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#48 いただきます!
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(心臓が、バクバクするっ)
運転席の扇を横目に竜司が俯く。
どうして、こんな状況なのかを覚えていない。
気がついたら車にいる感覚だ。
(ほんとに、僕なんかじゃない方がいいんじゃないのかなぁ)
依然と年齢差を気にする竜司。
後ろめたさしかない。
「どぉかしたのかっなぁー竜司君」
「ぇ、え!?」
「車酔いとかしちゃったりする方だったりしたり?」
「ぃ、いや。僕は車酔いとかはしないよ。縁司君はする方だけどね」
「へぇw そぉうなのw」
はにかむ扇に竜司も笑った。
「うん」
見えた白い歯に、
「やぁあっと笑ったねぇ」
信号待ちで止まっていた扇が竜司を見据えていた。
真っ直ぐと真剣な目で。ただ、あまりに真剣でじっくりと見られた竜司は狼狽えた。
「や! ぁあああァー~~っつ!」
助手席で体育座りになり膝の上に顔を置いてしまった。
左右に振る大人げない様子の竜司に扇も苦笑をするしかない。
だが、その行動も扇には可愛く見えて仕方がない。
依然として股間も勃起したままだ。張り続けるそこが痛い。
(早く帰らないと出ちゃいそうなんだけどぉー~~参ったねぇw)
焦らないように運転を気をつけていても、横で可愛い仕草をする、可愛い男に気が気じゃない。
一刻も早く、この熱い高ぶりを押し当てたい。温かい彼の中に挿入れたい。
そして、彼の奥に射精したくて堪らない。
溢れる想いに下着を濡らし、その先であるスーツの股間も滲んでしまう。
(童貞じゃあるまいし)
自身の節操のない股間に扇もため息を漏らした。
「具合でも悪いのかい? 扇君????
「ぇ」
「あのぅ、何か。ため息を吐いてなかった?」
「ううん。大丈夫だっよぉうw」
「そ、そぅ? ならいいんだけど」
「御心配、有難う。もう少しで私の家に着くかっらねぇー」
喜々と運転をする扇の顔から、竜司の視線は扇の股間へとこっそり向けられた。
大きく張り、少し濃くなっている色。
(ぼぼぼ、僕なんかでほんとにいいのかなぁああ!?)
嬉しさ半分。
緊張半分。
その合間に、期待と興奮が入り交じる。
竜司には自信がない。
自身よりも若い彼を満足させられるのか。
頭の中は葛藤しかない。
◆
「っちょ! ちょっとぉ――っ‼」
一軒家である扇宅に着くと彼の動きは俊敏なものだった。
車から竜司を降ろすと腕を掴み、強く強引に足取りも速い。
「扇君ンん????」
狼狽え、されるがままの竜司の言葉に返事をする余裕が、今の扇にはない訳だ。
荒く息を吐き、男の艶のある顔をする彼に竜司も男の性が分かる以上、どうしょうもなく何を言うべきかと竜司の言葉もままならない。
だが。拒絶をする気が毛頭とないのは、彼の股間が尋常でない興奮をしているのが見えてしまっているからだ。解放をしてあげたかった。
考え事をしていた竜司が連れて来られたのは案の定である扇の部屋で、さらに奥にあったベッドへと抱えられ寝かされてしまう。
「おぉおおぅううぎくぅんンん????」
「いい顔ぉう♡」
ネクタイを緩める仕草をして見下ろす扇を見上げる竜司の顔は青や赤に色を、百面相に変えている。
「ねぇ。いいっでしょうぉう?♡」
「ぃいぃって!? っな、何が!?」
「可愛いなぁ♡♡♡」
外したネクタイで竜司の両手首をまとめて後ろで縛る。
「っちょ! っね、ネクタイ! 何で縛るの!?」
「逃げられたら嫌じゃないw」
「っにげ??」
「そ」
「に、逃げたりなんか、……しないよ?」
「どうだがw」
扇は竜司の首を舐めた。
「ひゃ!」
舌の感覚と唾液の冷たさに竜司の身体が身震いをしてしまう。
「これから悪いおじさんに食べられちゃうんだからw」
「扇、君……」
黒ぶち眼鏡をベッドのテーブルに置く様子に。
竜司は改めて、こうなった原因でもある縁司を呪った。
「頂きます♡♡♡♡」
ゆっくりとした仕草で扇は両手を合わせるのだった。
運転席の扇を横目に竜司が俯く。
どうして、こんな状況なのかを覚えていない。
気がついたら車にいる感覚だ。
(ほんとに、僕なんかじゃない方がいいんじゃないのかなぁ)
依然と年齢差を気にする竜司。
後ろめたさしかない。
「どぉかしたのかっなぁー竜司君」
「ぇ、え!?」
「車酔いとかしちゃったりする方だったりしたり?」
「ぃ、いや。僕は車酔いとかはしないよ。縁司君はする方だけどね」
「へぇw そぉうなのw」
はにかむ扇に竜司も笑った。
「うん」
見えた白い歯に、
「やぁあっと笑ったねぇ」
信号待ちで止まっていた扇が竜司を見据えていた。
真っ直ぐと真剣な目で。ただ、あまりに真剣でじっくりと見られた竜司は狼狽えた。
「や! ぁあああァー~~っつ!」
助手席で体育座りになり膝の上に顔を置いてしまった。
左右に振る大人げない様子の竜司に扇も苦笑をするしかない。
だが、その行動も扇には可愛く見えて仕方がない。
依然として股間も勃起したままだ。張り続けるそこが痛い。
(早く帰らないと出ちゃいそうなんだけどぉー~~参ったねぇw)
焦らないように運転を気をつけていても、横で可愛い仕草をする、可愛い男に気が気じゃない。
一刻も早く、この熱い高ぶりを押し当てたい。温かい彼の中に挿入れたい。
そして、彼の奥に射精したくて堪らない。
溢れる想いに下着を濡らし、その先であるスーツの股間も滲んでしまう。
(童貞じゃあるまいし)
自身の節操のない股間に扇もため息を漏らした。
「具合でも悪いのかい? 扇君????
「ぇ」
「あのぅ、何か。ため息を吐いてなかった?」
「ううん。大丈夫だっよぉうw」
「そ、そぅ? ならいいんだけど」
「御心配、有難う。もう少しで私の家に着くかっらねぇー」
喜々と運転をする扇の顔から、竜司の視線は扇の股間へとこっそり向けられた。
大きく張り、少し濃くなっている色。
(ぼぼぼ、僕なんかでほんとにいいのかなぁああ!?)
嬉しさ半分。
緊張半分。
その合間に、期待と興奮が入り交じる。
竜司には自信がない。
自身よりも若い彼を満足させられるのか。
頭の中は葛藤しかない。
◆
「っちょ! ちょっとぉ――っ‼」
一軒家である扇宅に着くと彼の動きは俊敏なものだった。
車から竜司を降ろすと腕を掴み、強く強引に足取りも速い。
「扇君ンん????」
狼狽え、されるがままの竜司の言葉に返事をする余裕が、今の扇にはない訳だ。
荒く息を吐き、男の艶のある顔をする彼に竜司も男の性が分かる以上、どうしょうもなく何を言うべきかと竜司の言葉もままならない。
だが。拒絶をする気が毛頭とないのは、彼の股間が尋常でない興奮をしているのが見えてしまっているからだ。解放をしてあげたかった。
考え事をしていた竜司が連れて来られたのは案の定である扇の部屋で、さらに奥にあったベッドへと抱えられ寝かされてしまう。
「おぉおおぅううぎくぅんンん????」
「いい顔ぉう♡」
ネクタイを緩める仕草をして見下ろす扇を見上げる竜司の顔は青や赤に色を、百面相に変えている。
「ねぇ。いいっでしょうぉう?♡」
「ぃいぃって!? っな、何が!?」
「可愛いなぁ♡♡♡」
外したネクタイで竜司の両手首をまとめて後ろで縛る。
「っちょ! っね、ネクタイ! 何で縛るの!?」
「逃げられたら嫌じゃないw」
「っにげ??」
「そ」
「に、逃げたりなんか、……しないよ?」
「どうだがw」
扇は竜司の首を舐めた。
「ひゃ!」
舌の感覚と唾液の冷たさに竜司の身体が身震いをしてしまう。
「これから悪いおじさんに食べられちゃうんだからw」
「扇、君……」
黒ぶち眼鏡をベッドのテーブルに置く様子に。
竜司は改めて、こうなった原因でもある縁司を呪った。
「頂きます♡♡♡♡」
ゆっくりとした仕草で扇は両手を合わせるのだった。
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