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#46 扇の告白
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バクバクバクバクバクッッッッッ!
(心臓音が、ゃばい)
バクバクバクバクバクッッッッッ‼
一本背負いをした後の竜司の頭は真っ白で、心臓音しか聞えていなかった。
そんな彼を長谷部が背中を押して店から出ようとしたところ縁司が邪魔をしたことによって、依然として店内で、まだとして扇の近くにいる。
視界の外の扇は背中の痛みにのたうち回っている動きをしていた。
何かを言っているのかもしれないのだが。
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼
(ぼ、僕はなんてことを、……ぁああァア゛!)
竜司は混乱中だ。
聞く耳を持っていない。
しかし、そんな竜司を他所に。
ゆらー~~り、と。
「さささ! 早く出ようぜっ!」
唇を突き出して長谷部が竜司の背中を改めて押した。
勿論、その横に縁司も一緒だ。
「あんのさぁあ!?」
「「「!?」」」
3人の後ろから大きく声を出したのは。
一本背負いの被害者である、如月扇氏。
「っは、……はぃ」
喉を鳴らして息を飲んだ竜司も、短く返事をした。
揺れる視界の先に真っ黒な店内のせいで表情の視えない扇が立っている。
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼‼
「手前は。竜司さん、だよなぁあ?」
「っは、はぃい!」
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼‼
「私は駆け引きとかは苦手だ!」
「!? ぁ、……はい……」
「だから! はっきりと言うけど!」
「‼ ゃ、いやいや! いい! 言わなくたっていいです!」
竜司は手を前に、大きく上下左右と動かし壁のように自身を守る。
しかし、その両手を強く大きな手が握ってしまい動かせなくなってしまう。
「ぁ、あああァああっ、はな、離して下さいぃいい!」
手首を掴む扇の手の大きさと熱で、さらに竜司の動悸も早くなる。
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼‼
「ちょっと! 兄貴が嫌がることしないでもらえませんかー~~????」
縁司が間に入る格好で言い放った。
表情は竜司と同じで手を出したかった衝動を扇も収めた。
「いいからさー~~? 子どもは引っ込んでなよw」
低い口調と眼鏡の奥の鋭い目が縁司を睨む。
しかし、縁司も、
「確かに子どもだろうけど。オレは兄貴の家族だぜっ?」
怯むことなく言い放つのだが、この言葉に意味はない。
睨み合う2人に竜司も目を白黒とさせることしか出来ない。
「ぉおい! 縁司ぃ~~邪魔すんなっつぅの!」
苛立った長谷部が縁司の腕を掴み引っ張った。
「何、すんだよ! クソガキっっっっ‼」
「後でキスしてやるから黙れっての!」
「!?」
長谷部の言葉に眉間を寄せて、眉端を吊り上げて縁司は無言で横に反れた。
「現金な奴っ!」
唇を突き出して蔑んだ視線を縁司に長谷部は向けるのだが。
ビシ! と指先を長谷部に向ける縁司は笑顔だ。
「ぇええ~~縁司君ンんん????」
救いを求めに顔を横に反らす竜司の額に何かが当たる。
そして、扇が近いことに気がついた。
「ぇ」
「好きだ」
「ぇ、ええ??」
「竜司君は!?」
「ぁわわわわわわわわっっっっっ!」
(心臓音が、ゃばい)
バクバクバクバクバクッッッッッ‼
一本背負いをした後の竜司の頭は真っ白で、心臓音しか聞えていなかった。
そんな彼を長谷部が背中を押して店から出ようとしたところ縁司が邪魔をしたことによって、依然として店内で、まだとして扇の近くにいる。
視界の外の扇は背中の痛みにのたうち回っている動きをしていた。
何かを言っているのかもしれないのだが。
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼
(ぼ、僕はなんてことを、……ぁああァア゛!)
竜司は混乱中だ。
聞く耳を持っていない。
しかし、そんな竜司を他所に。
ゆらー~~り、と。
「さささ! 早く出ようぜっ!」
唇を突き出して長谷部が竜司の背中を改めて押した。
勿論、その横に縁司も一緒だ。
「あんのさぁあ!?」
「「「!?」」」
3人の後ろから大きく声を出したのは。
一本背負いの被害者である、如月扇氏。
「っは、……はぃ」
喉を鳴らして息を飲んだ竜司も、短く返事をした。
揺れる視界の先に真っ黒な店内のせいで表情の視えない扇が立っている。
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼‼
「手前は。竜司さん、だよなぁあ?」
「っは、はぃい!」
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼‼
「私は駆け引きとかは苦手だ!」
「!? ぁ、……はい……」
「だから! はっきりと言うけど!」
「‼ ゃ、いやいや! いい! 言わなくたっていいです!」
竜司は手を前に、大きく上下左右と動かし壁のように自身を守る。
しかし、その両手を強く大きな手が握ってしまい動かせなくなってしまう。
「ぁ、あああァああっ、はな、離して下さいぃいい!」
手首を掴む扇の手の大きさと熱で、さらに竜司の動悸も早くなる。
バクバクバクバクバクッッッッッ‼‼‼
「ちょっと! 兄貴が嫌がることしないでもらえませんかー~~????」
縁司が間に入る格好で言い放った。
表情は竜司と同じで手を出したかった衝動を扇も収めた。
「いいからさー~~? 子どもは引っ込んでなよw」
低い口調と眼鏡の奥の鋭い目が縁司を睨む。
しかし、縁司も、
「確かに子どもだろうけど。オレは兄貴の家族だぜっ?」
怯むことなく言い放つのだが、この言葉に意味はない。
睨み合う2人に竜司も目を白黒とさせることしか出来ない。
「ぉおい! 縁司ぃ~~邪魔すんなっつぅの!」
苛立った長谷部が縁司の腕を掴み引っ張った。
「何、すんだよ! クソガキっっっっ‼」
「後でキスしてやるから黙れっての!」
「!?」
長谷部の言葉に眉間を寄せて、眉端を吊り上げて縁司は無言で横に反れた。
「現金な奴っ!」
唇を突き出して蔑んだ視線を縁司に長谷部は向けるのだが。
ビシ! と指先を長谷部に向ける縁司は笑顔だ。
「ぇええ~~縁司君ンんん????」
救いを求めに顔を横に反らす竜司の額に何かが当たる。
そして、扇が近いことに気がついた。
「ぇ」
「好きだ」
「ぇ、ええ??」
「竜司君は!?」
「ぁわわわわわわわわっっっっっ!」
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