに過ごすわけだから。落ち着いてからでお願い」
そうか。バディって言ってたからな。同じ宿で寝食を共に……。寝食?こいつ今、寝食を共にするって言ったか?
「なにビックリした顔してるのよ。もうすぐアタックコンソールに到着するわ。到着したらすぐに仕事を開始するわよ。時間がないの。私たちの使える時間は決まってるの。次に使えるのは3週間も先なのよ?それまでの生活費を今回の仕事で稼がないと野宿になるわよ?私はイヤよそんなの」
アタックコンソール。思った通りOPWで使っている個人に割り当てられているシステムコンソールに似ている。使い方も同じようだが、旧式のシステムのようだ。これでOPWプレーヤーに攻撃をするのか。まずはOPWの最新型システムコンソールのブロッキングシステムを突破することから始めなければな。レッド落ちさせるには時間が必要だから、取り急ぎはOPWマネーを奪い取る事を考えよう。ターゲットはどうするんだ?同じクラスの連中ならレベルも知ってるしやりやすいか?
「なにをぼやぼやしてるのよ。早くこっちに来て手伝って頂戴」
雫はそう言って隣の席に座るように促してきた。マシンを2人で操作なんて聞いたことがない。だが、周りを見回すと皆、2人1組でコンソールをコントロールしている。OPWのコンソールとは違うものなのか?
「雫、一つ聞いても良いか?こっちのコンソールは2人で操作するものなのか?あと、攻撃対象は別々なのか、単独なのか教えてくれないか」
「ああ、それは確かに教えないと分からない事ね。良いわ。私たちレッドプレーヤーは2人1組で同じOPWプレーヤーを攻撃するの。そうしないと旧式のこちらのコンソールでは処理スピードが負けてしまうの。さ、私たちに割り当てられている時間に限りがあるわ。早く仕事を進めましょう」
雫はそう言って、既に選定済みのOPWプレーヤーアカウントへの進入を試み始めていた。2人で複数の進入コードを入力してハッキングを行う。初回の攻撃は幸いにして先方にバレることなく成功した。こちらの貨幣価値は分からないが1ヶ月はしのげる金額を入手したとのことだ。結構簡単な作業に思えたが、コレは一人でも可能な作業なのではなかろうか。だとしたら取り分は折半ではなく総取になる……。
そう考えていたときに雫が思いも寄らないことを口にした。
「はい。コレ、今回のあなたの行った仕事の割合手当ね」
雫は盗み取ったブラックマネーの半分ではなく20%を俺の腕に巻いたホログラム通信機に送信してきた。
「20%?2人で作業したのだから折半ではないのか?」
「なに言ってるの。成果報酬制よ。今回は私が8割の仕事をこなしたわ。だからあなたは残りの2割。あんだすたん?」
納得がいかない。これでもOPWでは好成績、学年でもトップクラスの実力を持っていた。それがたったの2割の仕事しか出来ていなかったというのか?
「納得がいかない、って顔してるわね。そのホログラム通信機に今回の仕事についてログが残ってるから確認すると良いわ」
雫に言われてホログラム通信機を確認する。それを見て俺は愕然とした。俺は雫と同じ様に作業をしていたと思っていたが、ログ上では確かに自分の4倍コードを入力している。手動ではあり得ないボリュームだ。なにかチート行為を行ったのか聞いてみたが、企業秘密、とか言われて真相は分からなかった。
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