319 / 711
第十六章 心地良い場所
第七話 戦勝会(上)
しおりを挟む
ラウデシア王国で、サトー王国に勝利したことを祝う会が大々的に開催されることになった。
竜騎兵団の正装の制服を身に付けた竜騎兵団の面々は、王国の王宮の離着陸場に次々と到着していく。すでに、王宮に先に到着していたらしいバルトロメオ辺境伯が、嬉しそうな顔をしてウラノス騎兵団長に近寄って来ていた。
「ウラノス、遅いぞ!!」
「定刻通りだ」
ウラノス騎兵団長のがっしりとした肩に手を回して、親友の辺境伯は彼を引きずるようにして連れていく。きっと戦勝会では二人で酒を酌み交わそうというのだろう。騎兵団長と辺境伯の二人は、幼馴染みでまったく性的なものを感じさせない関係だったが、時折、ウラノス騎兵団長の伴侶であるエイベル副騎兵団長が、ウラノス騎兵団長を占領し続けるバルトロメオ辺境伯に気付かれぬようにため息をついていた。
そしてアルバート王子もまた、騎竜ルーシェの背から降りる。降りると同時にいつものように、ルーシェも背に乗せられた鞍を振り落として小さな竜の姿に変わった。すかさず小さな竜は定位置であるアルバート王子の肩に留まる。
アルバート王子は仲間の騎兵達と共に歩いていく。その王子の後ろを、護衛騎士のバンナムも歩く。王宮の者達は眩しそうな目で、今回の戦いで一番の功績を挙げた王子の姿を見つめていた。
今回のこの戦勝会の場で、サトー王国のサトー国王の首を獲ったアルバート王子が讃えられ、彼に対して褒賞が与えられることは知らされていた。内々で、領土を与えるという打診がきていたからだ。
アルバート王子の伴侶のシアン(もとい紫竜ルーシェ)に、第一王子リチャードが言い寄っていることはよく知られていて、アルバート王子はこれから先もあまりにも兄王子が執拗であるなら、今後、別の国に亡命をすると明言している。そしてその噂を広く流していた。
サトー王国のサトー国王を倒した“勇者”である王国の七番目の王子アルバートが、世継ぎの王子の“横恋慕”のために、国から出ていくことなど、あまりにも外聞が悪い。慌てた王宮側は当然、アルバート王子の引き留めにかかった。
リチャード王子は、シアンへの手出しの一切を禁じられ、懐柔のためにアルバート王子には褒賞として領土が下される。彼をこの王国へ縛りつけるため、その褒賞もなかなか素晴らしいものだった。
「公爵の地位に、大陸中央部の豊かな土地、莫大な報奨金」
もう、アルバート王子はあくせくと竜騎兵団の竜騎兵として働く必要もない。
左団扇で暮らせるような褒賞である。
だいたい、伯爵の地位にある上官ウラノス騎兵団長よりも、公爵の地位を与えられるアルバート王子の方が地位は高くなる。しかし、アルバート王子はこれまでと変わらず竜騎兵団の騎兵として働き続けると言っていた。王宮側はアルバート王子に与えられる領土には、管理人を置いて管理をすれば良いと言って、なんとかその褒美を受け取らせようとしていた。
ウラノス騎兵団長は、そうした褒賞を素直に受け取れば良いとアルバート王子に話していた。
「管理も別の者がやってくれると言うのなら、困るものではない。それに、地位も名誉も、殿下のお力の一つになる」
「はい」
誰に対して力になるのか。
それは、言葉にはしなかったが、ウラノス騎兵団長もアルバート王子も分かっていた。
紫竜ルーシェ、五百年ぶりに誕生した宝石のような煌めく輝きを持つ竜。
魔力を豊富に持ち、幾つもの属性を操るアルバート王子の大切な騎竜。
小さな子供の姿をとれば、愛らしく、長じた姿をとれば、これもまた人心を惑わすほどにひどく美しい。
大きな濡れたような黒い瞳に見つめられれば、胸を騒がさない者はいない。
小さな竜の真の姿が知られれば、喉から手が出るほど彼を欲しがる人々は多い。
王国の後継者リチャード王子もしかり。
だから、ルーシェを守るためにも、アルバート王子は力が欲しかった。
サトー王国のサトーを倒したアルバート王子は、誰もが認める英雄だった。彼をこのラウデシア王国に引き留めるために、王宮側は必死になっていたのだった。
リチャード王子の横恋慕などとんでもないと、世継ぎの王子とはいえ、その想いは戒められるような状況だった。そしてそれは、ウラノス騎兵団長やアルバート王子の意図した流れでもある。
戦勝会の前に、玉座の間で、今回の戦いで功績のあったものに対して、国王から直々に褒賞が下される。
ハルヴェラ王国軍に合流したエイベル副騎兵団長以下十名の竜騎兵達と、アルバート王子、そしてザナルカンド王国に出兵したウラノス騎兵団長以下の竜騎兵達とバルトロメオ辺境伯軍である。
一人一人の名が呼ばれ、その胸に勲章がつけられ、褒賞が読み上げられる。
赤い絨毯の上に、膝をついて竜騎兵達は恭しくその褒賞を受け取っていく。
ウラノス騎兵団長も褒賞を受け取っていたが、彼はそれに際して、間際で現国王の様子を窺い見ていた。
(随分と老いられた)
国王はどこか背も縮み、小さくなったように思える。覇気も乏しく、疲れたような表情をしていた。
それはそうだろう。
この王国にも、サトー王国の攻撃の手は伸び、王都とそれを守る騎士団はひどい被害を受けた。
その都の再建にも資金が必要だったが、今後、サトー王国の解体となれば、そこから賠償金を絞りとることになるだろう。
その場で、サトー王国打倒の第一の功労者は、我がアレドリア王国にいる“勇者”であると声高々に主張するためにも、アルバート王子は今後も変わらずこの王国にいてもらわなければならない。
そのことを、今の国王はよく分かっておられる。
また、サトー国王の“星弾”こそ、王国にある“黄金竜の守護”で守り抜けたが、続いての魔族の襲撃からは守ることが出来なかった。それによって、「絶対の防衛力によって負けることは決してない」と詔まで発令した国王の評判はガタ落ちになってしまい、それも国王の心労になっているのだろう。
だから来年、世継ぎの君である第一王子リチャードにその王座を譲り渡すという話になっている。
それも、シアン(もといルーシェ)に想いを寄せる世継ぎの君に。
そのことを思うと、ウラノス騎兵団長は内心深いため息をついてしまうのだった。
竜騎兵団の正装の制服を身に付けた竜騎兵団の面々は、王国の王宮の離着陸場に次々と到着していく。すでに、王宮に先に到着していたらしいバルトロメオ辺境伯が、嬉しそうな顔をしてウラノス騎兵団長に近寄って来ていた。
「ウラノス、遅いぞ!!」
「定刻通りだ」
ウラノス騎兵団長のがっしりとした肩に手を回して、親友の辺境伯は彼を引きずるようにして連れていく。きっと戦勝会では二人で酒を酌み交わそうというのだろう。騎兵団長と辺境伯の二人は、幼馴染みでまったく性的なものを感じさせない関係だったが、時折、ウラノス騎兵団長の伴侶であるエイベル副騎兵団長が、ウラノス騎兵団長を占領し続けるバルトロメオ辺境伯に気付かれぬようにため息をついていた。
そしてアルバート王子もまた、騎竜ルーシェの背から降りる。降りると同時にいつものように、ルーシェも背に乗せられた鞍を振り落として小さな竜の姿に変わった。すかさず小さな竜は定位置であるアルバート王子の肩に留まる。
アルバート王子は仲間の騎兵達と共に歩いていく。その王子の後ろを、護衛騎士のバンナムも歩く。王宮の者達は眩しそうな目で、今回の戦いで一番の功績を挙げた王子の姿を見つめていた。
今回のこの戦勝会の場で、サトー王国のサトー国王の首を獲ったアルバート王子が讃えられ、彼に対して褒賞が与えられることは知らされていた。内々で、領土を与えるという打診がきていたからだ。
アルバート王子の伴侶のシアン(もとい紫竜ルーシェ)に、第一王子リチャードが言い寄っていることはよく知られていて、アルバート王子はこれから先もあまりにも兄王子が執拗であるなら、今後、別の国に亡命をすると明言している。そしてその噂を広く流していた。
サトー王国のサトー国王を倒した“勇者”である王国の七番目の王子アルバートが、世継ぎの王子の“横恋慕”のために、国から出ていくことなど、あまりにも外聞が悪い。慌てた王宮側は当然、アルバート王子の引き留めにかかった。
リチャード王子は、シアンへの手出しの一切を禁じられ、懐柔のためにアルバート王子には褒賞として領土が下される。彼をこの王国へ縛りつけるため、その褒賞もなかなか素晴らしいものだった。
「公爵の地位に、大陸中央部の豊かな土地、莫大な報奨金」
もう、アルバート王子はあくせくと竜騎兵団の竜騎兵として働く必要もない。
左団扇で暮らせるような褒賞である。
だいたい、伯爵の地位にある上官ウラノス騎兵団長よりも、公爵の地位を与えられるアルバート王子の方が地位は高くなる。しかし、アルバート王子はこれまでと変わらず竜騎兵団の騎兵として働き続けると言っていた。王宮側はアルバート王子に与えられる領土には、管理人を置いて管理をすれば良いと言って、なんとかその褒美を受け取らせようとしていた。
ウラノス騎兵団長は、そうした褒賞を素直に受け取れば良いとアルバート王子に話していた。
「管理も別の者がやってくれると言うのなら、困るものではない。それに、地位も名誉も、殿下のお力の一つになる」
「はい」
誰に対して力になるのか。
それは、言葉にはしなかったが、ウラノス騎兵団長もアルバート王子も分かっていた。
紫竜ルーシェ、五百年ぶりに誕生した宝石のような煌めく輝きを持つ竜。
魔力を豊富に持ち、幾つもの属性を操るアルバート王子の大切な騎竜。
小さな子供の姿をとれば、愛らしく、長じた姿をとれば、これもまた人心を惑わすほどにひどく美しい。
大きな濡れたような黒い瞳に見つめられれば、胸を騒がさない者はいない。
小さな竜の真の姿が知られれば、喉から手が出るほど彼を欲しがる人々は多い。
王国の後継者リチャード王子もしかり。
だから、ルーシェを守るためにも、アルバート王子は力が欲しかった。
サトー王国のサトーを倒したアルバート王子は、誰もが認める英雄だった。彼をこのラウデシア王国に引き留めるために、王宮側は必死になっていたのだった。
リチャード王子の横恋慕などとんでもないと、世継ぎの王子とはいえ、その想いは戒められるような状況だった。そしてそれは、ウラノス騎兵団長やアルバート王子の意図した流れでもある。
戦勝会の前に、玉座の間で、今回の戦いで功績のあったものに対して、国王から直々に褒賞が下される。
ハルヴェラ王国軍に合流したエイベル副騎兵団長以下十名の竜騎兵達と、アルバート王子、そしてザナルカンド王国に出兵したウラノス騎兵団長以下の竜騎兵達とバルトロメオ辺境伯軍である。
一人一人の名が呼ばれ、その胸に勲章がつけられ、褒賞が読み上げられる。
赤い絨毯の上に、膝をついて竜騎兵達は恭しくその褒賞を受け取っていく。
ウラノス騎兵団長も褒賞を受け取っていたが、彼はそれに際して、間際で現国王の様子を窺い見ていた。
(随分と老いられた)
国王はどこか背も縮み、小さくなったように思える。覇気も乏しく、疲れたような表情をしていた。
それはそうだろう。
この王国にも、サトー王国の攻撃の手は伸び、王都とそれを守る騎士団はひどい被害を受けた。
その都の再建にも資金が必要だったが、今後、サトー王国の解体となれば、そこから賠償金を絞りとることになるだろう。
その場で、サトー王国打倒の第一の功労者は、我がアレドリア王国にいる“勇者”であると声高々に主張するためにも、アルバート王子は今後も変わらずこの王国にいてもらわなければならない。
そのことを、今の国王はよく分かっておられる。
また、サトー国王の“星弾”こそ、王国にある“黄金竜の守護”で守り抜けたが、続いての魔族の襲撃からは守ることが出来なかった。それによって、「絶対の防衛力によって負けることは決してない」と詔まで発令した国王の評判はガタ落ちになってしまい、それも国王の心労になっているのだろう。
だから来年、世継ぎの君である第一王子リチャードにその王座を譲り渡すという話になっている。
それも、シアン(もといルーシェ)に想いを寄せる世継ぎの君に。
そのことを思うと、ウラノス騎兵団長は内心深いため息をついてしまうのだった。
35
お気に入りに追加
3,611
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
魔王討伐後に勇者の子を身篭ったので、逃げたけど結局勇者に捕まった。
柴傘
BL
勇者パーティーに属していた魔術師が勇者との子を身篭ったので逃走を図り失敗に終わるお話。
頭よわよわハッピーエンド、執着溺愛勇者×気弱臆病魔術師。
誰もが妊娠できる世界、勇者パーティーは皆仲良し。
さくっと読める短編です。
【完】ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが
咲
BL
俺には大好きな兄がいる。3つ年上の高校生の兄。美人で優しいけどおっちょこちょいな可愛い兄だ。
ある日、そんな兄に話題のゲームを進めるとありえない事が起こった。
「あれ?ここってまさか……ゲームの中!?」
モンスターが闊歩する森の中で出会った警備隊に保護されたが、そいつは兄を狙っていたようで………?
重度のブラコン弟が兄を守ろうとしたり、壊れたブラコンの兄が一線越えちゃったりします。高確率でえろです。
※近親相姦です。バッチリ血の繋がった兄弟です。
※第三者×兄(弟)描写があります。
※ヤンデレの闇属性でビッチです。
※兄の方が優位です。
※男性向けの表現を含みます。
※左右非固定なのでコロコロ変わります。固定厨の方は推奨しません。
お気に入り登録、感想などはお気軽にしていただけると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる