何度でも、やさしい嘘にキスをしろ。【完全版】

ちさここはる

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EP:53 危険な遊びの情事

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「散々! 散々だよ?!」

 そうむくれるゲイリーが、安住を後ろから抱き締め寝ていた。
「っへ、へぇ…そぅなんだ?」
「もう! いいなー~~アズミはー」
「!? っそ、そぅかな??」
 一切の身動きが許されない。
 振り向くことも出来ない身の上。
「ここにー」

「!? った、ぉい…ゲイリー」

 囚人服つなぎの上から、ゲイリーは安住のアナルに指を突き刺した。
「ほぼよく知らない囚人のさー口車に乗ってーチンチン挿入れたんだよねー?」
 
 ぐり。

 ぐりりりぃ!

「!? っふぅ゛♡」
 未だに残る痛みと、熱に。
 安住の口から甘い息が漏れた。
 他の囚人に聞こえないように。
 歯を噛み締め、手で覆いながら。
「ゃ、ゲイリー…ぃたい♡ から♡」

「ズルい! 安住ーズルいー~~‼」

 ガっっっっブ!

「!? っだ‼」

 勢いよくゲイリーが安住の首筋を。
 歯を噛み締めた。
 チカチカ、と目の前に星が浮かぶ。
 激痛に。

「っちょ…ゲイリー~~!」

「ボクもー看守噛むの我慢したんだからねー! アズミに言われたから!」

 噛み。

 噛み。

「っそ。それぐらいの噛みにしてくれよ」
「やだー」
「そろそろ。腕を解いてくれよ」
「い、やだー」
 欲求不満からなのか、ゲイリーは不機嫌な様子で、一向に、安住の言うことを訊こうともしない。
「どうしたら。お前の機嫌は直るんだ…」
「んー~~? あ! そだー~~」

 ジ。

 ジジジ――……。

「!? ぉ、おい! ゲイリー‼」
 ゆっくりと、ゲイリーは安住のジッパーを下ろしていく。
 それに安住も慌てた。
「ゃ、だ! も、勘弁してくれ!」
 声を震えさせながら、ゲイリーに懇願する。
 それでも、ゲイリーが止まる気配がない。
「ボクがーアズミにひどいことすると思うのー?」

(さっき。首締めたくせになぁ)

 安住も、顔を横に振った。
 
「だよねー~~」
「っな、何…すんの?」
 ゲイリーが安住の囚人服を腰まで脱がした。
 生温い風に、安住も身震いをする。
 
「ボクのチンチンをー」
 ぴと。
「――~~っっ!」
 ゲイリーの脈立つ茎が、安住の腰に突き当てられる。
「げげげ、げィりー~~?!」

 ぐ。

 ぐぐぐ!

「こう! 太ももに! 挟む‼ っと!」
「ひゃ! ななな、何の…ぇええ?!」
「で♡ こう一緒にー扱くのー♡ あー太ももにさーちょっと強くねー力籠めてー」

「ぁ゛、あ゛♡♡♡」

 安住の中で、ゆっくりと。
 フロイと行った行為の熱が甦り。
「ふぁ゛♡」
 悶え始めた。
 その様子に、ゲイリーも満足げに、口元を緩めた。
「ね? こぉーんなもどかしぃことされたんだよー?」
「ふぇ゛♡」
「こぅさー~~」

 ずりゅ。

 ずりゅ!

「――~~♡♡♡ ぁ゛♡」

 ゴリゴリ。

 ふる――……。

 徐々に来る絶頂の波に。
 安住の腰も、ゲイリーの合わせて動く。

 だが。

 次の瞬間。

「はい♡ お終い♡」

 唐突に、終わりを迎えた。
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