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ずっと貴方を待っている
第二話 モンタギュー伯爵家のお家騒動
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モンタギュー伯爵家にお家騒動が勃発した。
モンタギュー伯爵家には、二人の子供がいた。伯爵家子息である十四歳のミハエルとその姉である十八歳の伯爵令嬢レイチェルである。
そして伯爵夫妻が馬車の事故で二人同時に命を落としたところから、騒動は始まる。
両親を失い、悲しみに暮れる姉レイチェルと弟ミハエル。幼い弟を支え、これから姉弟二人で力を合わせていくと宣言する健気なレイチェルの姿に葬儀の参列者たちは涙を浮かべ、ハンカチを目に当てていた。
そんな中、前モンタギュー伯爵の兄の子だと、十八歳の若者を連れた中年の女性が現れたのだ。
かつては美貌を誇っていたのだろうが、今はその美貌もどこか崩れたような様子のその女性は、名をイゾルデと言った。
馬車の事故で亡くなったモンタギュー伯爵には、確かに兄がいた。
その兄もまた、若かりし頃に留学先で亡くなっている話は知られていた。
このタイミングで現れたイゾルデと、その子バーミアンに、当然人々の多くが不信を持つ。
イゾルデは目にハンカチを当て、わざとらしく泣く姿を見せながら言う。
「バーミアンがレイモンド様の子だという証拠に、彼から首飾りを頂きました」
レイモンドとは、亡くなったモンタギュー伯爵の兄の名である。
その首飾りは、先祖代々、モンタギュー伯爵家に伝わっていたものに間違いなかったが、長い間紛失していたものだった。
伯爵令嬢レイチェルは噛みついた。
「それは当家で紛失した首飾りです。お返し頂きたい」
「これはレイモンド様から、身の証を立てる時に使うよう、渡されたものです」
そう言ってイゾルデはキッパリと拒絶する。
そこで話がややこしくなったのは、イゾルデとバーミアンの後押しをしたのが、ナラヤン商会であった。
ナラヤン商会は、モンタギュー伯爵家と魔石鉱山の採掘権を巡る件で現在裁判で係争中であった。
その老人の商会長が、イゾルデ側について、モンタギュー伯爵家の後継者争いは混沌とした。
モンタギュー伯爵家の親族間の争いを、日々アルセウス新聞が嬉々として微に入り細にわたり記事にまとめており、それを大隊長から差し入れられたバーナード騎士団長は、頭の痛い顔をしていた。
「魔石鉱山の採掘に差しさわりが出るのではないか」
モンタギュー伯爵家領内には、豊富な魔石を産出する鉱山があり、それが伯爵家に莫大な富をもたらしている。
それがあるからこその、お家騒動なのだろう。
「そうですね、少し採掘量が落ちているという話は聞きます」
「ナラヤン商会が入ってきているのはマズイな」
あの商会は、キタン王国の息がかかっているという話は有名だった。
面倒なことになる前に、介入してさっさと片付けた方がいいだろうと思われた。
だが、本来、この件は王立騎士団の騎士団長たるバーナードの関知する問題ではない。
「ミハエル側の申し立てはあるのか」
「はい。公式の場で、魔力の血統調査をしたいという話です」
魔力には、その親・親族の魔力が色濃く影響する。
きちんとした調査に則れば、それが一族の血脈にある魔力かそうでないかハッキリとするのだ。
「ふむ。それで片付けば良い話だな」
バーナードは日々アルセウス新聞をバサリとデスクの上に放る。
大隊長も一礼した。フィリップ副騎士団長不在の折、大隊長がバーナード騎士団長の側に控えているのだった。
「ただ」
大隊長の言葉に、バーナードは片眉を上げる。
「なんだ」
「勝算がなく、ナラヤン商会がイゾルデ側につくとは思えません」
「しかし、血統調査は誤魔化せないだろう」
「そうです。だからこそ」
当然、伯爵家一族の者であるかどうかについては、その魔力の血統調査で判明するはずだ。
イゾルデ側もその調査が行われることは当然知っているはずだ。
「……早急に、イゾルデとバーミアンの身元を遡って調べさせろ。バーミアンはどこかでモンタギュー伯爵家の血を引いている可能性が高いな」
「はい」
王立騎士団の仕事ではないことは、大隊長もバーナード騎士団長も重々承知している。
しかし、国の魔石鉱山の産出に関わる大事である。
仕事の範囲外だといって、関知しないわけにはいかないだろう。
王宮での、王宮魔術師達による血統調査で、バーミアンはモンタギュー伯爵家の血を引く者であることは証明された。
それに勝ち誇った顔をするイゾルデ、そして蒼白になる伯爵令嬢のレイチェル。
そんな中で国王陛下の手に、王立騎士団長から書面が差し出された。王はそれを読み終わった後、公式に宣言した。
「モンタギュー伯爵家の後継者をミカエルと認める。これに異議は認めない。調べによると、バーミアンは、先々代モンタギュー伯爵の子であったが、継承権を放棄したとのこと。よって後継者たる資格はない」
その言葉に、今度はイゾルデの顔色が青くなった。
馬車の事故で亡くなったモンタギュー伯爵の父は、高齢で耄碌しており、別邸で静養していた。
今も息子の死を理解していないような有様である。
その老人を慰めるといって抱かれたのが、十八年前別邸に出入りしていたイゾルデであり、その時も、あわよくば、金銭をそこから引き出せないかと思ってのことだった。
事故で亡くなったモンタギュー伯爵は、生前、イゾルデからの要求に対して、まとまった金銭を渡す代わりに、今後、一切、伯爵家とは関わりを持たぬことをイゾルデに約束させた。
それで後々の憂いは無くなったはずであった。
しかし、伯爵夫妻が亡くなったことを機に、再びイゾルデの中に、金をもっと引き出せないかという考えが浮かび上がったのだ。
もちろんそこには、ナラヤン商会の入れ知恵もあったのだろう。
「糞ったれが、この、もう少しで上手くいきそうだったのに!!」
イゾルデは目を釣り上げ、怒りで頬を紅潮させながら口汚くののしった。
ミハエルとレイチェルに飛び掛かりそうな気配であったので、慌てて近衛騎士達が彼女を押さえにかかる。
「お前らがいなければ、うちのバーミアンが魔石鉱山をモノにしていたんだよ!! 間違いなく先々代のモンタギュー伯爵の子なんだからね」
「だが、お前は金輪際伯爵家とは関わり合いにならない、継承権は放棄するという書面にサインをしているはずだ」
叫ぶイゾルデに、騎士団長バーナードは淡々と告げた。
十八年前の継承権の放棄書面を見つけることは出来なかった。もしかしたら、伯爵家の書類を納めている場所をさらえば出てくる可能性は高い。
バーナードが見つけたのは、その書面を交わす際に立ち会った、かつてモンタギュー伯爵家に勤めていた執事だった。彼は高齢で、モンタギュー家を辞した後は、生まれ故郷である田舎に帰っていた。
その執事を探し出して話を聞くのが手間であった。
執事は、外部にはその事実を秘することをかつての伯爵家当主と約束していたが、元主家の一大事を聞いて驚き、王立騎士団の大隊長に教えたのであった。
「糞ったれが!! もう少しだったのにぃぃ」
悔しそうな女の叫び声。
引き立てられようとしているイゾルデとは逆に、まるで時が止まっていたかのように動いていなかった息子のバーミアンが、ふいに動いた。
(マズイ)
バーミアンの手には、どこからか取り出したのか、小さなナイフが光っていた。
鞘を払い、突き出したその刃の向かう先は、伯爵家子息ミハエルである。
誰も動けなかった中、一瞬で動いたのはバーナードだけだった。
手でそのナイフを払う。ナイフは弧を描いて大きく飛んで、音を立てて床に落ちた。
バーミアンは、乾いた笑い声を上げた。
「ああ、最後までダメだったな」
すぐさま騎士達がバーミアンを取り押さえる。
だが、バーミアンの瞳は輝いていた。
その瞳が、ナイフを手で払う際に、騎士団長の手が僅かにナイフで傷ついているのを認めたのだ。
「でも、お前だけでも道連れに出来そうだ」
騎士達に引き立てられる最中、自殺を止めようとした騎士の前で、バーミアンは素早く舌を噛み切る。
のけぞって倒れる若者の体をバーナードは見つめ、クラリと意識が遠ざかるのを感じた。
自分の左胸の心臓の鼓動の音が、ドクドクと大きく聞こえる。
(あのナイフに何か毒物が塗られていたのか)
すぐにそれを思った。
あんな小さなナイフで命を狙おうというのだ。
考えられる。
そしてそのことを同じように感じた大隊長が、倒れかける長身のバーナードの身を支えた。
「団長!!」
眉を寄せ、どこか苦し気な表情を浮かべるバーナード。その額にはすでに玉のような汗が浮かび始めている。顔色もみるみる悪くなっていく。
それを見て、エドワード王太子が叫ぶ。
「早く医師を呼べ!! バーナードが死んでしまう!!」
(こんなことで、死んでしまうのか?)
まさかという思いが心を横切ったが、みるみる視界が暗くなっていく。
息も苦しい。誰かに胸を強く押さえ込まれるようだった。
走馬灯のように、フィリップや、アレキサンドラ、仔狼のディヴィットとクリストフの姿が脳裏に浮かんでは消えていく。
(こんなことで死んでしまうなんて)
あまりにもあっけないのではないか。
そこで無情にも、プツリとバーナードの意識は途切れたのだった。
モンタギュー伯爵家には、二人の子供がいた。伯爵家子息である十四歳のミハエルとその姉である十八歳の伯爵令嬢レイチェルである。
そして伯爵夫妻が馬車の事故で二人同時に命を落としたところから、騒動は始まる。
両親を失い、悲しみに暮れる姉レイチェルと弟ミハエル。幼い弟を支え、これから姉弟二人で力を合わせていくと宣言する健気なレイチェルの姿に葬儀の参列者たちは涙を浮かべ、ハンカチを目に当てていた。
そんな中、前モンタギュー伯爵の兄の子だと、十八歳の若者を連れた中年の女性が現れたのだ。
かつては美貌を誇っていたのだろうが、今はその美貌もどこか崩れたような様子のその女性は、名をイゾルデと言った。
馬車の事故で亡くなったモンタギュー伯爵には、確かに兄がいた。
その兄もまた、若かりし頃に留学先で亡くなっている話は知られていた。
このタイミングで現れたイゾルデと、その子バーミアンに、当然人々の多くが不信を持つ。
イゾルデは目にハンカチを当て、わざとらしく泣く姿を見せながら言う。
「バーミアンがレイモンド様の子だという証拠に、彼から首飾りを頂きました」
レイモンドとは、亡くなったモンタギュー伯爵の兄の名である。
その首飾りは、先祖代々、モンタギュー伯爵家に伝わっていたものに間違いなかったが、長い間紛失していたものだった。
伯爵令嬢レイチェルは噛みついた。
「それは当家で紛失した首飾りです。お返し頂きたい」
「これはレイモンド様から、身の証を立てる時に使うよう、渡されたものです」
そう言ってイゾルデはキッパリと拒絶する。
そこで話がややこしくなったのは、イゾルデとバーミアンの後押しをしたのが、ナラヤン商会であった。
ナラヤン商会は、モンタギュー伯爵家と魔石鉱山の採掘権を巡る件で現在裁判で係争中であった。
その老人の商会長が、イゾルデ側について、モンタギュー伯爵家の後継者争いは混沌とした。
モンタギュー伯爵家の親族間の争いを、日々アルセウス新聞が嬉々として微に入り細にわたり記事にまとめており、それを大隊長から差し入れられたバーナード騎士団長は、頭の痛い顔をしていた。
「魔石鉱山の採掘に差しさわりが出るのではないか」
モンタギュー伯爵家領内には、豊富な魔石を産出する鉱山があり、それが伯爵家に莫大な富をもたらしている。
それがあるからこその、お家騒動なのだろう。
「そうですね、少し採掘量が落ちているという話は聞きます」
「ナラヤン商会が入ってきているのはマズイな」
あの商会は、キタン王国の息がかかっているという話は有名だった。
面倒なことになる前に、介入してさっさと片付けた方がいいだろうと思われた。
だが、本来、この件は王立騎士団の騎士団長たるバーナードの関知する問題ではない。
「ミハエル側の申し立てはあるのか」
「はい。公式の場で、魔力の血統調査をしたいという話です」
魔力には、その親・親族の魔力が色濃く影響する。
きちんとした調査に則れば、それが一族の血脈にある魔力かそうでないかハッキリとするのだ。
「ふむ。それで片付けば良い話だな」
バーナードは日々アルセウス新聞をバサリとデスクの上に放る。
大隊長も一礼した。フィリップ副騎士団長不在の折、大隊長がバーナード騎士団長の側に控えているのだった。
「ただ」
大隊長の言葉に、バーナードは片眉を上げる。
「なんだ」
「勝算がなく、ナラヤン商会がイゾルデ側につくとは思えません」
「しかし、血統調査は誤魔化せないだろう」
「そうです。だからこそ」
当然、伯爵家一族の者であるかどうかについては、その魔力の血統調査で判明するはずだ。
イゾルデ側もその調査が行われることは当然知っているはずだ。
「……早急に、イゾルデとバーミアンの身元を遡って調べさせろ。バーミアンはどこかでモンタギュー伯爵家の血を引いている可能性が高いな」
「はい」
王立騎士団の仕事ではないことは、大隊長もバーナード騎士団長も重々承知している。
しかし、国の魔石鉱山の産出に関わる大事である。
仕事の範囲外だといって、関知しないわけにはいかないだろう。
王宮での、王宮魔術師達による血統調査で、バーミアンはモンタギュー伯爵家の血を引く者であることは証明された。
それに勝ち誇った顔をするイゾルデ、そして蒼白になる伯爵令嬢のレイチェル。
そんな中で国王陛下の手に、王立騎士団長から書面が差し出された。王はそれを読み終わった後、公式に宣言した。
「モンタギュー伯爵家の後継者をミカエルと認める。これに異議は認めない。調べによると、バーミアンは、先々代モンタギュー伯爵の子であったが、継承権を放棄したとのこと。よって後継者たる資格はない」
その言葉に、今度はイゾルデの顔色が青くなった。
馬車の事故で亡くなったモンタギュー伯爵の父は、高齢で耄碌しており、別邸で静養していた。
今も息子の死を理解していないような有様である。
その老人を慰めるといって抱かれたのが、十八年前別邸に出入りしていたイゾルデであり、その時も、あわよくば、金銭をそこから引き出せないかと思ってのことだった。
事故で亡くなったモンタギュー伯爵は、生前、イゾルデからの要求に対して、まとまった金銭を渡す代わりに、今後、一切、伯爵家とは関わりを持たぬことをイゾルデに約束させた。
それで後々の憂いは無くなったはずであった。
しかし、伯爵夫妻が亡くなったことを機に、再びイゾルデの中に、金をもっと引き出せないかという考えが浮かび上がったのだ。
もちろんそこには、ナラヤン商会の入れ知恵もあったのだろう。
「糞ったれが、この、もう少しで上手くいきそうだったのに!!」
イゾルデは目を釣り上げ、怒りで頬を紅潮させながら口汚くののしった。
ミハエルとレイチェルに飛び掛かりそうな気配であったので、慌てて近衛騎士達が彼女を押さえにかかる。
「お前らがいなければ、うちのバーミアンが魔石鉱山をモノにしていたんだよ!! 間違いなく先々代のモンタギュー伯爵の子なんだからね」
「だが、お前は金輪際伯爵家とは関わり合いにならない、継承権は放棄するという書面にサインをしているはずだ」
叫ぶイゾルデに、騎士団長バーナードは淡々と告げた。
十八年前の継承権の放棄書面を見つけることは出来なかった。もしかしたら、伯爵家の書類を納めている場所をさらえば出てくる可能性は高い。
バーナードが見つけたのは、その書面を交わす際に立ち会った、かつてモンタギュー伯爵家に勤めていた執事だった。彼は高齢で、モンタギュー家を辞した後は、生まれ故郷である田舎に帰っていた。
その執事を探し出して話を聞くのが手間であった。
執事は、外部にはその事実を秘することをかつての伯爵家当主と約束していたが、元主家の一大事を聞いて驚き、王立騎士団の大隊長に教えたのであった。
「糞ったれが!! もう少しだったのにぃぃ」
悔しそうな女の叫び声。
引き立てられようとしているイゾルデとは逆に、まるで時が止まっていたかのように動いていなかった息子のバーミアンが、ふいに動いた。
(マズイ)
バーミアンの手には、どこからか取り出したのか、小さなナイフが光っていた。
鞘を払い、突き出したその刃の向かう先は、伯爵家子息ミハエルである。
誰も動けなかった中、一瞬で動いたのはバーナードだけだった。
手でそのナイフを払う。ナイフは弧を描いて大きく飛んで、音を立てて床に落ちた。
バーミアンは、乾いた笑い声を上げた。
「ああ、最後までダメだったな」
すぐさま騎士達がバーミアンを取り押さえる。
だが、バーミアンの瞳は輝いていた。
その瞳が、ナイフを手で払う際に、騎士団長の手が僅かにナイフで傷ついているのを認めたのだ。
「でも、お前だけでも道連れに出来そうだ」
騎士達に引き立てられる最中、自殺を止めようとした騎士の前で、バーミアンは素早く舌を噛み切る。
のけぞって倒れる若者の体をバーナードは見つめ、クラリと意識が遠ざかるのを感じた。
自分の左胸の心臓の鼓動の音が、ドクドクと大きく聞こえる。
(あのナイフに何か毒物が塗られていたのか)
すぐにそれを思った。
あんな小さなナイフで命を狙おうというのだ。
考えられる。
そしてそのことを同じように感じた大隊長が、倒れかける長身のバーナードの身を支えた。
「団長!!」
眉を寄せ、どこか苦し気な表情を浮かべるバーナード。その額にはすでに玉のような汗が浮かび始めている。顔色もみるみる悪くなっていく。
それを見て、エドワード王太子が叫ぶ。
「早く医師を呼べ!! バーナードが死んでしまう!!」
(こんなことで、死んでしまうのか?)
まさかという思いが心を横切ったが、みるみる視界が暗くなっていく。
息も苦しい。誰かに胸を強く押さえ込まれるようだった。
走馬灯のように、フィリップや、アレキサンドラ、仔狼のディヴィットとクリストフの姿が脳裏に浮かんでは消えていく。
(こんなことで死んでしまうなんて)
あまりにもあっけないのではないか。
そこで無情にも、プツリとバーナードの意識は途切れたのだった。
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