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第五章 懐かしい友との再会
第二十話 心配する人々
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だった。 大広間において、護衛の男に床に打ち付けられ、昏倒した紫竜の姿を見てひどく心配したものが二名いた(ウラノス騎兵団長とエイベル副騎兵団長はあまり心配していなかった。竜の身体が頑強であることをよく知っていたためである)。
一人は竜の生態学者のリヨンネである。
紫竜は、護衛の男の剣の鞘で打ち付けられて、ビターンと音を立てて床に叩きつけられて気を失った。リヨンネはその後、アルバート王子が気絶したままの小さな竜を抱いて部屋へ引っ込む様子を、その姿が消えるまでどこかオロオロとして眺めていた(なお、辺境伯子息アーサーは大泣きしており、それを従者の少年が必死に慰めていた)。
本当は王子達の後について行きたかったが、ウラノス騎兵団長が「リヨンネ先生、大丈夫です。竜ならアレくらい怪我の一つもないでしょう。意識を失っただけです」と告げて引き留めた。それでも心配している様子のリヨンネの袖をキースが引いた。
「先生、大丈夫だとのお言葉です。ここは僕達が邪魔をしないようにこの場に留まっていた方が良いと思います」
暗に紫竜とアルバート王子の二人だけにしてあげた方が良いと、小さな竜と王子が恋人関係にあることを知るキースがそう言うと、リヨンネは「……あ、そうだね……」と言って、何故か気落ちしていた。
その気落ちした様子を見て、キースは内心イラッとしていた。だがそれを表に出すことはなく、リヨンネの手を引いて彼は笑顔で言う。
「先生、最新式の生活魔道具をもう少し、よく見てみましょう」
そして、テーブルの上に綺麗に並べられている魔導具の説明を、カルフィー魔道具店の店員達から話を聞くのだった。
もう一人の心配していた者は、あの黒髪の足の不自由な男であった。
あの後、彼は大広間の内覧会場を見て回り、参加した者達に一通り挨拶をした後、早々に部屋へと引っ込んだ。
そのそばにはまたぞろぞろと大勢の護衛の男達と、カルフィー魔道具店の主人であるカルフィーがついて行く。
部屋へ着くと、黒髪の足の不自由な男は、自分に仕える召使の男に「竜の子が、怪我をしていないか様子を聞いてきておくれ」と頼む。
その命令に従い、姿を消す召使の男を見送っていると、カルフィーが呆れたような声を掛けてきた。
「トモチカ、お前は飛び掛かってきた竜の子の心配までしているのか。……本当にお前は優しいというかお人よしというか」
「……うるさい。褒めたいのか貶したいのか、どちらかにしろ」
トモチカという男がため息をつきながらそう言う。
それから、部屋の隅に置かれている、探しても見当たらなかった杖を見つけて手に取った。
「あと、俺の杖を勝手にどこかへやるんじゃない。お前の手を取って大広間へ行かなければならなかったじゃないか」
「お前は私の伴侶なのだから、ああして部屋へ入る必要があった。杖を持たせたら、勝手にどこかへ行ってしまうじゃないか」
「……別にいいだろう。そんなの俺の勝手だ」
ああして男に手を取られながら大広間に入ることは、本心では非常に不快だったのだろう。今になって不機嫌そうに眉を寄せている。
怒っているトモチカを見て、カルフィーはどうトモチカの機嫌をとるべきかとその側をウロウロとしている様子に、護衛についている大男がトモチカの細い肩に手を置いた。その男は剣の鞘で紫竜を床に叩きつけた男であった。
「トモチカ、俺達の側から離れるな。どんな危険に遭うか分からない」
「ケイオス」
ケイオスはトモチカの護衛についている、彼の夫の一人であった。
トモチカには夫が二人いた。一人このカルフィー魔道具店の主人で、長い黒髪の優男カルフィー魔術師である。そしてもう一人が、このケイオスという名の大男だった。
書類上は、カルフィーの伴侶と記されているが、ケイオスも実質的にトモチカの伴侶であることは、護衛の者達も、カルフィー魔道具店の従業員達も理解していた。
ケイオスはカルフィーの幼馴染みで、二人はトモチカを二人で分かち合って守ると決めたらしいのだ。
トモチカは言った。
「あの小さな竜の子を殺さないでくれて有難う」
ケイオスは、本当なら剣の鞘で叩き落とさず、抜いた剣の刀身で、あの小さな竜を真っ二つに斬り殺すことだって出来たはずだ。
でも、ケイオスは血が流れることを厭うトモチカのために、子竜を昏倒させるに留めてくれた。
自分の為にそうしてくれた彼の優しさが分かったのだ。
ケイオスはそのトモチカの言葉を聞いて、野性味の溢れた顔に笑みを浮かべる。
なんとなくケイオスとトモチカの二人の間に漂ういい感じの空気を肌で感じて、カルフィーはどこか焦ったかのような声を上げた。
「なんで、なんでトモチカはケイオスを褒めるんだ!! こいつはあのちっこい竜を剣の鞘で叩き落としたヒドイ奴なんだぞ!!」
「…………カルフィーだったら、あの竜を殺していたよね。手加減しないじゃん。俺、そーいうの嫌いなんだ。お前には優しさがない」
トモチカからハッキリと言われたカルフィーはショックを受けたように、青い目を見開いている。
「わ、私だって優しくしろと言われたら、優しくだって出来るさ」
「「無理だな」」
トモチカとケイオスが同時に答えた言葉に、わなわなと震えるカルフィー。
「ケイオスが俺を守ってくれるからいいんだ」
「ああ、お前のことは俺がいつも守る」
そう言って見つめ合うトモチカとケイオスを見て、憤怒の表情をするカルフィー魔術師。
嫉妬深いと専らの噂であったが、トモチカの質の悪いところはあえて、カルフィー魔術師の嫉妬心を煽るところだった。
そしてそれにケイオスも面白がって乗ってくる。
そばにいた護衛の男達も、従業員達もそっと視線を交わし合う。
カルフィー魔術師を煽るのは勘弁して欲しかった。
後で、機嫌の悪い彼に当たり散らされるのは自分達であったからだ。
しばらくして、トモチカの元へ子竜の様子を見に行った召使が戻って来る。
「あの子竜は、アルバート王子殿下の竜のようです。トモチカさまがご心配しているとお伝えすると、王子殿下の護衛の騎士が大変恐縮しておりました。子竜は無事で何ともないとのお話です」
「そうか。ありがとう」
礼を言うトモチカに、召使は頭を下げる。
部屋の中にいた他の護衛や召使達に、部屋から下がるようにカルフィーは目で合図をする。
音もさせぬように静かに部屋から出ていく彼らを、トモチカはまたため息をついて見た後、カルフィーに向かって言う。
「俺はしたくないぞ」
そのトモチカの手を、ケイオスが掴んでその手の甲に口づける。
「カルフィーが欲しがっているんだ。こいつはずっと我慢していた」
頷く長い黒髪の男を、トモチカは睨みつけるように見る。
「少しでいいんだ」
哀れな声でそう言うカルフィー。トモチカの背後に立ち、その首筋に唇を寄せる。
「…………じゃあ、少しだけだからな」
そうトモチカが仕方なしにそう言うと、彼の気が変わることを恐れるように、すぐにトモチカの首筋にカルフィーは牙を突き立てる。
「う……」
眉を寄せて耐えるような声を上げるトモチカを、彼の前からケイオスが抱き締める。
「ケイオス……」
血を吸われる際の、いつもの身を走る快感の波にトモチカの顔が歪む。
ケイオスが、トモチカを可愛がろうとズボンの前を開けその大きな手がやんわりとそこを掴んだ時、トモチカは深くため息をついた。
この二人の夫達は、自分が血を吸われる快感に酔い、そのまま寝台へ雪崩こむことを期待している。
そして自分もほどなく、媚薬めいた効果を上げる吸血に酔い始めてしまい、結果的に彼らの望む行動を取ってしまうことが分かっている。
カルフィーは魔族の血を引いており、吸血を好んだ。そしてカルフィーの幼馴染みのケイオスも、カルフィーと同じように魔族の血を引いている。西方地域には、魔の棲む領域と境界があやふやな地域が広がっており、西方の人間達の中には魔族の血を引いているとしか思えない者達がかなりの数、存在していた。
魔を帯びている二人の力のおかげで、トモチカは幾度となく危険から逃れることが出来た。感謝すべきであろうと思う一方で、トモチカは自分がこの二人の男に強く結びつけられて、逃げられない状態に陥っている自分の立場を理解していた。
男達に寝台の上に押し倒されながら、心は遠く思う。
(今回も、見つけることは出来なかった)
この最果ての北の地まで足を運んでも、名乗り出る者はいなかった。
カタログの表紙に、前の世界で通っていた学校の校章の絵を載せておけば、いつか誰かの目に留まる可能性がある。
そのカタログが、例え裕福な貴族達の目にしか入らないものであったとしても、それでも可能性はあるのだ。
だけど、カルフィーは言う。
「もう諦めろ」
新しい土地へ内覧に赴く従業員達に、トモチカが同行するたびに、彼はそう言う。
「もう死んでいる。生きていたら名乗り出るだろう。出てこないというのはそういうことだ」
カルフィーのそういうところが嫌いだ。彼は平気で、人の心を折る言葉を口にする。
ケイオスは黙ったまま、寄り添ってくれる。ケイオスは例え、心の中でそう思っていても、それを言葉にすることはない。
でも、本当に、優しいのはどちらなのだろう。
トモチカは男達に抱かれながらも、そう思い、心はいつものように深い闇の中へと沈んでいったのだった。
一人は竜の生態学者のリヨンネである。
紫竜は、護衛の男の剣の鞘で打ち付けられて、ビターンと音を立てて床に叩きつけられて気を失った。リヨンネはその後、アルバート王子が気絶したままの小さな竜を抱いて部屋へ引っ込む様子を、その姿が消えるまでどこかオロオロとして眺めていた(なお、辺境伯子息アーサーは大泣きしており、それを従者の少年が必死に慰めていた)。
本当は王子達の後について行きたかったが、ウラノス騎兵団長が「リヨンネ先生、大丈夫です。竜ならアレくらい怪我の一つもないでしょう。意識を失っただけです」と告げて引き留めた。それでも心配している様子のリヨンネの袖をキースが引いた。
「先生、大丈夫だとのお言葉です。ここは僕達が邪魔をしないようにこの場に留まっていた方が良いと思います」
暗に紫竜とアルバート王子の二人だけにしてあげた方が良いと、小さな竜と王子が恋人関係にあることを知るキースがそう言うと、リヨンネは「……あ、そうだね……」と言って、何故か気落ちしていた。
その気落ちした様子を見て、キースは内心イラッとしていた。だがそれを表に出すことはなく、リヨンネの手を引いて彼は笑顔で言う。
「先生、最新式の生活魔道具をもう少し、よく見てみましょう」
そして、テーブルの上に綺麗に並べられている魔導具の説明を、カルフィー魔道具店の店員達から話を聞くのだった。
もう一人の心配していた者は、あの黒髪の足の不自由な男であった。
あの後、彼は大広間の内覧会場を見て回り、参加した者達に一通り挨拶をした後、早々に部屋へと引っ込んだ。
そのそばにはまたぞろぞろと大勢の護衛の男達と、カルフィー魔道具店の主人であるカルフィーがついて行く。
部屋へ着くと、黒髪の足の不自由な男は、自分に仕える召使の男に「竜の子が、怪我をしていないか様子を聞いてきておくれ」と頼む。
その命令に従い、姿を消す召使の男を見送っていると、カルフィーが呆れたような声を掛けてきた。
「トモチカ、お前は飛び掛かってきた竜の子の心配までしているのか。……本当にお前は優しいというかお人よしというか」
「……うるさい。褒めたいのか貶したいのか、どちらかにしろ」
トモチカという男がため息をつきながらそう言う。
それから、部屋の隅に置かれている、探しても見当たらなかった杖を見つけて手に取った。
「あと、俺の杖を勝手にどこかへやるんじゃない。お前の手を取って大広間へ行かなければならなかったじゃないか」
「お前は私の伴侶なのだから、ああして部屋へ入る必要があった。杖を持たせたら、勝手にどこかへ行ってしまうじゃないか」
「……別にいいだろう。そんなの俺の勝手だ」
ああして男に手を取られながら大広間に入ることは、本心では非常に不快だったのだろう。今になって不機嫌そうに眉を寄せている。
怒っているトモチカを見て、カルフィーはどうトモチカの機嫌をとるべきかとその側をウロウロとしている様子に、護衛についている大男がトモチカの細い肩に手を置いた。その男は剣の鞘で紫竜を床に叩きつけた男であった。
「トモチカ、俺達の側から離れるな。どんな危険に遭うか分からない」
「ケイオス」
ケイオスはトモチカの護衛についている、彼の夫の一人であった。
トモチカには夫が二人いた。一人このカルフィー魔道具店の主人で、長い黒髪の優男カルフィー魔術師である。そしてもう一人が、このケイオスという名の大男だった。
書類上は、カルフィーの伴侶と記されているが、ケイオスも実質的にトモチカの伴侶であることは、護衛の者達も、カルフィー魔道具店の従業員達も理解していた。
ケイオスはカルフィーの幼馴染みで、二人はトモチカを二人で分かち合って守ると決めたらしいのだ。
トモチカは言った。
「あの小さな竜の子を殺さないでくれて有難う」
ケイオスは、本当なら剣の鞘で叩き落とさず、抜いた剣の刀身で、あの小さな竜を真っ二つに斬り殺すことだって出来たはずだ。
でも、ケイオスは血が流れることを厭うトモチカのために、子竜を昏倒させるに留めてくれた。
自分の為にそうしてくれた彼の優しさが分かったのだ。
ケイオスはそのトモチカの言葉を聞いて、野性味の溢れた顔に笑みを浮かべる。
なんとなくケイオスとトモチカの二人の間に漂ういい感じの空気を肌で感じて、カルフィーはどこか焦ったかのような声を上げた。
「なんで、なんでトモチカはケイオスを褒めるんだ!! こいつはあのちっこい竜を剣の鞘で叩き落としたヒドイ奴なんだぞ!!」
「…………カルフィーだったら、あの竜を殺していたよね。手加減しないじゃん。俺、そーいうの嫌いなんだ。お前には優しさがない」
トモチカからハッキリと言われたカルフィーはショックを受けたように、青い目を見開いている。
「わ、私だって優しくしろと言われたら、優しくだって出来るさ」
「「無理だな」」
トモチカとケイオスが同時に答えた言葉に、わなわなと震えるカルフィー。
「ケイオスが俺を守ってくれるからいいんだ」
「ああ、お前のことは俺がいつも守る」
そう言って見つめ合うトモチカとケイオスを見て、憤怒の表情をするカルフィー魔術師。
嫉妬深いと専らの噂であったが、トモチカの質の悪いところはあえて、カルフィー魔術師の嫉妬心を煽るところだった。
そしてそれにケイオスも面白がって乗ってくる。
そばにいた護衛の男達も、従業員達もそっと視線を交わし合う。
カルフィー魔術師を煽るのは勘弁して欲しかった。
後で、機嫌の悪い彼に当たり散らされるのは自分達であったからだ。
しばらくして、トモチカの元へ子竜の様子を見に行った召使が戻って来る。
「あの子竜は、アルバート王子殿下の竜のようです。トモチカさまがご心配しているとお伝えすると、王子殿下の護衛の騎士が大変恐縮しておりました。子竜は無事で何ともないとのお話です」
「そうか。ありがとう」
礼を言うトモチカに、召使は頭を下げる。
部屋の中にいた他の護衛や召使達に、部屋から下がるようにカルフィーは目で合図をする。
音もさせぬように静かに部屋から出ていく彼らを、トモチカはまたため息をついて見た後、カルフィーに向かって言う。
「俺はしたくないぞ」
そのトモチカの手を、ケイオスが掴んでその手の甲に口づける。
「カルフィーが欲しがっているんだ。こいつはずっと我慢していた」
頷く長い黒髪の男を、トモチカは睨みつけるように見る。
「少しでいいんだ」
哀れな声でそう言うカルフィー。トモチカの背後に立ち、その首筋に唇を寄せる。
「…………じゃあ、少しだけだからな」
そうトモチカが仕方なしにそう言うと、彼の気が変わることを恐れるように、すぐにトモチカの首筋にカルフィーは牙を突き立てる。
「う……」
眉を寄せて耐えるような声を上げるトモチカを、彼の前からケイオスが抱き締める。
「ケイオス……」
血を吸われる際の、いつもの身を走る快感の波にトモチカの顔が歪む。
ケイオスが、トモチカを可愛がろうとズボンの前を開けその大きな手がやんわりとそこを掴んだ時、トモチカは深くため息をついた。
この二人の夫達は、自分が血を吸われる快感に酔い、そのまま寝台へ雪崩こむことを期待している。
そして自分もほどなく、媚薬めいた効果を上げる吸血に酔い始めてしまい、結果的に彼らの望む行動を取ってしまうことが分かっている。
カルフィーは魔族の血を引いており、吸血を好んだ。そしてカルフィーの幼馴染みのケイオスも、カルフィーと同じように魔族の血を引いている。西方地域には、魔の棲む領域と境界があやふやな地域が広がっており、西方の人間達の中には魔族の血を引いているとしか思えない者達がかなりの数、存在していた。
魔を帯びている二人の力のおかげで、トモチカは幾度となく危険から逃れることが出来た。感謝すべきであろうと思う一方で、トモチカは自分がこの二人の男に強く結びつけられて、逃げられない状態に陥っている自分の立場を理解していた。
男達に寝台の上に押し倒されながら、心は遠く思う。
(今回も、見つけることは出来なかった)
この最果ての北の地まで足を運んでも、名乗り出る者はいなかった。
カタログの表紙に、前の世界で通っていた学校の校章の絵を載せておけば、いつか誰かの目に留まる可能性がある。
そのカタログが、例え裕福な貴族達の目にしか入らないものであったとしても、それでも可能性はあるのだ。
だけど、カルフィーは言う。
「もう諦めろ」
新しい土地へ内覧に赴く従業員達に、トモチカが同行するたびに、彼はそう言う。
「もう死んでいる。生きていたら名乗り出るだろう。出てこないというのはそういうことだ」
カルフィーのそういうところが嫌いだ。彼は平気で、人の心を折る言葉を口にする。
ケイオスは黙ったまま、寄り添ってくれる。ケイオスは例え、心の中でそう思っていても、それを言葉にすることはない。
でも、本当に、優しいのはどちらなのだろう。
トモチカは男達に抱かれながらも、そう思い、心はいつものように深い闇の中へと沈んでいったのだった。
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