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第十三章 失われたものを取り戻すために
第四話 三頭目の黄金竜
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リヨンネは、顔を強張らせた。
内心は(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ)と思っている。
そう。
彼はつい口を滑らせたのだ。
三頭目の黄金竜は、リヨンネの甥ユーリスのことを番だと言い張って、遠いアレドリア王国へユーリスと共に旅立った小さな黄金竜の雛ウェイズリーのことであった。
その存在が見つかると厄介なことになるという理由で、リヨンネは元より、アルバート王子も皆、ウェイズリーの存在をひた隠すようにしていた。当然、ウラノス騎兵団長に対しても、このバルトロメオ辺境伯に対しても、ウェイズリーのことは報告していない。彼らは黄金竜ウェイズリーの存在を全く知らない。
「……もう一頭、黄金竜がいるという話を聞いたことがあったもので」
苦しみながら、リヨンネは誤魔化す。
「つい三頭目と言ってしまいました。まぁ、噂なんですけどね。ハハハハハハハハハハハッ」
笑って誤魔化す。
バルトロメオ辺境伯はその話に深く突っ込むことはなかったが、ひどく残念そうな表情をしていた。
「そうですか。………………今やこの王国には、女王竜もいない。そしてその弟竜もサトー王国の魔法でどこかへやられてしまっている。王国を守る黄金竜は、今や、噂のような、存在の不確かなものしかいないというのですね」
「…………」
それも、王国内どころか国外にいる。
それどころかリヨンネは、最後の黄金竜(雛)を、甥ユーリスに外国へ共に連れていくよう積極的に背中を押したのだ。
『連れていけばいいじゃないか』
『このウェイズリーを連れていってやるんだ。きっと君を大切にしてくれるだろう』
リヨンネの甥の青年は、それで雛を胸元の布袋に入れて外国へ旅立っていった。
リヨンネの胃がキリキリキリキリと痛んだ。
心も罪悪感で痛む。ひどく痛む。
(だって、私はこの王国がこんなことになるなんて、その時は知らなかったんだよ!!)
あの時は、まったくもって平和な状況だったから、王家から目を付けられ、甥のユーリスが黄金竜共々囲い込まれることを懸念して、リヨンネはユーリスに外国へ渡るように言ったのだ。
頭の良いユーリスのことだ。その後はきっと黄金竜ウェイズリーと共に平穏に暮らしていると思っている(便りがないのは無事である証拠)。
それに今更、国が危うい、他の黄金竜もやられている、だから国へ戻ってこいなど、あの小さな雛竜に言うことは出来ないだろう。
それから、バルトロメオ辺境伯はこれから軍の機密の話をするといって、リヨンネとキースを部屋から出した。二人と一匹になった部屋の中で、バルトロメオ辺境伯は、アルバート王子と彼の膝の上にいる紫色の竜に向けて言った。
「殿下、私とウラノスは、これまでなにか重大事があれば、我が軍と竜騎兵団との合同で事に当たるようにしておりました」
そのことはアルバート王子も知っていた。
辺境伯麾下軍は、竜騎兵団とも距離的に最も近い軍組織である。
大事ある時は合同で動くのは当然であり、両軍を率いるバルトロメオ辺境伯とウラノス騎兵団長は私生活でも親しいこともあり(二人は幼馴染みで親友)、スムーズに連絡のやりとりも出来ていた。
「はい」
「こうなってしまった今、殿下のお身柄はわが軍で一旦預からせて頂きたいと思います」
「分かりました」
王都に戻されるよりもその方が良いとアルバート王子も考える。
またバルトロメオ辺境伯なら、父たる国王から王子の処遇について何か口を出されたとしても、押し返すことの出来る権力を持っていた。
「なお、ウラノスの時と同じように、殿下らは遊軍として自由に動いて貰い、出来るだけ私の元に情報を集めて頂きたい」
「はい」
遊軍として扱って貰えることは助かる。今までもウラノス騎兵団長から相当自由に行動を許してもらっていた。
そのため、アルバート王子は本来ウラノス騎兵団長に報告すべき、西方三か国の調査の結果を、バルトロメオ辺境伯へ報告した。同盟三か国の話を黙って聞いた後、バルトロメオ辺境伯は考え込んでいた。
「イスフェラ皇国に、第五王子シルヴェスター殿下がいらっしゃり、大層ご活躍しているという話はまことであったのか」
その辺りについては、ウラノス騎兵団長と共通の認識であったようだ。
「はい。兄は“竜の牙”というクランに属しており、現状、イスフェラ皇国の北部にある旧カリン王国の領土の奪還任務中です。任務は順調に推移しているようです」
「こうなってしまった現状、シルヴェスター王子殿下には、クランと共に、我が国へ戻って来て頂きたいところだが、虫が良すぎる願いだな」
第五王子シルヴェスターが、第三王子ハウルや第四王子サイラスとの間にいざこざがあり、追放されるように国から出されたことを、詳しい経緯は知らぬが、バルトロメオ辺境伯も耳にしていた。一度は追放した王子を、戦力が足りないと言って連れ戻すことなど出来ぬだろう。
そのことについてはアルバート王子も同様の意見だった。
とはいえ、そうした考えが思い浮かんでしまうほど、今のこの国の防衛は極端に不安定化している。
攻撃と防御の要である竜騎兵団は“消失”し、国王が詔まで出して「絶対の防衛力で負けることはない」と宣言した黄金竜の守護まで失われている。更には王都の騎士団も大ダメージを受けている。
「陛下は、魔族の襲撃を受けた後から寝込まれてしまって、人前に出ることが無くなっておられる。現在、軍の指揮は第二王子アンリ殿下が行い、第一王子リチャード殿下は内政と外政をご担当されるというように、政務を分担されているようです」
こういう時は、父たる国王が、王子をたくさん生んでくれて良かったとアルバート王子は内心思っていた。
「魔族の襲撃の後、サトー軍側の動きはない」
「黄金竜の守護が無くなった状態です。いつまた攻撃を受けるか分かりませんね」
「そうだな。ただ、幸いにも今、攻撃が無いため、軍の立て直しと王都の復旧に力を注げる」
「はい」
ルーシェはアルバート王子の膝の上に大人しく座って、辺境伯と王子の話を聞いていた。その様子を、バルトロメオ辺境伯は目を細めて見つめている。
「殿下方がご無事で本当に良かったと思います」
しみじみと言われる。
“消失”に巻き込まれているのは、バルトロメオ辺境伯の親友であったウラノス騎兵団長。
そして彼の伴侶の、エイベル副騎兵団長。
アルバート王子の護衛を長く務めていたバンナムと魔術師レネ。そして多くの竜騎兵と竜達。
いずれも大切な仲間ばかりである。
皆の無事を願うばかりだった。
「どうにか、竜騎兵団を取り戻したいですね」
「ああ。私は“消失”調査に行っている魔術師の帰還を待って、それから王宮へ現状の報告に向かう予定だ。おそらく、三か国の軍事同盟に、我が国も加わることになるだろう」
「はい」
加盟するしないで、喧々囂々の会議が繰り返されていた軍事同盟である。
それに結局、加盟することになる。
「それでアレドリア王国の魔術師に、“消失”の調査を願おうと思っている」
数多くの優秀な魔術師達を抱えるアレドリア王国は、魔術の総本山と言える場所であった。
そこの魔術師なら、もしかしたら“消失”の解除の方法がわかるかも知れない。
「了解しました。私も、色々と調べてみます」
アルバート王子の膝の上の小さな竜が、少し首を傾げ、鳴いている。
「ピルルルゥピルピルゥ(あのことを教えた方がいいんじゃないの)」
それにアルバート王子も頷いた。
ウラノス騎兵団長がいない現状、直属の上司となるのはバルトロメオ辺境伯である。そして彼は、ルーシェの養親にもあたる。信頼できる相手であった。
「実は、三か国を巡っている時、最後に訪れたハルヴェラ王国で……」
そう言って、話し始めたアルバート王子の話に、バルトロメオ辺境伯は驚いた。
「…………殿下が、勇者ですか」
「はい。この剣を抜くことが出来るものは、勇者だけらしいです」
アルバート王子は、テーブルの上に銀の鞘に納められたままの剣を置く。実際、バルトロメオ辺境伯も「ふん」「ぬぬ」と顔を真っ赤にさせて、鞘から剣を引き抜こうと馬鹿力を発揮していたが、剣を抜くことは出来なかった。大体、お約束のようにこの剣を前にすると、皆チャレンジしたくなるらしい。
アルバート王子が剣を手にすると、いとも容易く、剣の刀身はスラリと鞘から抜けて、刀身は白銀の輝きを見せていたのだ。バルトロメオ辺境伯はどこか眩しそうにその剣を見つめていた。
「勇者と言われても、私も西方の勇者伝説には詳しくないもので。一体、勇者とは何が出来るのでしょうか」
バルトロメオ辺境伯に問われたアルバート王子も「これから何が出来るか調べるつもりです」と答えた。
リン王太子妃によれば、この“勇者の剣”を使えば、その一振りで山も切り崩すことが出来るという。
サトー王国のサトーと戦う時、この剣があれば大きな戦力となるかも知れない。
だが、“勇者”であることを知られれば、前任“勇者”のように殺される可能性がある。ここでもその懸念があることを、バルトロメオ辺境伯に伝え、アルバート王子が“勇者”であることは、可能な限り、内密にすることにしたのだった。
内心は(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ)と思っている。
そう。
彼はつい口を滑らせたのだ。
三頭目の黄金竜は、リヨンネの甥ユーリスのことを番だと言い張って、遠いアレドリア王国へユーリスと共に旅立った小さな黄金竜の雛ウェイズリーのことであった。
その存在が見つかると厄介なことになるという理由で、リヨンネは元より、アルバート王子も皆、ウェイズリーの存在をひた隠すようにしていた。当然、ウラノス騎兵団長に対しても、このバルトロメオ辺境伯に対しても、ウェイズリーのことは報告していない。彼らは黄金竜ウェイズリーの存在を全く知らない。
「……もう一頭、黄金竜がいるという話を聞いたことがあったもので」
苦しみながら、リヨンネは誤魔化す。
「つい三頭目と言ってしまいました。まぁ、噂なんですけどね。ハハハハハハハハハハハッ」
笑って誤魔化す。
バルトロメオ辺境伯はその話に深く突っ込むことはなかったが、ひどく残念そうな表情をしていた。
「そうですか。………………今やこの王国には、女王竜もいない。そしてその弟竜もサトー王国の魔法でどこかへやられてしまっている。王国を守る黄金竜は、今や、噂のような、存在の不確かなものしかいないというのですね」
「…………」
それも、王国内どころか国外にいる。
それどころかリヨンネは、最後の黄金竜(雛)を、甥ユーリスに外国へ共に連れていくよう積極的に背中を押したのだ。
『連れていけばいいじゃないか』
『このウェイズリーを連れていってやるんだ。きっと君を大切にしてくれるだろう』
リヨンネの甥の青年は、それで雛を胸元の布袋に入れて外国へ旅立っていった。
リヨンネの胃がキリキリキリキリと痛んだ。
心も罪悪感で痛む。ひどく痛む。
(だって、私はこの王国がこんなことになるなんて、その時は知らなかったんだよ!!)
あの時は、まったくもって平和な状況だったから、王家から目を付けられ、甥のユーリスが黄金竜共々囲い込まれることを懸念して、リヨンネはユーリスに外国へ渡るように言ったのだ。
頭の良いユーリスのことだ。その後はきっと黄金竜ウェイズリーと共に平穏に暮らしていると思っている(便りがないのは無事である証拠)。
それに今更、国が危うい、他の黄金竜もやられている、だから国へ戻ってこいなど、あの小さな雛竜に言うことは出来ないだろう。
それから、バルトロメオ辺境伯はこれから軍の機密の話をするといって、リヨンネとキースを部屋から出した。二人と一匹になった部屋の中で、バルトロメオ辺境伯は、アルバート王子と彼の膝の上にいる紫色の竜に向けて言った。
「殿下、私とウラノスは、これまでなにか重大事があれば、我が軍と竜騎兵団との合同で事に当たるようにしておりました」
そのことはアルバート王子も知っていた。
辺境伯麾下軍は、竜騎兵団とも距離的に最も近い軍組織である。
大事ある時は合同で動くのは当然であり、両軍を率いるバルトロメオ辺境伯とウラノス騎兵団長は私生活でも親しいこともあり(二人は幼馴染みで親友)、スムーズに連絡のやりとりも出来ていた。
「はい」
「こうなってしまった今、殿下のお身柄はわが軍で一旦預からせて頂きたいと思います」
「分かりました」
王都に戻されるよりもその方が良いとアルバート王子も考える。
またバルトロメオ辺境伯なら、父たる国王から王子の処遇について何か口を出されたとしても、押し返すことの出来る権力を持っていた。
「なお、ウラノスの時と同じように、殿下らは遊軍として自由に動いて貰い、出来るだけ私の元に情報を集めて頂きたい」
「はい」
遊軍として扱って貰えることは助かる。今までもウラノス騎兵団長から相当自由に行動を許してもらっていた。
そのため、アルバート王子は本来ウラノス騎兵団長に報告すべき、西方三か国の調査の結果を、バルトロメオ辺境伯へ報告した。同盟三か国の話を黙って聞いた後、バルトロメオ辺境伯は考え込んでいた。
「イスフェラ皇国に、第五王子シルヴェスター殿下がいらっしゃり、大層ご活躍しているという話はまことであったのか」
その辺りについては、ウラノス騎兵団長と共通の認識であったようだ。
「はい。兄は“竜の牙”というクランに属しており、現状、イスフェラ皇国の北部にある旧カリン王国の領土の奪還任務中です。任務は順調に推移しているようです」
「こうなってしまった現状、シルヴェスター王子殿下には、クランと共に、我が国へ戻って来て頂きたいところだが、虫が良すぎる願いだな」
第五王子シルヴェスターが、第三王子ハウルや第四王子サイラスとの間にいざこざがあり、追放されるように国から出されたことを、詳しい経緯は知らぬが、バルトロメオ辺境伯も耳にしていた。一度は追放した王子を、戦力が足りないと言って連れ戻すことなど出来ぬだろう。
そのことについてはアルバート王子も同様の意見だった。
とはいえ、そうした考えが思い浮かんでしまうほど、今のこの国の防衛は極端に不安定化している。
攻撃と防御の要である竜騎兵団は“消失”し、国王が詔まで出して「絶対の防衛力で負けることはない」と宣言した黄金竜の守護まで失われている。更には王都の騎士団も大ダメージを受けている。
「陛下は、魔族の襲撃を受けた後から寝込まれてしまって、人前に出ることが無くなっておられる。現在、軍の指揮は第二王子アンリ殿下が行い、第一王子リチャード殿下は内政と外政をご担当されるというように、政務を分担されているようです」
こういう時は、父たる国王が、王子をたくさん生んでくれて良かったとアルバート王子は内心思っていた。
「魔族の襲撃の後、サトー軍側の動きはない」
「黄金竜の守護が無くなった状態です。いつまた攻撃を受けるか分かりませんね」
「そうだな。ただ、幸いにも今、攻撃が無いため、軍の立て直しと王都の復旧に力を注げる」
「はい」
ルーシェはアルバート王子の膝の上に大人しく座って、辺境伯と王子の話を聞いていた。その様子を、バルトロメオ辺境伯は目を細めて見つめている。
「殿下方がご無事で本当に良かったと思います」
しみじみと言われる。
“消失”に巻き込まれているのは、バルトロメオ辺境伯の親友であったウラノス騎兵団長。
そして彼の伴侶の、エイベル副騎兵団長。
アルバート王子の護衛を長く務めていたバンナムと魔術師レネ。そして多くの竜騎兵と竜達。
いずれも大切な仲間ばかりである。
皆の無事を願うばかりだった。
「どうにか、竜騎兵団を取り戻したいですね」
「ああ。私は“消失”調査に行っている魔術師の帰還を待って、それから王宮へ現状の報告に向かう予定だ。おそらく、三か国の軍事同盟に、我が国も加わることになるだろう」
「はい」
加盟するしないで、喧々囂々の会議が繰り返されていた軍事同盟である。
それに結局、加盟することになる。
「それでアレドリア王国の魔術師に、“消失”の調査を願おうと思っている」
数多くの優秀な魔術師達を抱えるアレドリア王国は、魔術の総本山と言える場所であった。
そこの魔術師なら、もしかしたら“消失”の解除の方法がわかるかも知れない。
「了解しました。私も、色々と調べてみます」
アルバート王子の膝の上の小さな竜が、少し首を傾げ、鳴いている。
「ピルルルゥピルピルゥ(あのことを教えた方がいいんじゃないの)」
それにアルバート王子も頷いた。
ウラノス騎兵団長がいない現状、直属の上司となるのはバルトロメオ辺境伯である。そして彼は、ルーシェの養親にもあたる。信頼できる相手であった。
「実は、三か国を巡っている時、最後に訪れたハルヴェラ王国で……」
そう言って、話し始めたアルバート王子の話に、バルトロメオ辺境伯は驚いた。
「…………殿下が、勇者ですか」
「はい。この剣を抜くことが出来るものは、勇者だけらしいです」
アルバート王子は、テーブルの上に銀の鞘に納められたままの剣を置く。実際、バルトロメオ辺境伯も「ふん」「ぬぬ」と顔を真っ赤にさせて、鞘から剣を引き抜こうと馬鹿力を発揮していたが、剣を抜くことは出来なかった。大体、お約束のようにこの剣を前にすると、皆チャレンジしたくなるらしい。
アルバート王子が剣を手にすると、いとも容易く、剣の刀身はスラリと鞘から抜けて、刀身は白銀の輝きを見せていたのだ。バルトロメオ辺境伯はどこか眩しそうにその剣を見つめていた。
「勇者と言われても、私も西方の勇者伝説には詳しくないもので。一体、勇者とは何が出来るのでしょうか」
バルトロメオ辺境伯に問われたアルバート王子も「これから何が出来るか調べるつもりです」と答えた。
リン王太子妃によれば、この“勇者の剣”を使えば、その一振りで山も切り崩すことが出来るという。
サトー王国のサトーと戦う時、この剣があれば大きな戦力となるかも知れない。
だが、“勇者”であることを知られれば、前任“勇者”のように殺される可能性がある。ここでもその懸念があることを、バルトロメオ辺境伯に伝え、アルバート王子が“勇者”であることは、可能な限り、内密にすることにしたのだった。
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