350 / 711
外伝 はじまりの物語 第一章 召喚された少年達と勇者の試練
第二話 自己紹介
しおりを挟む
その後、お城の使用人らしき人が「皆様、どうぞついてきて下さい」と言って、友親達を城の一室へ案内した。
トラックにはねられて、異世界へ転移した学生達は全部で七名もいた。
山際高等学校の生徒は三名。三橋友親と沢谷雪也とクラス委員長の石野凛である。
青陵学園の生徒は四名。勇者である鈴木陸、佐藤優斗、長野京子、清瀬千春である。
合計七名。内訳は男四名に女三名だった。
あのトラックは鈴木陸を確実に仕留めるために突っ込んできたのだろう。だが、それに巻き込まれた生徒達は六名もいる(どうせなら異世界への転移者は青陵学園の生徒で統一して欲しいのに、他校生である俺達までおまけのように巻き込まれていると内心友親は思っていた)。部外者の巻き込まれが酷い。
使用人らしき人物が、七名の生徒達にお茶やお菓子を出してくれた。
そして騎士姿の男が戸口と窓付近に一名ずつ立っている。
逃げ出さないように、見張られているような嫌な感じが威圧感と共に漂っている。
友親達はテーブルを囲んで、椅子やソファに座った。
自然と緑色のブレザーの山際高等学校の生徒と、青いブレザーの青陵学園の生徒に別れて座っていた。
青陵学園の背の高い色白の女の子が、声を上げた。
「じゃあ、一度自己紹介をしないかな。こうなってしまったら、私達は一蓮托生でしょう。お互いのことを知っておいた方がいいと思うの。そうでしょう? 鈴木君」
勇者である鈴木陸は、色白の女の子にそう言われて頷いた。
「そうだね」
「鈴木君は先ほど自己紹介したから、私から話をさせてもらうわね。私は青陵学園一年の長野京子。よろしくね」
そして長野京子の隣に座る小柄な少女が次に発言した。
「私は清瀬千春。京子と友達で、青陵学園一年生です。よろしくお願いします」
そう言ってぺこりと頭を下げる。どこか小動物のような可愛らしさのある少女だった。
次に、ぶ厚い眼鏡をかけた細身の少年が声を上げた。
「同じく青陵学園一年、佐藤優斗です。よろしくお願いします」
いかにも勉強が出来る、青白い顔をしたガリ勉という感じの少年だった。
青陵学園の生徒達の紹介が終わったので、次は山際高等学校の生徒達の番である。
「私は山際高等学校一年石野凛です。よろしくお願いします」
「俺は三橋友親。山際高等学校一年」
「俺は沢谷雪也。友親とは腐れ縁なんだ。山際高等学校一年、よろしく」
自己紹介を済ませた後、皆でお茶を飲む。
お茶を口に含んで驚いた。
「……渋くないか、このお茶」
「渋いな」
「苦い」
清瀬千春が眉を寄せて泣きそうな顔をしている。
見れば、お茶の入ったポットの横にもう一つ器があり、蓋を開けて中を見るとそれは牛乳のように見えた。
「これは、お茶をミルクで薄めろということだな。きっと」
友親がミルクの入っている器を見てそう言う。
しかし雪也はその器に鼻を近づけて、クンと匂いを嗅いだ。
「止めた方がいいんじゃないか。こういう乳製品のナマモノって当たるだろう。異世界だぞ、やめた方がいい」
「いや、ここは城なんだろう? そんな悪くなっている乳製品なんて用意するはずがない。イケる。絶対イケる!!」
そう友親は言い切って、自分のお茶のカップにミルクをトポトポと入れていく。
それを見て清瀬千春と石野凛もミルクを入れる。
それからお茶を飲んだ三人が「美味しい!!」と言ったものだから、佐藤優斗も長野京子もそのミルクをお茶に注いで飲み始めた。
入れていないのは雪也と勇者の鈴木陸くらいである。
そして十分も経たない内に、雪也と鈴木以外、皆トイレへ駆け込むハメになった。
腹をひどく下して、げっそりと痩せ細った友親に、雪也が「異世界なんだから、ナマモノは避けた方がいいに決まっているだろう!!」と叱るように言うと、友親は弱々しくコックリと頷いていた。
その日の夜は、召喚した勇者の歓迎会ということで、城の中の大きな広間の中で、豪華な食事が振る舞われたが、昼間の“ミルク腹あたり事件”のせいで、皆、一切ナマモノを口にすることはなかった。
歓迎会に友親達学生も呼ばれてはいたけれど、歓迎会の主役はあくまで勇者の鈴木であった。彼のそばには王女ラーマがぴったりと寄り添い、それ以外にも護衛をしている騎士達が何人も傍らにいた。
雪也は、串に刺され、よく火が通った鶏肉のような味わいの固い肉を頬張りながら、友親へ言った。
「勇者役も大変そうだなー」
勇者鈴木の前にはひっきりなしに、挨拶のための貴族達がやって来ている。
皆、ラーマ王女の紹介を受けながら恭しく鈴木の前で頭を下げている。
「まぁ、勇者だからね。お姫様が勇者を支えているみたいだし。いいんじゃないの? この調子じゃ恋愛ルートも開きそうだ」
召喚された勇者を、召喚した側の王女が支え、やがて二人は恋に落ちるのだ。
あまりにも定番すぎる展開だ。
宴ということで、ラーマ王女は金髪を綺麗に結い上げ、華やかなドレスを纏っている。その胸元には大きな宝石のはまった首飾りが下がり、大広間の中でもそのゴージャスさは際立っている。そんな彼女は勇者の鈴木の側で、あれこれと彼に説明したり、食べ物を皿によそったりして甲斐甲斐しく世話をしていた。
「この国は豊かそうだな。王様も王女様もみんな凄いキラキラして派手だ」
友親はチラチラと王様の王冠や王女様の宝石に目を走らせて言った。確かに、王様の王冠も派手だし、首回りの毛皮の縁取りも真っ白で豪華なものだった。王女もよく見れば、首飾りだけでなく、ドレスにも輝く宝石がふんだんに縫い込まれている。
「そうだね。でも、そんな豊かな国で、どうして勇者をわざわざ異世界から呼んでいるんだろう。試練って一体何だろう」
雪也の当然の問いかけに、友親はスープをすすりながら言う。
「騎士がいる世界に、わざわざ異世界の勇者を呼ぶくらいなのだから、結構大変な試練なんじゃないか。まぁ、俺達みたいな凡人には関係のないことだよ」
その台詞は、すっかり傍観者を決め込むことにした友親らしい言葉だった。
雪也は勇者の鈴木をじっと見つめる。
勇者というくらいだから、鈴木は異世界に召喚されることで、何か特別な力を得たのだろうか。
一緒に異世界へ運ばれていながら、鈴木は勇者という大変な仕事を課せられたのだけど、友親達は巻き込まれのモブに当たる。モブ故に、何の力もない無力な存在だ。
「あっ」
だが、雪也は思いついたように声を上げた。
「どうしたんだ、ユキ」
「俺達、異世界の人達と普通に言葉を交わせているじゃん。これって異世界へ来た特典みたいなもの?」
「……そういえばそうだな」
来た時から、雪也や友親達は、王女や世話をしてくれる召使達の言葉もすんなりと理解出来ていたし、こちらから話す言葉も通じていた。
明らかに彼らの言葉は日本語ではなかった。
「この魔法みたいな言語能力を、現世に持ち帰れたら、俺達英語の点数めちゃとれるぜ!!」
物凄い庶民的な発想で、雪也は喜びと期待を込めてそう言う。
「そうだろうな。ただ、さすがにこうした力は取り上げられるんじゃないか?」
「そうかなー。現世に戻れる時が来たら、俺、女神様に頼んでみるよ」
「女神様に会えるのは勇者の鈴木だけじゃないかな」
最初に鈴木の前だけにしか、女神は現れなかった。
だから、帰る時もきっとそうだろうと友親は思っていた。
「むー」
その時の友親達は、勇者の鈴木が女神様から与えられた試練を、勇者の持つであろう凄い力で楽々クリアして、すんなりと全員、現世へ帰れると信じていた。
だから、不安もなく馬鹿みたいに明るく、そんな話をすることが出来たのだった。
でもやはり、そんな簡単に全てが運ぶはずが無かったのだった。
トラックにはねられて、異世界へ転移した学生達は全部で七名もいた。
山際高等学校の生徒は三名。三橋友親と沢谷雪也とクラス委員長の石野凛である。
青陵学園の生徒は四名。勇者である鈴木陸、佐藤優斗、長野京子、清瀬千春である。
合計七名。内訳は男四名に女三名だった。
あのトラックは鈴木陸を確実に仕留めるために突っ込んできたのだろう。だが、それに巻き込まれた生徒達は六名もいる(どうせなら異世界への転移者は青陵学園の生徒で統一して欲しいのに、他校生である俺達までおまけのように巻き込まれていると内心友親は思っていた)。部外者の巻き込まれが酷い。
使用人らしき人物が、七名の生徒達にお茶やお菓子を出してくれた。
そして騎士姿の男が戸口と窓付近に一名ずつ立っている。
逃げ出さないように、見張られているような嫌な感じが威圧感と共に漂っている。
友親達はテーブルを囲んで、椅子やソファに座った。
自然と緑色のブレザーの山際高等学校の生徒と、青いブレザーの青陵学園の生徒に別れて座っていた。
青陵学園の背の高い色白の女の子が、声を上げた。
「じゃあ、一度自己紹介をしないかな。こうなってしまったら、私達は一蓮托生でしょう。お互いのことを知っておいた方がいいと思うの。そうでしょう? 鈴木君」
勇者である鈴木陸は、色白の女の子にそう言われて頷いた。
「そうだね」
「鈴木君は先ほど自己紹介したから、私から話をさせてもらうわね。私は青陵学園一年の長野京子。よろしくね」
そして長野京子の隣に座る小柄な少女が次に発言した。
「私は清瀬千春。京子と友達で、青陵学園一年生です。よろしくお願いします」
そう言ってぺこりと頭を下げる。どこか小動物のような可愛らしさのある少女だった。
次に、ぶ厚い眼鏡をかけた細身の少年が声を上げた。
「同じく青陵学園一年、佐藤優斗です。よろしくお願いします」
いかにも勉強が出来る、青白い顔をしたガリ勉という感じの少年だった。
青陵学園の生徒達の紹介が終わったので、次は山際高等学校の生徒達の番である。
「私は山際高等学校一年石野凛です。よろしくお願いします」
「俺は三橋友親。山際高等学校一年」
「俺は沢谷雪也。友親とは腐れ縁なんだ。山際高等学校一年、よろしく」
自己紹介を済ませた後、皆でお茶を飲む。
お茶を口に含んで驚いた。
「……渋くないか、このお茶」
「渋いな」
「苦い」
清瀬千春が眉を寄せて泣きそうな顔をしている。
見れば、お茶の入ったポットの横にもう一つ器があり、蓋を開けて中を見るとそれは牛乳のように見えた。
「これは、お茶をミルクで薄めろということだな。きっと」
友親がミルクの入っている器を見てそう言う。
しかし雪也はその器に鼻を近づけて、クンと匂いを嗅いだ。
「止めた方がいいんじゃないか。こういう乳製品のナマモノって当たるだろう。異世界だぞ、やめた方がいい」
「いや、ここは城なんだろう? そんな悪くなっている乳製品なんて用意するはずがない。イケる。絶対イケる!!」
そう友親は言い切って、自分のお茶のカップにミルクをトポトポと入れていく。
それを見て清瀬千春と石野凛もミルクを入れる。
それからお茶を飲んだ三人が「美味しい!!」と言ったものだから、佐藤優斗も長野京子もそのミルクをお茶に注いで飲み始めた。
入れていないのは雪也と勇者の鈴木陸くらいである。
そして十分も経たない内に、雪也と鈴木以外、皆トイレへ駆け込むハメになった。
腹をひどく下して、げっそりと痩せ細った友親に、雪也が「異世界なんだから、ナマモノは避けた方がいいに決まっているだろう!!」と叱るように言うと、友親は弱々しくコックリと頷いていた。
その日の夜は、召喚した勇者の歓迎会ということで、城の中の大きな広間の中で、豪華な食事が振る舞われたが、昼間の“ミルク腹あたり事件”のせいで、皆、一切ナマモノを口にすることはなかった。
歓迎会に友親達学生も呼ばれてはいたけれど、歓迎会の主役はあくまで勇者の鈴木であった。彼のそばには王女ラーマがぴったりと寄り添い、それ以外にも護衛をしている騎士達が何人も傍らにいた。
雪也は、串に刺され、よく火が通った鶏肉のような味わいの固い肉を頬張りながら、友親へ言った。
「勇者役も大変そうだなー」
勇者鈴木の前にはひっきりなしに、挨拶のための貴族達がやって来ている。
皆、ラーマ王女の紹介を受けながら恭しく鈴木の前で頭を下げている。
「まぁ、勇者だからね。お姫様が勇者を支えているみたいだし。いいんじゃないの? この調子じゃ恋愛ルートも開きそうだ」
召喚された勇者を、召喚した側の王女が支え、やがて二人は恋に落ちるのだ。
あまりにも定番すぎる展開だ。
宴ということで、ラーマ王女は金髪を綺麗に結い上げ、華やかなドレスを纏っている。その胸元には大きな宝石のはまった首飾りが下がり、大広間の中でもそのゴージャスさは際立っている。そんな彼女は勇者の鈴木の側で、あれこれと彼に説明したり、食べ物を皿によそったりして甲斐甲斐しく世話をしていた。
「この国は豊かそうだな。王様も王女様もみんな凄いキラキラして派手だ」
友親はチラチラと王様の王冠や王女様の宝石に目を走らせて言った。確かに、王様の王冠も派手だし、首回りの毛皮の縁取りも真っ白で豪華なものだった。王女もよく見れば、首飾りだけでなく、ドレスにも輝く宝石がふんだんに縫い込まれている。
「そうだね。でも、そんな豊かな国で、どうして勇者をわざわざ異世界から呼んでいるんだろう。試練って一体何だろう」
雪也の当然の問いかけに、友親はスープをすすりながら言う。
「騎士がいる世界に、わざわざ異世界の勇者を呼ぶくらいなのだから、結構大変な試練なんじゃないか。まぁ、俺達みたいな凡人には関係のないことだよ」
その台詞は、すっかり傍観者を決め込むことにした友親らしい言葉だった。
雪也は勇者の鈴木をじっと見つめる。
勇者というくらいだから、鈴木は異世界に召喚されることで、何か特別な力を得たのだろうか。
一緒に異世界へ運ばれていながら、鈴木は勇者という大変な仕事を課せられたのだけど、友親達は巻き込まれのモブに当たる。モブ故に、何の力もない無力な存在だ。
「あっ」
だが、雪也は思いついたように声を上げた。
「どうしたんだ、ユキ」
「俺達、異世界の人達と普通に言葉を交わせているじゃん。これって異世界へ来た特典みたいなもの?」
「……そういえばそうだな」
来た時から、雪也や友親達は、王女や世話をしてくれる召使達の言葉もすんなりと理解出来ていたし、こちらから話す言葉も通じていた。
明らかに彼らの言葉は日本語ではなかった。
「この魔法みたいな言語能力を、現世に持ち帰れたら、俺達英語の点数めちゃとれるぜ!!」
物凄い庶民的な発想で、雪也は喜びと期待を込めてそう言う。
「そうだろうな。ただ、さすがにこうした力は取り上げられるんじゃないか?」
「そうかなー。現世に戻れる時が来たら、俺、女神様に頼んでみるよ」
「女神様に会えるのは勇者の鈴木だけじゃないかな」
最初に鈴木の前だけにしか、女神は現れなかった。
だから、帰る時もきっとそうだろうと友親は思っていた。
「むー」
その時の友親達は、勇者の鈴木が女神様から与えられた試練を、勇者の持つであろう凄い力で楽々クリアして、すんなりと全員、現世へ帰れると信じていた。
だから、不安もなく馬鹿みたいに明るく、そんな話をすることが出来たのだった。
でもやはり、そんな簡単に全てが運ぶはずが無かったのだった。
10
お気に入りに追加
3,611
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる