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第一章 前世の記憶
~前世、十二歳 蜜月 sideアレク~
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フランは僕の番で、皇太子の将来の伴侶。
それはもう揺るぎない事実だった。
皇宮内に僕はフランのための部屋を用意した。僕の部屋の隣だけどね。
本当は、僕と一緒の部屋でいいと思ったのだけど、それは彼が強く拒絶した。
「……一人で本を読む時間くらい欲しい」
まだそんなことを言っているのかと、僕は小さく嘆息する。
そして、彼を僕の膝にのせ、その頬に口づけした。
フランは華奢で、僕よりも小さい。そしてその全てが可愛らしかった。
痩せているので、もう少し太ってもいいと思う。
手がフランの上着の裾から入り、その胸の突起をいじりだすと、彼はいやいやするように首を振った。
「……まだ昼だよ」
「すぐ夜になる」
目の前に彼がいると、すぐに僕は彼が欲しくなる。
番なんだから当たり前だ。
朝から晩まで、彼を抱いていたい。
そう呟くと、彼は驚愕にその桃色の目を見開き、僕を恐ろしいものでも見るように見つめた。
「……無理。僕、そこまで付き合う体力はない」
「大丈夫。竜の体液を身体に入れていけば、頑強に体も変化していくから」
だから毎日彼を愛することは間違いではない。
つんと立ち上がる胸の突起を舐める。寝台の上に彼を押し倒し、その服を脱がせにかかると、彼はどこか諦めたようにため息をついて、僕の背中に手を回してきた。
「好きだよフラン」
「うん、僕も好きだアレク」
大好きだった。
だけど、僕は時々思う。
きっと彼が僕を好きな気持ちよりも、僕が好きな気持ちの方が大きくて重いんだろうと思う。
竜とはそういうものだと、父上も話していた。
来年には正式に彼を僕の伴侶にできる。早く式を挙げて、彼に僕の子供を孕んで欲しい。
今現在、この帝国では、皇帝の後継者は僕一人しかいないのだ。
周囲の、早く後継ぎを求める声はとても強かった。
とはいえ、僕らはまだ十二歳で、彼も子を為すにはまだまだ幼い。
今はお互いを大切にして、身体を作っていく時期だった。
それはもう揺るぎない事実だった。
皇宮内に僕はフランのための部屋を用意した。僕の部屋の隣だけどね。
本当は、僕と一緒の部屋でいいと思ったのだけど、それは彼が強く拒絶した。
「……一人で本を読む時間くらい欲しい」
まだそんなことを言っているのかと、僕は小さく嘆息する。
そして、彼を僕の膝にのせ、その頬に口づけした。
フランは華奢で、僕よりも小さい。そしてその全てが可愛らしかった。
痩せているので、もう少し太ってもいいと思う。
手がフランの上着の裾から入り、その胸の突起をいじりだすと、彼はいやいやするように首を振った。
「……まだ昼だよ」
「すぐ夜になる」
目の前に彼がいると、すぐに僕は彼が欲しくなる。
番なんだから当たり前だ。
朝から晩まで、彼を抱いていたい。
そう呟くと、彼は驚愕にその桃色の目を見開き、僕を恐ろしいものでも見るように見つめた。
「……無理。僕、そこまで付き合う体力はない」
「大丈夫。竜の体液を身体に入れていけば、頑強に体も変化していくから」
だから毎日彼を愛することは間違いではない。
つんと立ち上がる胸の突起を舐める。寝台の上に彼を押し倒し、その服を脱がせにかかると、彼はどこか諦めたようにため息をついて、僕の背中に手を回してきた。
「好きだよフラン」
「うん、僕も好きだアレク」
大好きだった。
だけど、僕は時々思う。
きっと彼が僕を好きな気持ちよりも、僕が好きな気持ちの方が大きくて重いんだろうと思う。
竜とはそういうものだと、父上も話していた。
来年には正式に彼を僕の伴侶にできる。早く式を挙げて、彼に僕の子供を孕んで欲しい。
今現在、この帝国では、皇帝の後継者は僕一人しかいないのだ。
周囲の、早く後継ぎを求める声はとても強かった。
とはいえ、僕らはまだ十二歳で、彼も子を為すにはまだまだ幼い。
今はお互いを大切にして、身体を作っていく時期だった。
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