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第41話 異世界
しおりを挟む穏やかな、悠久とも思える時の流れ。
その流れに突如異変が起きる。
――その先触れは、巨大な力を持つドラゴン。
満身創痍の状態で、突如私の神域に流れ着いたそのドラゴンは異世界の存在だった。
そのドラゴンの名は――
魔竜アングラウス。
「異世界を侵略する神か……」
彼女は自らの住まう世界が、異界の神と世界によって侵略されたと私に告げる。
しかもその神はありとあらゆる世界を襲撃しており、いずれ私の守護する世界にも手を伸ばすだろうと言う。
にわかには信じがたい情報だった。
だがその後すぐにアングラウスの言っていた異世界の神の襲撃を私が受けた事で、それが真実だと判明する。
それは本当に突然の襲撃だったが、アングラウスに警告された事で半信半疑ながらも警戒していたお陰で対処する事が出来ていた。
もしそうでなければどうなっていた事かと、ゾッとする思いだ。
なので彼女には感謝の気持ちしかない。
――こうして突然始まった異界の神との戦い。
幸いなことに、襲撃して来た神の力は私よりも下だった。
不意打ちを受けていれば危険だったが、普通に戦う分には負ける事はない。
そう、神としての戦いは私に分があった。
だがそれとは別に、私は大きな問題へと直面する。
私の守護する世界。
地球に対する侵略だ。
異界の神は私への襲撃の直後、自らの世界を地球へとぶつけて来た。
咄嗟に結界を張ったため衝突を防ぐ事は避けられたが、その結界は長くはもたない。
やがて地球は異世界の侵略を受ける事になるだろう。
――問題はこの地球に対する侵略である。
私は長らく地球の生物に干渉せず見守るだけに留めて来た。
だがそれが裏目に出てしまう。
自然の進化に任せて来た地球の生物では、神によって手を加えられた強力な侵略者達と戦える程の力を持ちえていなかった。
なので戦いになれば、確実に滅びる事になる。
それを何とかしなければ……
たとえ私自身が戦いに勝っても、守るべき世界が滅んでしまっては意味がない。
理想は結界が破れる前に異界の神を倒す事なのだが、いくら力が勝っているとは言え相手は神だ。
早々簡単に決着がつく訳もなく、間違いなくこの戦いは100年以上続く事になる。
そこで私が考えたのが人類の強化。
そう、魔力によって新たな力と可能性に人々を覚醒させる事だった。
更に私は魔竜アングラウスから得ていた情報を元に、覚醒した人類の訓練場として対異世界を想定したダンジョンを用意する。
戦いながらであったため万全ではなかったが、これなら異世界の侵略に人々は立ち向かえるだろう。
そう思っていたのだが――
私の考えよりも人類は虚弱で。
そして異世界からの侵略者はずっと強力だった。
私のやった事は少しばかりの延命に過ぎず、このままでは間違いなく地球は滅びる事になる。
それを覆すためには――
◆◇◆◇◆◇◆◇
「えーっと……異世界からの侵略者ですか?」
「ああそうだ。強くならなければ、せっかく伸ばした寿命が無駄になる事になる」
十文字が困った様な顔で俺の方を見て来る。
まあ異世界からの侵略とかいきなり言われても、そりゃ彼女も困るだろう。
「それは間違いないのか?単に十文字を強くするために、適当な事を言ってるんじゃないだろうな」
アングラウスは強くなった十文字との戦いを期待していたので、その可能性は十分考えられる。
「小娘の尻を叩くだけなら、強くならなければ殺すと脅せば十分だろう。態々信じ辛い嘘をついてどうする?」
「まあ、確かに……」
アングラウスにその内殺されるとなれば、十文字も必死で強くなろうとするだろう。
何せ、彼女はアングラウスの力を感じている訳だからな。
「納得したか?なのでこのままだと、100年と持たず人類は滅ぼされる事になる。まあ回帰前の話ではあるが」
「つかぬ事をお伺いしますが、何故アングラウスさんはそんな事を知ってるんでしょうか?あと、回帰ってのは一体……」
「異世界からの侵略を知っているのは、我がこの世界の生物ではないからだ」
「あー、成程」
アングラウスがこの世界の生物ではない。
その言葉に十文字があっさり納得を示した。
「えーっと、君は今のであっさり納得するんだな」
「いくらなんでも出鱈目に強すぎると思ってたんで、異世界から来たって言うんなら寧ろ納得です」
「なるほど」
相手の力が分かるからこそ、その異常性からこの世界の生物でないと納得した訳か。
けどこいつ、ダンジョンボスだったんだよなぁ……
なんで異世界の生き物が、地球にあるエターナルダンジョンでボスなんかしてたんだ?
……いや、そもそもダンジョンってのは一体何なんだろうか?
今までは当たり前の様に利用してきたが、冷静に考えると、俺はダンジョンの成り立ちを全く知らない。
それは俺だけに留まらず、この世界に生きる人間すべてがそうだ。
ダンジョンボスであったアングラウスなら、その全てを知っているのだろうか?
異世界からの侵略者。
ダンジョン。
そしてアングラウスの事。
一度、アングラウスとは真面目に話をした方がいいのかもしれない。
「回帰に関しては……まあどうしても知りたければ悠から聞くがいい。人の秘密を勝手に暴く気はないからな」
「そこは流してくれ」
回帰に関しては、絶対隠さなければならないって訳でもないんだが……
一々十文字に説明する必要があるのかと言われると、って所だ。
今日会ったばっかりで別に親しい訳でもないからな。
何より、今している話とはそこまで関係のある事でもないし。
「分かりました。取り敢えず……アングラウスさんの言う侵略者が本当に来るかどうかの判断は、正直私には付きません。けど、覚醒者としてこれからも強くなるって部分はお約束します。万一に備えるのは悪い事じゃありませんしね。何より、私今プレイヤーとしてすっごく充実しているので」
「まあ簡単には信じられないだろうが、答えはじき出る。その時になったら、我に感謝する事になるだろう。精々精進しておけ」
「はい!」
その後十文字とは別れ、俺は母に連絡して家路についた。
侵略者関連の話の続きをしたくはあったが、それよりも早く手に入れたエリクサーで妹を治してやりたいと言う気持ちの方が強かったからだ。
――これでやっと、妹を目覚めさせてやる事が出来る。
その流れに突如異変が起きる。
――その先触れは、巨大な力を持つドラゴン。
満身創痍の状態で、突如私の神域に流れ着いたそのドラゴンは異世界の存在だった。
そのドラゴンの名は――
魔竜アングラウス。
「異世界を侵略する神か……」
彼女は自らの住まう世界が、異界の神と世界によって侵略されたと私に告げる。
しかもその神はありとあらゆる世界を襲撃しており、いずれ私の守護する世界にも手を伸ばすだろうと言う。
にわかには信じがたい情報だった。
だがその後すぐにアングラウスの言っていた異世界の神の襲撃を私が受けた事で、それが真実だと判明する。
それは本当に突然の襲撃だったが、アングラウスに警告された事で半信半疑ながらも警戒していたお陰で対処する事が出来ていた。
もしそうでなければどうなっていた事かと、ゾッとする思いだ。
なので彼女には感謝の気持ちしかない。
――こうして突然始まった異界の神との戦い。
幸いなことに、襲撃して来た神の力は私よりも下だった。
不意打ちを受けていれば危険だったが、普通に戦う分には負ける事はない。
そう、神としての戦いは私に分があった。
だがそれとは別に、私は大きな問題へと直面する。
私の守護する世界。
地球に対する侵略だ。
異界の神は私への襲撃の直後、自らの世界を地球へとぶつけて来た。
咄嗟に結界を張ったため衝突を防ぐ事は避けられたが、その結界は長くはもたない。
やがて地球は異世界の侵略を受ける事になるだろう。
――問題はこの地球に対する侵略である。
私は長らく地球の生物に干渉せず見守るだけに留めて来た。
だがそれが裏目に出てしまう。
自然の進化に任せて来た地球の生物では、神によって手を加えられた強力な侵略者達と戦える程の力を持ちえていなかった。
なので戦いになれば、確実に滅びる事になる。
それを何とかしなければ……
たとえ私自身が戦いに勝っても、守るべき世界が滅んでしまっては意味がない。
理想は結界が破れる前に異界の神を倒す事なのだが、いくら力が勝っているとは言え相手は神だ。
早々簡単に決着がつく訳もなく、間違いなくこの戦いは100年以上続く事になる。
そこで私が考えたのが人類の強化。
そう、魔力によって新たな力と可能性に人々を覚醒させる事だった。
更に私は魔竜アングラウスから得ていた情報を元に、覚醒した人類の訓練場として対異世界を想定したダンジョンを用意する。
戦いながらであったため万全ではなかったが、これなら異世界の侵略に人々は立ち向かえるだろう。
そう思っていたのだが――
私の考えよりも人類は虚弱で。
そして異世界からの侵略者はずっと強力だった。
私のやった事は少しばかりの延命に過ぎず、このままでは間違いなく地球は滅びる事になる。
それを覆すためには――
◆◇◆◇◆◇◆◇
「えーっと……異世界からの侵略者ですか?」
「ああそうだ。強くならなければ、せっかく伸ばした寿命が無駄になる事になる」
十文字が困った様な顔で俺の方を見て来る。
まあ異世界からの侵略とかいきなり言われても、そりゃ彼女も困るだろう。
「それは間違いないのか?単に十文字を強くするために、適当な事を言ってるんじゃないだろうな」
アングラウスは強くなった十文字との戦いを期待していたので、その可能性は十分考えられる。
「小娘の尻を叩くだけなら、強くならなければ殺すと脅せば十分だろう。態々信じ辛い嘘をついてどうする?」
「まあ、確かに……」
アングラウスにその内殺されるとなれば、十文字も必死で強くなろうとするだろう。
何せ、彼女はアングラウスの力を感じている訳だからな。
「納得したか?なのでこのままだと、100年と持たず人類は滅ぼされる事になる。まあ回帰前の話ではあるが」
「つかぬ事をお伺いしますが、何故アングラウスさんはそんな事を知ってるんでしょうか?あと、回帰ってのは一体……」
「異世界からの侵略を知っているのは、我がこの世界の生物ではないからだ」
「あー、成程」
アングラウスがこの世界の生物ではない。
その言葉に十文字があっさり納得を示した。
「えーっと、君は今のであっさり納得するんだな」
「いくらなんでも出鱈目に強すぎると思ってたんで、異世界から来たって言うんなら寧ろ納得です」
「なるほど」
相手の力が分かるからこそ、その異常性からこの世界の生物でないと納得した訳か。
けどこいつ、ダンジョンボスだったんだよなぁ……
なんで異世界の生き物が、地球にあるエターナルダンジョンでボスなんかしてたんだ?
……いや、そもそもダンジョンってのは一体何なんだろうか?
今までは当たり前の様に利用してきたが、冷静に考えると、俺はダンジョンの成り立ちを全く知らない。
それは俺だけに留まらず、この世界に生きる人間すべてがそうだ。
ダンジョンボスであったアングラウスなら、その全てを知っているのだろうか?
異世界からの侵略者。
ダンジョン。
そしてアングラウスの事。
一度、アングラウスとは真面目に話をした方がいいのかもしれない。
「回帰に関しては……まあどうしても知りたければ悠から聞くがいい。人の秘密を勝手に暴く気はないからな」
「そこは流してくれ」
回帰に関しては、絶対隠さなければならないって訳でもないんだが……
一々十文字に説明する必要があるのかと言われると、って所だ。
今日会ったばっかりで別に親しい訳でもないからな。
何より、今している話とはそこまで関係のある事でもないし。
「分かりました。取り敢えず……アングラウスさんの言う侵略者が本当に来るかどうかの判断は、正直私には付きません。けど、覚醒者としてこれからも強くなるって部分はお約束します。万一に備えるのは悪い事じゃありませんしね。何より、私今プレイヤーとしてすっごく充実しているので」
「まあ簡単には信じられないだろうが、答えはじき出る。その時になったら、我に感謝する事になるだろう。精々精進しておけ」
「はい!」
その後十文字とは別れ、俺は母に連絡して家路についた。
侵略者関連の話の続きをしたくはあったが、それよりも早く手に入れたエリクサーで妹を治してやりたいと言う気持ちの方が強かったからだ。
――これでやっと、妹を目覚めさせてやる事が出来る。
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