24 / 52
第24話 やられっぱなしじゃ……
しおりを挟む
「お前を殺す」
「かかって……こい……」
手にした剣に、凄まじい力が宿っている事が感じられる。当然だ。師匠が自らの全てを捧げて生み出した剣なのだから。
「行くぞ!」
その剣を両手でしっかり掴み、俺は正面から勇者へと斬りかかる。その一撃を、奴は左手を頭上に掲げてその太い腕で受け止めようとするが――
「はぁっ!」
「ぬっ……」
師匠の命を吸ったブラッドソードの圧倒的なは破壊力は、その腕を容易く切り飛ばす。そして奴の肩を切り裂き、心臓のある左胸側の中心部にまで到達する。
これで終わりだ。師匠、この勝利は貴方が俺にくれたも――
「なにっ!?」
剣をそのまま振り抜き、奴の体を真っ二つにしようとしていた手が止まる。まるで急に何かとんでも無く堅い物に当たったかの様に、どれだけ力を込めても刃が全く進まない。それどころか、引き抜く事すら出来なくなってしまっていた。
胸の中心まで切り裂いてるんだぞ!?何が一体どうなってる!?
「いい……こうげきだ……」
「——っ!?」
奴の言葉に、視線を握った刃から上げる。奴は笑っていた。胸の中心まで切り裂かれているにもかかわらず、苦痛に顔を歪める事無く。
効いていない?そんな馬鹿な……いや――
「不死身かよ……」
――そうとしか考えられない。
「いい……こうげきの……ほうびに……ほんきを……みせて……やる」
勇者の肉体から蒸気の様な物が立ち昇る。そして肉体が縮んでいき、皮膚の色が赤黒く、質感が硬質的な物へと変化していく。
バキーンと乾いた音が響き、俺の手にしていたブラッドソードがその変化に巻き込まれ折れてしまう。師匠の命を吸い、凄まじいパワーを秘めていたにもかかわらず、だ。
「くっ……」
想定外の異常な事態に思考が纏まらない。だが、このまま側にいるのが危険だという事だけは分かる。俺は慌てて後ろに飛び、勇者から間合いを開いた。もっとも、今の一撃で倒せなかった時点でもう勝負はついているが……
勇者から噴き出していた蒸気が収まり、その姿の変化も止まる。その姿はどう見ても――
「人間じゃないのかよ……」
――人外。
赤黒い皮膚。背中には黒い翼。そしてこめかみには角が生えており、額には真っ赤な、本来人間が持ちえない三つ目の瞳。勇者の姿は、どこをどう見ても人外としか思えない形へと変貌していた。
奴は一体なんだ?本当に勇者なのか?そんな疑問から、俺は簡易鑑定の魔法を咄嗟に発動させる。
「な……何だこれは……」
鑑定には【勇者】と出ている。だがそれだけではなく、勇者と重なる様に――
「魔王……だと?」
――【魔王】とも表示されていた。
魔王?勇者なのに魔王?魔王なのに勇者?どういう事だ?全く意味が分からない。奴は一体何なんだ?
「ふむ……」
勇者が腕を体の前にまわし、ストレッチの様な行動をとる。
「やはり、人の姿では動かしづらくて敵わんな」
先程まで片言だった奴の発声が、流ちょうな物へと変わっていた。恐らく、今の奴の姿が本来の姿なのだろう。
「さて……先程の攻撃は良かったぞ。変身したままだったなら、私は殺されてしまっていただろう。その褒美に、私の全力をみせてやろう。まあ全力と言っても、この勇者召喚とやらで作られ肉体では本来の半分も出せんがな」
「勇者召喚で作られ肉体……だと?」
魔王の言葉。勇者召喚で作られた肉体と言う言葉に、俺は引っかかる。召喚と、作るでは全く意味合いが違って来るからだ。
「ああ。奴らは召喚などと銘打ってはいたが、要は異世界の人間の情報を元にそのコピーを作り出す秘術。それが勇者召喚とやらの正体だ」
「……」
ちょっと待て……もしそれが本当なら、勇者召喚で呼び出された俺も……
「言ってしまえば、此処にいる我はまがい物という訳だ」
まがい物。つまり俺は偽物って事か?そんな馬鹿な……
馬鹿げていると思いたかった。だが、奴は俺が勇者召喚された人間である事を知らない。つまり、俺に嘘を吐く理由などないのだ。
「まあそんな事はどうでもいいだろう。偽物だろうが何だろうが、我はここにいる。ならば戦いを。殺戮を楽しむのみだ。行くぞ」
「――っ!?」
魔王の姿が消える。だが次の瞬間、奴は俺の目と鼻の先に姿を現した。まるで瞬間移動。いや、ひょっとしたら本当に瞬間移動だったのかもしれない。
まあ、もう、それが超高速の移動かそうじゃないかなどどうでもいい。何故なら――
「……」
――俺はもう死んでいるからだ。
視線を下におろすと、奴の腕が、俺の胸元に深く突き刺さっているのが見えた。体から力が抜け、立っていられない。視界も急速に靄がかって、見えなくなってくる。
……ああ、俺、死ぬのか。
奴の言葉が本当なら、俺は勇者じゃない所か、そもそも御剣那由多ですらなかった事になる。
俺って何なんだろうな……
魔王が突き刺していた手を抜いたのだろう。体が崩れ落ち、倒れて視界の端、僅かに空の青さだけが見えた。
死にたくない。だがそんな気持ちすら、造り物なのだろうか?
この状況をほんの少しでもポジティブに考えるなら、此処で俺が死んでも、御剣那由多は日本で平和に暮らしていける。って所か。そう考えると、少しは気が楽になるな。
けど……やっぱり悔しいし、無念だ。
師匠、すいません……
せっかく俺の為に命までかけてくれたのに、生き延び、誰よりも強くなるって約束を果たせない俺を許してください……
――視界が真っ黒に染まり、俺の意識は途切れた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「——っ!?」
突如、胸に違和感を感じる。それはまるで、大きな穴が開いた様な感覚。俺は思わず胸に手をやり、胸に開いた穴から流れ込んでくる大量の情報に顔を顰めた。
「那由多君、どうかしたの?」
俺の異変に気づいた茶髪の女性が、顔を覗き込んで来る。彼女の名は佐山春子。今日のデートの相手だ。特に親しい間柄ではなかったが、見た目が好みなのと、積極的にガンガン来られて今日のデートに繋がっている。
「ごめん……春子ちゃん。ちょっと急用が出来た」
「へっ?え?」
急な俺の言葉に、彼女が目を白黒させる。彼女には悪いが、俺は込み上げて来るやるせない気持ちにじっとしていられなかった。
「ごめん!」
彼女に謝罪し、俺は駆けだす。別に何処かを目指しての行動ではない。ただ走り、走り、そして人気のないマンションの影に入った所で跳躍した。
「やっぱり……」
跳躍した俺は12階建てのマンションの屋上へと着地する。いくら天才だからとは言え、そんな荒唐無稽な真似は出来ない。そう、異世界での経験が無ければ。
「間違いない。全ては事実……」
異世界で生み出されたもう一人の俺。そしてその最後。それらの全てが、先ほど俺に流れ込んで来た。なぜそうなったかは、理由は不明だが。
「……やられっぱなしは腹が立つよな?だって俺は天才なんだぜ?」
凡人なら、超えようのない壁に絶望したり、避けるのは仕方がない事だ。だが俺は違う。そう、天才なのだ。その俺が――たとえそれがコピーであろうとも、あんな無様な最期など認められる訳がない。
俺は空に向かって手を伸ばす。そしてその先をじっと見つめる。俺の中から延びた、異世界にいるもう一人へと続く繋がりを。
「天才だからってだけじゃ説明はつかないけど……」
出来そうだからやる。俺は自らの命を、もう一人の自分へと送る。もう一人の自分を蘇生するために。
約束も守れず、やられっぱなじゃ、天才としての面子が立たないからな。
ま、仮に失敗しても、俺自身が消えてなくなる訳じゃないから気楽なもんだ。
「かかって……こい……」
手にした剣に、凄まじい力が宿っている事が感じられる。当然だ。師匠が自らの全てを捧げて生み出した剣なのだから。
「行くぞ!」
その剣を両手でしっかり掴み、俺は正面から勇者へと斬りかかる。その一撃を、奴は左手を頭上に掲げてその太い腕で受け止めようとするが――
「はぁっ!」
「ぬっ……」
師匠の命を吸ったブラッドソードの圧倒的なは破壊力は、その腕を容易く切り飛ばす。そして奴の肩を切り裂き、心臓のある左胸側の中心部にまで到達する。
これで終わりだ。師匠、この勝利は貴方が俺にくれたも――
「なにっ!?」
剣をそのまま振り抜き、奴の体を真っ二つにしようとしていた手が止まる。まるで急に何かとんでも無く堅い物に当たったかの様に、どれだけ力を込めても刃が全く進まない。それどころか、引き抜く事すら出来なくなってしまっていた。
胸の中心まで切り裂いてるんだぞ!?何が一体どうなってる!?
「いい……こうげきだ……」
「——っ!?」
奴の言葉に、視線を握った刃から上げる。奴は笑っていた。胸の中心まで切り裂かれているにもかかわらず、苦痛に顔を歪める事無く。
効いていない?そんな馬鹿な……いや――
「不死身かよ……」
――そうとしか考えられない。
「いい……こうげきの……ほうびに……ほんきを……みせて……やる」
勇者の肉体から蒸気の様な物が立ち昇る。そして肉体が縮んでいき、皮膚の色が赤黒く、質感が硬質的な物へと変化していく。
バキーンと乾いた音が響き、俺の手にしていたブラッドソードがその変化に巻き込まれ折れてしまう。師匠の命を吸い、凄まじいパワーを秘めていたにもかかわらず、だ。
「くっ……」
想定外の異常な事態に思考が纏まらない。だが、このまま側にいるのが危険だという事だけは分かる。俺は慌てて後ろに飛び、勇者から間合いを開いた。もっとも、今の一撃で倒せなかった時点でもう勝負はついているが……
勇者から噴き出していた蒸気が収まり、その姿の変化も止まる。その姿はどう見ても――
「人間じゃないのかよ……」
――人外。
赤黒い皮膚。背中には黒い翼。そしてこめかみには角が生えており、額には真っ赤な、本来人間が持ちえない三つ目の瞳。勇者の姿は、どこをどう見ても人外としか思えない形へと変貌していた。
奴は一体なんだ?本当に勇者なのか?そんな疑問から、俺は簡易鑑定の魔法を咄嗟に発動させる。
「な……何だこれは……」
鑑定には【勇者】と出ている。だがそれだけではなく、勇者と重なる様に――
「魔王……だと?」
――【魔王】とも表示されていた。
魔王?勇者なのに魔王?魔王なのに勇者?どういう事だ?全く意味が分からない。奴は一体何なんだ?
「ふむ……」
勇者が腕を体の前にまわし、ストレッチの様な行動をとる。
「やはり、人の姿では動かしづらくて敵わんな」
先程まで片言だった奴の発声が、流ちょうな物へと変わっていた。恐らく、今の奴の姿が本来の姿なのだろう。
「さて……先程の攻撃は良かったぞ。変身したままだったなら、私は殺されてしまっていただろう。その褒美に、私の全力をみせてやろう。まあ全力と言っても、この勇者召喚とやらで作られ肉体では本来の半分も出せんがな」
「勇者召喚で作られ肉体……だと?」
魔王の言葉。勇者召喚で作られた肉体と言う言葉に、俺は引っかかる。召喚と、作るでは全く意味合いが違って来るからだ。
「ああ。奴らは召喚などと銘打ってはいたが、要は異世界の人間の情報を元にそのコピーを作り出す秘術。それが勇者召喚とやらの正体だ」
「……」
ちょっと待て……もしそれが本当なら、勇者召喚で呼び出された俺も……
「言ってしまえば、此処にいる我はまがい物という訳だ」
まがい物。つまり俺は偽物って事か?そんな馬鹿な……
馬鹿げていると思いたかった。だが、奴は俺が勇者召喚された人間である事を知らない。つまり、俺に嘘を吐く理由などないのだ。
「まあそんな事はどうでもいいだろう。偽物だろうが何だろうが、我はここにいる。ならば戦いを。殺戮を楽しむのみだ。行くぞ」
「――っ!?」
魔王の姿が消える。だが次の瞬間、奴は俺の目と鼻の先に姿を現した。まるで瞬間移動。いや、ひょっとしたら本当に瞬間移動だったのかもしれない。
まあ、もう、それが超高速の移動かそうじゃないかなどどうでもいい。何故なら――
「……」
――俺はもう死んでいるからだ。
視線を下におろすと、奴の腕が、俺の胸元に深く突き刺さっているのが見えた。体から力が抜け、立っていられない。視界も急速に靄がかって、見えなくなってくる。
……ああ、俺、死ぬのか。
奴の言葉が本当なら、俺は勇者じゃない所か、そもそも御剣那由多ですらなかった事になる。
俺って何なんだろうな……
魔王が突き刺していた手を抜いたのだろう。体が崩れ落ち、倒れて視界の端、僅かに空の青さだけが見えた。
死にたくない。だがそんな気持ちすら、造り物なのだろうか?
この状況をほんの少しでもポジティブに考えるなら、此処で俺が死んでも、御剣那由多は日本で平和に暮らしていける。って所か。そう考えると、少しは気が楽になるな。
けど……やっぱり悔しいし、無念だ。
師匠、すいません……
せっかく俺の為に命までかけてくれたのに、生き延び、誰よりも強くなるって約束を果たせない俺を許してください……
――視界が真っ黒に染まり、俺の意識は途切れた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「——っ!?」
突如、胸に違和感を感じる。それはまるで、大きな穴が開いた様な感覚。俺は思わず胸に手をやり、胸に開いた穴から流れ込んでくる大量の情報に顔を顰めた。
「那由多君、どうかしたの?」
俺の異変に気づいた茶髪の女性が、顔を覗き込んで来る。彼女の名は佐山春子。今日のデートの相手だ。特に親しい間柄ではなかったが、見た目が好みなのと、積極的にガンガン来られて今日のデートに繋がっている。
「ごめん……春子ちゃん。ちょっと急用が出来た」
「へっ?え?」
急な俺の言葉に、彼女が目を白黒させる。彼女には悪いが、俺は込み上げて来るやるせない気持ちにじっとしていられなかった。
「ごめん!」
彼女に謝罪し、俺は駆けだす。別に何処かを目指しての行動ではない。ただ走り、走り、そして人気のないマンションの影に入った所で跳躍した。
「やっぱり……」
跳躍した俺は12階建てのマンションの屋上へと着地する。いくら天才だからとは言え、そんな荒唐無稽な真似は出来ない。そう、異世界での経験が無ければ。
「間違いない。全ては事実……」
異世界で生み出されたもう一人の俺。そしてその最後。それらの全てが、先ほど俺に流れ込んで来た。なぜそうなったかは、理由は不明だが。
「……やられっぱなしは腹が立つよな?だって俺は天才なんだぜ?」
凡人なら、超えようのない壁に絶望したり、避けるのは仕方がない事だ。だが俺は違う。そう、天才なのだ。その俺が――たとえそれがコピーであろうとも、あんな無様な最期など認められる訳がない。
俺は空に向かって手を伸ばす。そしてその先をじっと見つめる。俺の中から延びた、異世界にいるもう一人へと続く繋がりを。
「天才だからってだけじゃ説明はつかないけど……」
出来そうだからやる。俺は自らの命を、もう一人の自分へと送る。もう一人の自分を蘇生するために。
約束も守れず、やられっぱなじゃ、天才としての面子が立たないからな。
ま、仮に失敗しても、俺自身が消えてなくなる訳じゃないから気楽なもんだ。
251
お気に入りに追加
795
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
スキルを極めろ!
アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作
何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める!
神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。
不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。
異世界でジンとして生きていく。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる