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バトルフェスティバル
第45話 vs超重の制圧者
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対戦相手の登場を待っていると、武舞台上に大きな影が落ちる。
視線を上にやると、上空に巨大な飛行船が停滞しているのが見えた。
「こりゃまたド派手な登場だな」
飛行船の底がスライドして丸く開き、そこからゴンドラがせり出して来る。
そこには漆黒のバトルドレスを身にまとった、荒木真央の姿があった。
底面に設置されている色とりどりの強烈なサーチライトが上空を飛び交い、やがて飛行船の落とす陰で暗くなった武舞台の一点に強い光が集約されていく。
奴は俺と目が合うと、口の端を“ニィ”っと吊り上げ、そこへ向かってゴンドラから飛び降りた。
「待たせたの」
30メートル程の高さから、ふわりと風を纏い、音もなく荒木真央が降り立つ。
恐らく彼女の持つ能力、重力操作の力をつかったのだろう。
荒木が頭上で指を鳴らすとサーチライトの光が消え、飛行船が飛び去っていく。
「デートで良い女を待つのも、男の甲斐性さ」
まあデートなんて物は、生まれてこのかた一度たりともした事は無い訳だが。
こんな軽口じゃなく、本当のデートで一度は言ってみたい物だ。
「そうか?では待たせた分、存分に楽しませてやろうではないか」
「嬉しい事言ってくれるじゃないか」
荒木真央の全身からプラーナが溢れ出し、その眼が赤く輝く。
単純なプラーナの量でいうなら、今まで戦ってきた相手の中では薬を決めた四条が頭一つ抜けていた。
だが彼女の纏うプラーナの量はその四条の倍、下手をしたら3倍近くある。
正に桁違いだ。
「そう言えば、妾を倒せば答えを聞かせてやる約束だったのう」
「ああ。お前さんが何者なのか、きっちり聞かせて貰うぜ」
「よくよく考えれば、それは条件としてはきつ過ぎたの。少し緩和してやろう。もし妾に一発入れる事が出来れば、その時答えを教えてやろう」
随分と舐められたもんだ。
まあそれだけ自分の強さに絶対的な自信があると言う事だろう。
実際、今のままでは勝ち目は限りなく0に近い。
「そいつは大サービスだな。だが不要だ。お前を倒せばいいだけの話なんだからな」
「ふむ、そうか。なら精々頑張るがよい」
軽く息を吐き、全身にプラーナを巡らせ半身に構える。
まあこの状態でどこまでやれるか分からないが、まずは先制攻撃といこう。
「では、始めるとしようか」
荒木真央が手を上げる。
それを合図に、試合開始のアナウンスが流れた。
「いくぜ!」
真っすぐに奴へと突っ込む。
遠距離攻撃を警戒していたが、驚くほどあっさりと俺と奴との間合いが詰まる。
どうやら接近戦に付き合ってくれる様だ。
「はっ!」
腕を組み、余裕の微笑みを浮かべる奴の顔面に全力の拳を突きこんだ。
だがそれは皮一枚、まるで頬を滑らせるかの様に悠々と躱されてしまう。
その最小限の動きによる完璧な回避に少し驚くが、俺は気にせず攻撃を続ける。
フェイントを織り交ぜ、蹴りを出し、肘を打ち込む。
だがそれら一連の攻撃は、すべてが紙一重で躱されてしまう。
まるで此方の攻撃が全て見切られているかの様だ。
「ほれ」
「くっ」
それまで受けに専念していた荒木真央が蹴りを繰り出す。
体が小さいためリーチはないが、それはとてつもなく重く鋭い一撃だ。
咄嗟に片手で受け止めたが、威力を殺しきれずに俺は大きく吹き飛ばされてしまう。
「ったく、ガキの放つ蹴りじゃねぇぞ」
「おや、少し強く蹴り過ぎたかのう。何だったら、もう少し手加減してやっても良いぞ?」
「気持ちだけ貰っておくよ」
再び突撃し、攻撃を仕掛ける。
荒木真央はスウェーでギリギリ躱そうとする――だがその頬に、俺の拳がヒットして奴は吹き飛んだ。
「ぐっ!?貴様」
空中で旋回し、着地した彼女は鋭い視線で俺を睨み付ける。
完全に入ってはいないのでダメージ自体はそれ程大した事はないが、躱したと思った攻撃が当たったのだ。
精神的ダメージは大きいだろう。
再び間合いを詰め、連撃を仕掛ける。
躱す荒木真央に、先程迄の余裕はない。
実際、クリーンヒットではないが何発かは攻撃が入っていく。
「鬱陶しい!!」
荒木は声を荒げ、その手を大きく振る。
すると眼には見えない何かが大量に生まれ、散弾の様に四方八方へとばら撒かれた。
恐らく重力系の力だろう。
俺は咄嗟に後ろに飛んでそれを躱す。
「追尾か」
放たれた攻撃は軌道を変え、取り囲む様に此方へと殺到してきた。
「躱しきるのは無理そうだな。しゃーない」
俺は両手を広げ、闘気を全身から放ち迎撃する。
闘気とぶつかったそれは、ボボボンと爆発音を残して全て消え去った。
「ふん、手足を伸ばすか。小賢しい技を使いおる」
どうやら、早々にタネに気付かれてしまった様だ。
俺は先程から、千堂先生が使っていた関節を外す技を使っていた。
この日の為に用意した手の一つだ。
そういや、千堂先生にご褒美のチュー(ほっぺ)をまだ貰っていないな。
この試合が終わったら催促してみるかな。
その時、何故だか脳裏に怖い目つきをした友人達の顔が浮かんだ。
特に彼女達に文句を言われる筋合いはないのだが、無性に嫌な予感がするのでやっぱりやめておく事にする。
「悪いが、お主の戦いに付き合うのもここまでじゃ。そろそろ此方も本気で行かせて貰うとするかの」
荒木真央が手を広げると、再び力がばら撒かれる。
だが先程の物とは次元が違う。
それは光を歪め、その存在をハッキリと俺の瞳に映す程に強力な物だった。
しかもその数は、際限なく増え続けていく。
「当たると痛そうだな」
先程と同じ要領でその全てを消し飛ばすのは難しいだろう。
残念ながら、そこまでの闘気は天地がひっくり返っても捻り出せそうにない。
「痛いで済めばいいがの」
荒木真央が目元を歪め、楽し気に微笑む。
それは虫を無慈悲に蹂躙する、子供の残酷さを思わせる眼差しだ。
「では行くぞ」
荒木真央が両手を此方へと向ける。
と、同時に無数の重力弾が俺に襲い掛かって来た。
その余りにも容赦のない数に、俺は思わず苦笑いする。
「ま、やるしかないか!」
全身から闘気を放ち、その第一陣を退ける。
だが直ぐに第二陣が飛んできた。
俺は拳を闘気でガードし、飛んでくる重力弾を拳のラッシュで迎撃する。
「ぐっ!?」
だが全てを捌き切る事は出来ず、何発かがヒットしてしまう。
その度に俺の体に激痛が走った。
「おおおおおおおおお!!!」
だがそんな物に構っている暇などない。
俺は痛みに怯む事無く、ひたすら飛来する攻撃を拳で迎撃し続けた。
殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って。
そして――
「はぁ、はぁ……へっ!どうだ!!」
俺は吠えた。
かなりギリギリの感じだったが、なんとか攻撃を捌き切れた様だ。
だが直ぐに気づく。
気付いてしまう。
今の攻撃が、只の牽制でしかなかった事に。
「――っ!?マジかよ……」
いつの間にか荒木真央は空高くに飛翔していた。
彼女はその右手を天に向かって高々と掲げおり、その頭上には巨大な黒い球体が浮かんでいる。
それは頭上から光を屈折させ、会場全体に影を落としていた。
「こいつは……」
その巨大さは武舞台全体をカバーするレベルだ。
そのため逃げ場はない。
もし範囲外に逃げれば、自動的に場外負けになってしまうだろう。
だがこの攻撃をそのまま受ければ――多分俺は死ぬ。
普通に考えれば逃げるのが正解だろう。
だが俺は逃げない。
「どうした?逃げぬのか?」
「へっ、必要ねぇさ」
口の端を歪めて不敵に笑う。
流石の荒木真央も、これを放てばプラーナがごっそり持っていかれるだろう。
ならば、これを凌ぎきれば優位に立ち回れる筈だ。
そう、これはピンチであると同時にチャンスでもあるのだ。
「ほう?受ければ死ぬぞ?それが分からぬほど愚かではあるまい?」
俺はその言葉には応えず、黙って拳を武舞台に叩きつけた。
砕けた武舞台は、粉塵となって俺の周囲を包みこむ。
「俺が勝つ」
死ぬ気もなければ負ける気も無い。
俺は勝つために――奥の手を使う。
視線を上にやると、上空に巨大な飛行船が停滞しているのが見えた。
「こりゃまたド派手な登場だな」
飛行船の底がスライドして丸く開き、そこからゴンドラがせり出して来る。
そこには漆黒のバトルドレスを身にまとった、荒木真央の姿があった。
底面に設置されている色とりどりの強烈なサーチライトが上空を飛び交い、やがて飛行船の落とす陰で暗くなった武舞台の一点に強い光が集約されていく。
奴は俺と目が合うと、口の端を“ニィ”っと吊り上げ、そこへ向かってゴンドラから飛び降りた。
「待たせたの」
30メートル程の高さから、ふわりと風を纏い、音もなく荒木真央が降り立つ。
恐らく彼女の持つ能力、重力操作の力をつかったのだろう。
荒木が頭上で指を鳴らすとサーチライトの光が消え、飛行船が飛び去っていく。
「デートで良い女を待つのも、男の甲斐性さ」
まあデートなんて物は、生まれてこのかた一度たりともした事は無い訳だが。
こんな軽口じゃなく、本当のデートで一度は言ってみたい物だ。
「そうか?では待たせた分、存分に楽しませてやろうではないか」
「嬉しい事言ってくれるじゃないか」
荒木真央の全身からプラーナが溢れ出し、その眼が赤く輝く。
単純なプラーナの量でいうなら、今まで戦ってきた相手の中では薬を決めた四条が頭一つ抜けていた。
だが彼女の纏うプラーナの量はその四条の倍、下手をしたら3倍近くある。
正に桁違いだ。
「そう言えば、妾を倒せば答えを聞かせてやる約束だったのう」
「ああ。お前さんが何者なのか、きっちり聞かせて貰うぜ」
「よくよく考えれば、それは条件としてはきつ過ぎたの。少し緩和してやろう。もし妾に一発入れる事が出来れば、その時答えを教えてやろう」
随分と舐められたもんだ。
まあそれだけ自分の強さに絶対的な自信があると言う事だろう。
実際、今のままでは勝ち目は限りなく0に近い。
「そいつは大サービスだな。だが不要だ。お前を倒せばいいだけの話なんだからな」
「ふむ、そうか。なら精々頑張るがよい」
軽く息を吐き、全身にプラーナを巡らせ半身に構える。
まあこの状態でどこまでやれるか分からないが、まずは先制攻撃といこう。
「では、始めるとしようか」
荒木真央が手を上げる。
それを合図に、試合開始のアナウンスが流れた。
「いくぜ!」
真っすぐに奴へと突っ込む。
遠距離攻撃を警戒していたが、驚くほどあっさりと俺と奴との間合いが詰まる。
どうやら接近戦に付き合ってくれる様だ。
「はっ!」
腕を組み、余裕の微笑みを浮かべる奴の顔面に全力の拳を突きこんだ。
だがそれは皮一枚、まるで頬を滑らせるかの様に悠々と躱されてしまう。
その最小限の動きによる完璧な回避に少し驚くが、俺は気にせず攻撃を続ける。
フェイントを織り交ぜ、蹴りを出し、肘を打ち込む。
だがそれら一連の攻撃は、すべてが紙一重で躱されてしまう。
まるで此方の攻撃が全て見切られているかの様だ。
「ほれ」
「くっ」
それまで受けに専念していた荒木真央が蹴りを繰り出す。
体が小さいためリーチはないが、それはとてつもなく重く鋭い一撃だ。
咄嗟に片手で受け止めたが、威力を殺しきれずに俺は大きく吹き飛ばされてしまう。
「ったく、ガキの放つ蹴りじゃねぇぞ」
「おや、少し強く蹴り過ぎたかのう。何だったら、もう少し手加減してやっても良いぞ?」
「気持ちだけ貰っておくよ」
再び突撃し、攻撃を仕掛ける。
荒木真央はスウェーでギリギリ躱そうとする――だがその頬に、俺の拳がヒットして奴は吹き飛んだ。
「ぐっ!?貴様」
空中で旋回し、着地した彼女は鋭い視線で俺を睨み付ける。
完全に入ってはいないのでダメージ自体はそれ程大した事はないが、躱したと思った攻撃が当たったのだ。
精神的ダメージは大きいだろう。
再び間合いを詰め、連撃を仕掛ける。
躱す荒木真央に、先程迄の余裕はない。
実際、クリーンヒットではないが何発かは攻撃が入っていく。
「鬱陶しい!!」
荒木は声を荒げ、その手を大きく振る。
すると眼には見えない何かが大量に生まれ、散弾の様に四方八方へとばら撒かれた。
恐らく重力系の力だろう。
俺は咄嗟に後ろに飛んでそれを躱す。
「追尾か」
放たれた攻撃は軌道を変え、取り囲む様に此方へと殺到してきた。
「躱しきるのは無理そうだな。しゃーない」
俺は両手を広げ、闘気を全身から放ち迎撃する。
闘気とぶつかったそれは、ボボボンと爆発音を残して全て消え去った。
「ふん、手足を伸ばすか。小賢しい技を使いおる」
どうやら、早々にタネに気付かれてしまった様だ。
俺は先程から、千堂先生が使っていた関節を外す技を使っていた。
この日の為に用意した手の一つだ。
そういや、千堂先生にご褒美のチュー(ほっぺ)をまだ貰っていないな。
この試合が終わったら催促してみるかな。
その時、何故だか脳裏に怖い目つきをした友人達の顔が浮かんだ。
特に彼女達に文句を言われる筋合いはないのだが、無性に嫌な予感がするのでやっぱりやめておく事にする。
「悪いが、お主の戦いに付き合うのもここまでじゃ。そろそろ此方も本気で行かせて貰うとするかの」
荒木真央が手を広げると、再び力がばら撒かれる。
だが先程の物とは次元が違う。
それは光を歪め、その存在をハッキリと俺の瞳に映す程に強力な物だった。
しかもその数は、際限なく増え続けていく。
「当たると痛そうだな」
先程と同じ要領でその全てを消し飛ばすのは難しいだろう。
残念ながら、そこまでの闘気は天地がひっくり返っても捻り出せそうにない。
「痛いで済めばいいがの」
荒木真央が目元を歪め、楽し気に微笑む。
それは虫を無慈悲に蹂躙する、子供の残酷さを思わせる眼差しだ。
「では行くぞ」
荒木真央が両手を此方へと向ける。
と、同時に無数の重力弾が俺に襲い掛かって来た。
その余りにも容赦のない数に、俺は思わず苦笑いする。
「ま、やるしかないか!」
全身から闘気を放ち、その第一陣を退ける。
だが直ぐに第二陣が飛んできた。
俺は拳を闘気でガードし、飛んでくる重力弾を拳のラッシュで迎撃する。
「ぐっ!?」
だが全てを捌き切る事は出来ず、何発かがヒットしてしまう。
その度に俺の体に激痛が走った。
「おおおおおおおおお!!!」
だがそんな物に構っている暇などない。
俺は痛みに怯む事無く、ひたすら飛来する攻撃を拳で迎撃し続けた。
殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って。
そして――
「はぁ、はぁ……へっ!どうだ!!」
俺は吠えた。
かなりギリギリの感じだったが、なんとか攻撃を捌き切れた様だ。
だが直ぐに気づく。
気付いてしまう。
今の攻撃が、只の牽制でしかなかった事に。
「――っ!?マジかよ……」
いつの間にか荒木真央は空高くに飛翔していた。
彼女はその右手を天に向かって高々と掲げおり、その頭上には巨大な黒い球体が浮かんでいる。
それは頭上から光を屈折させ、会場全体に影を落としていた。
「こいつは……」
その巨大さは武舞台全体をカバーするレベルだ。
そのため逃げ場はない。
もし範囲外に逃げれば、自動的に場外負けになってしまうだろう。
だがこの攻撃をそのまま受ければ――多分俺は死ぬ。
普通に考えれば逃げるのが正解だろう。
だが俺は逃げない。
「どうした?逃げぬのか?」
「へっ、必要ねぇさ」
口の端を歪めて不敵に笑う。
流石の荒木真央も、これを放てばプラーナがごっそり持っていかれるだろう。
ならば、これを凌ぎきれば優位に立ち回れる筈だ。
そう、これはピンチであると同時にチャンスでもあるのだ。
「ほう?受ければ死ぬぞ?それが分からぬほど愚かではあるまい?」
俺はその言葉には応えず、黙って拳を武舞台に叩きつけた。
砕けた武舞台は、粉塵となって俺の周囲を包みこむ。
「俺が勝つ」
死ぬ気もなければ負ける気も無い。
俺は勝つために――奥の手を使う。
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