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第一章 前世の記憶
第6話 六歳 塔のパスを手に入れた
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グースが、魔術師達の専門機関である塔への特別なパスを手に入れてくれた。
これは、魔法について真剣に議論したい者達だけが手に入れることのできるパスで、六歳で僕がそれを手に入れることができたのは、例外中の例外であるとグースは言っていた。まぁ、外見年齢は六歳とはいえ、実体は前世の精神年齢が加算されているからね。
塔と名前はついているけれど、その建物は塔の形はしていない。煉瓦作りの建物で、入口には兵士が立っていた。
グースがくれたパスは、ブドウのような色味をした石が嵌っているペンダントだった。
兵士達の前で、僕がパスを入口のプレートにかざすと、入場が許可されたようで、建物の重そうな扉がひとりでに開いていく。
グースが案内するように、僕の前に立って歩きだす。その後を僕はきょろきょろとしながらついていった。
前世からの憧れの塔。
前世では、常に夫に抱きつぶされ、僕は塔へ行くことはできなかった。
今世でついに、塔へ行くという野望が果たされて、本当に胸熱だった。
まずは塔の主といわれているヘクト師に挨拶をしようと、グースが案内してくれた。
ヘクト氏は建物の最上階の一番奥の部屋にいた。
彼は、白髪に、白くふさふさの長い髭をしたおじいさんだった。
僕は緊張しながら挨拶をし、その後、彼と魔法について二、三話を交わす。
僕が、大陸を蒸発させたという古代の魔法武器について生涯の研究にしたいと告げると、彼は幾つかアドバイスをくれた。
そして幼い姿の僕をけしてバカにすることもなく、興味深く話を続けてくれたことには感謝したい。
ヘクト氏との会話を終えると、グースは建物内の案内をしてくれた。
やはり、魔法書の蔵書数は突出しており、僕は残りの時間、塔の図書室にこもることになった。
これは、魔法について真剣に議論したい者達だけが手に入れることのできるパスで、六歳で僕がそれを手に入れることができたのは、例外中の例外であるとグースは言っていた。まぁ、外見年齢は六歳とはいえ、実体は前世の精神年齢が加算されているからね。
塔と名前はついているけれど、その建物は塔の形はしていない。煉瓦作りの建物で、入口には兵士が立っていた。
グースがくれたパスは、ブドウのような色味をした石が嵌っているペンダントだった。
兵士達の前で、僕がパスを入口のプレートにかざすと、入場が許可されたようで、建物の重そうな扉がひとりでに開いていく。
グースが案内するように、僕の前に立って歩きだす。その後を僕はきょろきょろとしながらついていった。
前世からの憧れの塔。
前世では、常に夫に抱きつぶされ、僕は塔へ行くことはできなかった。
今世でついに、塔へ行くという野望が果たされて、本当に胸熱だった。
まずは塔の主といわれているヘクト師に挨拶をしようと、グースが案内してくれた。
ヘクト氏は建物の最上階の一番奥の部屋にいた。
彼は、白髪に、白くふさふさの長い髭をしたおじいさんだった。
僕は緊張しながら挨拶をし、その後、彼と魔法について二、三話を交わす。
僕が、大陸を蒸発させたという古代の魔法武器について生涯の研究にしたいと告げると、彼は幾つかアドバイスをくれた。
そして幼い姿の僕をけしてバカにすることもなく、興味深く話を続けてくれたことには感謝したい。
ヘクト氏との会話を終えると、グースは建物内の案内をしてくれた。
やはり、魔法書の蔵書数は突出しており、僕は残りの時間、塔の図書室にこもることになった。
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