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王墓探索
第八十三話 考えたら負け
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頭上から太い樹の幹程の尻尾の一撃が襲い来る。
俺はその一撃を後ろに飛び退き、かろうじて躱す。
尾が叩きつけられた衝撃で地面が抉れ。
砂埃が宙を舞い。
飛んできた小石が頬をかすめる。
追撃を警戒し、後ろに飛び退き間合いを離す。
蜥蜴の癖にフェイントかよ!
先程の攻撃。
それは尾による水平な薙ぎ払いだった。
だが、伏せて回避しようとした瞬間ドラゴンの尾が跳ね上がり、頭上から俺に叩きつけられたのだ。
回避こそできたが危ないところだった。
戦闘経験の浅い俺では、想定外の自体への対処がどうしても遅れがちになる。
先程のブレスもそうだ。
まさかノーモーションで吐きかけてくるとは思わず、面食らって回避も出来ずに直撃を喰らってしまった。
幸いブレスは威力自体大したものでは無く。事前に耐毒魔法をかけて貰っていたおかげで、毒による浸食も気にする程ではなかったが。
こんな間抜けな戦い方してたら、命がいくつあっても足りないな。
彩音が俺に戦闘経験を積ませようとするのも頷ける。
今のままでは、相手が少しでも各上になるとまず通用しないだろう。
さて、どうしたものか。
目の前のドラゴンを睨みつける。
グリーンドラゴン
艶やかなエメラルドグリーンの鱗に覆われた、危険な毒竜。
ドラゴンとしてはやや小振りではあったが、尾の長い独特なフォルムをしており。
対策なしだとほぼ即死級の毒のブレスと、変幻自在の尾の攻撃を併せ持つ強敵だ。
睨みあう事数秒、相手に動きは無い。
ブレスを物ともせず、尾による渾身の一撃も回避された為、此方を警戒しているのだろう。
睨めっこしててもしょうがないか。
俺は意を決し、正面からドラゴンに突っ込む。
通常なら、ドラゴン相手に真正面から突っ込むなど有り得ないが。
ブレスが脅威でない以上、変幻自在な尾の攻撃が飛んでくる側面より此方の方が与し易い。
突っ込んでくる俺にドラゴンは上体を仰け反らせ――――立ち上がる。
え!?二足歩行!?
想定外の出来事に思わず動きを止める。
よく見るとドラゴンの腹には、大きな縦筋が一本走っていた。
そしてそれがゆっくりと開き。
次の瞬間、その穴から黒い霧が噴出される。
一瞬何が起きたのか理解できずに、またもやドラゴンのブレス?が俺に直撃。
クサッ!
クッサ!!!
強烈な異臭が目と鼻を焼く。
激しく咳き込み、目も滲んでまともに開けていられない。
まずい!
まずいまずいまずい!!
臭すぎて呼吸ができねぇ!!
ここで立ち止まるのは自殺行為。
そう気づいて場を離れるべく動こうとした次の瞬間、全身に強い衝撃が走り、俺の意識は黒い靄の中へと落ちて行った。
▼
「あ、気がつきました?」
目を開けると、そこには心配そうに覗き込むフラムの顔があった。
後頭部から柔らかくて、それでいて弾力のある温かみを感じる事から、これが伝承に伝え聞く膝枕であることが理解できた。
人生初の膝枕イベントがこいつかよ。
一瞬げんなりしそうになったが、フラムの綺麗な顔を見て思いなおす。
人混みで一緒に歩くのはまっぴら御免だが、白いドレスを着た美女に膝枕されるのは、まあ悪くないシチュエーションだ。
「たかしさん!大丈夫ですか!!」
リンが四つん這いになり、此方覗き込むように元気よく声をかけてくる。
余りにも元気が良すぎて唾が顔にかかって少々不快だったが、心配してくれている様なので水に流す事にする。
「ドラゴンは?」
聞くまでもない事だが、一応聞いてみた。
本当に一応。
「安心してください、彩音さんが倒されました」
安心してくださいと言われたが、そもそも心配などしていないのだが。
彩音が居る時点で仲間の事を心配する必要なぞない。
俺が唯一心配する事は、一対一で魔物と戦わされる俺の命の心配だけだ。
「彩音さん凄かったですよ!たかしさんがこう、パーンって飛んで行った次の瞬間。飛び蹴りでドラゴンの頭吹っ飛ばしちゃったんです!!」
リンが両手を使って大袈裟にジェスチャーをしながら、彩音の武勇伝を興奮気味に伝えてくる。
そうかそうか、俺はパーンと吹き飛ばされたわけか。
死なずに済んで本当に良かった。
フラムの膝枕から頭を起こし、そのまま立ち上がる。
その過程で体に痛みは生じなかった。
一応、屈伸運動や腕などを回してみたが大丈夫そうだ。
恐らくティーエさんが完璧に回復してくれたのだろう。
「ティーエさんありがとうございます」
彼女に向かって礼を言う。
「私は当然の事をしたまでです。お気になさらずに」
彼女はまるで天使の様な、温かい日差しを思わせる美しくやわらかな笑顔で微笑む。
その笑顔が眩しすぎて思わず目を逸らしてしまう。
本当に天使の様な笑顔だ。
でもきっと、腹の中ではこれは貸しだから後でちゃんと返せよとか考えてそう。
少々穿った考えではあるが、だがそう外れてはいまいと確信する。
「たかし。敵が想定外の行動をした際は間合いとるのが無難だ」
レインが渋い顔でアドバイスしてきた。
「様子を見るのも悪くはないが、あの距離は近すぎだ。様子を見るにしてもやはり間合いはとるべきだろう」
びっくりして動けなかっただけだが、どうやらレインは俺が敵の様子を伺っていたと判断したようだ。
「わかった。次からは気を付けるよ」
当然本当の事は言わずに、無難に返事を返す。
わざわざ自分の失態を正直に話すほど、俺は人間出来ていない。
「いやいやしかし見事にやられたもんだねぇ」
はっはっはと笑いながら、レインの後ろからひょこっとパーが飛び出す。
敵の方がほんの少しレベルが上だったとはいえ、あそこまで完璧にしてやられては返す言葉もない。
「まあでもやっぱり異世界人はとんでもないね。最初のブレスで終わったと思ったのに。何事も無いかの様にぴんぴんしてたからね」
「あれはティーエさんの魔法があったからだろ」
俺が補助魔法受けてたの見てたはずなのに、こいつはあほなのか?
「たかしさん。私の魔法には、ドラゴンの強力な毒のブレスを無効化するほどの効果はありません」
「え!?でもちょっとピリピリする程度で、痛みとか全然ありませんでしたよ?お腹からの奴は目と鼻が刺激されて偉い事になりましたけど」
あれはきつかった。催涙ガスを喰らったらきっとあんな感じなのだろう。
「2発目のアレ。空気中に残ってた残留成分調べてみたけど、かなり強力な毒だったよ。多分僕たちが喰らっていたら、補助魔法有でもほぼ即死だったんじゃないかな?」
「え!?アレそんなに強力だったのか?」
確かに粘膜が刺激されて結構痛かったが、それだけで致命傷になるような攻撃ではなかった。
実際俺はその後の追撃で倒された事を考えると、強力な猛毒と言われてもいまいちピンとこない。
「たかしさんには強力な毒耐性があるのではないかと」
「まあ、そうだろうね。それも相当強力な奴が」
毒耐性か……
だが俺のスキル欄にはそういったものは特に見当たらない。
異世界の毒は俺達には効きづらいという事なのだろうか?
疑問に思い彩音に一応聞いてみる。
勿論満足いく答えが返って来るとは思ってはいないが、一応念のため。
「彩音もスキルとか抜きに、毒とかには強いのか?」
「耐性か?私は全ての状態異常に完全耐性のスキルがあるから、私自身が毒に強いかどうかはわからん」
全異常完全耐性と来たか。
見事なチートっぷりだ。
「えっ!?そうなの!?凄いねそれは」
「そうか?まあ便利ではあるが」
「いや彩音ちゃんはほんと凄いよ。もう完全にバケモノだね」
「ふ、私などまだまだだ」
どんな会話だよ。
女性相手に当たり前のようにバケモノ呼ばわりするパーに、それを聞いて嬉しそうに答える彩音。
女性同士の会話には到底思えない。
俺はざっと周りを見渡す。
脳筋・小汚い眼鏡・猫かぶりにウエディングドレス。そしてあほの子。
男性陣はシスコンにむっつり、そして引き篭もり。
このパーティーには碌な人間が居ないと改めて認識させられる。
類は友を呼ぶというが、これはそういう事なのか?
「どうした?たかし」
「いや、なんでもない。先に進もう」
考えたら負け。
俺はそう結論付け、前へ進む。
俺はその一撃を後ろに飛び退き、かろうじて躱す。
尾が叩きつけられた衝撃で地面が抉れ。
砂埃が宙を舞い。
飛んできた小石が頬をかすめる。
追撃を警戒し、後ろに飛び退き間合いを離す。
蜥蜴の癖にフェイントかよ!
先程の攻撃。
それは尾による水平な薙ぎ払いだった。
だが、伏せて回避しようとした瞬間ドラゴンの尾が跳ね上がり、頭上から俺に叩きつけられたのだ。
回避こそできたが危ないところだった。
戦闘経験の浅い俺では、想定外の自体への対処がどうしても遅れがちになる。
先程のブレスもそうだ。
まさかノーモーションで吐きかけてくるとは思わず、面食らって回避も出来ずに直撃を喰らってしまった。
幸いブレスは威力自体大したものでは無く。事前に耐毒魔法をかけて貰っていたおかげで、毒による浸食も気にする程ではなかったが。
こんな間抜けな戦い方してたら、命がいくつあっても足りないな。
彩音が俺に戦闘経験を積ませようとするのも頷ける。
今のままでは、相手が少しでも各上になるとまず通用しないだろう。
さて、どうしたものか。
目の前のドラゴンを睨みつける。
グリーンドラゴン
艶やかなエメラルドグリーンの鱗に覆われた、危険な毒竜。
ドラゴンとしてはやや小振りではあったが、尾の長い独特なフォルムをしており。
対策なしだとほぼ即死級の毒のブレスと、変幻自在の尾の攻撃を併せ持つ強敵だ。
睨みあう事数秒、相手に動きは無い。
ブレスを物ともせず、尾による渾身の一撃も回避された為、此方を警戒しているのだろう。
睨めっこしててもしょうがないか。
俺は意を決し、正面からドラゴンに突っ込む。
通常なら、ドラゴン相手に真正面から突っ込むなど有り得ないが。
ブレスが脅威でない以上、変幻自在な尾の攻撃が飛んでくる側面より此方の方が与し易い。
突っ込んでくる俺にドラゴンは上体を仰け反らせ――――立ち上がる。
え!?二足歩行!?
想定外の出来事に思わず動きを止める。
よく見るとドラゴンの腹には、大きな縦筋が一本走っていた。
そしてそれがゆっくりと開き。
次の瞬間、その穴から黒い霧が噴出される。
一瞬何が起きたのか理解できずに、またもやドラゴンのブレス?が俺に直撃。
クサッ!
クッサ!!!
強烈な異臭が目と鼻を焼く。
激しく咳き込み、目も滲んでまともに開けていられない。
まずい!
まずいまずいまずい!!
臭すぎて呼吸ができねぇ!!
ここで立ち止まるのは自殺行為。
そう気づいて場を離れるべく動こうとした次の瞬間、全身に強い衝撃が走り、俺の意識は黒い靄の中へと落ちて行った。
▼
「あ、気がつきました?」
目を開けると、そこには心配そうに覗き込むフラムの顔があった。
後頭部から柔らかくて、それでいて弾力のある温かみを感じる事から、これが伝承に伝え聞く膝枕であることが理解できた。
人生初の膝枕イベントがこいつかよ。
一瞬げんなりしそうになったが、フラムの綺麗な顔を見て思いなおす。
人混みで一緒に歩くのはまっぴら御免だが、白いドレスを着た美女に膝枕されるのは、まあ悪くないシチュエーションだ。
「たかしさん!大丈夫ですか!!」
リンが四つん這いになり、此方覗き込むように元気よく声をかけてくる。
余りにも元気が良すぎて唾が顔にかかって少々不快だったが、心配してくれている様なので水に流す事にする。
「ドラゴンは?」
聞くまでもない事だが、一応聞いてみた。
本当に一応。
「安心してください、彩音さんが倒されました」
安心してくださいと言われたが、そもそも心配などしていないのだが。
彩音が居る時点で仲間の事を心配する必要なぞない。
俺が唯一心配する事は、一対一で魔物と戦わされる俺の命の心配だけだ。
「彩音さん凄かったですよ!たかしさんがこう、パーンって飛んで行った次の瞬間。飛び蹴りでドラゴンの頭吹っ飛ばしちゃったんです!!」
リンが両手を使って大袈裟にジェスチャーをしながら、彩音の武勇伝を興奮気味に伝えてくる。
そうかそうか、俺はパーンと吹き飛ばされたわけか。
死なずに済んで本当に良かった。
フラムの膝枕から頭を起こし、そのまま立ち上がる。
その過程で体に痛みは生じなかった。
一応、屈伸運動や腕などを回してみたが大丈夫そうだ。
恐らくティーエさんが完璧に回復してくれたのだろう。
「ティーエさんありがとうございます」
彼女に向かって礼を言う。
「私は当然の事をしたまでです。お気になさらずに」
彼女はまるで天使の様な、温かい日差しを思わせる美しくやわらかな笑顔で微笑む。
その笑顔が眩しすぎて思わず目を逸らしてしまう。
本当に天使の様な笑顔だ。
でもきっと、腹の中ではこれは貸しだから後でちゃんと返せよとか考えてそう。
少々穿った考えではあるが、だがそう外れてはいまいと確信する。
「たかし。敵が想定外の行動をした際は間合いとるのが無難だ」
レインが渋い顔でアドバイスしてきた。
「様子を見るのも悪くはないが、あの距離は近すぎだ。様子を見るにしてもやはり間合いはとるべきだろう」
びっくりして動けなかっただけだが、どうやらレインは俺が敵の様子を伺っていたと判断したようだ。
「わかった。次からは気を付けるよ」
当然本当の事は言わずに、無難に返事を返す。
わざわざ自分の失態を正直に話すほど、俺は人間出来ていない。
「いやいやしかし見事にやられたもんだねぇ」
はっはっはと笑いながら、レインの後ろからひょこっとパーが飛び出す。
敵の方がほんの少しレベルが上だったとはいえ、あそこまで完璧にしてやられては返す言葉もない。
「まあでもやっぱり異世界人はとんでもないね。最初のブレスで終わったと思ったのに。何事も無いかの様にぴんぴんしてたからね」
「あれはティーエさんの魔法があったからだろ」
俺が補助魔法受けてたの見てたはずなのに、こいつはあほなのか?
「たかしさん。私の魔法には、ドラゴンの強力な毒のブレスを無効化するほどの効果はありません」
「え!?でもちょっとピリピリする程度で、痛みとか全然ありませんでしたよ?お腹からの奴は目と鼻が刺激されて偉い事になりましたけど」
あれはきつかった。催涙ガスを喰らったらきっとあんな感じなのだろう。
「2発目のアレ。空気中に残ってた残留成分調べてみたけど、かなり強力な毒だったよ。多分僕たちが喰らっていたら、補助魔法有でもほぼ即死だったんじゃないかな?」
「え!?アレそんなに強力だったのか?」
確かに粘膜が刺激されて結構痛かったが、それだけで致命傷になるような攻撃ではなかった。
実際俺はその後の追撃で倒された事を考えると、強力な猛毒と言われてもいまいちピンとこない。
「たかしさんには強力な毒耐性があるのではないかと」
「まあ、そうだろうね。それも相当強力な奴が」
毒耐性か……
だが俺のスキル欄にはそういったものは特に見当たらない。
異世界の毒は俺達には効きづらいという事なのだろうか?
疑問に思い彩音に一応聞いてみる。
勿論満足いく答えが返って来るとは思ってはいないが、一応念のため。
「彩音もスキルとか抜きに、毒とかには強いのか?」
「耐性か?私は全ての状態異常に完全耐性のスキルがあるから、私自身が毒に強いかどうかはわからん」
全異常完全耐性と来たか。
見事なチートっぷりだ。
「えっ!?そうなの!?凄いねそれは」
「そうか?まあ便利ではあるが」
「いや彩音ちゃんはほんと凄いよ。もう完全にバケモノだね」
「ふ、私などまだまだだ」
どんな会話だよ。
女性相手に当たり前のようにバケモノ呼ばわりするパーに、それを聞いて嬉しそうに答える彩音。
女性同士の会話には到底思えない。
俺はざっと周りを見渡す。
脳筋・小汚い眼鏡・猫かぶりにウエディングドレス。そしてあほの子。
男性陣はシスコンにむっつり、そして引き篭もり。
このパーティーには碌な人間が居ないと改めて認識させられる。
類は友を呼ぶというが、これはそういう事なのか?
「どうした?たかし」
「いや、なんでもない。先に進もう」
考えたら負け。
俺はそう結論付け、前へ進む。
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