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第17話 儀式
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「パワー様は、ミニエル様についてどこまでご存じかお伺いして宜しいでしょうか」
「あ、はい……」
別の部屋で問われ、俺はガトラーさんから聞かされた話をケニスさんに伝える。
「やはり、詳しくはご存じなかったみたいですね」
「あ、はい」
俺が知っているのは、ミニエルの両親が問題を起こした事ぐらいだ。詳しくはって言う位だから、その行動には相当問題があったのだろう。
「ミニエルさんのご両親は簡潔に申しますと……邪神崇拝者でした」
「え?」
邪神崇拝者……いや、なんでそんな人間がフレイガス教会の信者なんてやってたんだ?意味が分からん。
「邪神崇拝者達は、フレイガス教会を隠れ蓑にしていたのです。こちらの盲点をつくために」
「ああ、なるほど……」
灯台下暗し。そんな言葉を思い浮かべる。フレイガス教会の信徒が邪神崇拝者だなんて【まさか】という心理を利用して潜んでいたという訳か。随分とずるがしこい物である。
「それでミニエルに祝福できない訳ですか……」
……思ってたよりずっと大きな問題だな。
邪神ってのがどんな神様か俺は知らない。けど、崇拝者が教会に潜んで身を隠すぐらいだから、この世界では相当危険視されているのは分かる。そんな両親の娘じゃ、祝福して貰えないのも無理はないだろう。
「いえ、それだけならそれ程問題はありませんでした。親は親。子は子ですから。ご両親に問題があったからと、祝福を拒む事はありません」
あれ? それが理由じゃないんだとしたら、一体何が理由だと言うんだろうか?
「えーっと、て事は……他にもっと大きな問題があるって事ですか?」
「はい。問題はミニエルさんのご両親が……邪神降臨の儀式をおこなった事にあります」
邪神降臨の儀式。穏やかでは無さげな話だ。邪神なんて呼ばれてる奴がこの世界に現れたら、絶対ろくな事にならないだろう事は容易に推察できる。
「邪神は降臨したんですか?」
「いえ、それは何とか阻止する事に成功しています。そのために多くの犠牲を払う事になりましたが……」
「そうですか」
邪神の降臨は阻止された。まあ最悪の事態は避けられたわけだ。けど、そんな邪悪な儀式をした夫婦の子供には祝福を与えられないって事かな。いやでも、ケニスさんは親と子は別物って言ってるし……どうなんだ?
「問題はその儀式の内容です」
「内容ですか?」
「はい。邪神降臨は大勢の命を犠牲に捧げ行われました。ある少女を依り代として……」
少女を依り代にして……か。俺も聡い方じゃないけど、流石に気付く。その少女が誰であったかを。
「それがミニエルだったんですね……」
「そうなります」
自分の子供を邪神の入れ物にするとか、どれだけ糞親なんだよ。
「邪神の復活は阻止する事には成功しました。ですが、その力の一部がミニエルさんの中に宿ってしまっているのです」
「……」
そら、祝福できんよな。身の内に邪神の一部が入っていたんじゃ……
想像を遥かに超えるハードな話に、俺は言葉が出ない。
「邪神の力は今は眠りについている、いわゆる休眠状態です。幸いな事に、その状態は余程強い衝撃でも与えなければ解ける事はないでしょう。ですので、我々教会はミニエルさんを危険対象として監視する事無く、一般人として扱っております。ですが……祝福を行えば、それが引き金となって邪神の力が目覚めかねないのです」
「確かに……それじゃあ仕方ないですね」
余計な事をしなければ危険性はないが、祝福したらやばい事になる。うん、まあそれじゃ祝福は絶対できないよな。きっとこの事はガトラーさんも知らない事なんだろう。知ってたら、絶対頼んで来なかっただろうし。
「ご理解いただき、感謝いたします」
「いえ、無茶なお願いをしてしまって申し訳ないです」
さて、ガトラーさんにはどう説明した物か。まさか邪神関連の話をする訳にもいかないし。困ったな。
「まあですが……祝福が絶対に行えない訳ではありません」
「へ……」
「邪神の力は純粋な力であり、その邪悪な意思はそこには籠っておりません。つまり、力が覚醒してもミニエルさんが邪悪な意思に支配される様な事はないと言う事です」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。でなければ彼女は教会の強い監視の下、生活する事になっていたでしょう」
確かに……何らかの拍子で力が覚醒したらと考えると、確率が低くても普通は警戒対象になるはずだ。が、そもそも覚醒自体に危険が伴わないのなら話は変わって来る。
「ですが……例えそうであったとしても、教会の祝福によってその力を引き出すというのは決して許容できない事なのです。そのため、当教会ではミニエルさんに祝福を行う事は出来ません」
「はぁ……」
いや、結局駄目なんじゃないか。ケニスさんは一体何が言いたいんだろうか。
「ふふ、何を言っているか分からないと言う表情ですね」
「いやまあ、そうですね。正直、何が何だか……」
「要は、教会以外で祝福を受ければいいと言う事です」
「教会以外……ですか?」
「ええ。それなら教会が口を挟む事もありません。危険性がある訳でもありませんからね」
祝福ってフレイガス教会で受けられるのか?
「教会以外って言うと、一体どこで受ければいいんでしょう?」
俺はケニスさんに尋ねた。
まあたぶん、一般的な物ではないだろうと思われる。もしポピュラーな物だったら、ガトラーさんが先にその方法を試してる筈だし。
「通常なら、教会でしか祝福を得る事は出来ません。ですが、ただ一人。そう、ただ一人だけ祝福を単独で施せる人物がいます」
「そんな人が……」
聖者や聖女、仙人的な、神に近い人物がいるって事だろうか?
「貴方の事ですよ。パワー様」
「はぇ?」
え? 俺? どういう事?
「神に選ばれし真なる神の騎士――トゥルー・ゴッドナイトたるあなたならば、ミニエルさんに祝福を与える事が可能だという事です」
「あ、はい……」
別の部屋で問われ、俺はガトラーさんから聞かされた話をケニスさんに伝える。
「やはり、詳しくはご存じなかったみたいですね」
「あ、はい」
俺が知っているのは、ミニエルの両親が問題を起こした事ぐらいだ。詳しくはって言う位だから、その行動には相当問題があったのだろう。
「ミニエルさんのご両親は簡潔に申しますと……邪神崇拝者でした」
「え?」
邪神崇拝者……いや、なんでそんな人間がフレイガス教会の信者なんてやってたんだ?意味が分からん。
「邪神崇拝者達は、フレイガス教会を隠れ蓑にしていたのです。こちらの盲点をつくために」
「ああ、なるほど……」
灯台下暗し。そんな言葉を思い浮かべる。フレイガス教会の信徒が邪神崇拝者だなんて【まさか】という心理を利用して潜んでいたという訳か。随分とずるがしこい物である。
「それでミニエルに祝福できない訳ですか……」
……思ってたよりずっと大きな問題だな。
邪神ってのがどんな神様か俺は知らない。けど、崇拝者が教会に潜んで身を隠すぐらいだから、この世界では相当危険視されているのは分かる。そんな両親の娘じゃ、祝福して貰えないのも無理はないだろう。
「いえ、それだけならそれ程問題はありませんでした。親は親。子は子ですから。ご両親に問題があったからと、祝福を拒む事はありません」
あれ? それが理由じゃないんだとしたら、一体何が理由だと言うんだろうか?
「えーっと、て事は……他にもっと大きな問題があるって事ですか?」
「はい。問題はミニエルさんのご両親が……邪神降臨の儀式をおこなった事にあります」
邪神降臨の儀式。穏やかでは無さげな話だ。邪神なんて呼ばれてる奴がこの世界に現れたら、絶対ろくな事にならないだろう事は容易に推察できる。
「邪神は降臨したんですか?」
「いえ、それは何とか阻止する事に成功しています。そのために多くの犠牲を払う事になりましたが……」
「そうですか」
邪神の降臨は阻止された。まあ最悪の事態は避けられたわけだ。けど、そんな邪悪な儀式をした夫婦の子供には祝福を与えられないって事かな。いやでも、ケニスさんは親と子は別物って言ってるし……どうなんだ?
「問題はその儀式の内容です」
「内容ですか?」
「はい。邪神降臨は大勢の命を犠牲に捧げ行われました。ある少女を依り代として……」
少女を依り代にして……か。俺も聡い方じゃないけど、流石に気付く。その少女が誰であったかを。
「それがミニエルだったんですね……」
「そうなります」
自分の子供を邪神の入れ物にするとか、どれだけ糞親なんだよ。
「邪神の復活は阻止する事には成功しました。ですが、その力の一部がミニエルさんの中に宿ってしまっているのです」
「……」
そら、祝福できんよな。身の内に邪神の一部が入っていたんじゃ……
想像を遥かに超えるハードな話に、俺は言葉が出ない。
「邪神の力は今は眠りについている、いわゆる休眠状態です。幸いな事に、その状態は余程強い衝撃でも与えなければ解ける事はないでしょう。ですので、我々教会はミニエルさんを危険対象として監視する事無く、一般人として扱っております。ですが……祝福を行えば、それが引き金となって邪神の力が目覚めかねないのです」
「確かに……それじゃあ仕方ないですね」
余計な事をしなければ危険性はないが、祝福したらやばい事になる。うん、まあそれじゃ祝福は絶対できないよな。きっとこの事はガトラーさんも知らない事なんだろう。知ってたら、絶対頼んで来なかっただろうし。
「ご理解いただき、感謝いたします」
「いえ、無茶なお願いをしてしまって申し訳ないです」
さて、ガトラーさんにはどう説明した物か。まさか邪神関連の話をする訳にもいかないし。困ったな。
「まあですが……祝福が絶対に行えない訳ではありません」
「へ……」
「邪神の力は純粋な力であり、その邪悪な意思はそこには籠っておりません。つまり、力が覚醒してもミニエルさんが邪悪な意思に支配される様な事はないと言う事です」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。でなければ彼女は教会の強い監視の下、生活する事になっていたでしょう」
確かに……何らかの拍子で力が覚醒したらと考えると、確率が低くても普通は警戒対象になるはずだ。が、そもそも覚醒自体に危険が伴わないのなら話は変わって来る。
「ですが……例えそうであったとしても、教会の祝福によってその力を引き出すというのは決して許容できない事なのです。そのため、当教会ではミニエルさんに祝福を行う事は出来ません」
「はぁ……」
いや、結局駄目なんじゃないか。ケニスさんは一体何が言いたいんだろうか。
「ふふ、何を言っているか分からないと言う表情ですね」
「いやまあ、そうですね。正直、何が何だか……」
「要は、教会以外で祝福を受ければいいと言う事です」
「教会以外……ですか?」
「ええ。それなら教会が口を挟む事もありません。危険性がある訳でもありませんからね」
祝福ってフレイガス教会で受けられるのか?
「教会以外って言うと、一体どこで受ければいいんでしょう?」
俺はケニスさんに尋ねた。
まあたぶん、一般的な物ではないだろうと思われる。もしポピュラーな物だったら、ガトラーさんが先にその方法を試してる筈だし。
「通常なら、教会でしか祝福を得る事は出来ません。ですが、ただ一人。そう、ただ一人だけ祝福を単独で施せる人物がいます」
「そんな人が……」
聖者や聖女、仙人的な、神に近い人物がいるって事だろうか?
「貴方の事ですよ。パワー様」
「はぇ?」
え? 俺? どういう事?
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