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バトルフェスティバル
第39話 闘祭
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闘祭の本戦は大演武場で行われる。
俺の初戦の相手は上田望。
岡部を倒して上がってきた新聞部の奴だ。
「よろしく」
「ええ、よろしく」
一辺50メートル程の正方形をした武舞台上で、試合は行われる。
その中央で俺と上田は挨拶を交わした。
見た感じ普通の女の子だ。
委員長からは卑怯な手を使う奴だから気を付けろと言われているが……一体どんな手を使って来るのやら。
「しっかし……人が多いな」
会場内の観客席は相当な収容数を誇るにもかかわらず、ほぼ満席だ。
しかもその半数近くは学生ではなく、背広を着た大人達だった。
本選出場の人数はたったの16人。
出場者の親類関係にしては、少々多すぎる気がするのだが――因みにうちの両親は来ていない。
「いろんな業界の関係者が見に来てるからね」
俺の呟きに上田が答えてくれる。
「一々学生の喧嘩をか?」
「学生の喧嘩じゃないわ。此処はエリート能力者の、力のお披露目会よ。此処での成績如何で、場合によっては就職先での待遇だって大きく変わるわ。だから皆必死に戦うの。中には、卑怯な手段を使う人間だっているわよ」
上田は口の端を歪める。
まるで「私みたいにね」と言わんばかりの表情だ。
公言こそしないものの、隠す気はないらしい。
まあ友人である岡部に仕掛けてる時点で、俺に隠す意味は薄いが。
「試合開始!」
アナウンスが流れる。
舞台上には俺と上田のみ。
特に審判はいない。
下手に人員を置くと、能力に巻き込まれてしまうからだ。
更に武舞台上の外にはギフトを遮る装置が設置されており、観客席に被害が出ないようになっていた。
「いくわよ!」
開始と同時に上田が後ろに大きく飛ぶと、その姿は風景に溶け込む様に掻き消えてしまった。
「悪いけどそのギフト、俺には全く効かないぞ」
一応相手に忠告してやった。
が、上田は俺の言葉を無視して俺に接近してくる。
どうやらハッタリだと思われた様だ。
「やれやれ」
間合いが詰まった所で、彼女は仕掛けて来た。
俺はそれをひょいと躱し、足を引っかけてやる。
「きゃっ!?な、なんで!?」
上田は見事にすっころび、尻もちをついた態勢で声を上げる。
姿を消したままなのは褒めてやってもいいが、声を出したのでは意味がない。
まあどちらにせよ、俺には相手の位置が丸わかりなので一緒ではあるが。
「効かないつっただろ?」
俺は相手の気配を読む事が出来た。
異世界での命がけの戦いの中で習得した能力だ。
何せあっちの世界じゃ、魔法で姿と音を完全に遮蔽して襲ってくるような奴すらいたからな。
姿を隠した程度の相手を察知するのは容易い。
「ぐぬぬぬぬ……こうなったら、あれを使うしかないわね」
上田が起き上って間合いを離す。
そして一瞬だけ姿を現した。
その手には理沙の写真が握られていた。
「なっ!?」
信じられない物を見て、俺は思わず驚いて声を上げる。
何故ならその写真には――理沙のすっぴん顔が映っていたからだ。
眉毛はないけど、普通にすっぴんの方が10倍くらい可愛いかった。
絶対メイクしてない方がモテるだろうな、理沙は。
「ふふふ、どう?驚いた?」
上田の姿はまたすぐに消えてしまう。
俺には無意味だと先程証明したばかりだというのに、意味不明だ。
「どうでもいいけど、ちゃんと本人に許可を取って撮ってるんだろうな?」
「うっ……許可は取ってないけど、ちゃんと公共の場での写真よ!顔に油汚れがついて、メイクを落とした瞬間を激写しただけだから違法では無いわ!」
それっていいのか?
まあ裸が映ってる訳ではないので、確かに問題ないと言えば問題ないのか。
「まあ兎に角!私に攻撃してきたら、貴方の恋人のこの丸秘写真で防がせて貰うわ!ふふふ、果たして貴方に私を攻撃できるかしら」
そう言うと、上田はこっちに突っ込んで来る。
どうやらあいつが姿を消したのは、写真を盾に戦う姿を周囲に見せない様にするためだった様だ。
狡い奴だな、まったく。
「無駄だよ」
俺は上田の手にした理沙の顔写真に回し蹴りをかます。
その衝撃で写真はビリビリに破けてしまった。
「え!?」
驚いて上田の動きが止まったので、素早く背後に回り手を捻って拘束する。
「あっ!ちょっ!?」
同時に能力を使って彼女の髪を伸ばす。
その伸びた髪で彼女の両手を拘束し、更に片足を持ち上げそれも一緒に拘束する。
「あたたたたたたた!ちょっと!乙女の髪の毛を何だと思ってるのよ!」
上田は片足で突っ立ったままの状態で抗議の声を上げる。
既に能力は解け、その間抜けな姿は周囲に丸見えだ。
「何って……拘束具?」
「信じられない!なんてデリカシーの無い男なの!!てか、なに恋人の写真当たり前の様に蹴っ飛ばしてんのよ!?」
「お前は大きな勘違いをしてるぞ。そもそも俺と理沙は別に付き合ってはいない。只の友人だ」
「えぇ!?」
一体どこでどういう情報を仕入れて、そんな勘違いに至ったのか謎で仕方ない。
上田は新聞部だが、どうやら情報収集能力には難がある様だ。
「くっ!私の情報に問題があったなんて」
「だいたい、写真は所詮写真だろ?そんなもんが盾になる訳ないだろ」
故人の最後に残された遺影とかなら兎も角、そうじゃないなら盾としての価値など皆無だ。
つうかまさか、岡部の奴こんな手でやられたんじゃないだろうな?
だとしたらどうしようもないアホだな、あいつは。
俺の中で、岡部の立ち位置が泰三と並ぶ。
残念な奴の仲間入りだ。
「しゃ……写真には、世界を動かす力があるんだもん!」
「少なくとも、理沙のすっぴん写真にそんな効果ないだろ」
まあ仮に世界を動かせる写真であったとしても、俺は問答無用で蹴り飛ばすが。
世界の在り方と自分の信念なら、俺は迷わず後者を選ぶ。
「さて?その状態でまだ続けるか?降参しないならお前の頭をパンチパーマにするけど、どうする?俺のギフトで癖をつけたら、一月は戻らないぞ」
プラーナを強化したお陰か、ギフトで出来る事が色々と増えて来ていた。
以前は毛を伸ばす事しかできなかった能力だが、今なら色や髪質を弄ったりする事もお手の物だ。
「ひぃぃ」
上田に手を伸ばそうとすると、顔を引きつらせて悲鳴を上げる。
ぴょんぴょんと片足で跳ねて逃げようとするが、体勢を崩してしまった彼女は、転んでじたばたと無様に足掻いている。
「どうする?」
上田を見下ろし、もう一度だけ聞いてやった。
最終通告だ。
もし実行すれば女子連中から非難轟轟な気もするが、まあたぶん――
「ま、参りましたぁ!!」
上田は大声で参ったを連呼する。
まあそうだろう。
勝ち目の無い状態でパンチパーマまで入れられるとなれば、そりゃ降参するに決まってるわな。
「勝者!鏡竜也!」
決着のアナウンスが流れる。
片方がちょろちょろ出たり消えたり、更に拘束されて間抜けな姿でギブアップの決着。
冷静に考えると、ギャラリーにとって超つまらない戦いだっただろうな。
この試合は。
の筈なのだが、何故か観客席からは盛大な拍手が降って来た。
ひょっとしてやらせかなんかだろうか?
ま、どうでもいいけど。
俺はこの後順調に二回戦三回戦を勝ち抜き、決勝へと駒を進める。
決勝の相手は――
俺の初戦の相手は上田望。
岡部を倒して上がってきた新聞部の奴だ。
「よろしく」
「ええ、よろしく」
一辺50メートル程の正方形をした武舞台上で、試合は行われる。
その中央で俺と上田は挨拶を交わした。
見た感じ普通の女の子だ。
委員長からは卑怯な手を使う奴だから気を付けろと言われているが……一体どんな手を使って来るのやら。
「しっかし……人が多いな」
会場内の観客席は相当な収容数を誇るにもかかわらず、ほぼ満席だ。
しかもその半数近くは学生ではなく、背広を着た大人達だった。
本選出場の人数はたったの16人。
出場者の親類関係にしては、少々多すぎる気がするのだが――因みにうちの両親は来ていない。
「いろんな業界の関係者が見に来てるからね」
俺の呟きに上田が答えてくれる。
「一々学生の喧嘩をか?」
「学生の喧嘩じゃないわ。此処はエリート能力者の、力のお披露目会よ。此処での成績如何で、場合によっては就職先での待遇だって大きく変わるわ。だから皆必死に戦うの。中には、卑怯な手段を使う人間だっているわよ」
上田は口の端を歪める。
まるで「私みたいにね」と言わんばかりの表情だ。
公言こそしないものの、隠す気はないらしい。
まあ友人である岡部に仕掛けてる時点で、俺に隠す意味は薄いが。
「試合開始!」
アナウンスが流れる。
舞台上には俺と上田のみ。
特に審判はいない。
下手に人員を置くと、能力に巻き込まれてしまうからだ。
更に武舞台上の外にはギフトを遮る装置が設置されており、観客席に被害が出ないようになっていた。
「いくわよ!」
開始と同時に上田が後ろに大きく飛ぶと、その姿は風景に溶け込む様に掻き消えてしまった。
「悪いけどそのギフト、俺には全く効かないぞ」
一応相手に忠告してやった。
が、上田は俺の言葉を無視して俺に接近してくる。
どうやらハッタリだと思われた様だ。
「やれやれ」
間合いが詰まった所で、彼女は仕掛けて来た。
俺はそれをひょいと躱し、足を引っかけてやる。
「きゃっ!?な、なんで!?」
上田は見事にすっころび、尻もちをついた態勢で声を上げる。
姿を消したままなのは褒めてやってもいいが、声を出したのでは意味がない。
まあどちらにせよ、俺には相手の位置が丸わかりなので一緒ではあるが。
「効かないつっただろ?」
俺は相手の気配を読む事が出来た。
異世界での命がけの戦いの中で習得した能力だ。
何せあっちの世界じゃ、魔法で姿と音を完全に遮蔽して襲ってくるような奴すらいたからな。
姿を隠した程度の相手を察知するのは容易い。
「ぐぬぬぬぬ……こうなったら、あれを使うしかないわね」
上田が起き上って間合いを離す。
そして一瞬だけ姿を現した。
その手には理沙の写真が握られていた。
「なっ!?」
信じられない物を見て、俺は思わず驚いて声を上げる。
何故ならその写真には――理沙のすっぴん顔が映っていたからだ。
眉毛はないけど、普通にすっぴんの方が10倍くらい可愛いかった。
絶対メイクしてない方がモテるだろうな、理沙は。
「ふふふ、どう?驚いた?」
上田の姿はまたすぐに消えてしまう。
俺には無意味だと先程証明したばかりだというのに、意味不明だ。
「どうでもいいけど、ちゃんと本人に許可を取って撮ってるんだろうな?」
「うっ……許可は取ってないけど、ちゃんと公共の場での写真よ!顔に油汚れがついて、メイクを落とした瞬間を激写しただけだから違法では無いわ!」
それっていいのか?
まあ裸が映ってる訳ではないので、確かに問題ないと言えば問題ないのか。
「まあ兎に角!私に攻撃してきたら、貴方の恋人のこの丸秘写真で防がせて貰うわ!ふふふ、果たして貴方に私を攻撃できるかしら」
そう言うと、上田はこっちに突っ込んで来る。
どうやらあいつが姿を消したのは、写真を盾に戦う姿を周囲に見せない様にするためだった様だ。
狡い奴だな、まったく。
「無駄だよ」
俺は上田の手にした理沙の顔写真に回し蹴りをかます。
その衝撃で写真はビリビリに破けてしまった。
「え!?」
驚いて上田の動きが止まったので、素早く背後に回り手を捻って拘束する。
「あっ!ちょっ!?」
同時に能力を使って彼女の髪を伸ばす。
その伸びた髪で彼女の両手を拘束し、更に片足を持ち上げそれも一緒に拘束する。
「あたたたたたたた!ちょっと!乙女の髪の毛を何だと思ってるのよ!」
上田は片足で突っ立ったままの状態で抗議の声を上げる。
既に能力は解け、その間抜けな姿は周囲に丸見えだ。
「何って……拘束具?」
「信じられない!なんてデリカシーの無い男なの!!てか、なに恋人の写真当たり前の様に蹴っ飛ばしてんのよ!?」
「お前は大きな勘違いをしてるぞ。そもそも俺と理沙は別に付き合ってはいない。只の友人だ」
「えぇ!?」
一体どこでどういう情報を仕入れて、そんな勘違いに至ったのか謎で仕方ない。
上田は新聞部だが、どうやら情報収集能力には難がある様だ。
「くっ!私の情報に問題があったなんて」
「だいたい、写真は所詮写真だろ?そんなもんが盾になる訳ないだろ」
故人の最後に残された遺影とかなら兎も角、そうじゃないなら盾としての価値など皆無だ。
つうかまさか、岡部の奴こんな手でやられたんじゃないだろうな?
だとしたらどうしようもないアホだな、あいつは。
俺の中で、岡部の立ち位置が泰三と並ぶ。
残念な奴の仲間入りだ。
「しゃ……写真には、世界を動かす力があるんだもん!」
「少なくとも、理沙のすっぴん写真にそんな効果ないだろ」
まあ仮に世界を動かせる写真であったとしても、俺は問答無用で蹴り飛ばすが。
世界の在り方と自分の信念なら、俺は迷わず後者を選ぶ。
「さて?その状態でまだ続けるか?降参しないならお前の頭をパンチパーマにするけど、どうする?俺のギフトで癖をつけたら、一月は戻らないぞ」
プラーナを強化したお陰か、ギフトで出来る事が色々と増えて来ていた。
以前は毛を伸ばす事しかできなかった能力だが、今なら色や髪質を弄ったりする事もお手の物だ。
「ひぃぃ」
上田に手を伸ばそうとすると、顔を引きつらせて悲鳴を上げる。
ぴょんぴょんと片足で跳ねて逃げようとするが、体勢を崩してしまった彼女は、転んでじたばたと無様に足掻いている。
「どうする?」
上田を見下ろし、もう一度だけ聞いてやった。
最終通告だ。
もし実行すれば女子連中から非難轟轟な気もするが、まあたぶん――
「ま、参りましたぁ!!」
上田は大声で参ったを連呼する。
まあそうだろう。
勝ち目の無い状態でパンチパーマまで入れられるとなれば、そりゃ降参するに決まってるわな。
「勝者!鏡竜也!」
決着のアナウンスが流れる。
片方がちょろちょろ出たり消えたり、更に拘束されて間抜けな姿でギブアップの決着。
冷静に考えると、ギャラリーにとって超つまらない戦いだっただろうな。
この試合は。
の筈なのだが、何故か観客席からは盛大な拍手が降って来た。
ひょっとしてやらせかなんかだろうか?
ま、どうでもいいけど。
俺はこの後順調に二回戦三回戦を勝ち抜き、決勝へと駒を進める。
決勝の相手は――
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