270 / 711
第十四章 招かれざる客人
第八話 思わぬ申し出(上)
しおりを挟む
その日の正午過ぎには、バルトロメオ辺境伯が案内する形で、王都の王宮に向けて、ルティ魔術師、ハルヴェラ王国のリン王太子妃、カルフィー魔道具店の三橋友親らは、出立することになっていた。エイベル副騎兵団長もそれに同行する。
平時なら、竜騎兵が竜に乗せて王宮へ連れていくところであるが、未だ大森林地帯にどれほどのあの化け物が散らばり落ちているのか分からない。捜索を大々的にやらなければならないために、竜騎兵団の人員を王宮への送迎に割くことは出来なかった。
出立の準備を済ませたリン王太子妃の部屋へ、アルバート王子は小さな竜のルーシェを連れて入る。
別れの挨拶にわざわざ来てくれたことが分かると、リン王太子妃は、腹心の部下である女官メリッサと護衛の女騎士ガヴリエラだけ残して、後の者は部屋から出した。するとルーシェは小さな竜から小さな人の子供に姿を変え、ルーシェはリン王太子妃の元へ走り寄る。
リン王太子妃が両手を出して、ルーシェを抱き上げると、ぎゅっと抱きしめた。
「ルーシェは本当に可愛らしいわね」
「まぁ、俺は可愛いからな!!」
自分の可愛さを理解しているルーシェが、少し得意げにそんなことを言うことがなおも可笑しくて、リン王太子妃とメリッサ、ガヴリエラは笑い声を上げていた。
それからリン王太子妃は言った。
「また私の国にも遊びに来て頂戴。竜になればひとっ飛びでしょう?」
「うん」
よしよしというように、リン王太子妃もルーシェの頭を撫でていた。
それからまた悪戯っぽく言った。
「前にも言ったけど、何か困ったことがあったら、うちの国に逃げ込んできてもいいのよ。よく覚えておきなさい」
「うん、ありがとう」
「友親にもそう言ったんだけど、伴侶の人達に睨まれたわ……」
その光景がすぐに想像できる。
カルフィーとケイオスの二人は、友親を大事にしている一方、彼が離れることを許さないような雰囲気があった。
「いわゆる一種のDVなのかしらね。少し友親のことが心配だわね」
「……だよね。俺もちょっと心配なんだ」
それからリン王太子妃はルーシェを床に下ろすと、その頭を再度撫でていた。
「友親のことは私も気にしておくわ。でも、貴方は、アルバート王子殿下と仲良くしてお幸せにね」
「うん!!」
大きくルーシェは頷いた。
「リン殿下、いろいろとありがとう!! また絶対に遊びに行くよ」
「おにぎりをたくさん作って待っているわ」
そう彼女はニッコリと笑って言う。
そして満足するまでルーシェの頭を撫で、彼女は荷物をまとめ、部屋を出ていったのだった。
それから、竜騎兵団の竜騎兵と竜達は、連日、大森林地帯を見て回った。別次元からついてきた化け物、ドロドロとした緑色のスライムを始末するためである。見つけ次第、竜達は火を噴いてスライムを倒していた。倒すことはそれほど負担ではないが、なにせん見落としがあると大変なのである。大森林地帯の隅から隅まで見て回らなければならなかった。
ウラノス騎兵団長は、“古竜”巨大土竜タリムと話をつけ、野生竜達にもスライムの危険性を周知させた。その上、野生竜達のテリトリー内にも、今回、竜騎兵達が竜を連れて入ることを認めさせていた。野生竜達も、何度かスライムと遭遇し、この気持ち悪い生き物が自分達のテリトリー内で増殖することには、本能的な拒否感が出たようだ。ウラノス騎兵団長との話し合いの結果、野生竜達も協力するようにスライム退治に動いていた。
「ピュルルピルピルルルルルル(野生竜達と協力できるなんて凄い)」
ルーシェはアルバート王子を背に乗せ、青い空を飛びながらそう言うと、アルバート王子も頷いた。
「緊急事態だからな」
紫竜ルーシェは火、水、風、土、光の五属性を持っている。火魔法も使えるのだ。
スライムの弱点が火だと知ってから、アルバート王子はルーシェの火魔法でスライムを倒させている。
ルーシェは身に吹き付ける風に気持ち良さそうに目を細め、空高く飛んで行く。
心話に切り替えて王子に話していく。
(ああ、やっぱりここが一番だよ。王子)
(そうだな)
自由自在に空を飛び回り、ルーシェは喜びに声を上げて鳴いていた。
ルーシェ達は自分達の巣、山にあるほら穴が無事なことも確認していた。
巣にスライムが入り込んでいないことには心底安堵した。
聞けば、野生竜達の巣穴の中には、スライムが入り込んだものもあったらしい。竜達が間違えて攻撃して、そのせいでスライムが巣穴の中で大量増殖したそうだ。それを見て野生竜達は恐慌をきたしたらしい。
そんな事件もあったから、ウラノス騎兵団長の「協力を」という言葉にも野生竜達は素直に従うことが出来たのだと思う。
ローラー作戦のように竜騎兵団の竜達と野生竜達が協力して、大森林地帯の隅から隅まで見て回った結果、大森林地帯の中にいたスライムは根絶できたようであった。
しかし、ウラノス騎兵団長は懸念を一つ口にした。
「川を流れていったスライムがいるかも知れない」
ルーシェがあの化け物をスライムと呼んでいると聞いたウラノス騎兵団長は、彼もスライムと呼び始め、竜騎兵団内では公式にあの化け物をスライムと呼ぶことになっていた。
「川ですか」
「ああ」
ウラノス騎兵団長は、地図を広げた。大森林地帯の北から滔々と流れるツィール川。その川は途中から大きな河となって王都に向かって流れている。幾つもの街を通り、枝分かれして小さな川が王国へ広がっている。
「川を通じて王国内に広がったらマズイな」
ウラノス騎兵団長が眉を寄せてそう言うと、隊長の一人が手を挙げた。
「水の中でスライムは生きているのでしょうか」
「スライムは見つけ次第、すぐに始末してしまったから、分からぬな。火と同様に、水に触れたら死んでくれればいいのだが。一匹くらい残して実験してみるのも良かったな」
基本、遠距離から火魔法や、火を口から噴きつけて殺してしまうスライム。
竜達もこの見慣れないドロドロとした緑色の粘体生物を気持ち悪がって、見つけ次第抹殺していた。
「王宮には、その懸念があることを伝えておこう」
王宮へ向けて、バルトロメオ辺境伯やエイベル副騎兵団長が、ルティ魔術師達を連れて旅立ったのが二週間ほど前になる。大勢の者達を連れて王都へ旅立ったとはいえ、そろそろ戻ってきても良い頃合いだった。二週間にも渡って、エイベル副騎兵団長が、ウラノス騎兵団長のそばを離れることは今までなかった。少しお寂しそうなご様子だと、隊長達や竜騎兵達がウラノス騎兵団長を見てそんなことを思っている時に、見張り台にいた竜騎兵が声を張り上げた。
「エイベル副騎兵団長がお戻りです!!」
エイベル副騎兵団長は、人化した自身の騎竜ロザンナを伴って王都へ向かっていた。
そのため帰路は青竜ロザンナに騎乗して帰還できたのだ。青竜たるロザンナの背には、エイベル副騎兵団長、バルトロメオ辺境伯、そしてもう一人、人の姿がある。
竜騎兵団の離着陸場に到着した青竜ロザンナ。
エイベル副騎兵団長が連れてきたその男は、王宮からの正式な使者であった。
ウラノス騎兵団長のいる団長室で、使者の男は、ウラノス騎兵団長の前で書状を開き、直立したまま朗々とした声で書状を読み上げた。
それは王命であった。
「アルバート王子殿下ならびに紫竜ルーシェを、ハルヴェラ王国王宮へ友好の使者として遣わす」
寝耳に水の王命であった。
平時なら、竜騎兵が竜に乗せて王宮へ連れていくところであるが、未だ大森林地帯にどれほどのあの化け物が散らばり落ちているのか分からない。捜索を大々的にやらなければならないために、竜騎兵団の人員を王宮への送迎に割くことは出来なかった。
出立の準備を済ませたリン王太子妃の部屋へ、アルバート王子は小さな竜のルーシェを連れて入る。
別れの挨拶にわざわざ来てくれたことが分かると、リン王太子妃は、腹心の部下である女官メリッサと護衛の女騎士ガヴリエラだけ残して、後の者は部屋から出した。するとルーシェは小さな竜から小さな人の子供に姿を変え、ルーシェはリン王太子妃の元へ走り寄る。
リン王太子妃が両手を出して、ルーシェを抱き上げると、ぎゅっと抱きしめた。
「ルーシェは本当に可愛らしいわね」
「まぁ、俺は可愛いからな!!」
自分の可愛さを理解しているルーシェが、少し得意げにそんなことを言うことがなおも可笑しくて、リン王太子妃とメリッサ、ガヴリエラは笑い声を上げていた。
それからリン王太子妃は言った。
「また私の国にも遊びに来て頂戴。竜になればひとっ飛びでしょう?」
「うん」
よしよしというように、リン王太子妃もルーシェの頭を撫でていた。
それからまた悪戯っぽく言った。
「前にも言ったけど、何か困ったことがあったら、うちの国に逃げ込んできてもいいのよ。よく覚えておきなさい」
「うん、ありがとう」
「友親にもそう言ったんだけど、伴侶の人達に睨まれたわ……」
その光景がすぐに想像できる。
カルフィーとケイオスの二人は、友親を大事にしている一方、彼が離れることを許さないような雰囲気があった。
「いわゆる一種のDVなのかしらね。少し友親のことが心配だわね」
「……だよね。俺もちょっと心配なんだ」
それからリン王太子妃はルーシェを床に下ろすと、その頭を再度撫でていた。
「友親のことは私も気にしておくわ。でも、貴方は、アルバート王子殿下と仲良くしてお幸せにね」
「うん!!」
大きくルーシェは頷いた。
「リン殿下、いろいろとありがとう!! また絶対に遊びに行くよ」
「おにぎりをたくさん作って待っているわ」
そう彼女はニッコリと笑って言う。
そして満足するまでルーシェの頭を撫で、彼女は荷物をまとめ、部屋を出ていったのだった。
それから、竜騎兵団の竜騎兵と竜達は、連日、大森林地帯を見て回った。別次元からついてきた化け物、ドロドロとした緑色のスライムを始末するためである。見つけ次第、竜達は火を噴いてスライムを倒していた。倒すことはそれほど負担ではないが、なにせん見落としがあると大変なのである。大森林地帯の隅から隅まで見て回らなければならなかった。
ウラノス騎兵団長は、“古竜”巨大土竜タリムと話をつけ、野生竜達にもスライムの危険性を周知させた。その上、野生竜達のテリトリー内にも、今回、竜騎兵達が竜を連れて入ることを認めさせていた。野生竜達も、何度かスライムと遭遇し、この気持ち悪い生き物が自分達のテリトリー内で増殖することには、本能的な拒否感が出たようだ。ウラノス騎兵団長との話し合いの結果、野生竜達も協力するようにスライム退治に動いていた。
「ピュルルピルピルルルルルル(野生竜達と協力できるなんて凄い)」
ルーシェはアルバート王子を背に乗せ、青い空を飛びながらそう言うと、アルバート王子も頷いた。
「緊急事態だからな」
紫竜ルーシェは火、水、風、土、光の五属性を持っている。火魔法も使えるのだ。
スライムの弱点が火だと知ってから、アルバート王子はルーシェの火魔法でスライムを倒させている。
ルーシェは身に吹き付ける風に気持ち良さそうに目を細め、空高く飛んで行く。
心話に切り替えて王子に話していく。
(ああ、やっぱりここが一番だよ。王子)
(そうだな)
自由自在に空を飛び回り、ルーシェは喜びに声を上げて鳴いていた。
ルーシェ達は自分達の巣、山にあるほら穴が無事なことも確認していた。
巣にスライムが入り込んでいないことには心底安堵した。
聞けば、野生竜達の巣穴の中には、スライムが入り込んだものもあったらしい。竜達が間違えて攻撃して、そのせいでスライムが巣穴の中で大量増殖したそうだ。それを見て野生竜達は恐慌をきたしたらしい。
そんな事件もあったから、ウラノス騎兵団長の「協力を」という言葉にも野生竜達は素直に従うことが出来たのだと思う。
ローラー作戦のように竜騎兵団の竜達と野生竜達が協力して、大森林地帯の隅から隅まで見て回った結果、大森林地帯の中にいたスライムは根絶できたようであった。
しかし、ウラノス騎兵団長は懸念を一つ口にした。
「川を流れていったスライムがいるかも知れない」
ルーシェがあの化け物をスライムと呼んでいると聞いたウラノス騎兵団長は、彼もスライムと呼び始め、竜騎兵団内では公式にあの化け物をスライムと呼ぶことになっていた。
「川ですか」
「ああ」
ウラノス騎兵団長は、地図を広げた。大森林地帯の北から滔々と流れるツィール川。その川は途中から大きな河となって王都に向かって流れている。幾つもの街を通り、枝分かれして小さな川が王国へ広がっている。
「川を通じて王国内に広がったらマズイな」
ウラノス騎兵団長が眉を寄せてそう言うと、隊長の一人が手を挙げた。
「水の中でスライムは生きているのでしょうか」
「スライムは見つけ次第、すぐに始末してしまったから、分からぬな。火と同様に、水に触れたら死んでくれればいいのだが。一匹くらい残して実験してみるのも良かったな」
基本、遠距離から火魔法や、火を口から噴きつけて殺してしまうスライム。
竜達もこの見慣れないドロドロとした緑色の粘体生物を気持ち悪がって、見つけ次第抹殺していた。
「王宮には、その懸念があることを伝えておこう」
王宮へ向けて、バルトロメオ辺境伯やエイベル副騎兵団長が、ルティ魔術師達を連れて旅立ったのが二週間ほど前になる。大勢の者達を連れて王都へ旅立ったとはいえ、そろそろ戻ってきても良い頃合いだった。二週間にも渡って、エイベル副騎兵団長が、ウラノス騎兵団長のそばを離れることは今までなかった。少しお寂しそうなご様子だと、隊長達や竜騎兵達がウラノス騎兵団長を見てそんなことを思っている時に、見張り台にいた竜騎兵が声を張り上げた。
「エイベル副騎兵団長がお戻りです!!」
エイベル副騎兵団長は、人化した自身の騎竜ロザンナを伴って王都へ向かっていた。
そのため帰路は青竜ロザンナに騎乗して帰還できたのだ。青竜たるロザンナの背には、エイベル副騎兵団長、バルトロメオ辺境伯、そしてもう一人、人の姿がある。
竜騎兵団の離着陸場に到着した青竜ロザンナ。
エイベル副騎兵団長が連れてきたその男は、王宮からの正式な使者であった。
ウラノス騎兵団長のいる団長室で、使者の男は、ウラノス騎兵団長の前で書状を開き、直立したまま朗々とした声で書状を読み上げた。
それは王命であった。
「アルバート王子殿下ならびに紫竜ルーシェを、ハルヴェラ王国王宮へ友好の使者として遣わす」
寝耳に水の王命であった。
35
お気に入りに追加
3,639
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる