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#49 限界を超えて

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(ひぃい!)

 竜司の視界に映るのは扇の頭部だ。
 そして、そこは自身の股間であり、ペニスの上でもある。
 抱き締めた枕に顔を埋めて目を瞑れば、扇がしている行為に肌がザワつく。

(チンチンを舐めてるぅうう!)

 決して初めてではない、2回目の行為。
 だが、あの流れは渋々で仮バイト中でのしなければならなかったこと。
 海潮の顔をつぶさない様に。従ったまでの行為だった。
 何の理由もない行為に、竜司は流される格好かたちで成しずくしに受け入れてしまっている。
 しかし、扇に舐められる行為に嫌悪感はない。
 むしろ、喜びしかない。おかしくなったのかと、受け入れてしまっている自身が信じられない。
(僕はっ、僕はっ――~~……っつ!)
 腕も脚も、身体も拘束なんかされていないのだから抵抗も逃げることも可能だ。
 それをしょうとする気が全く起きないのはどうしてなのか。竜司には分からない。

「ぁ、っふ……ぁあ゛」

 小さく噛み殺した声が竜二の口から出る。
 甘く、鼻にかかった声だ。

「ねぇ。竜司君」

「ぅんン?」

 茎から口を離した扇が竜司に聞く。
 吐息が茎をくすぐり、竜司も身震いをさせた。

「気持ち悪いっかっなぁ?」

 眉をひそめて聞く扇に「きもちぃです」竜司も応えた。

「そぉっうぅ♡」

「ひゃ゛!」

 また茎を咥えたかと思えば、扇の指は唾液が垂れて濡れたアナルに指を突き挿入れていた。

「ゆ、ゆゆゆ指ぃいい~~っ!」

 孔にはすでに扇がローションで濡らされていて、容易に太い指を咥え込み、動きも滑らかに奥を突くことが出来た。
「ふぁあぁああ~~♡」
「どう? 気持ち悪いっかなぁ?」
「ふぅぐぅうう♡」
 枕に顔を埋めて左右に竜司も振る。
 何がどうなって、こんな羽目になっているのかすら頭の回転もままならないのだが。
 孔の中で動く指に嫌悪感もない。
(僕、おかしくなっちゃったのかなぁ)
 もっと、もっと奥にと思う程に気持ちがいい。
 無意識に竜司も腰をくねらせる様子に扇もほくそくむ。

「どうなのかな? 竜司君♡」

「っと、……もっと、ひてほしぃれす。ゆびぃ」

 か細い竜司の言葉に、扇も指をもう一本、さらに一本と咥えさせた。
 孔の中に三本の指がねじ込まれ竜司の全身が身震いを起こす。
「ぁ、……あ゛ぁ゛、っふぅう゛」
「ほらほらぁ、息はきちんと吐いてぇー~~っひっひ、っふー~~っひっひっふぅうー~~♡♡」
「そぇ、ちがっ、……あァア゛♡」
 身悶える竜司に下着パンツの中の扇自身も勃起したままの状態だ。
 無理にねじ込まないのは、彼の強靭な理性力からなるものだ。
 しかし、いつまでも保つものではない。早く、早くねじ込みたい。
 目の前の男に、自身の所有物であるしるしを与えたい。

「はぁ♡」
(もぉw 限界だっつぅの!)

 ベルトを外す音が室内に鳴る。

「竜司君♡」

 大きく張った茎を外に出したときだ。

「ぼぼぼ、僕はぁ」

「え?」

「おおおおおじさんっ、だからぁ゛」

 顔を扇に向けた竜司の視線と目がかち合う。
 涙目で、意を決した表情だと分かる顔だ。

「おぉおおおお、ぉ重いよぉう゛?」

「え?」

「わわわ、若くもないしぃ゛」

「ぅん?」

 一生懸命に何かを遠回しに言おうとする竜司に扇も限界近いのだが、終わるまで待つことにした。茎の先端からは先走りも漏れている状況でも相手のことを考えている。

「ょんじゅう2歳だしぃ゛」

「うん?」

「ぉ、おおおぉじさんなんだァ゛」

「うん」

「それでもいぃなら、……チンチン、ちょうだい♡」

「喜んで♡」

 全く衰えないそそり立ったままの茎を孔に押し当てた。
 先走りを塗るように穴をなぞられた竜司も焦らされることに声を上げた。
「も♡ おじさんをじらさ――……」
 しかし、言い終わらない内に一気に太く張った茎が一気に押し込まれた。

「っが、ぁあァ゛♡♡♡」

 ビュル……ビュルル――……♡

 突然の刺激に竜司は射精った。

「ところてんだ♡」

「ふぇ♡?」

 上擦った扇の言葉の意味が分からずにいる竜司の頭を優しく撫ぜて、腰を勢いよく奥へと突いた。

「ふぁ゛あ!」

「っは♡」
(私も♡ もぉう限っっっっ界っなんっだよっねぇwwwww)

 荒く、竜司が扇の所有物にするかのように激しく腰を奥に突く。
 肌を密着させて竜司を味わうのを忘れる扇に、竜司も腰を揺らして反応する。
「あ゛ー~~ぁ゛――♡」
「竜司君♡ 竜司君♡」
 扇は竜司の顎を掴み向かせると、そのまま口づけをした。
 咥内を舌で蹂躙させ、絡み合わせ犯し続ける。
 下も上でも気持ちよくさせられる竜司は快楽に意識も絶え絶えと反応も薄くなってしまう。
 それにはいつもの扇なら気づく余裕もあったのだが。
 今の扇に、その余裕すらも無いほどに竜司を味わうことに必死で行為に及んでいた。

「ンんん♡ 中に出すよ♡ いいかい? 竜司君♡」

「ぃい、よぉ♡ らしてぇ♡」

「いい子w っふ♡ 沢山、味わいな♡♡♡」
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