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外伝 はじまりの物語 第二章 彼の願いは
第一話 貸し出される者達
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勇者の一行が遠い北方の地へ、“黒の魔人”を倒すために旅立った後、城に残された青陵学園一年の佐藤優斗、長野京子、清瀬千春は、城の庭を散策したり、文字は読めぬが何か学べるものがあるのではないかと城の図書館へ通ったりと、大人しく鈴木達の帰還を待ち続けていた。
いつも二人一緒にいる長野京子と清瀬千春は、その日も召使達が淹れてくれたお茶を、二人並んで長椅子に座り、口に運びながら、対面の椅子に座って異世界のぶ厚い本を読む佐藤優斗に言った。異世界へ来て一月経つ頃には、佐藤は随分と学習して、だいぶ文字も読めるようになっていた。
「鈴木君達は無事かしら」
「心配ね」
世間話のように長野と清瀬は話している。
勇者の試練の旅に同行していない二人の少女達にとって、鈴木の無事は願っているが、実際に鈴木の旅に同行しているわけではないため、現実感がないのである。言葉もどこか薄っぺらい。
そしてそれを感じ取った佐藤は、本を読みながらも鼻を鳴らした。
「あの鈴木だ。無事に決まっている」
佐藤の知る鈴木陸は、冷静沈着でそつなく何でもこなす優秀な少年だった。
青陵学園の入学式の時、答辞を読んだ鈴木の姿を今でも思い出せる。
背も高く顔立ちも良い鈴木の姿を、ウットリと眺める女子生徒達も多かった。
悔しいが、優秀な鈴木なら女神から与えられたという、大変な試練も無事に果たせるだろうと佐藤は思っていた。生意気な奴だが、鈴木は出来る奴なのだ。
「そうね、鈴木君だものね」
「鈴木君は勇者に選ばれたのだもの。きっと大丈夫よね」
長野と清瀬はあまり意味のない会話を繰り返している。
大体、鈴木だって試練を果たさないと、元の世界へ戻ることが出来なくて困るのだ。死に物狂いで試練を果たすだろう。
また佐藤は本に目を戻した。
こんなよく分からない異世界に、鈴木達と一緒飛ばされるなんて災難だ。
異世界に連れてくるなら、勇者の鈴木だけにして欲しい。
迷惑極まりない。
早く元の世界に戻らなければ、両親だって心配しているはずだ。
勉強だって、学校の授業は進んでいるはずで、元の世界に戻ったのなら、しばらくは授業に追いつくことに専念しないといけないだろう。長野と清瀬も、そのことはあまり今、考えたくないと言っている。
でも、青陵学園は進学校で、このいなかった期間のロスは大きい。
家庭教師を付けてもらうよう、母親に頼むべきだろうかと佐藤が思っている時、部屋の中に第二王女ラーマが侍女や護衛の騎士達を連れて入って来た。
「ご機嫌よう、サトウ様、ナガノ様、キヨセ様。いかがお過ごしでしょうか」
佐藤はラーマ王女を見て、読んでいた本をテーブルに置き、立ち上がった。長野と清瀬も同じように立ち上がり一礼する。
王族と対応するための最低限のマナーを、佐藤達は城で仕える者達から教えられていた。
現世の日本では、王族と面会することなどあり得ない佐藤達である。こうしたマナーも最初は戸惑ったが、優秀な青陵学園の生徒であった佐藤や長野、清瀬は、すぐに教えられたことを身に付けた。
長野が頭を下げながら言った。
「おかげ様で、不自由なく過ごさせて頂いております。ありがとうございます」
その言葉に、ラーマ王女は満足そうに頷いている。
「それは良かったです。この世界へやって来て、皆様方も一月が経ちました。だいぶこの世界の生活にも慣れてこられたのではないでしょうか」
「はい」
三人の生徒達が頷く様子を見て、ラーマ王女は微笑んだ。
「それでは、そろそろ皆様にお仕事をして頂こうと思っております」
「仕事ですか?」
怪訝そうな顔をする佐藤、長野、清瀬の三人。
ラーマ王女は、勇者の鈴木達が試練の旅へ出立して、ほどなくしてこの三人に、隷属契約書にサインをさせた。まだ異世界に来たばかりで、文字も読めなかった三人は、言われるがままサインをしていた。進学校に通い、両親から大切に育てられてきた、ある意味“箱入り”であった三人の少年少女達は、これまで強い悪意にさらされた経験などなかった。
ラーマ王女は、勇者の鈴木こそ、この手から逃がしてしまうことは分かっていたが、自分に隷属し、今や自分の持ち駒となったこの三人の異世界人達を有効に使わなければならないと思っていた。
来年、ラーマ王女は嫁ぎたくもない隣国へ嫁がせられる予定である。
だが、「ラーマ王女はこの国にいるべきだ」と主張してくれる味方を作りたかった。
“無限収納”や“魔素”を蓄えられる異世界人である彼らを、欲しいと思う者に貸し出す。
そうすれば、隷属主であるラーマ王女は恩を売れる。
隷属主であるラーマ王女がいなくなれば、この異世界人達は便利に使えなくなるのだ。
「あなた方をどこへ行かせるのかについて、随分と話し合いをしておりましたの。あなた方を欲しいと思う者達は大勢おりましたから。王宮魔術師達も、神殿も、騎士団も、あなた方の“魔素”を使いたいと」
「“魔素”?」
長野と清瀬は聞きなれない言葉に首を傾げているが、この王宮の本を読み始めた佐藤は、その言葉を聞いたことがあった。
「王女殿下にはお世話になっておりますから、何か私達でお手伝いできることがあれば、お手伝いすることはやぶさかではないのですが」
長野京子はそんなことを言う。
ラーマ王女はニッコリと笑った。
「ありがとうございます、ナガノ様。ささ、キヨセ様も、サトウ様もこちらにいらして下さい。お三方にはそれぞれ仕事場に移動して頂きます」
それぞれ違う場所へ、分散して仕事に行かされることに、いつも長野京子と一緒にいる清瀬小春は不安そうな顔になっていた。
「京子と離れるのは、私いやだわ」
「大丈夫です。皆様、あなた方を大切にして下さいますから」
そう言って、ラーマ王女は微笑んだ。
こうして、三人の少年と少女達は、それぞれの場所に“貸し出された”のだった。
いつも二人一緒にいる長野京子と清瀬千春は、その日も召使達が淹れてくれたお茶を、二人並んで長椅子に座り、口に運びながら、対面の椅子に座って異世界のぶ厚い本を読む佐藤優斗に言った。異世界へ来て一月経つ頃には、佐藤は随分と学習して、だいぶ文字も読めるようになっていた。
「鈴木君達は無事かしら」
「心配ね」
世間話のように長野と清瀬は話している。
勇者の試練の旅に同行していない二人の少女達にとって、鈴木の無事は願っているが、実際に鈴木の旅に同行しているわけではないため、現実感がないのである。言葉もどこか薄っぺらい。
そしてそれを感じ取った佐藤は、本を読みながらも鼻を鳴らした。
「あの鈴木だ。無事に決まっている」
佐藤の知る鈴木陸は、冷静沈着でそつなく何でもこなす優秀な少年だった。
青陵学園の入学式の時、答辞を読んだ鈴木の姿を今でも思い出せる。
背も高く顔立ちも良い鈴木の姿を、ウットリと眺める女子生徒達も多かった。
悔しいが、優秀な鈴木なら女神から与えられたという、大変な試練も無事に果たせるだろうと佐藤は思っていた。生意気な奴だが、鈴木は出来る奴なのだ。
「そうね、鈴木君だものね」
「鈴木君は勇者に選ばれたのだもの。きっと大丈夫よね」
長野と清瀬はあまり意味のない会話を繰り返している。
大体、鈴木だって試練を果たさないと、元の世界へ戻ることが出来なくて困るのだ。死に物狂いで試練を果たすだろう。
また佐藤は本に目を戻した。
こんなよく分からない異世界に、鈴木達と一緒飛ばされるなんて災難だ。
異世界に連れてくるなら、勇者の鈴木だけにして欲しい。
迷惑極まりない。
早く元の世界に戻らなければ、両親だって心配しているはずだ。
勉強だって、学校の授業は進んでいるはずで、元の世界に戻ったのなら、しばらくは授業に追いつくことに専念しないといけないだろう。長野と清瀬も、そのことはあまり今、考えたくないと言っている。
でも、青陵学園は進学校で、このいなかった期間のロスは大きい。
家庭教師を付けてもらうよう、母親に頼むべきだろうかと佐藤が思っている時、部屋の中に第二王女ラーマが侍女や護衛の騎士達を連れて入って来た。
「ご機嫌よう、サトウ様、ナガノ様、キヨセ様。いかがお過ごしでしょうか」
佐藤はラーマ王女を見て、読んでいた本をテーブルに置き、立ち上がった。長野と清瀬も同じように立ち上がり一礼する。
王族と対応するための最低限のマナーを、佐藤達は城で仕える者達から教えられていた。
現世の日本では、王族と面会することなどあり得ない佐藤達である。こうしたマナーも最初は戸惑ったが、優秀な青陵学園の生徒であった佐藤や長野、清瀬は、すぐに教えられたことを身に付けた。
長野が頭を下げながら言った。
「おかげ様で、不自由なく過ごさせて頂いております。ありがとうございます」
その言葉に、ラーマ王女は満足そうに頷いている。
「それは良かったです。この世界へやって来て、皆様方も一月が経ちました。だいぶこの世界の生活にも慣れてこられたのではないでしょうか」
「はい」
三人の生徒達が頷く様子を見て、ラーマ王女は微笑んだ。
「それでは、そろそろ皆様にお仕事をして頂こうと思っております」
「仕事ですか?」
怪訝そうな顔をする佐藤、長野、清瀬の三人。
ラーマ王女は、勇者の鈴木達が試練の旅へ出立して、ほどなくしてこの三人に、隷属契約書にサインをさせた。まだ異世界に来たばかりで、文字も読めなかった三人は、言われるがままサインをしていた。進学校に通い、両親から大切に育てられてきた、ある意味“箱入り”であった三人の少年少女達は、これまで強い悪意にさらされた経験などなかった。
ラーマ王女は、勇者の鈴木こそ、この手から逃がしてしまうことは分かっていたが、自分に隷属し、今や自分の持ち駒となったこの三人の異世界人達を有効に使わなければならないと思っていた。
来年、ラーマ王女は嫁ぎたくもない隣国へ嫁がせられる予定である。
だが、「ラーマ王女はこの国にいるべきだ」と主張してくれる味方を作りたかった。
“無限収納”や“魔素”を蓄えられる異世界人である彼らを、欲しいと思う者に貸し出す。
そうすれば、隷属主であるラーマ王女は恩を売れる。
隷属主であるラーマ王女がいなくなれば、この異世界人達は便利に使えなくなるのだ。
「あなた方をどこへ行かせるのかについて、随分と話し合いをしておりましたの。あなた方を欲しいと思う者達は大勢おりましたから。王宮魔術師達も、神殿も、騎士団も、あなた方の“魔素”を使いたいと」
「“魔素”?」
長野と清瀬は聞きなれない言葉に首を傾げているが、この王宮の本を読み始めた佐藤は、その言葉を聞いたことがあった。
「王女殿下にはお世話になっておりますから、何か私達でお手伝いできることがあれば、お手伝いすることはやぶさかではないのですが」
長野京子はそんなことを言う。
ラーマ王女はニッコリと笑った。
「ありがとうございます、ナガノ様。ささ、キヨセ様も、サトウ様もこちらにいらして下さい。お三方にはそれぞれ仕事場に移動して頂きます」
それぞれ違う場所へ、分散して仕事に行かされることに、いつも長野京子と一緒にいる清瀬小春は不安そうな顔になっていた。
「京子と離れるのは、私いやだわ」
「大丈夫です。皆様、あなた方を大切にして下さいますから」
そう言って、ラーマ王女は微笑んだ。
こうして、三人の少年と少女達は、それぞれの場所に“貸し出された”のだった。
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