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第31話 うそ発見器
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――コーガス領・死の森にある砦。
僕の名は御子柴大河。
気づいたら異世界に飛ばされていた日本人だ。
転移後右も左もどころか、言葉すらも分らなかった僕に優しく手を差し伸べてくれたレイミー
僕は今、そのレイミーのコーガス侯爵家で働かせて貰っていた。
まあ正確には、まだ職人見習いなんだけどね。
その前はある食事処で働いてたんだけど――
『安心しな。そんな事もあろうかと、実はもう求人出して新しいウェイターは決まってる。だからここの事は気にせず、あんたは死に物狂いで惚れた女口説いて来な』
――という流れで円満退職している。
もし僕がレイミーの所で働く事にならなかったらどうするつもりだったんだろう?
とか思わなくもないけど、まあ結果オーライと言う事にしておく。
女将さんにも色々世話になったし、そのうち恩返ししないとな……
彼女には感謝しかない。
今はまだまだ未熟だけど、制作のレベルが上がったらその内何か作って感謝の気持ちとして送ろうと思う。
「調子はどうだ?」
「あ、タケルさん」
砦内には僕の工房があり、そこで作業をしてると恩人であるタケルさんが黒髪黒目の女性を連れてやって来た。
凄く綺麗な人だけど……一体誰だろうか?
ひょっとしたら、僕と同じ地球から転移してきた人なのかもしれない。
何だか他の人と違う不思議な感じもするし、わざわざこの砦――基本僕以外はタケルさんの分身しかいない――にある工房に連れて来たぐらいだから、きっとそうなんだろう。
「彼女はエーツー」
「エーツーさんですか。初めまして、僕はタイガ・ミコシバといいます」
「エーツーだ」
「タケルさん。ひょっとして彼女は……」
「ああ、気づいたか。彼女は魔王だ」
「やっぱりまお――えっ!?」
え?
魔王?
今魔王って言った?
「なんだ?雰囲気から察したのかと思ったが、違ったのか?」
「ああいや……てっきり僕達と同じ地球から来た人かと……ていうか……本当にその人、魔王なんですか?」
不思議な力を感じる以外、どうみても普通の女の人にしか見えない。
そんな女性が魔王と言われても、どうしても『え?ほんとに?』と思ってしまう。
「ああ、間違いなく魔王だ」
そんな僕の問いに、タケルさん何でもない様にサラリと答えた。
冗談を言ってる様には見えないし、そもそも勇者であるこの人が質の悪い冗談を言う訳もない。
……そう考えると、やっぱり本物って事だよね。
「100年前に死んだと思ってたんだが、死んだふりして再起を図ってたみたいでな」
……うん、全く意味が分からない。
再起を図っていた魔王を此処へ連れて来る意味も。
更に、僕に普通に紹介する意味も。
本当に、冗談抜きで、全く意味が分からないんだけど……
「えーっと、その……一緒に居て大丈夫なんですか?」
「ああ、問題ない。本体は封印してあるし、この体は――」
タケルさんが魔王がどういう状況かを説明してくれる。
それを聞いて僕が思ったのは――
『タケルさんは本当に凄い』だ。
多く人類の命を奪った戦争を起こした魔王。
そしてタケルさんは、そんな魔王と命をかけて戦っている。
それが100年前の事とはいえ、そんな相手を許して情けをかけるなんて真似、たぶん僕には無理だ。
魔王を倒し、更に未来の為に100年かけて大魔王すら倒した偉大な勇者だからこその懐の深さと言えるだろう。
本当に彼は凄い。
「悪いけど、彼女が魔王だという事は内密に頼む。ばれると大騒ぎになってしまうから」
まあそりゃ騒ぎになるよね。
いくらタケルさんが手綱を握ってて、危険はないとはいえ。
他の人にそれは分からない訳だし。
「分かりました」
「しかし……立派な馬車だ。どうやら制作の方は順調みたいだな」
実は今、僕はこの工房で馬車作りをしていた。
もう何か月からしたら王都で開かれる、貴族会議に出向くための馬車を用意する為に。
「いえ、こんなの全然まだまだですよ」
タケルさんが今作ってる馬車を褒めてくれるが、こんな物を使うつもりはない。
レイミーの為に、もっと完璧な物を用意しないと。
――タケルさんに引き出して貰った僕の潜在能力は制作関連だ。
けど、ただ引き出して貰った瞬間に何でも完璧に出来る様な類の物ではなくて、熟練度を上げる事で成長するタイプとなっていた。
つまり、頑張らないと駄目って事さ。
だから今、この砦の工房で馬車を作って解体するって行為を寝る間を惜しんで続けている最中だ。
熟練度を上げ、貴族会議用のハイクオリティな馬車を用意する為に。
「完成を楽しみにしているよ」
「頑張ります!」
「そろそろ昼食の時間だし、今日は屋敷でお嬢様方と一緒に食事を取ると良い」
「え!?レイミーと!?じゃなかった、レイミー様と一緒にですか!!」
ここ最近熟練度上げを頑張っていたので、レイミーに会えていなかった。
一緒に昼食を取れると聞いて、思わずテンションが上がる。
「ああ」
「こんな格好じゃアレだから着替えて……ああいや、出来たらシャワーを浴びたいんですけど。ちょっと時間を貰っていいですか?」
久しぶりにレイミーに合うんだから、ぴかぴかにしていかないと。
そう思って、厚かましいとは思いながらもタケルさんに待って貰えないかお願いする。
「ああ、構わない」
「ありがとうございます。それじゃ――」
シャワーへ向かおうとして、魔王エーツーさんが僕をじっと見つめている事に気付く。
なんだろうか?
「えーっと……あの……」
「ふむ、嬉しそうだな。発情期か?」
「発情期!?」
その唐突なとんでもない発言に僕はびっくりする。
「いやいやいや!違いますよ!僕はただ……そうただ、仕える家の主人であるレイミーに失礼出来ないと思っただけで!だからやましい気持ちを持ってる訳じゃないんですよ!」
「嘘だな」
「ふぁっ!?」
「私には自分より弱い者の嘘を見抜く能力がある。お前の言葉は明らかに――」
「エーツー、彼を困らせるな。タイガ君も気にせずシャワーを浴びて来てくれ。あまりレイミー様を待たせる訳にはいかないからな」
「あ、は、はい。それじゃ行ってきます!」
慌てて僕はシャワールームへと向かう
タケルさんの言う通り、レイミーを待たせる訳にはいかないから。
決して気恥ずかしくて逃げた訳ではない。
でもびっくりした。
魔王って嘘を見抜けるんだな。
心臓に悪いよ、全く。
僕の名は御子柴大河。
気づいたら異世界に飛ばされていた日本人だ。
転移後右も左もどころか、言葉すらも分らなかった僕に優しく手を差し伸べてくれたレイミー
僕は今、そのレイミーのコーガス侯爵家で働かせて貰っていた。
まあ正確には、まだ職人見習いなんだけどね。
その前はある食事処で働いてたんだけど――
『安心しな。そんな事もあろうかと、実はもう求人出して新しいウェイターは決まってる。だからここの事は気にせず、あんたは死に物狂いで惚れた女口説いて来な』
――という流れで円満退職している。
もし僕がレイミーの所で働く事にならなかったらどうするつもりだったんだろう?
とか思わなくもないけど、まあ結果オーライと言う事にしておく。
女将さんにも色々世話になったし、そのうち恩返ししないとな……
彼女には感謝しかない。
今はまだまだ未熟だけど、制作のレベルが上がったらその内何か作って感謝の気持ちとして送ろうと思う。
「調子はどうだ?」
「あ、タケルさん」
砦内には僕の工房があり、そこで作業をしてると恩人であるタケルさんが黒髪黒目の女性を連れてやって来た。
凄く綺麗な人だけど……一体誰だろうか?
ひょっとしたら、僕と同じ地球から転移してきた人なのかもしれない。
何だか他の人と違う不思議な感じもするし、わざわざこの砦――基本僕以外はタケルさんの分身しかいない――にある工房に連れて来たぐらいだから、きっとそうなんだろう。
「彼女はエーツー」
「エーツーさんですか。初めまして、僕はタイガ・ミコシバといいます」
「エーツーだ」
「タケルさん。ひょっとして彼女は……」
「ああ、気づいたか。彼女は魔王だ」
「やっぱりまお――えっ!?」
え?
魔王?
今魔王って言った?
「なんだ?雰囲気から察したのかと思ったが、違ったのか?」
「ああいや……てっきり僕達と同じ地球から来た人かと……ていうか……本当にその人、魔王なんですか?」
不思議な力を感じる以外、どうみても普通の女の人にしか見えない。
そんな女性が魔王と言われても、どうしても『え?ほんとに?』と思ってしまう。
「ああ、間違いなく魔王だ」
そんな僕の問いに、タケルさん何でもない様にサラリと答えた。
冗談を言ってる様には見えないし、そもそも勇者であるこの人が質の悪い冗談を言う訳もない。
……そう考えると、やっぱり本物って事だよね。
「100年前に死んだと思ってたんだが、死んだふりして再起を図ってたみたいでな」
……うん、全く意味が分からない。
再起を図っていた魔王を此処へ連れて来る意味も。
更に、僕に普通に紹介する意味も。
本当に、冗談抜きで、全く意味が分からないんだけど……
「えーっと、その……一緒に居て大丈夫なんですか?」
「ああ、問題ない。本体は封印してあるし、この体は――」
タケルさんが魔王がどういう状況かを説明してくれる。
それを聞いて僕が思ったのは――
『タケルさんは本当に凄い』だ。
多く人類の命を奪った戦争を起こした魔王。
そしてタケルさんは、そんな魔王と命をかけて戦っている。
それが100年前の事とはいえ、そんな相手を許して情けをかけるなんて真似、たぶん僕には無理だ。
魔王を倒し、更に未来の為に100年かけて大魔王すら倒した偉大な勇者だからこその懐の深さと言えるだろう。
本当に彼は凄い。
「悪いけど、彼女が魔王だという事は内密に頼む。ばれると大騒ぎになってしまうから」
まあそりゃ騒ぎになるよね。
いくらタケルさんが手綱を握ってて、危険はないとはいえ。
他の人にそれは分からない訳だし。
「分かりました」
「しかし……立派な馬車だ。どうやら制作の方は順調みたいだな」
実は今、僕はこの工房で馬車作りをしていた。
もう何か月からしたら王都で開かれる、貴族会議に出向くための馬車を用意する為に。
「いえ、こんなの全然まだまだですよ」
タケルさんが今作ってる馬車を褒めてくれるが、こんな物を使うつもりはない。
レイミーの為に、もっと完璧な物を用意しないと。
――タケルさんに引き出して貰った僕の潜在能力は制作関連だ。
けど、ただ引き出して貰った瞬間に何でも完璧に出来る様な類の物ではなくて、熟練度を上げる事で成長するタイプとなっていた。
つまり、頑張らないと駄目って事さ。
だから今、この砦の工房で馬車を作って解体するって行為を寝る間を惜しんで続けている最中だ。
熟練度を上げ、貴族会議用のハイクオリティな馬車を用意する為に。
「完成を楽しみにしているよ」
「頑張ります!」
「そろそろ昼食の時間だし、今日は屋敷でお嬢様方と一緒に食事を取ると良い」
「え!?レイミーと!?じゃなかった、レイミー様と一緒にですか!!」
ここ最近熟練度上げを頑張っていたので、レイミーに会えていなかった。
一緒に昼食を取れると聞いて、思わずテンションが上がる。
「ああ」
「こんな格好じゃアレだから着替えて……ああいや、出来たらシャワーを浴びたいんですけど。ちょっと時間を貰っていいですか?」
久しぶりにレイミーに合うんだから、ぴかぴかにしていかないと。
そう思って、厚かましいとは思いながらもタケルさんに待って貰えないかお願いする。
「ああ、構わない」
「ありがとうございます。それじゃ――」
シャワーへ向かおうとして、魔王エーツーさんが僕をじっと見つめている事に気付く。
なんだろうか?
「えーっと……あの……」
「ふむ、嬉しそうだな。発情期か?」
「発情期!?」
その唐突なとんでもない発言に僕はびっくりする。
「いやいやいや!違いますよ!僕はただ……そうただ、仕える家の主人であるレイミーに失礼出来ないと思っただけで!だからやましい気持ちを持ってる訳じゃないんですよ!」
「嘘だな」
「ふぁっ!?」
「私には自分より弱い者の嘘を見抜く能力がある。お前の言葉は明らかに――」
「エーツー、彼を困らせるな。タイガ君も気にせずシャワーを浴びて来てくれ。あまりレイミー様を待たせる訳にはいかないからな」
「あ、は、はい。それじゃ行ってきます!」
慌てて僕はシャワールームへと向かう
タケルさんの言う通り、レイミーを待たせる訳にはいかないから。
決して気恥ずかしくて逃げた訳ではない。
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