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外伝 その王子と恋に落ちたら大変です 第五章 その王子と竜に愛されたら大変です(上)
第四話 絶大なる竜の力(上)
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シルヴェスターとクランの者達は、現在戦闘が活発に行われている戦場へ到着した。
多くの魔族がサトー王国軍に加勢しているせいか、イスフェラ皇国軍や傭兵部隊もいささか押されている状況になっている。大攻勢と歴史上いわれている戦いであった。魔の者達が大挙してこの地へやって来ているのだ。
戦場に到着した時、シルヴェスターの意識の中で黄金竜の雛ウェイズリーは、彼にこう言った。
(早くユーリスのところへ帰りたい)
今戦場に到着したばかりなのに、もう番の青年の元へ帰りたいと言うウェイズリーである。少しそのことに呆れながら、シルヴェスターは(戦わないといけないぞ)とたしなめるように言った。
(なら、早く戦闘を終わらせていいか?)
(ああ)
ウェイズリーのその問いかけに、自身も早く帰りたい気持ちがあるシルヴェスターは思わず同意していた。だが、慌てて「待て」と声に出していた。しかし、時はすでに遅かった。
少し離れた場所に陣を張っていたサトー王国軍と、魔族の軍勢は、その瞬間、ぶわりと地面から地上へ噴き出した何千という煌めく“金色の芽”によって、一瞬でその命を刈り取られた。的確にそれらは敵陣にいたすべての生き物の首を貫き、命を散らさせる。
彼らは皆、バタバタと血を流しながら人形のように倒れ、折り重なっていく。それは人の姿のものであろうと、恐ろしい魔の者であろうと、区別なく、物言わぬ肉の塊と化していた。
(ここでの戦いは終わった。さぁ、帰ろうシルヴェスター)
無邪気なウェイズリーのその声。
まだ敵陣で起きた出来事を、自軍の者達は誰一人として気が付いていない。
だがシルヴェスターは、少し離れた場所で陣を張っていたサトー王国軍と魔族の軍勢が、一人残らず地面に伏せるように倒れている様子を知っていた。ウェイズリーの持つ“金色の芽”は、同化しているシルヴェスターの目にもなっていたからだ。それらが恐ろしいほど無慈悲に数えきれないほど多くの命を、あまりにも呆気なく刈り取ったことも、刈り取ると同時に知ったのだ。
抵抗の一つも出来ない、一方的な殺戮。
これは虐殺そのものではないか。
(どうした、シルヴェスター、早く帰ろう)
小さな黄金竜の雛が、そう言う。その言葉も平然としたものだった。まるで遊び終えたから早く家に帰ろうとでもいうような。重さのない軽やかなもの。
(これは、まともな戦いではない……)
自軍に一人の犠牲者も出ないことを喜ぶべきなのか。
シルヴェスターの知る戦いは、自分達の命を賭けて戦うものであった。それには敵も味方も関係ない。振るう剣に自らの命の重さを感じ、突き刺す剣にも相手の命が散っていくことを感じる。戦った相手への敬意すらも時に感じたものだった。
なのに。
これはなんだと思う。
あまりにも一方的過ぎる。
シルヴェスターは、敵軍のおびただしい骸の多さに眩暈すら覚えていた。
だが、いつまでも立ち尽くしているわけにはいかない。
シルヴェスターは、ダンカンの姿を探した。そしてクラン長ダンカンを見つけると、彼に言った。
「ここの、サトー王国軍と魔族達は全滅したようです。偵察隊を出して確認して下さい」
ダンカンとそばにいた兵士達が当然驚いた表情を見せる。
それを言ったのが、シルヴェスターでなければ、「何を冗談を言っているのだ」とどやされたことだろう。しかし、シルヴェスターがどこか強張った表情でそう言うことに、どうやら何か起きているようだと感じたダンカンは、すぐさま偵察隊を差し向けた。
しばらくして戻ってきた偵察隊の兵士は、皆、青ざめた顔をして「敵軍、全滅です」と報告をした。何千という骸がただ横たわり、動く者の一人もいない敵軍の状態に、恐怖を感じて震えていたくらいである。そして報告を受けたダンカンは、シルヴェスターの顔を凝視した。
シルヴェスターは、自分の中にいる黄金竜の雛ウェイズリーに尋ねた。
(ウェイズリー、お前はこの旧カリン王国内にいるサトー王国軍と魔族の軍を全て全滅させることが出来るのか?)
そう尋ねると、ウェイズリーはあっさりと(できる)と答えた。
シルヴェスターは内心、ため息をつき、それからなおも質問を重ねた。
(なら、サトー王国にいる、サトー国王を倒せるか?)
その問いかけに、ウェイズリーは眉間に皺を寄せた。
(私の攻撃できる範囲に入っていないから、サトーという輩を今、倒すことは出来ない)
どうやら、黄金竜の雛ウェイズリーの攻撃にも、その攻撃が届くことができる範囲があるようだ。
しかし、前述のウェイズリーの答えから、この旧カリン王国全土には、ウェイズリーの攻撃は届くということだ。恐ろしいほど広範囲にその殺戮の手を伸ばすことができる。
(そうか…………)
シルヴェスターはその馬鹿馬鹿しいほどの、ウェイズリーの絶大な能力に、どこか疲れた思いすら抱いていた。ウェイズリーは、一瞬で数多くの敵の命を屠り、戦闘を終らせることの出来る力を持っている。そして、今はサトー王国のサトー国王を倒すことは、距離的な問題で出来ないが、もし距離を詰めることが出来たのなら、ウェイズリーはサトー国王をも簡単に倒すことが出来るかも知れない。
(黄金竜とは、なんという力を持っているのだ)
それからウェイズリーはなおも無邪気に言う。
(早くユーリスのところへ帰ろう。その前に、さっさとこの国にいる全部の敵を屠るか?)
そのウェイズリーの問いかけに、シルヴェスターはすぐさま首を振った。
「ダメだ」
思わず口に出して言ってしまう。
クラン長ダンカンは、独り言をいうシルヴェスターに目を遣り、それでダンカンも何かを察したようだった。
「シルヴェスター、お前の中の竜の力のせいなのか?」
「はい」
シルヴェスターは頷く。それから、彼は言った。
周囲の兵士達が言葉を失うような言葉を。
「サトー王国軍に対して、撤退するように勧告を出しましょう」
多くの魔族がサトー王国軍に加勢しているせいか、イスフェラ皇国軍や傭兵部隊もいささか押されている状況になっている。大攻勢と歴史上いわれている戦いであった。魔の者達が大挙してこの地へやって来ているのだ。
戦場に到着した時、シルヴェスターの意識の中で黄金竜の雛ウェイズリーは、彼にこう言った。
(早くユーリスのところへ帰りたい)
今戦場に到着したばかりなのに、もう番の青年の元へ帰りたいと言うウェイズリーである。少しそのことに呆れながら、シルヴェスターは(戦わないといけないぞ)とたしなめるように言った。
(なら、早く戦闘を終わらせていいか?)
(ああ)
ウェイズリーのその問いかけに、自身も早く帰りたい気持ちがあるシルヴェスターは思わず同意していた。だが、慌てて「待て」と声に出していた。しかし、時はすでに遅かった。
少し離れた場所に陣を張っていたサトー王国軍と、魔族の軍勢は、その瞬間、ぶわりと地面から地上へ噴き出した何千という煌めく“金色の芽”によって、一瞬でその命を刈り取られた。的確にそれらは敵陣にいたすべての生き物の首を貫き、命を散らさせる。
彼らは皆、バタバタと血を流しながら人形のように倒れ、折り重なっていく。それは人の姿のものであろうと、恐ろしい魔の者であろうと、区別なく、物言わぬ肉の塊と化していた。
(ここでの戦いは終わった。さぁ、帰ろうシルヴェスター)
無邪気なウェイズリーのその声。
まだ敵陣で起きた出来事を、自軍の者達は誰一人として気が付いていない。
だがシルヴェスターは、少し離れた場所で陣を張っていたサトー王国軍と魔族の軍勢が、一人残らず地面に伏せるように倒れている様子を知っていた。ウェイズリーの持つ“金色の芽”は、同化しているシルヴェスターの目にもなっていたからだ。それらが恐ろしいほど無慈悲に数えきれないほど多くの命を、あまりにも呆気なく刈り取ったことも、刈り取ると同時に知ったのだ。
抵抗の一つも出来ない、一方的な殺戮。
これは虐殺そのものではないか。
(どうした、シルヴェスター、早く帰ろう)
小さな黄金竜の雛が、そう言う。その言葉も平然としたものだった。まるで遊び終えたから早く家に帰ろうとでもいうような。重さのない軽やかなもの。
(これは、まともな戦いではない……)
自軍に一人の犠牲者も出ないことを喜ぶべきなのか。
シルヴェスターの知る戦いは、自分達の命を賭けて戦うものであった。それには敵も味方も関係ない。振るう剣に自らの命の重さを感じ、突き刺す剣にも相手の命が散っていくことを感じる。戦った相手への敬意すらも時に感じたものだった。
なのに。
これはなんだと思う。
あまりにも一方的過ぎる。
シルヴェスターは、敵軍のおびただしい骸の多さに眩暈すら覚えていた。
だが、いつまでも立ち尽くしているわけにはいかない。
シルヴェスターは、ダンカンの姿を探した。そしてクラン長ダンカンを見つけると、彼に言った。
「ここの、サトー王国軍と魔族達は全滅したようです。偵察隊を出して確認して下さい」
ダンカンとそばにいた兵士達が当然驚いた表情を見せる。
それを言ったのが、シルヴェスターでなければ、「何を冗談を言っているのだ」とどやされたことだろう。しかし、シルヴェスターがどこか強張った表情でそう言うことに、どうやら何か起きているようだと感じたダンカンは、すぐさま偵察隊を差し向けた。
しばらくして戻ってきた偵察隊の兵士は、皆、青ざめた顔をして「敵軍、全滅です」と報告をした。何千という骸がただ横たわり、動く者の一人もいない敵軍の状態に、恐怖を感じて震えていたくらいである。そして報告を受けたダンカンは、シルヴェスターの顔を凝視した。
シルヴェスターは、自分の中にいる黄金竜の雛ウェイズリーに尋ねた。
(ウェイズリー、お前はこの旧カリン王国内にいるサトー王国軍と魔族の軍を全て全滅させることが出来るのか?)
そう尋ねると、ウェイズリーはあっさりと(できる)と答えた。
シルヴェスターは内心、ため息をつき、それからなおも質問を重ねた。
(なら、サトー王国にいる、サトー国王を倒せるか?)
その問いかけに、ウェイズリーは眉間に皺を寄せた。
(私の攻撃できる範囲に入っていないから、サトーという輩を今、倒すことは出来ない)
どうやら、黄金竜の雛ウェイズリーの攻撃にも、その攻撃が届くことができる範囲があるようだ。
しかし、前述のウェイズリーの答えから、この旧カリン王国全土には、ウェイズリーの攻撃は届くということだ。恐ろしいほど広範囲にその殺戮の手を伸ばすことができる。
(そうか…………)
シルヴェスターはその馬鹿馬鹿しいほどの、ウェイズリーの絶大な能力に、どこか疲れた思いすら抱いていた。ウェイズリーは、一瞬で数多くの敵の命を屠り、戦闘を終らせることの出来る力を持っている。そして、今はサトー王国のサトー国王を倒すことは、距離的な問題で出来ないが、もし距離を詰めることが出来たのなら、ウェイズリーはサトー国王をも簡単に倒すことが出来るかも知れない。
(黄金竜とは、なんという力を持っているのだ)
それからウェイズリーはなおも無邪気に言う。
(早くユーリスのところへ帰ろう。その前に、さっさとこの国にいる全部の敵を屠るか?)
そのウェイズリーの問いかけに、シルヴェスターはすぐさま首を振った。
「ダメだ」
思わず口に出して言ってしまう。
クラン長ダンカンは、独り言をいうシルヴェスターに目を遣り、それでダンカンも何かを察したようだった。
「シルヴェスター、お前の中の竜の力のせいなのか?」
「はい」
シルヴェスターは頷く。それから、彼は言った。
周囲の兵士達が言葉を失うような言葉を。
「サトー王国軍に対して、撤退するように勧告を出しましょう」
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