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ヴァンパイアスレイヤー(幼馴染が)
第四十六話 気付いたら終わってたっぽい
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「ぉーぃ……ヵ…」
何か声が聞こえる。
煩わしいな。
俺は眠いんだほっといてくれ。
「ぉーい…丈夫かー」
だから五月蠅いっての。
「おーい、大丈夫かー?」
「だーもーうっせぇ!誰だ……」
声が余りにも煩わしくてつい声を荒げてしまう。
だが声を出し、体を起こした瞬間全身に激痛が走る。
「ぐぇ…」
余りの痛みに変な声が出てしまった。
「おいおい、兄ちゃん大丈夫か?なんだったらポーション使うか?」
「お代はちゃんと……用意するんで……お願いします……」
▼
「どうだい?もう大丈夫か?」
「はい……少しマシになりました……」
「まあ、まだ辛そうだし。今日はもう家で休んでいきな」
そう言っておっさんは部屋を出ていく。
結局あの後おっさんの家に連れてきてもらい、そこで休ませてもらっている。
有難い事だ。
リン達の事が少し気にはなったが、目覚めたときにレベルが70に上がっていた事から、すでに戦闘が終わっていると判断し体を休めることにした。
まあ仮に戦闘が続いていたとしても、身動き一つとれない人間が戻った所で邪魔にしかならなかったろうし。
しかしあの状況下から逆転できたって事は、自分の帰還魔法が相当効いたんだろうか?無いとは思うがそのまま倒せてしまったという可能性もあるな……
いや、流石にそれは無いか。
まあ考えてもしょうがない。明日朝一で戻って聞いてみる事にしよう。
痛みの残る体をベッドに横たえる。
そのまま目を瞑り、おっさんへの感謝の気持ちを胸に俺は眠りについた。
何か声が聞こえる。
煩わしいな。
俺は眠いんだほっといてくれ。
「ぉーい…丈夫かー」
だから五月蠅いっての。
「おーい、大丈夫かー?」
「だーもーうっせぇ!誰だ……」
声が余りにも煩わしくてつい声を荒げてしまう。
だが声を出し、体を起こした瞬間全身に激痛が走る。
「ぐぇ…」
余りの痛みに変な声が出てしまった。
「おいおい、兄ちゃん大丈夫か?なんだったらポーション使うか?」
「お代はちゃんと……用意するんで……お願いします……」
▼
「どうだい?もう大丈夫か?」
「はい……少しマシになりました……」
「まあ、まだ辛そうだし。今日はもう家で休んでいきな」
そう言っておっさんは部屋を出ていく。
結局あの後おっさんの家に連れてきてもらい、そこで休ませてもらっている。
有難い事だ。
リン達の事が少し気にはなったが、目覚めたときにレベルが70に上がっていた事から、すでに戦闘が終わっていると判断し体を休めることにした。
まあ仮に戦闘が続いていたとしても、身動き一つとれない人間が戻った所で邪魔にしかならなかったろうし。
しかしあの状況下から逆転できたって事は、自分の帰還魔法が相当効いたんだろうか?無いとは思うがそのまま倒せてしまったという可能性もあるな……
いや、流石にそれは無いか。
まあ考えてもしょうがない。明日朝一で戻って聞いてみる事にしよう。
痛みの残る体をベッドに横たえる。
そのまま目を瞑り、おっさんへの感謝の気持ちを胸に俺は眠りについた。
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