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第36話 ミノタウロス
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「ストップ!」
アイシャさんの言葉に、俺とシャンディさんは足を止める。
どうやらミノタウロスが近くにいる様だ。
微かにだが、獣の唸り声の様な物が俺にも聞こえた。
「作戦通り私が前にでるので、バーンはその隙に例のスキルを」
「了解」
例のスキルというのは、当然俺の永久コンボの事だ。
フィジカル全振りであろう事が容易に想像できる化け物と普通に切り結ぶなど、自殺行為でしかない。
動きを止めて、2人がかりで一方的にボコボコにさせて貰う。
まあ心臓や脳を狙えば瞬殺も可能だが――あるよね?――その辺りは切り札として周囲には伏せてあるので、今回は手数で押す事になる。
「シャンディは出来るだけ後方で待機」
「はい」
シャンディさんの額には、緊張と疲労で大粒の汗がびっしりと浮かび上がっていた。
身体能力の低い彼女の攻撃では、恐らくミノタウロス相手にダメージは殆ど通らない。
ならば休んで貰っていた方が良いだろう。
「では、行きます」
アイシャさんが先頭を進み、その後に俺が続く。
俺は腰に掛けてある革袋をいつでも投擲出来る様に右手で握る。
100メートルほど先の曲がり角を曲がると、巨大な魔物の姿が飛び込んで来た。
「でか……」
そのあまりの巨体に、俺は思わず呟いた。
とにかくデカい。
ダンジョンの天井までは3メートル以上あるというのに、ミノタウロスの頭はそのぎりぎり付近まで届いていた。
だが特筆すべきはその高さではない。
あり得ない程の肉体の厚みだ。
それは正に筋肉の塊。
盛り上がった筋肉によって、その横幅は縦幅に匹敵する程となっていた。
その手に巨大な斧を手にしてはいるが、本体がデカすぎてまるで子供のおもちゃの様に見える。
その姿を見た瞬間、通常の攻撃で倒し切るには馬鹿みたいに時間がかかる事を俺は確信する。
救助のために急いでいるのに、こいつに大量の時間をかけるのはナンセンスだ。
適当な所で、バレないよう心臓辺りにダメージを入れてさっさと終わらせるとしよう。
「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
こちらと目が合った瞬間、ミノタウロスは洞窟全体を震わせんばかりの雄叫びを上げる。
幸いバンシーの様な特殊効果はない様だが、それでもひたすら五月蠅いので耳の奥がジンジンと痺れてしまった。
ドシンッドシンッと音を立て、ミノタウロスが此方に向かって来る。
出した足の蹄は、地面に着くと一瞬で半分近くが地面に埋もれてしまっていた。
どんだけ重いんだこいつは?
「速攻で動きを封じます」
的は大きく、動きはそれ程早くはない。
アイシャに気を引いて貰うまでも無いだろう。
もう少し近づいたら革袋を――
「ぐおぉぉぉぉ!」
ミノタウロスが再び雄叫びを上げる。
そしてその手にした斧を此方へとぶん投げた。
「――っ!?」
俺は咄嗟に身を躱すが、アイシャは仁王立ちで立ち向かう。
理由は簡単だ。
俺達が回避すれば、背後にいるシャンディさんが喰らってしまいかねない――距離はあるが、疲労している今の彼女では対応できない可能性が高い。
「衝撃!」
飛んでくる斧に対し、彼女は側面に裏拳を叩き込んだ。
その拳は赤く光り輝き、斧に触れた瞬間凄まじい衝撃を生み出した。
飛んできた斧は横に弾かれ、ドオォォンという轟音と共に壁面につ刃を突き立てる。
お見事。
「んっ?」
ミノタウロスが両手を地面に付き、跪く。
そして尻を高くつきあげた。
その姿はまるでクラウチングングスタートの様――いや、その物だった。
「――っ!?」
ダンジョンが一瞬揺れる。
ミノタウロスの足元が爆発し、その巨体がとんでもないスピードで突っ込んできた。
さっきまでの緩慢な動きが嘘の様だ。
その恐ろしい光景に恐怖が走り、身が竦みそうになる。
だがそれを堪えて、俺は手にした革袋を突っ込んで来る奴に投げつけた。
「ぐぅぅぅぅ……」
その上半身を起こし、アイシャさんに向かって右拳を振り上げた所で奴の動きが止まる。
ギリギリセーフだ。
斧を弾いた彼女の腕前なら、まあ一撃位は普通に捌けたとは思うが。
「急に動きが止まった?いったい何が!?」
急に動きを止めたミノタウロスを見て、シャンディさんが目を白黒させる。
もし俺が彼女の立場だったとしたら、きっと同じ様な反応を示しただろう。
巨体の化け物の動きが突然電池切れの人形の様にピタッと止まる様は、それ位ショッキングな光景だ。
「剛旋脚!」
動きの止まったミノタウロスの顔面に、アイシャさんの回し蹴りが炸裂する。
だがどう見ても効いている様には見えない。
俺も手にしたミスリルの剣で切りかかるが、弾かれ、とても剣を振り抜けそうもなかった。
まるで鋼鉄に切りかかっている様な感触で、ジンジンと手が痺れる。
やはり普通に攻撃したのでは、こいつを倒しきるには相当時間がかかりそうだった。
「これは……厄介ですね」
アイシャさんはちらりと此方を見て来る。
その眼は、何か隠し玉があるならさっさと使って欲しいと訴えかけていた。
どうやら俺が能力の全てを伝えていない事には、気づかれてしまっている様だ。
さり気無くやっても何となく見抜かれそうだし……しょうがないな。
「初対面の人間にいきなり全部を晒す人間はいませんから、隠してた事は怒こらないでくださいね」
「勿論です」
明後日の方向に剣を構え、俺は全力で振り抜く。
狙いは当然ミノタウロスの心臓だ。
「ぐぁ……ごぉぉ………」
ミノタウロスが苦しげに藻掻く。
いくら筋肉達磨でもこれは堪えるだろう……というか、全力で心臓を切りつけたのに死なないとか。
どうなってんだ?このモンスターは。
「ぐぃ……いいいぃぃぃぃぃ!!」
ミノタウロスが狂った様に叫び声を上げだす。
自分の危機を感じ取って――動きを封じられた時点では、そこまで感じなかった様だが――なんとかしようと足掻いているのだろう。
だが必死な叫びとは裏腹に、ミノタウロスの体はピクリとも動かない。
「ふぅ」
大きく息を吐き、再び剣を構える。
ミノタウロスはとんでもない巨体の化け物だが、必死に生きようと藻掻く姿は見ていて心に来るものがあった。
さっさと仕留めて楽にしてやろう。
「――っ!これは!?」
止めを刺すべく俺が剣を振ろうとした瞬間、ミノタウロスの全身から赤黒いオーラが立ち昇りだした。
その禍々しさに、俺は思わず手を止める。
「まさか自爆!?」
その様子から、ミノタウロスが何をしようとしているのかアイシャさんが見抜く。
もしそれが当たっていたら笑えない。
「くっ!」
「バーン!?」
俺は一瞬迷った末に剣を捨て、ミノタウロスに背を向けアイシャさんを抱え込む様に抱きしめる。
次の一撃で止めを刺せない可能性を考慮して、彼女を守る事を優先したのだ。
俺に関してはダメージ一回無効があるから、直撃を喰らっても死ぬ心配はない。
彼女のクッションに徹させて貰う。
心配なのはシャンディアさんだが、彼女は角を曲がって逃げていく姿が見えた。
距離も離れているしまあ大丈夫だろう。
そう思いたい。
音として捕らえられない程の爆音が響き、俺の体は大きく吹き飛ばされた。
痛みは感じないが、背中が焼けているのがハッキリと分かる。
途絶える意識の中、心臓ではなく脳を狙えば問題なく倒せたんじゃなかったのかと、ぼんやりと考えた。
まあそんな瞬間的な判断、俺に下せる訳もないんだけどな。
アイシャさんの言葉に、俺とシャンディさんは足を止める。
どうやらミノタウロスが近くにいる様だ。
微かにだが、獣の唸り声の様な物が俺にも聞こえた。
「作戦通り私が前にでるので、バーンはその隙に例のスキルを」
「了解」
例のスキルというのは、当然俺の永久コンボの事だ。
フィジカル全振りであろう事が容易に想像できる化け物と普通に切り結ぶなど、自殺行為でしかない。
動きを止めて、2人がかりで一方的にボコボコにさせて貰う。
まあ心臓や脳を狙えば瞬殺も可能だが――あるよね?――その辺りは切り札として周囲には伏せてあるので、今回は手数で押す事になる。
「シャンディは出来るだけ後方で待機」
「はい」
シャンディさんの額には、緊張と疲労で大粒の汗がびっしりと浮かび上がっていた。
身体能力の低い彼女の攻撃では、恐らくミノタウロス相手にダメージは殆ど通らない。
ならば休んで貰っていた方が良いだろう。
「では、行きます」
アイシャさんが先頭を進み、その後に俺が続く。
俺は腰に掛けてある革袋をいつでも投擲出来る様に右手で握る。
100メートルほど先の曲がり角を曲がると、巨大な魔物の姿が飛び込んで来た。
「でか……」
そのあまりの巨体に、俺は思わず呟いた。
とにかくデカい。
ダンジョンの天井までは3メートル以上あるというのに、ミノタウロスの頭はそのぎりぎり付近まで届いていた。
だが特筆すべきはその高さではない。
あり得ない程の肉体の厚みだ。
それは正に筋肉の塊。
盛り上がった筋肉によって、その横幅は縦幅に匹敵する程となっていた。
その手に巨大な斧を手にしてはいるが、本体がデカすぎてまるで子供のおもちゃの様に見える。
その姿を見た瞬間、通常の攻撃で倒し切るには馬鹿みたいに時間がかかる事を俺は確信する。
救助のために急いでいるのに、こいつに大量の時間をかけるのはナンセンスだ。
適当な所で、バレないよう心臓辺りにダメージを入れてさっさと終わらせるとしよう。
「おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
こちらと目が合った瞬間、ミノタウロスは洞窟全体を震わせんばかりの雄叫びを上げる。
幸いバンシーの様な特殊効果はない様だが、それでもひたすら五月蠅いので耳の奥がジンジンと痺れてしまった。
ドシンッドシンッと音を立て、ミノタウロスが此方に向かって来る。
出した足の蹄は、地面に着くと一瞬で半分近くが地面に埋もれてしまっていた。
どんだけ重いんだこいつは?
「速攻で動きを封じます」
的は大きく、動きはそれ程早くはない。
アイシャに気を引いて貰うまでも無いだろう。
もう少し近づいたら革袋を――
「ぐおぉぉぉぉ!」
ミノタウロスが再び雄叫びを上げる。
そしてその手にした斧を此方へとぶん投げた。
「――っ!?」
俺は咄嗟に身を躱すが、アイシャは仁王立ちで立ち向かう。
理由は簡単だ。
俺達が回避すれば、背後にいるシャンディさんが喰らってしまいかねない――距離はあるが、疲労している今の彼女では対応できない可能性が高い。
「衝撃!」
飛んでくる斧に対し、彼女は側面に裏拳を叩き込んだ。
その拳は赤く光り輝き、斧に触れた瞬間凄まじい衝撃を生み出した。
飛んできた斧は横に弾かれ、ドオォォンという轟音と共に壁面につ刃を突き立てる。
お見事。
「んっ?」
ミノタウロスが両手を地面に付き、跪く。
そして尻を高くつきあげた。
その姿はまるでクラウチングングスタートの様――いや、その物だった。
「――っ!?」
ダンジョンが一瞬揺れる。
ミノタウロスの足元が爆発し、その巨体がとんでもないスピードで突っ込んできた。
さっきまでの緩慢な動きが嘘の様だ。
その恐ろしい光景に恐怖が走り、身が竦みそうになる。
だがそれを堪えて、俺は手にした革袋を突っ込んで来る奴に投げつけた。
「ぐぅぅぅぅ……」
その上半身を起こし、アイシャさんに向かって右拳を振り上げた所で奴の動きが止まる。
ギリギリセーフだ。
斧を弾いた彼女の腕前なら、まあ一撃位は普通に捌けたとは思うが。
「急に動きが止まった?いったい何が!?」
急に動きを止めたミノタウロスを見て、シャンディさんが目を白黒させる。
もし俺が彼女の立場だったとしたら、きっと同じ様な反応を示しただろう。
巨体の化け物の動きが突然電池切れの人形の様にピタッと止まる様は、それ位ショッキングな光景だ。
「剛旋脚!」
動きの止まったミノタウロスの顔面に、アイシャさんの回し蹴りが炸裂する。
だがどう見ても効いている様には見えない。
俺も手にしたミスリルの剣で切りかかるが、弾かれ、とても剣を振り抜けそうもなかった。
まるで鋼鉄に切りかかっている様な感触で、ジンジンと手が痺れる。
やはり普通に攻撃したのでは、こいつを倒しきるには相当時間がかかりそうだった。
「これは……厄介ですね」
アイシャさんはちらりと此方を見て来る。
その眼は、何か隠し玉があるならさっさと使って欲しいと訴えかけていた。
どうやら俺が能力の全てを伝えていない事には、気づかれてしまっている様だ。
さり気無くやっても何となく見抜かれそうだし……しょうがないな。
「初対面の人間にいきなり全部を晒す人間はいませんから、隠してた事は怒こらないでくださいね」
「勿論です」
明後日の方向に剣を構え、俺は全力で振り抜く。
狙いは当然ミノタウロスの心臓だ。
「ぐぁ……ごぉぉ………」
ミノタウロスが苦しげに藻掻く。
いくら筋肉達磨でもこれは堪えるだろう……というか、全力で心臓を切りつけたのに死なないとか。
どうなってんだ?このモンスターは。
「ぐぃ……いいいぃぃぃぃぃ!!」
ミノタウロスが狂った様に叫び声を上げだす。
自分の危機を感じ取って――動きを封じられた時点では、そこまで感じなかった様だが――なんとかしようと足掻いているのだろう。
だが必死な叫びとは裏腹に、ミノタウロスの体はピクリとも動かない。
「ふぅ」
大きく息を吐き、再び剣を構える。
ミノタウロスはとんでもない巨体の化け物だが、必死に生きようと藻掻く姿は見ていて心に来るものがあった。
さっさと仕留めて楽にしてやろう。
「――っ!これは!?」
止めを刺すべく俺が剣を振ろうとした瞬間、ミノタウロスの全身から赤黒いオーラが立ち昇りだした。
その禍々しさに、俺は思わず手を止める。
「まさか自爆!?」
その様子から、ミノタウロスが何をしようとしているのかアイシャさんが見抜く。
もしそれが当たっていたら笑えない。
「くっ!」
「バーン!?」
俺は一瞬迷った末に剣を捨て、ミノタウロスに背を向けアイシャさんを抱え込む様に抱きしめる。
次の一撃で止めを刺せない可能性を考慮して、彼女を守る事を優先したのだ。
俺に関してはダメージ一回無効があるから、直撃を喰らっても死ぬ心配はない。
彼女のクッションに徹させて貰う。
心配なのはシャンディアさんだが、彼女は角を曲がって逃げていく姿が見えた。
距離も離れているしまあ大丈夫だろう。
そう思いたい。
音として捕らえられない程の爆音が響き、俺の体は大きく吹き飛ばされた。
痛みは感じないが、背中が焼けているのがハッキリと分かる。
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