8 / 27
第8話 食事
しおりを挟む
――呪術。
それは魔法の一種だ。
かつて邪悪な神が魔法を変容させて人間に与えたのが始まりと言われており、その成り立ちと邪悪な効果から、人間の世界ではもっぱら禁術として扱われている。
呪術と魔法との最大の違いは、直接相手に近づく事無く害を与える事が出来る点だった。
遠くから姿も見せず、一方的に攻撃を仕掛けるこの方法は、古くから暗殺などに用いられる事が多い。
「こちらでございます」
執事であるパーガンさんに、大きな扉の前まで案内される。
サイズ的に、中の部屋はかなり広いと予想できた――貴族の屋敷では、部屋のサイズに合わせて扉の大きさも変わるのが一般的である。
しかも扉の前には、仰々しい鎧を身に着けた騎士――ペイレス家の家紋が入った騎章が、鎧の肩部分に掘られている――も立っている。
どうやら、ケイン夫妻とのちょっとした食事という訳ではなさそうだ。
「失礼します」
騎士の一人がノックしてから扉を開ける。
中には長テーブルが置かれており、すでに何名かが席についていた。
「旦那様。お客様をお連れしました」
旦那様と呼ばれた人物――テーブルの一番最奥である上座に座る壮年の男性が入って来た俺を見て、目を細める。
それは俺の知っている人物だった。
ケイロニア・ペイレス。
ペイレス家の当主に当たる人だ。
「驚いたな。まさか君だったとは」
「お久しぶりです。ケイロニア卿」
ここに来るまでは、出会ったら気まずいだろうと思い顔を合わせたくなかった人物だ。
だが呪いの件を聞いた事で、話は変わる。
これは俺がペイレス家に貸を作るチャンスだった。
金には困っていないし、冒険者と言う職にもついてはいる。
だが世の中何が起こるか分からない物だ。
何かトラブルがあった時、貴族との繋がりを持っていれば、間違いなく大きなメリットとなってくれるだろう。
「父上。シビックさんと面識が?」
俺達が挨拶するのを見て、ケインさんが少し驚く。
彼からすれば、只の冒険者である男が何故父親と知り合いなのか不思議でしょうがないのだろう。
「うむ。彼はジョビジョバ家の三男だ。まあ事情があって、‟元”ではあるが」
「はは、家からは追い出されてしまった身ですので」
ジョビジョバ家の発表では、俺は死んだ事になっている。
偽装用に葬儀まで上げて。
だがペイレス家の領主ともなると、その辺りの情報はちゃんと入って来ている様だ。
「除名……ですか」
大テーブルに着いているのは4人。
最奥に当主が座り、そのすぐ横の席には夫人と思しき女性が座っている。
そしてテーブルの両サイドには、ケインさんを含む3人の男性が座っていた。。
そのうちの一人が、半眼を此方へと向ける。
その目は、「こいつ何をやらかしたんだ」と雄弁に物語っていた。
気持ちは分からなくもない。
だがそれをあからさまに顔に出すのは、正直どうかと思うんだが。
「ええ。生まれ持ってのスキルが、貴族として相応しくないと言われてしまいまして」
「それはどんな能力なんです?」
「ケイロス。お客人に失礼であろう」
いきなり人の能力を教えろとか、普通は聞いてこない物だ。
それをした男――ケイロスをケイロニア卿が叱る。
「む……申し訳ない」
「お気になさらずに」
確かに失礼な行動ではあるが、状況を考えれば仕方がない事だ。
弟が呪いをかけられている訳だし、少々ナーバスにもなっているのだろう。
まあ俺の能力はペイレス家にとって警戒される様な物ではなく、むしろプラスに働くものだけどな。
「お席の方にどうぞ」
パーガンさんに案内され、俺は席に着いた。
グレイは姉であるミランダさんの横だ。
見るとテーブルの上には、手軽に食べられるサンドイッチが並んでいた。
客に出すメニューとしてはあれな気もするが、恐らく招かれた客人――俺やグレイ――がテーブルマナーを知らないだろう事を気遣って、手軽に食べられるサンドイッチにしてくれたのだろう。
これならマナーを知らなくとも、恥をかく心配はない。
ま、俺は元貴族だからマナーは当然習得してるけど。
「シビック君。息子の義理の弟であるグレイ君を救ってくれた事、感謝する」
そう言うと、ケイロニア卿が頭を下げた。
「俺は当然の事をしたまでですので、お気になさらずに。それと、お食事のお誘いありがとうございます」
「細やかな物だが、楽しんで貰えるとありがたい」
ケイロニア卿が手を上げると、シェフがやって来てサンドイッチの説明を始めた。
「こちらは――」
ペイレス家が客に出す物だけあって、素材は全て一級品が使われている。
たかがサンドイッチと言えど、材料費だけで平民の一月分の食費を軽く超えている額だ。
「では、お召し上がりください」
目の前でグレイが勢いよくサンドイッチにかぶりついた。
礼儀も何もあった物ではない行動だが、ペイレス家の人間は特に気にしてはいない様だ。
寧ろ夫人などは、笑顔でその食べっぷりを眺めていた。
「あらあら、凄い食べっぷりねぇ。良かったら私の分も食べるかしら」
「うん!」
早々に食べ終わったグレイに、夫人が自分のサンドイッチの半分を分ける。
「グレイ!もう、お母さま申し訳ありません」
「ふふ、いいのよ」
二人のやり取りを見ている感じ、関係は良好に見えた。
この様子なら、ケインさんの呪いを直しても彼女が追い出される様な心配は無いだろう。
グレイは更に、ミランダさんやケインさんの分も平らげてしまう。
本当によく食う奴だ。
「お代わりを用意して貰った方がいいかしら?」
「母上。この後デザートも用意してあるんですから」
「デザート?」
「美味しいお菓子やケーキの事さ」
俺には少し刺々しかったケイロスも、グレイには優しく対応している。
まあやはり俺の事を警戒していたのだろう。
「ケイロニア卿。少し宜しいですか?」
全員の食事が終わった所で俺は声をかけた。
当然用件は、ケインさんの呪いの事だ。
「先程ミランダさんにお伺いしたのですが、ケインさんの体調不良は呪いのせいだとか」
「む……まあその通りだ」
ケイロニア卿は一瞬ミランダさんの方を見たが、困った様な顔で直ぐに認める。
通常、貴族ならそう言った内部事情を容易く口にはしない物だ。
だが彼女は外からやって来た、特殊な育ちの女性である。
その感覚のズレを、ケイロニア卿が計算に入れなかった事で起こった失言と言えるだろう。
ま、今回に限ってはそれがプラスに働く訳だが。
ミランダさんから呪いの事を俺が聞かなかったら、きっとケインさんはそのまま亡くなっていた事だろう。
「その事なのですが。私なら呪いを解く事も可能かと」
「なんだと!?それは本当か!!」
俺の言葉にケイロニア卿が目を見開き、席から立ち上がって興奮気味にさけんだ。
それは魔法の一種だ。
かつて邪悪な神が魔法を変容させて人間に与えたのが始まりと言われており、その成り立ちと邪悪な効果から、人間の世界ではもっぱら禁術として扱われている。
呪術と魔法との最大の違いは、直接相手に近づく事無く害を与える事が出来る点だった。
遠くから姿も見せず、一方的に攻撃を仕掛けるこの方法は、古くから暗殺などに用いられる事が多い。
「こちらでございます」
執事であるパーガンさんに、大きな扉の前まで案内される。
サイズ的に、中の部屋はかなり広いと予想できた――貴族の屋敷では、部屋のサイズに合わせて扉の大きさも変わるのが一般的である。
しかも扉の前には、仰々しい鎧を身に着けた騎士――ペイレス家の家紋が入った騎章が、鎧の肩部分に掘られている――も立っている。
どうやら、ケイン夫妻とのちょっとした食事という訳ではなさそうだ。
「失礼します」
騎士の一人がノックしてから扉を開ける。
中には長テーブルが置かれており、すでに何名かが席についていた。
「旦那様。お客様をお連れしました」
旦那様と呼ばれた人物――テーブルの一番最奥である上座に座る壮年の男性が入って来た俺を見て、目を細める。
それは俺の知っている人物だった。
ケイロニア・ペイレス。
ペイレス家の当主に当たる人だ。
「驚いたな。まさか君だったとは」
「お久しぶりです。ケイロニア卿」
ここに来るまでは、出会ったら気まずいだろうと思い顔を合わせたくなかった人物だ。
だが呪いの件を聞いた事で、話は変わる。
これは俺がペイレス家に貸を作るチャンスだった。
金には困っていないし、冒険者と言う職にもついてはいる。
だが世の中何が起こるか分からない物だ。
何かトラブルがあった時、貴族との繋がりを持っていれば、間違いなく大きなメリットとなってくれるだろう。
「父上。シビックさんと面識が?」
俺達が挨拶するのを見て、ケインさんが少し驚く。
彼からすれば、只の冒険者である男が何故父親と知り合いなのか不思議でしょうがないのだろう。
「うむ。彼はジョビジョバ家の三男だ。まあ事情があって、‟元”ではあるが」
「はは、家からは追い出されてしまった身ですので」
ジョビジョバ家の発表では、俺は死んだ事になっている。
偽装用に葬儀まで上げて。
だがペイレス家の領主ともなると、その辺りの情報はちゃんと入って来ている様だ。
「除名……ですか」
大テーブルに着いているのは4人。
最奥に当主が座り、そのすぐ横の席には夫人と思しき女性が座っている。
そしてテーブルの両サイドには、ケインさんを含む3人の男性が座っていた。。
そのうちの一人が、半眼を此方へと向ける。
その目は、「こいつ何をやらかしたんだ」と雄弁に物語っていた。
気持ちは分からなくもない。
だがそれをあからさまに顔に出すのは、正直どうかと思うんだが。
「ええ。生まれ持ってのスキルが、貴族として相応しくないと言われてしまいまして」
「それはどんな能力なんです?」
「ケイロス。お客人に失礼であろう」
いきなり人の能力を教えろとか、普通は聞いてこない物だ。
それをした男――ケイロスをケイロニア卿が叱る。
「む……申し訳ない」
「お気になさらずに」
確かに失礼な行動ではあるが、状況を考えれば仕方がない事だ。
弟が呪いをかけられている訳だし、少々ナーバスにもなっているのだろう。
まあ俺の能力はペイレス家にとって警戒される様な物ではなく、むしろプラスに働くものだけどな。
「お席の方にどうぞ」
パーガンさんに案内され、俺は席に着いた。
グレイは姉であるミランダさんの横だ。
見るとテーブルの上には、手軽に食べられるサンドイッチが並んでいた。
客に出すメニューとしてはあれな気もするが、恐らく招かれた客人――俺やグレイ――がテーブルマナーを知らないだろう事を気遣って、手軽に食べられるサンドイッチにしてくれたのだろう。
これならマナーを知らなくとも、恥をかく心配はない。
ま、俺は元貴族だからマナーは当然習得してるけど。
「シビック君。息子の義理の弟であるグレイ君を救ってくれた事、感謝する」
そう言うと、ケイロニア卿が頭を下げた。
「俺は当然の事をしたまでですので、お気になさらずに。それと、お食事のお誘いありがとうございます」
「細やかな物だが、楽しんで貰えるとありがたい」
ケイロニア卿が手を上げると、シェフがやって来てサンドイッチの説明を始めた。
「こちらは――」
ペイレス家が客に出す物だけあって、素材は全て一級品が使われている。
たかがサンドイッチと言えど、材料費だけで平民の一月分の食費を軽く超えている額だ。
「では、お召し上がりください」
目の前でグレイが勢いよくサンドイッチにかぶりついた。
礼儀も何もあった物ではない行動だが、ペイレス家の人間は特に気にしてはいない様だ。
寧ろ夫人などは、笑顔でその食べっぷりを眺めていた。
「あらあら、凄い食べっぷりねぇ。良かったら私の分も食べるかしら」
「うん!」
早々に食べ終わったグレイに、夫人が自分のサンドイッチの半分を分ける。
「グレイ!もう、お母さま申し訳ありません」
「ふふ、いいのよ」
二人のやり取りを見ている感じ、関係は良好に見えた。
この様子なら、ケインさんの呪いを直しても彼女が追い出される様な心配は無いだろう。
グレイは更に、ミランダさんやケインさんの分も平らげてしまう。
本当によく食う奴だ。
「お代わりを用意して貰った方がいいかしら?」
「母上。この後デザートも用意してあるんですから」
「デザート?」
「美味しいお菓子やケーキの事さ」
俺には少し刺々しかったケイロスも、グレイには優しく対応している。
まあやはり俺の事を警戒していたのだろう。
「ケイロニア卿。少し宜しいですか?」
全員の食事が終わった所で俺は声をかけた。
当然用件は、ケインさんの呪いの事だ。
「先程ミランダさんにお伺いしたのですが、ケインさんの体調不良は呪いのせいだとか」
「む……まあその通りだ」
ケイロニア卿は一瞬ミランダさんの方を見たが、困った様な顔で直ぐに認める。
通常、貴族ならそう言った内部事情を容易く口にはしない物だ。
だが彼女は外からやって来た、特殊な育ちの女性である。
その感覚のズレを、ケイロニア卿が計算に入れなかった事で起こった失言と言えるだろう。
ま、今回に限ってはそれがプラスに働く訳だが。
ミランダさんから呪いの事を俺が聞かなかったら、きっとケインさんはそのまま亡くなっていた事だろう。
「その事なのですが。私なら呪いを解く事も可能かと」
「なんだと!?それは本当か!!」
俺の言葉にケイロニア卿が目を見開き、席から立ち上がって興奮気味にさけんだ。
7
お気に入りに追加
273
あなたにおすすめの小説
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる