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第十一章 もう一人の転移者
第十八話 お別れの挨拶
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翌日の早朝、アルバート王子とルーシェは、リン王太子妃から突然呼び出された。
呼び出された部屋の中には、リン王太子妃と護衛のガヴリエラ、女官メリッサがいた。
慌ただしく身支度を済ませ、何事かと思いながら入室するアルバート王子とルーシェに、彼女は朝の早い時間帯に呼び出した非礼を詫びながらこう告げた。
「昨日、ラウデシア王国がサトー王国から“星弾”の攻撃を受けたという報告が入りました」
「!!」
腕の良い特別な魔術師が膨大な魔力を使えば、遠距離からも“報せ”の魔法を使うことが出来る。リンは、同盟を締結しているアレドリア王国経由でその情報を入手したのだった。
ラウデシア王国はアルバート王子とルーシェの母国である。
ルーシェは驚いてリン王太子妃とアルバート王子の顔を見つめる。
王子は顔を強張らせたが、取り乱すことなく冷静だった。
「王国のどこへ向かって落とされたのでしょうか。被害は?」
「王都目掛けて星弾は落とされようとしたらしいです。ですが、被害はない、と聞いています」
「…………」
その報告に、王子は考え込む様子だった。
ラウデシア王国は、イスフェラ皇国のように星弾を撃ち落とせるような飛び抜けて腕の良い魔術師は存在しない。そしてアレドリア王国のように大勢の魔術師達が防御魔法を使うことも出来ない。一体、いかなる方法で星弾を防いだのか。
「どういった様子だったのか、報告はあったのでしょうか」
同じ疑問を抱いているリン王太子妃に、アルバート王子は尋ねたが、王太子妃は静かに頭を振っていた。
「まだその報告はありません。殿下方もご心配でしょう」
「はい。このような状況ですので、これからすぐに帰国したいと思います。大変お世話になりました」
ルーシェも頷いて、王子と一緒に立ち上がる。
それにリン王太子妃はパチンと指を鳴らすと、控えていた女官のメリッサが、何やらふろしき包みを差し出し、護衛の女騎士ガヴリエラもまた荷物を差し出した。
「ふろしき包みの方には、王宮の料理人に命じて作らせた朝食のお弁当が入っています」
ルーシェはカッと黒い目を大きく見開いた。
「お弁当!!!!」
懐かしい響きである。
「おにぎりをたくさんむすばせました」
「委員長!!!!」
リン王太子妃こと、“委員長”石野凛は、ルーシェこと沢谷雪也の喜ぶポイントをよく理解していた。
更に彼女は続けて言った。
「ガヴリエラが持っている荷物には、お米一袋と海苔と醤油と味噌とお茶の葉が入っています。ルーシェ、貴方のお口に合うか分からないけれど」
その言葉に、ルーシェはわなわなと全身を震わせ、リン王太子妃に両手を広げて飛びついた。
「委員長!! 委員長ありがとう!!」
幼児姿のルーシェの感激した様子にリン王太子妃も目を細め、彼の背中に手をやってぽんぽんと叩く。
「急いでラウデシア王国に戻るのでしょう?」
「うん」
「もう少し、私の国を楽しんでもらいたかったのだけど、残念だわ。温泉とかもあるし、梅干しを作る構想もあって」
「うん」
「もっと私の国の綺麗な場所も案内したかったのだけど」
“私の国”
そうリン王太子妃が口にした言葉に、ルーシェはなおも彼女の体に抱きついてぎゅっと力を入れていた。
十八年前、異世界から召喚された“委員長”こと石野凛は、すっかりこの王国に根を張って生活していることを感じる。
「また遊びに来なさいね、ルーシェ」
そして今になって気が付いた。
彼女は、自分の名を呼ぶ時には沢谷雪也と呼んでいない。最初こそ、ルーシェが沢谷雪也であることを確認するためにその名を呼んだこともあった。でもずっと彼女は自分のことをルーシェと呼んでいる。
過去に捕らわれず、まっすぐに前を向いて歩く彼女は、この王国の王太子に見初められ、これから先も王太子と共に手を取り合い、歩いて行くのだろう。
「うん。また来るよ。委員長、いや、リン王太子妃殿下と呼ぶのがいいのかな」
その指摘に、リン王太子妃は笑った。
それから小さなルーシェの頭を優しく撫でた。
「そうね。本当のところ、貴方にはそのどちらで呼ばれても構わないのだけど。委員長と呼ばれると私の女官や護衛達が何故そう呼ぶのかと疑問を抱くみたいだから。説明も面倒くさいし、リン殿下でいいわ。王太子妃と入れると長いし……」
異世界から召喚された石野凛が、エルリック王太子と結婚したことはよく知られている話であるが、ルーシェの呼びかける声を聞いて、「イインチョウ」という言葉は何だと思う者達も大勢いるのだ。その説明をすることが面倒くさいらしい。
「王太子妃」と呼ぶと長いという言葉に、ルーシェはコロコロと声を上げて笑ってしまった。
それからふいに、リン王太子妃は真剣な表情で言った。
「これから先、困ったことがあったら、私を頼りなさい」
それは万が一、サトー王国が、ルーシェ達の住む国を攻め、陥落しそうになった時のことを言っているのだろうとルーシェには分かった。自分のいる国へ逃げて来いと言っているのだ。
「…………うん。心配してくれてありがとう」
「いつでも、アルバート王子殿下と貴方を歓迎するわ」
そう言ってリン王太子妃は、幼い姿のルーシェを床に下ろす。ルーシェはアルバート王子の元へ駆け寄ると、王子に抱き上げられ、そして振り返って手を振った。
「いろいろとありがとう!!!! リン殿下。またうちの国にも遊びに来てね。旦那さんのエルリック王太子殿下にはお別れも言えず申し訳ないけど、宜しく伝えてね」
そうルーシェは元気よく手を振り続けたのだった。
呼び出された部屋の中には、リン王太子妃と護衛のガヴリエラ、女官メリッサがいた。
慌ただしく身支度を済ませ、何事かと思いながら入室するアルバート王子とルーシェに、彼女は朝の早い時間帯に呼び出した非礼を詫びながらこう告げた。
「昨日、ラウデシア王国がサトー王国から“星弾”の攻撃を受けたという報告が入りました」
「!!」
腕の良い特別な魔術師が膨大な魔力を使えば、遠距離からも“報せ”の魔法を使うことが出来る。リンは、同盟を締結しているアレドリア王国経由でその情報を入手したのだった。
ラウデシア王国はアルバート王子とルーシェの母国である。
ルーシェは驚いてリン王太子妃とアルバート王子の顔を見つめる。
王子は顔を強張らせたが、取り乱すことなく冷静だった。
「王国のどこへ向かって落とされたのでしょうか。被害は?」
「王都目掛けて星弾は落とされようとしたらしいです。ですが、被害はない、と聞いています」
「…………」
その報告に、王子は考え込む様子だった。
ラウデシア王国は、イスフェラ皇国のように星弾を撃ち落とせるような飛び抜けて腕の良い魔術師は存在しない。そしてアレドリア王国のように大勢の魔術師達が防御魔法を使うことも出来ない。一体、いかなる方法で星弾を防いだのか。
「どういった様子だったのか、報告はあったのでしょうか」
同じ疑問を抱いているリン王太子妃に、アルバート王子は尋ねたが、王太子妃は静かに頭を振っていた。
「まだその報告はありません。殿下方もご心配でしょう」
「はい。このような状況ですので、これからすぐに帰国したいと思います。大変お世話になりました」
ルーシェも頷いて、王子と一緒に立ち上がる。
それにリン王太子妃はパチンと指を鳴らすと、控えていた女官のメリッサが、何やらふろしき包みを差し出し、護衛の女騎士ガヴリエラもまた荷物を差し出した。
「ふろしき包みの方には、王宮の料理人に命じて作らせた朝食のお弁当が入っています」
ルーシェはカッと黒い目を大きく見開いた。
「お弁当!!!!」
懐かしい響きである。
「おにぎりをたくさんむすばせました」
「委員長!!!!」
リン王太子妃こと、“委員長”石野凛は、ルーシェこと沢谷雪也の喜ぶポイントをよく理解していた。
更に彼女は続けて言った。
「ガヴリエラが持っている荷物には、お米一袋と海苔と醤油と味噌とお茶の葉が入っています。ルーシェ、貴方のお口に合うか分からないけれど」
その言葉に、ルーシェはわなわなと全身を震わせ、リン王太子妃に両手を広げて飛びついた。
「委員長!! 委員長ありがとう!!」
幼児姿のルーシェの感激した様子にリン王太子妃も目を細め、彼の背中に手をやってぽんぽんと叩く。
「急いでラウデシア王国に戻るのでしょう?」
「うん」
「もう少し、私の国を楽しんでもらいたかったのだけど、残念だわ。温泉とかもあるし、梅干しを作る構想もあって」
「うん」
「もっと私の国の綺麗な場所も案内したかったのだけど」
“私の国”
そうリン王太子妃が口にした言葉に、ルーシェはなおも彼女の体に抱きついてぎゅっと力を入れていた。
十八年前、異世界から召喚された“委員長”こと石野凛は、すっかりこの王国に根を張って生活していることを感じる。
「また遊びに来なさいね、ルーシェ」
そして今になって気が付いた。
彼女は、自分の名を呼ぶ時には沢谷雪也と呼んでいない。最初こそ、ルーシェが沢谷雪也であることを確認するためにその名を呼んだこともあった。でもずっと彼女は自分のことをルーシェと呼んでいる。
過去に捕らわれず、まっすぐに前を向いて歩く彼女は、この王国の王太子に見初められ、これから先も王太子と共に手を取り合い、歩いて行くのだろう。
「うん。また来るよ。委員長、いや、リン王太子妃殿下と呼ぶのがいいのかな」
その指摘に、リン王太子妃は笑った。
それから小さなルーシェの頭を優しく撫でた。
「そうね。本当のところ、貴方にはそのどちらで呼ばれても構わないのだけど。委員長と呼ばれると私の女官や護衛達が何故そう呼ぶのかと疑問を抱くみたいだから。説明も面倒くさいし、リン殿下でいいわ。王太子妃と入れると長いし……」
異世界から召喚された石野凛が、エルリック王太子と結婚したことはよく知られている話であるが、ルーシェの呼びかける声を聞いて、「イインチョウ」という言葉は何だと思う者達も大勢いるのだ。その説明をすることが面倒くさいらしい。
「王太子妃」と呼ぶと長いという言葉に、ルーシェはコロコロと声を上げて笑ってしまった。
それからふいに、リン王太子妃は真剣な表情で言った。
「これから先、困ったことがあったら、私を頼りなさい」
それは万が一、サトー王国が、ルーシェ達の住む国を攻め、陥落しそうになった時のことを言っているのだろうとルーシェには分かった。自分のいる国へ逃げて来いと言っているのだ。
「…………うん。心配してくれてありがとう」
「いつでも、アルバート王子殿下と貴方を歓迎するわ」
そう言ってリン王太子妃は、幼い姿のルーシェを床に下ろす。ルーシェはアルバート王子の元へ駆け寄ると、王子に抱き上げられ、そして振り返って手を振った。
「いろいろとありがとう!!!! リン殿下。またうちの国にも遊びに来てね。旦那さんのエルリック王太子殿下にはお別れも言えず申し訳ないけど、宜しく伝えてね」
そうルーシェは元気よく手を振り続けたのだった。
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