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第49話 前世
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200年前、異世界ファーレスに突如厄災が姿を現す。
厄災の名は、魔神帝ラスヴォ―。
何処で生まれ、何処からやって来たのか?
魔神帝の存在は、その全てが謎だった。
分かっている事は、神にも等しき圧倒的な力を持っている事。
不滅の存在である事。
そして、ファーレスの人類をじわりじわりと甚振る様に侵略するその様から、残酷無比な暴虐者である事のみだ。
その圧倒的な力の前に、滅亡を余儀なくされたファーレスの人々は、古代に封印されたと言われる禁忌の秘術に手を出す。
その秘術の名は――勇者召喚。
それは異世界より、勇者の資質を持つ物を強制的に召喚する召喚魔法。
何故それが封印されていたのか?
その事に疑問はあったが、ファーレスの人々は生存のためそれを発動させる。
――召喚により呼び出された勇者の名は、カモネギ。
SSランクの強大な力と、正義の心と不屈の精神を持ち合わせた、まさに勇者と呼ぶにふさわしい人物だった。
彼は魔神帝ラスヴォ―の生み出した魔物の軍団との戦いで、大活躍する。
更に魔神帝の子供達との戦いで、その力はSSSランクまで覚醒していった。
そんな彼は、トレサール王国西部にてとある女性と戦場で運命の出会いを果たす。
その女性の名はリリス。
魔神帝の16番目の娘で、カモネギとは敵対する間柄にある魔神だ。
本来ならば殺し合うだけの間柄。
だが二人は運命の赤い糸にでもきつく縛られてでもいるかの様に、お互い一目ぼれしてしまう。
そこで行動を起こしたのは、魔神帝の娘リリスだった。
彼女は戦闘を放棄する。
愛の為に生きると決めたからだ。
だがそれを、魔神帝は許さなかった。
「カモネギ!貴方に力を!その力で私を殺して!!」
魔神帝によって操られたリリスは、不死者を殺しうる力をカモネギに託し、自らを殺す様に告げる。
だが、カモネギに愛する女性を殺すような真似は出来なかった。
彼は、体のコントロールを奪われたリリスを封印の力で封じ込める。
「リリス、待っててくれ。魔神帝を倒し、僕は必ず君を迎えに来る。必ずだ!」
そう彼女に約束して。
そして対魔神帝用の切り札を手に入れたカモネギは、魔神帝との最後の戦いに挑む。
世界を守り、リリスを救うために。
だが、ファーレスの住人――いや、当時の三大王家の人間は彼の勝利を疑っていた。
敵の魔人であり、魔神帝の娘であるリリスから得た力で本当に不死の魔神帝を倒せるのかと。
そこで彼らは、他人を疑う事を知らないお人好しだったカモネギを騙し、ある仕掛けを施す。
――それは彼自身を核とした、強力な封印。
異世界人の裏切り。
そんな事など夢にも思っていないカモネギは、自らの内に爆弾を抱えたままの形で魔神帝との最終決戦に挑む事に。
そして――
「なっ!これは!?まさか彼らが裏切ったのか!!」
魔神帝との激しい戦いの最中、突如王家の施した封印が発動する。
そしてカモネギを中心核としたその強力な封印は、見事に魔神帝を封じ込める事に成功した。
――核となったカモネギごと。
「くくく……貴様も見事に利用された様だな」
「……すまない。リリス、君との約束は果たせそうにない」
それから100年。
150年と時間は過ぎ。
時間の経過とともに、カモネギと封印の同化は進んで行く。
「リリス……最後に一目、もう一度君と……」
そして封印発生から184年過ぎた頃、カモネギは完全に封印と同化し、人としての精神は完全に消滅してしまう。
それは死と同義だ。
こうしてカモネギは異世界人に裏切られた事によって、愛する女性との約束を果たせなかった無念を抱きながら、その生涯を終える。
――本来ならば、そこで彼の物語は終わりの筈だった。
だがその真っすぐで純粋だったカモネギの強い思いは、軌跡を起こした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「――っ!今のは……」
夢を見た。
守ろうとした者達に裏切られ、愛する人との約束を果たせなかった悲しい夢だ
「僕は……」
「目が覚めたみたいね」
声を掛けられ、僕はベッドから身を起こして其方を見る。
声の主はバハムトさんだ。
彼女は壁際の椅子に座っており、周囲を見渡すと、この場所が医務室だと言う事が分った。
「あなた、授業前に急に倒れたのよ」
「僕が倒れた……」
バハムトさんにそう言われ、自分に起こった事を思い出す。
授業前、墓地君に肩を掴まれた事。
そしてその瞬間、全身から力が溢れ出した事を。
「一体何があったの?」
「墓地君だよ」
恐らく彼が何かしたのだろう。
直前に「じゃあ今すぐ貸してくれと」言っていたので、間違いない。
そして、全身から噴き出す力に耐えきれず意識失った僕は――
前世の事を思い出した。
そう、勇者カモネギだった前世だ。
いや、記憶だけじゃない。
今の僕には、カモネギだった頃の力が完全に戻っている。
「墓地君が、僕の全てを引き出してくれたっていうのか……」
もしそうならば、彼には感謝しなければならない。
転生した事で全てを忘れ、力を失っていた僕に、彼女との約束を果たす機会をくれたのだから。
リリス、今君に……
「ん?」
その時、気づく。
学園のはるか上空に、とんでもない力が2つ存在している事に。
片方は恐らく墓地君だ。
そしてもう片方は――
「この力……魔神帝か!それに、彼女の力も混じっている!?」
間違いない。
間違える訳がない。
愛する女性と、前世で最後まで戦った宿敵。
その二人の力を。
「ビート?」
バハムトさんが訝し気にするが、それに構っている余裕はなかった。
僕は自分の意識を、上空へと素早く飛ばす。
そこでは戦闘が行われていた。
いや、戦闘と言うには余りにも一方的な物だ。
墓地君が、リリスを――正確には、ラスヴォ―に乗っ取られていると思われる彼女を圧倒的な力でねじ伏せている。
「ダメージが通っている!?墓地君は、不死の肉体を滅する力があるのか!」
魔神帝と、その娘であるリリスは不死身の肉体を持っている。
通常の方法では、ダメージを与える事は出来ない。
それを当たり前のようにやってのける。
本当に、彼はとんでもない人物だ。
だが、その事に感心している場合ではない。
このままだと、リリスが墓地君の手によって殺されてしまう。
止めなくては。
「ビートさっきから一体どうしたって言うの?」
「ごめん、バハムトさん。僕はいかなくちゃならない」
僕はバハムトさんの問いには答えず、窓を突き破って外に飛び出した。
そして墓地君を止めるべく、彼らの元へと急ぐ。
愛する女性を守るため。
厄災の名は、魔神帝ラスヴォ―。
何処で生まれ、何処からやって来たのか?
魔神帝の存在は、その全てが謎だった。
分かっている事は、神にも等しき圧倒的な力を持っている事。
不滅の存在である事。
そして、ファーレスの人類をじわりじわりと甚振る様に侵略するその様から、残酷無比な暴虐者である事のみだ。
その圧倒的な力の前に、滅亡を余儀なくされたファーレスの人々は、古代に封印されたと言われる禁忌の秘術に手を出す。
その秘術の名は――勇者召喚。
それは異世界より、勇者の資質を持つ物を強制的に召喚する召喚魔法。
何故それが封印されていたのか?
その事に疑問はあったが、ファーレスの人々は生存のためそれを発動させる。
――召喚により呼び出された勇者の名は、カモネギ。
SSランクの強大な力と、正義の心と不屈の精神を持ち合わせた、まさに勇者と呼ぶにふさわしい人物だった。
彼は魔神帝ラスヴォ―の生み出した魔物の軍団との戦いで、大活躍する。
更に魔神帝の子供達との戦いで、その力はSSSランクまで覚醒していった。
そんな彼は、トレサール王国西部にてとある女性と戦場で運命の出会いを果たす。
その女性の名はリリス。
魔神帝の16番目の娘で、カモネギとは敵対する間柄にある魔神だ。
本来ならば殺し合うだけの間柄。
だが二人は運命の赤い糸にでもきつく縛られてでもいるかの様に、お互い一目ぼれしてしまう。
そこで行動を起こしたのは、魔神帝の娘リリスだった。
彼女は戦闘を放棄する。
愛の為に生きると決めたからだ。
だがそれを、魔神帝は許さなかった。
「カモネギ!貴方に力を!その力で私を殺して!!」
魔神帝によって操られたリリスは、不死者を殺しうる力をカモネギに託し、自らを殺す様に告げる。
だが、カモネギに愛する女性を殺すような真似は出来なかった。
彼は、体のコントロールを奪われたリリスを封印の力で封じ込める。
「リリス、待っててくれ。魔神帝を倒し、僕は必ず君を迎えに来る。必ずだ!」
そう彼女に約束して。
そして対魔神帝用の切り札を手に入れたカモネギは、魔神帝との最後の戦いに挑む。
世界を守り、リリスを救うために。
だが、ファーレスの住人――いや、当時の三大王家の人間は彼の勝利を疑っていた。
敵の魔人であり、魔神帝の娘であるリリスから得た力で本当に不死の魔神帝を倒せるのかと。
そこで彼らは、他人を疑う事を知らないお人好しだったカモネギを騙し、ある仕掛けを施す。
――それは彼自身を核とした、強力な封印。
異世界人の裏切り。
そんな事など夢にも思っていないカモネギは、自らの内に爆弾を抱えたままの形で魔神帝との最終決戦に挑む事に。
そして――
「なっ!これは!?まさか彼らが裏切ったのか!!」
魔神帝との激しい戦いの最中、突如王家の施した封印が発動する。
そしてカモネギを中心核としたその強力な封印は、見事に魔神帝を封じ込める事に成功した。
――核となったカモネギごと。
「くくく……貴様も見事に利用された様だな」
「……すまない。リリス、君との約束は果たせそうにない」
それから100年。
150年と時間は過ぎ。
時間の経過とともに、カモネギと封印の同化は進んで行く。
「リリス……最後に一目、もう一度君と……」
そして封印発生から184年過ぎた頃、カモネギは完全に封印と同化し、人としての精神は完全に消滅してしまう。
それは死と同義だ。
こうしてカモネギは異世界人に裏切られた事によって、愛する女性との約束を果たせなかった無念を抱きながら、その生涯を終える。
――本来ならば、そこで彼の物語は終わりの筈だった。
だがその真っすぐで純粋だったカモネギの強い思いは、軌跡を起こした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「――っ!今のは……」
夢を見た。
守ろうとした者達に裏切られ、愛する人との約束を果たせなかった悲しい夢だ
「僕は……」
「目が覚めたみたいね」
声を掛けられ、僕はベッドから身を起こして其方を見る。
声の主はバハムトさんだ。
彼女は壁際の椅子に座っており、周囲を見渡すと、この場所が医務室だと言う事が分った。
「あなた、授業前に急に倒れたのよ」
「僕が倒れた……」
バハムトさんにそう言われ、自分に起こった事を思い出す。
授業前、墓地君に肩を掴まれた事。
そしてその瞬間、全身から力が溢れ出した事を。
「一体何があったの?」
「墓地君だよ」
恐らく彼が何かしたのだろう。
直前に「じゃあ今すぐ貸してくれと」言っていたので、間違いない。
そして、全身から噴き出す力に耐えきれず意識失った僕は――
前世の事を思い出した。
そう、勇者カモネギだった前世だ。
いや、記憶だけじゃない。
今の僕には、カモネギだった頃の力が完全に戻っている。
「墓地君が、僕の全てを引き出してくれたっていうのか……」
もしそうならば、彼には感謝しなければならない。
転生した事で全てを忘れ、力を失っていた僕に、彼女との約束を果たす機会をくれたのだから。
リリス、今君に……
「ん?」
その時、気づく。
学園のはるか上空に、とんでもない力が2つ存在している事に。
片方は恐らく墓地君だ。
そしてもう片方は――
「この力……魔神帝か!それに、彼女の力も混じっている!?」
間違いない。
間違える訳がない。
愛する女性と、前世で最後まで戦った宿敵。
その二人の力を。
「ビート?」
バハムトさんが訝し気にするが、それに構っている余裕はなかった。
僕は自分の意識を、上空へと素早く飛ばす。
そこでは戦闘が行われていた。
いや、戦闘と言うには余りにも一方的な物だ。
墓地君が、リリスを――正確には、ラスヴォ―に乗っ取られていると思われる彼女を圧倒的な力でねじ伏せている。
「ダメージが通っている!?墓地君は、不死の肉体を滅する力があるのか!」
魔神帝と、その娘であるリリスは不死身の肉体を持っている。
通常の方法では、ダメージを与える事は出来ない。
それを当たり前のようにやってのける。
本当に、彼はとんでもない人物だ。
だが、その事に感心している場合ではない。
このままだと、リリスが墓地君の手によって殺されてしまう。
止めなくては。
「ビートさっきから一体どうしたって言うの?」
「ごめん、バハムトさん。僕はいかなくちゃならない」
僕はバハムトさんの問いには答えず、窓を突き破って外に飛び出した。
そして墓地君を止めるべく、彼らの元へと急ぐ。
愛する女性を守るため。
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