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王墓探索
第七十八話 異世界転移はやっぱりチートだった
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「化け物だな」
レインが彩音を目にした最初の一言がこれだ。
これは彩音の戦いっぷりを見ての評価ではない。
自己紹介時に、初対面の彩音に言い放った言葉だ。
レインは彩音を一目見ただけで、その圧倒的強さを見抜いたのだ。
その戦いに関する鋭い嗅覚には、毎度感心させられる。
とは言え、普通に考えれば初対面の女性に掛ける言葉ではないし、殴られても文句の言えない台詞だ。
だが彩音はそんな台詞に対し、神妙な顔つきで。
「私など、まだまだだ」
ときたもんだ。
これが世に言う、意識高い系女子というやつである。
「どうした?」
「ん、いや。レインが彩音を初対面で化け物呼ばわりしてたのを思い出してただけだ」
「集中しろ、ここに彼女はいない。何かあっても守ってくれんぞ」
「悪い」
こいつ後ろに目でもついてんのか?
先頭を行くレインには此方が見えていないにもかかわらず、意識散漫なのをあっさり見抜かれる。
本当に優れた直感を持つ男だ。
まあ、だからこそ先頭を任せてるわけだが。
俺達は今37層の探索を二手に分かれて行っている。
まあ二手というか、彩音とそれ以外が正解だ。
此方はレインを先頭に、中心にティーエさんとフラムとパー。
その3人を護衛するように、俺・リン・ティータとゴブリンウォーリア3体で取り囲む様な隊列だ。
あの後何度かゴブリン召喚を行ってはいるが、やはりガートゥが姿を現すことは無かった。
召喚されてくるモンスターにそれほど思い入れがあるわけではないが、会話を交わした相手が亡くなるのは、やはりいい気分ではないものだ。
《たかし。ゲートが見つかったぞ》
彩音からの念話が届く。
《わかった。今彩音のいる位置に行けばいいんだな?》
《そうだ》
彩音からの報告を受け、周りのメンバーにそれを伝え彩音の元へと向かう。
遠距離通話
キング達を倒した事でレベルが上がり、習得したスキル。
特定のマーキングした相手と念話でき、更に相手の位置まで把握できる。
そんな使い勝手のいい便利なスキルだ。
このスキルを使い、単独行動している彩音と連絡を取り合っている。
現在俺のレベルは121。
30層での戦いで一気に40以上上がったことになる。
気づいたときは愕然としたもんだ。
ドラゴンやヴラドと戦った時でさえ、ここまで一気に上がることは無かった。
何故ここまで一気に上がったのか、色々と考えた結果。
経験値ペナルティが発生していたという結論に到る。
要は今回の上がり方が異常なのではなく、今までの上がり方が低かったという事だ。
ネットゲーム等では、レベル差の大きい相手と組んで敵を倒すと、レベルの低い方には経験値が全然入らないようになっている物が多い。
レベル差がありすぎると、そもそも経験値自体入手できないものも少なくは無かった。
まあ、要は経験値の大半は彩音に入ってたって事だな。
今回は彩音が居なかったため、ペナルティが発生せず経験値が大量に取得できたという訳だ。
「しかしまあ、色々と便利なスキルを覚えたもんだねぇ」
「本当です。たかしさんには驚かされてばかりですわ」
パーの言葉に相槌を打つかのように、ティーエさんが俺を褒める。
そうなれば、当然あの男が黙っていない。
「た、確かに便利なスキルではあります。ですが、もう例の切り札的な物は使えないそうではないですか!」
切り札
ドッペルゲンガーが俺に変身する事で、召喚を強化するスキルが重複され。
その結果リンと俺の戦闘レベルが爆発的に上がる、なんともグレーゾーンっぽい仕様の取って置きだ。
その際の俺の強さは、キングすら敵ではなかった。
だが残念ながら、もう使えない。
俺のレベルが上がりすぎた事で、レベル差によりドッペルゲンガーが俺に変身できなくなってしまった為だ。
それ自体は最初から分かっていた事ではあるが、まさかあの一戦だけで使用不可のレベルに達するとは夢にも思わなかった。
レベル120が変身の限界。
そして俺のレベルは121。
もうここまで来ると、運命の悪戯どころか神の介入さえ疑わしく感じるレベルだ。
まあ、考え過ぎだろうが。
何故ならレベルが大きく上がった事で、今の俺の強さは切り札を使用した状態と遜色ないレベルにまで上昇している。
流石にリンは切り札を使った時の方が強かったが、今は彩音もいる事を考えると、リンにそこまでの強さを求める必要も無いだろう。
「切り札とやらを俺は見ていないが、今のたかしは強いぞ。彩音ほどではないにせよ、ここに居る全員でかかって勝てるか分からん程度にはな」
「う……」
レインに反論されて、ティータは言葉を詰まらせる。
その表情には、屈辱の色がありありと浮かんでいた。
二人が顔を合わせて、まだ数日しか経っていない。
だがその短い期間ですら、レインがどれ程戦闘に対してストイックであるかをティータに理解させるには十分だった。
そしてそんなレインの評価に間違いはない。
それが分かるからこそ、ティータは黙るしかなかったのだ。
「く……確かに今は奴の方が上かもしれん。だが、私もこのままで終わるつもりはない!必ず貴様を見返して見せる!」
俺を勢いよく指差し、宣言する。
何を見返すのかは兎も角、残念ながら強さで俺を抜き返すのは絶望的だろう。
召喚士は最初はハズレだと思っていた。だがやはり神から授かった力だけはある。
寄生によるパワーレベリングや、SSランクアイテムのチートがあるとはいえ、今の俺の強さは普通の人間に到達できるレベルではもはや無い。
「ティータ!たかしさんに失礼でしょ!」
「す、すいません……」
敬愛する姉に叱られ、ティータはしょんぼりと返事を返す。
そのまましおらしくしてればいいのに、わざわざ此方を睨んでくる。
本当に学習しない奴だ。
まあなりはデカいが、こいつはまだ15だし仕方ないか。
初めてティータにあった時。
あの時もし決闘していたら、俺は瞬殺されてただろう。確実に。
実際ティータはこの世界の人間の中では相当強い部類に入る。
だがそんなティータですら、もう俺の敵ではない。
この世界に来てまだたった3ヶ月。
ここまで急激に強くなれたのは、まあ彩音のお陰だろう。
もし自分一人だけだったら、未だにコーサス辺りの魔物をチマチマ狩っていたに違いない。
そう考えると、彩音と出会えたのは正に幸運だったと言えるだろう
ほんとに彩音さまさまだ。
≪何がだ?≫
どうやら誤って念話を送ってしまったらしい。
≪気にするな≫
≪待っている間暇だからさっさと来い≫
≪わかったよ、すぐ行くから待ってろ≫
迂闊に余計な事を考えずに良かったと胸を撫で下ろしながら。
俺は彩音の元へと急ぐ。
レインが彩音を目にした最初の一言がこれだ。
これは彩音の戦いっぷりを見ての評価ではない。
自己紹介時に、初対面の彩音に言い放った言葉だ。
レインは彩音を一目見ただけで、その圧倒的強さを見抜いたのだ。
その戦いに関する鋭い嗅覚には、毎度感心させられる。
とは言え、普通に考えれば初対面の女性に掛ける言葉ではないし、殴られても文句の言えない台詞だ。
だが彩音はそんな台詞に対し、神妙な顔つきで。
「私など、まだまだだ」
ときたもんだ。
これが世に言う、意識高い系女子というやつである。
「どうした?」
「ん、いや。レインが彩音を初対面で化け物呼ばわりしてたのを思い出してただけだ」
「集中しろ、ここに彼女はいない。何かあっても守ってくれんぞ」
「悪い」
こいつ後ろに目でもついてんのか?
先頭を行くレインには此方が見えていないにもかかわらず、意識散漫なのをあっさり見抜かれる。
本当に優れた直感を持つ男だ。
まあ、だからこそ先頭を任せてるわけだが。
俺達は今37層の探索を二手に分かれて行っている。
まあ二手というか、彩音とそれ以外が正解だ。
此方はレインを先頭に、中心にティーエさんとフラムとパー。
その3人を護衛するように、俺・リン・ティータとゴブリンウォーリア3体で取り囲む様な隊列だ。
あの後何度かゴブリン召喚を行ってはいるが、やはりガートゥが姿を現すことは無かった。
召喚されてくるモンスターにそれほど思い入れがあるわけではないが、会話を交わした相手が亡くなるのは、やはりいい気分ではないものだ。
《たかし。ゲートが見つかったぞ》
彩音からの念話が届く。
《わかった。今彩音のいる位置に行けばいいんだな?》
《そうだ》
彩音からの報告を受け、周りのメンバーにそれを伝え彩音の元へと向かう。
遠距離通話
キング達を倒した事でレベルが上がり、習得したスキル。
特定のマーキングした相手と念話でき、更に相手の位置まで把握できる。
そんな使い勝手のいい便利なスキルだ。
このスキルを使い、単独行動している彩音と連絡を取り合っている。
現在俺のレベルは121。
30層での戦いで一気に40以上上がったことになる。
気づいたときは愕然としたもんだ。
ドラゴンやヴラドと戦った時でさえ、ここまで一気に上がることは無かった。
何故ここまで一気に上がったのか、色々と考えた結果。
経験値ペナルティが発生していたという結論に到る。
要は今回の上がり方が異常なのではなく、今までの上がり方が低かったという事だ。
ネットゲーム等では、レベル差の大きい相手と組んで敵を倒すと、レベルの低い方には経験値が全然入らないようになっている物が多い。
レベル差がありすぎると、そもそも経験値自体入手できないものも少なくは無かった。
まあ、要は経験値の大半は彩音に入ってたって事だな。
今回は彩音が居なかったため、ペナルティが発生せず経験値が大量に取得できたという訳だ。
「しかしまあ、色々と便利なスキルを覚えたもんだねぇ」
「本当です。たかしさんには驚かされてばかりですわ」
パーの言葉に相槌を打つかのように、ティーエさんが俺を褒める。
そうなれば、当然あの男が黙っていない。
「た、確かに便利なスキルではあります。ですが、もう例の切り札的な物は使えないそうではないですか!」
切り札
ドッペルゲンガーが俺に変身する事で、召喚を強化するスキルが重複され。
その結果リンと俺の戦闘レベルが爆発的に上がる、なんともグレーゾーンっぽい仕様の取って置きだ。
その際の俺の強さは、キングすら敵ではなかった。
だが残念ながら、もう使えない。
俺のレベルが上がりすぎた事で、レベル差によりドッペルゲンガーが俺に変身できなくなってしまった為だ。
それ自体は最初から分かっていた事ではあるが、まさかあの一戦だけで使用不可のレベルに達するとは夢にも思わなかった。
レベル120が変身の限界。
そして俺のレベルは121。
もうここまで来ると、運命の悪戯どころか神の介入さえ疑わしく感じるレベルだ。
まあ、考え過ぎだろうが。
何故ならレベルが大きく上がった事で、今の俺の強さは切り札を使用した状態と遜色ないレベルにまで上昇している。
流石にリンは切り札を使った時の方が強かったが、今は彩音もいる事を考えると、リンにそこまでの強さを求める必要も無いだろう。
「切り札とやらを俺は見ていないが、今のたかしは強いぞ。彩音ほどではないにせよ、ここに居る全員でかかって勝てるか分からん程度にはな」
「う……」
レインに反論されて、ティータは言葉を詰まらせる。
その表情には、屈辱の色がありありと浮かんでいた。
二人が顔を合わせて、まだ数日しか経っていない。
だがその短い期間ですら、レインがどれ程戦闘に対してストイックであるかをティータに理解させるには十分だった。
そしてそんなレインの評価に間違いはない。
それが分かるからこそ、ティータは黙るしかなかったのだ。
「く……確かに今は奴の方が上かもしれん。だが、私もこのままで終わるつもりはない!必ず貴様を見返して見せる!」
俺を勢いよく指差し、宣言する。
何を見返すのかは兎も角、残念ながら強さで俺を抜き返すのは絶望的だろう。
召喚士は最初はハズレだと思っていた。だがやはり神から授かった力だけはある。
寄生によるパワーレベリングや、SSランクアイテムのチートがあるとはいえ、今の俺の強さは普通の人間に到達できるレベルではもはや無い。
「ティータ!たかしさんに失礼でしょ!」
「す、すいません……」
敬愛する姉に叱られ、ティータはしょんぼりと返事を返す。
そのまましおらしくしてればいいのに、わざわざ此方を睨んでくる。
本当に学習しない奴だ。
まあなりはデカいが、こいつはまだ15だし仕方ないか。
初めてティータにあった時。
あの時もし決闘していたら、俺は瞬殺されてただろう。確実に。
実際ティータはこの世界の人間の中では相当強い部類に入る。
だがそんなティータですら、もう俺の敵ではない。
この世界に来てまだたった3ヶ月。
ここまで急激に強くなれたのは、まあ彩音のお陰だろう。
もし自分一人だけだったら、未だにコーサス辺りの魔物をチマチマ狩っていたに違いない。
そう考えると、彩音と出会えたのは正に幸運だったと言えるだろう
ほんとに彩音さまさまだ。
≪何がだ?≫
どうやら誤って念話を送ってしまったらしい。
≪気にするな≫
≪待っている間暇だからさっさと来い≫
≪わかったよ、すぐ行くから待ってろ≫
迂闊に余計な事を考えずに良かったと胸を撫で下ろしながら。
俺は彩音の元へと急ぐ。
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