いとをかし

ちさここはる

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EP:1 おしごとMAX

今日5日 景品獲得の【チャンス】!

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 うちは《まとめサイト》を見るのが好きである。
 それはゲーセンに務めてからのある種の日課。いや、趣味が書くのと視る以外にないからだ。
 さてはて。何故、いきなりまとめサイトの話しをするかというと。
 まとめサイトに、こんな記事を見かけたからである。同じをまとめサイトを見る人が見れば分かるだろうが。

 アメリカで某ゲームメーカーのゲーム機が日本額の5億5千万円! で訴えられた。

 記事にはこうある。

 ――《一定の金額を投入しなければ景品が取れない仕掛けのあるゲーム機で、腕前次第で獲得取れるかのように偽っている》

 keymaster(なんて読むか分からんw)は鍵穴状の枠内に鍵型のアームを突っ込んで引っ張る仕組みとある。うん、ゲーセンを辞めて5~6年のうちは知らなキャッチャー機だ。記事にはアーケードゲームと書いてあるが、写真を見た感じだと普通にUFOキャッチャーでクレーンゲーム。アーケードゲームって、今は言うのかね????

 さて。
 この訴えで、「?」となったのは。

 一定の金額を投入しなければ景品が取れない仕掛け。←

 うちが知らないだけでそんな設定があるのかとw あるのだとしても、知らなくて良かったとも思うけどw
 キャッチャー機は基本は手動での設定変更。 
 景品の狩られ具合を随時として、周りに人がいないことを確認をして開けて、投入金額と%の確率で何個の獲得かを見る。
 うちはこれを堂々として怒られたことがある。
 そりゃあそうなるよね!

 基本は。

 腕前次第で商品が獲得出来る。←

 上記が常識である。
 それを偽るというのは商売における《詐欺》といっても過言ではない。

 お客様は機械内にある商品を見て欲しいという物欲からお金を投入する。
 うちの時代は1回100円。今の時代だと1回200円。大昔なら1回50円の時代もあったらしい。この時代の集金は大変だったらしい。人気のキャッチャー機だと日中で溢れる為、途中回収もざらだったと聞いたことがある。
 
 さて。今日4日でも書いたように景品は@800である。それ以上はキャッチャー機には投入は出来ない。はずw
 なので、1回100円で如何に生かさず殺さずとお金を儲けるかがゲーセンでの従業員の知能戦が景品入れ替え時に行われるのだ。アームのP設定や範囲設定。バネや爪。悩みは尽きない。
 それを背後からお客様にガン見され、
「いつから出来ますか?」
 などとはやし立てられる訳である。焦るし、そんなに欲しいデスカ? となることもあった。
 まぁ、可愛いものや流行りものは欲しいのは一般常識だ。とっとと解放しろや、と思うのも分かる。
 しかし、待って欲しい。こちらも利益を考えないと上層部から、おかんむりを喰らうのだから。
 お互いのメリットを考え、デミリットを失くそうをコンセプトにうちはしたかった。
 まぁ、考えた結果として下手くそ過ぎて変更される率は100%だったけどw
 入れ替え自体は、そこそこ好きだった。胃は痛くなるけどね。
 
 さて。
 土曜日、日曜日の客層(映画公開時による関連景品)によって入れ替えはザラにある。
 しかも、いきなり(上層部の前日の売上げや獲得された景品の数によっての変更)とやり始めるのはしょっちゅうあった。勤務中の少ない従業員なんておかまいなしに突然に総入れ替えをし始める。そのときは当然ながら、入れ替え作業中の従業員をサポートしながら接客をするのである。少しでも、入れ替え作業中の従業員からたまたま離れて、その従業員が他のお客様から呼ばれてしまった日には――【血祭り】にされることは、腹を括る以外にないのである。
 離れたくて離れるのではない。勿論、お客様からお声がけされたから離れたことによる、理不尽な態度を、その日一日とされるのだ。曰く。「作業が進まなかったのは、誰もわたしをサポートしてくれなかったからだ!」なのである。
 しかし、待って欲しぃ。

 その映画関連の景品は、金曜日にはすでに届いてる場合があるのだから。

 しなかったことには、そりゃあ理由はある。

 *1 入れ替え作業の報告を受けいなかった。|(社員従業員チーフスタッフの報連相ミス)

 *2 その映画がバズるとは思ってなかった。(甘く見ていた。例【アナ雪】)

 しかし、この2点は明らかな社員従業員の落ち度。他にもいるのにね。
 結局。大目玉を喰らうのは一般従業員な訳だ。
 まぁ、そんなもんだ!

 なので、金曜日あったのに土曜日にないというのは、こういう事情もあるのだ。
 ちょっと、話しは大きく反れたが。戻そう。えい!

 よく「○○円で景品ゲット!」とどこかかんかでいう人はいるだろう。

 例1 500円 ← 上手だね! (そこの店。設定甘いのかな? 怒られてないかな????)

 例2 1000円 ← よかったね! (そこの店。設定のいやり方上手いな。社員がやったのかな????)

 例3 2000~4000円 ← ……欲しかったんだね! (そこの店。守銭奴過ぎじゃねぇか? ドン引き)

 最後の例3は、もうクレームに発展します。うちがいたときだと。

「3000円使ったんです! 使っちゃあいけないお金だったんです! 返して下さいッ!」(実話)

「3000円使ったのに取れねぇじゃねぇか! やって見せろや‼」(実話)

「テレビでやってたキャッチャーみたいに取れねぇじゃねぇかっ! 詐欺かよ!」(実話)

 あァあァ゛ア゛ア゛ッッッッッ‼‼

「パワーもバネも入ってねぇじゃねぇか! どうなってんだよっ、この店わよぉう! もう5000円以上使ったんだけど詐欺だろうが‼」(実話)

 うん。あのね。
 パチンコみたいにゲーセンもさ。

 自己責任だし、止め時のある遊びな訳。

 しかし、当時のゲーセンは【景品移動は行わない】【景品を取りやすい位置に置かない】がモットーな謎な店だった訳だ。全く、お客様に優しくないがお金は取る。躊躇なく。守銭奴なゲーセンだった。しかし、今では位置交換は可能らしいですw

 少なからず、絶対に獲得できると詠うゲーセンはないでしょう。
 それは絶対に言ってはいけない言葉でもあるんだよね。あくまでも、獲得のチャンスがある、と濁すのがミソなのです。
 だから、これからゲーセンに行かれるお客様は、500円で景品獲得が出来たらラッキー! と思って下さいw

 課金しても、絶対なんかゲーセンにはないんですから。
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