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【短編】
騎士団長の子供達 (5) ~貝の形のお菓子~
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バーナード騎士団長とフィリップ副騎士団長の仔であるディヴィットとクリストフは、父親フィリップと同じ種族であった。金色の輝く毛並みを持つ人狼である。
人狼の仔は、幼い間は、人の姿ではなく、仔狼の姿をとって育つ。
二匹の仔狼を、バーナードとフィリップは可愛がった。特にバーナードと親友のマグルの二人は、元から犬好きであり、小さくて可愛らしい仔狼が、元気よく走る姿を見るだけでも目元を和ませていた。ちょうど二匹生まれたから良かったが、もし一匹しかいなければ、取り合いになり、血で血を洗う争いになっていただろう。
今も、バーナードの膝の上にはディヴィットが、マグルの膝の上にもクリストフがいる。フィリップはお茶を淹れるために台所に立っていた。
柔らかく、ブスブスと鼻を鳴らして、安心しきった表情で膝の上で眠る仔狼に、マグルは陶然としていた。
「可愛いなぁ。ああ、本当に最高に可愛い。バーナード、クリストフをくれよ。大切に育てるからさ」
「おい、冗談でもそんなことを言うな。俺の子だぞ!!」
ギロリとバーナードに睨みつけられるマグル。
だが、マグルは彼の鋭い一瞥にこたえることなく、艶やかな金色の毛を優しく撫で続けていた。
やがて、フィリップがお茶とお菓子を運んで来る。
それでも二人の男はずっと仔犬を膝の上から動かすこともなく可愛がっていた。
フィリップは、バーナードが自分達の仔を、目の中に入れても痛くないほど可愛がる姿を見るのが好きだった。仔狼も、本能的にバーナードが自分の親(母)であることが分かるのだろう。生まれた時からずっとバーナードに甘え、そばにいたがった。
やがて、王宮から遣わされた馬車に乗って長女のアレキサンドラが帰宅する。
彼女は、シャルル王子と婚約を結んでから、ちょくちょくセーラ妃とシャルル王子に誘われて、王宮に足を運んでいた。彼女付の侍女アンヌが、彼女の荷物を部屋の中に運んでくれる。普段、アンヌはバーナードの王都の屋敷に勤めており、アレキサンドラが王宮に上がる時に、そばについてくれることになっていた。そのために雇われた女性だった。
三十過ぎのどこか落ち着いた雰囲気のあるアンヌは、王宮の侍従長から紹介を受けた貴族の令嬢で、元は王家に仕える女官の一人であり、結婚を機に一度退職していた。アレキサンドラが、シャルル王子の婚約者となった今では、アレキサンドラも王宮内のこまごまとした習わしを知っておく必要があろうと、つけられることになったのだ。そうした教育は、貴族の娘としてあっても悪くはないと、バーナードは受け入れた。更にはアレキサンドラの身を守る護衛の騎士までも、王家は付けようとした。だが、王宮へ向かう道中、護衛は付けてもらっても構わないが、日常では不要だとそれは拒否した。
このフィリップの屋敷では、王立騎士団の騎士団長や副騎士団長といった、腕を鳴らした武人たる親が控えている。更には、小さな妖精達が密かに彼女を見守っているからだ。
アンヌがアレキサンドラの上着をフィリップに手渡している横から、アレキサンドラは長い黒髪の巻き毛を揺らして、家の中に駆け込んでいく。歓声を上げる彼女の足元に、金色の小さな仔犬達が駆け寄っていく。その仔犬達を抱き上げる彼女の姿に、アンヌは笑みを浮かべた。
シャルル王子の婚約者だというアレキサンドラは、貴族の令嬢にしては、のびのびと自由に育てられている。いや、のびのびすぎるのではないかとアンヌは思っていたが、騎士の二人の親達はそれを気にしていない。これだから男親は……という気持ちもアンヌにはある。
バーナード騎士団長の王都のもう一つの屋敷で、最低限の貴族の令嬢としての教育が少しずつ始められているようだが、それも極めて最低限の様子で、バーナード騎士団長とフィリップ副騎士団長の二人は、アレキサンドラを甘やかすように自由に育てていた。
今も、令嬢とは思えないような様子で、絨毯の上にごろごろと転がり、仔犬達と遊んでいる。あっという間に綺麗に整えられていた髪は乱れ、服も皺だらけである。
何か言いたげな様子のアンヌに、フィリップ副騎士団長は、少しだけ困ったような笑顔を見せた。王都でも美貌で知られる王立騎士団の若い騎士である。彼のその笑顔に、夫がいる身なれど、少しだけ胸がドキンと高鳴ったアンヌだった。だが、慌てて自分を律する。
フィリップに、アレキサンドラの上着を渡した後、セーラ妃とシャルル王子からお土産として持たされたお菓子の入った籠を手渡した。アレキサンドラが王宮で、絶賛した焼き菓子だった。王宮の料理人が腕によりをかけて焼き上げた、貝の形をした焼き菓子である。柔らかな歯ごたえにしっとりと甘いその菓子を食べたアレキサンドラは、思わず「ディヴィとクリスに食べさせたい」と呟いた。弟の仔狼にもこの美味しさを知って欲しかったのだ。
シャルル王子は「ディヴィとクリスとは誰だい」と尋ねた。
生まれたばかりの仔狼(弟)のことは内緒だと、父親達にも言い含められていたため、一瞬、アレキサンドラはしまったと思う。どう答えようかと迷っていると、そばにいたアンヌが「アレキサンドラ様がお飼いになっている仔犬です」と答えた。
アンヌは何度かフィリップの屋敷を、送り迎えで訪れている時に、仔犬の名を呼ぶ声も耳にしていたのだ。
仔犬にこうした焼き菓子を食べさせてもいいものだろうかと、セーラ妃は思ったが、その辺りの判断はバーナード騎士団長達がやってくれるだろうと、侍従に命じて、アレキサンドラが大好きな焼き菓子を籠に詰めさせ、白い布をかけて渡した。
その焼き菓子を、アンヌはフィリップに手渡したのだ。
焼き菓子を受け取り、フィリップは軽く頭を下げ、アンヌを見送った。
アレキサンドラのキャッキャッと笑う声とドタバタと走り回る物音が響いている。きっと仔犬達と屋敷中走り回っているのだろう。
シャルル王子の幼い婚約者。
“王家の剣”として忠実な王の騎士で、先の竜退治を為した英雄たる男の一人娘。
アレキサンドラの父親はそういう人物だった。
そしてアレキサンドラを溺愛している。
彼の伴侶は、同じ騎士団の副騎士団長で、金色の髪の非常に美しい男性だった。
アレキサンドラの青い瞳は、その副騎士団長と同じで、だけどその目元は、父親の騎士団長と同じもの。
男同士で子を為すことは出来ない。
だから、バーナード騎士団長が、フィリップ副騎士団長の親族の女性に子を産ませたのではないかという憶測が流れていた。
けれど、母親の影は全くチラついてこない。
興味を持った貴族の一人が、よく当たる占い師に、金を払ってアレキサンドラのことを占わせたことがあったが、不思議なことに、水晶球には、母親の女の姿は浮かび上がらず、父親達の姿だけが浮かび上がったという。
奇妙なことだった。
侍女のアンヌがいなくなると、すぐさまマグルが籠からお菓子を取り出して、勝手に用意した皿に並べ始めた。
マグルおじさんには隠し事なく、何を話しても良いと言われているアレキサンドラは、気を緩めた様子で、マグルおじさんのそばに座る。その膝には当然のように二頭の仔犬がもたれかかっていた。
「うお、サンドラちゃんでかした!! こりゃうまそうな菓子だ」
マグルは、アレキサンドラのことを略してサンドラと呼んでいた。
アレキサンドラという名は、呼ぶには長すぎると言うのだ。
「そうでしょう。とても美味しいお菓子だったの。美味しいと言っていたら、セーラ様がお持たせして下さったの」
セーラはアレキサンドラに、殿下付けで呼ばないように言っていた。
自分の娘になるのだからと言っている。気が早いことだとフィリップは思っていた。
そして、娘の将来の婚約破棄に期待しているバーナードは、それを聞いた時、少しだけ困った顔をしていた。あまり親しくなりすぎても困ると思いつつも、可愛がられていることは嬉しくもある。複雑な気持ちだった。
貝の形のお菓子を、一つ手に取ったバーナードは、それを口にすると、驚いたように眉を上げた。
「ああ、旨いな」
「そうでしょう!! お父様もきっとお好きだと思ったわ」
そう言って笑顔を見せるアレキサンドラの頭に手をやり、バーナードは優しく撫でた。
「ありがとう、アレキサンドラ」
仔犬達がクゥンクゥンと鳴いて、菓子をせがむ。アレキサンドラは焼き菓子を小さくちぎって弟達の口に入れる。
「ゆっくり食べるのよ。でないとお喉に詰まってしまいますからね。ディヴィ、クリス」
そう、お姉さんらしく言うのだった。
人狼の仔は、幼い間は、人の姿ではなく、仔狼の姿をとって育つ。
二匹の仔狼を、バーナードとフィリップは可愛がった。特にバーナードと親友のマグルの二人は、元から犬好きであり、小さくて可愛らしい仔狼が、元気よく走る姿を見るだけでも目元を和ませていた。ちょうど二匹生まれたから良かったが、もし一匹しかいなければ、取り合いになり、血で血を洗う争いになっていただろう。
今も、バーナードの膝の上にはディヴィットが、マグルの膝の上にもクリストフがいる。フィリップはお茶を淹れるために台所に立っていた。
柔らかく、ブスブスと鼻を鳴らして、安心しきった表情で膝の上で眠る仔狼に、マグルは陶然としていた。
「可愛いなぁ。ああ、本当に最高に可愛い。バーナード、クリストフをくれよ。大切に育てるからさ」
「おい、冗談でもそんなことを言うな。俺の子だぞ!!」
ギロリとバーナードに睨みつけられるマグル。
だが、マグルは彼の鋭い一瞥にこたえることなく、艶やかな金色の毛を優しく撫で続けていた。
やがて、フィリップがお茶とお菓子を運んで来る。
それでも二人の男はずっと仔犬を膝の上から動かすこともなく可愛がっていた。
フィリップは、バーナードが自分達の仔を、目の中に入れても痛くないほど可愛がる姿を見るのが好きだった。仔狼も、本能的にバーナードが自分の親(母)であることが分かるのだろう。生まれた時からずっとバーナードに甘え、そばにいたがった。
やがて、王宮から遣わされた馬車に乗って長女のアレキサンドラが帰宅する。
彼女は、シャルル王子と婚約を結んでから、ちょくちょくセーラ妃とシャルル王子に誘われて、王宮に足を運んでいた。彼女付の侍女アンヌが、彼女の荷物を部屋の中に運んでくれる。普段、アンヌはバーナードの王都の屋敷に勤めており、アレキサンドラが王宮に上がる時に、そばについてくれることになっていた。そのために雇われた女性だった。
三十過ぎのどこか落ち着いた雰囲気のあるアンヌは、王宮の侍従長から紹介を受けた貴族の令嬢で、元は王家に仕える女官の一人であり、結婚を機に一度退職していた。アレキサンドラが、シャルル王子の婚約者となった今では、アレキサンドラも王宮内のこまごまとした習わしを知っておく必要があろうと、つけられることになったのだ。そうした教育は、貴族の娘としてあっても悪くはないと、バーナードは受け入れた。更にはアレキサンドラの身を守る護衛の騎士までも、王家は付けようとした。だが、王宮へ向かう道中、護衛は付けてもらっても構わないが、日常では不要だとそれは拒否した。
このフィリップの屋敷では、王立騎士団の騎士団長や副騎士団長といった、腕を鳴らした武人たる親が控えている。更には、小さな妖精達が密かに彼女を見守っているからだ。
アンヌがアレキサンドラの上着をフィリップに手渡している横から、アレキサンドラは長い黒髪の巻き毛を揺らして、家の中に駆け込んでいく。歓声を上げる彼女の足元に、金色の小さな仔犬達が駆け寄っていく。その仔犬達を抱き上げる彼女の姿に、アンヌは笑みを浮かべた。
シャルル王子の婚約者だというアレキサンドラは、貴族の令嬢にしては、のびのびと自由に育てられている。いや、のびのびすぎるのではないかとアンヌは思っていたが、騎士の二人の親達はそれを気にしていない。これだから男親は……という気持ちもアンヌにはある。
バーナード騎士団長の王都のもう一つの屋敷で、最低限の貴族の令嬢としての教育が少しずつ始められているようだが、それも極めて最低限の様子で、バーナード騎士団長とフィリップ副騎士団長の二人は、アレキサンドラを甘やかすように自由に育てていた。
今も、令嬢とは思えないような様子で、絨毯の上にごろごろと転がり、仔犬達と遊んでいる。あっという間に綺麗に整えられていた髪は乱れ、服も皺だらけである。
何か言いたげな様子のアンヌに、フィリップ副騎士団長は、少しだけ困ったような笑顔を見せた。王都でも美貌で知られる王立騎士団の若い騎士である。彼のその笑顔に、夫がいる身なれど、少しだけ胸がドキンと高鳴ったアンヌだった。だが、慌てて自分を律する。
フィリップに、アレキサンドラの上着を渡した後、セーラ妃とシャルル王子からお土産として持たされたお菓子の入った籠を手渡した。アレキサンドラが王宮で、絶賛した焼き菓子だった。王宮の料理人が腕によりをかけて焼き上げた、貝の形をした焼き菓子である。柔らかな歯ごたえにしっとりと甘いその菓子を食べたアレキサンドラは、思わず「ディヴィとクリスに食べさせたい」と呟いた。弟の仔狼にもこの美味しさを知って欲しかったのだ。
シャルル王子は「ディヴィとクリスとは誰だい」と尋ねた。
生まれたばかりの仔狼(弟)のことは内緒だと、父親達にも言い含められていたため、一瞬、アレキサンドラはしまったと思う。どう答えようかと迷っていると、そばにいたアンヌが「アレキサンドラ様がお飼いになっている仔犬です」と答えた。
アンヌは何度かフィリップの屋敷を、送り迎えで訪れている時に、仔犬の名を呼ぶ声も耳にしていたのだ。
仔犬にこうした焼き菓子を食べさせてもいいものだろうかと、セーラ妃は思ったが、その辺りの判断はバーナード騎士団長達がやってくれるだろうと、侍従に命じて、アレキサンドラが大好きな焼き菓子を籠に詰めさせ、白い布をかけて渡した。
その焼き菓子を、アンヌはフィリップに手渡したのだ。
焼き菓子を受け取り、フィリップは軽く頭を下げ、アンヌを見送った。
アレキサンドラのキャッキャッと笑う声とドタバタと走り回る物音が響いている。きっと仔犬達と屋敷中走り回っているのだろう。
シャルル王子の幼い婚約者。
“王家の剣”として忠実な王の騎士で、先の竜退治を為した英雄たる男の一人娘。
アレキサンドラの父親はそういう人物だった。
そしてアレキサンドラを溺愛している。
彼の伴侶は、同じ騎士団の副騎士団長で、金色の髪の非常に美しい男性だった。
アレキサンドラの青い瞳は、その副騎士団長と同じで、だけどその目元は、父親の騎士団長と同じもの。
男同士で子を為すことは出来ない。
だから、バーナード騎士団長が、フィリップ副騎士団長の親族の女性に子を産ませたのではないかという憶測が流れていた。
けれど、母親の影は全くチラついてこない。
興味を持った貴族の一人が、よく当たる占い師に、金を払ってアレキサンドラのことを占わせたことがあったが、不思議なことに、水晶球には、母親の女の姿は浮かび上がらず、父親達の姿だけが浮かび上がったという。
奇妙なことだった。
侍女のアンヌがいなくなると、すぐさまマグルが籠からお菓子を取り出して、勝手に用意した皿に並べ始めた。
マグルおじさんには隠し事なく、何を話しても良いと言われているアレキサンドラは、気を緩めた様子で、マグルおじさんのそばに座る。その膝には当然のように二頭の仔犬がもたれかかっていた。
「うお、サンドラちゃんでかした!! こりゃうまそうな菓子だ」
マグルは、アレキサンドラのことを略してサンドラと呼んでいた。
アレキサンドラという名は、呼ぶには長すぎると言うのだ。
「そうでしょう。とても美味しいお菓子だったの。美味しいと言っていたら、セーラ様がお持たせして下さったの」
セーラはアレキサンドラに、殿下付けで呼ばないように言っていた。
自分の娘になるのだからと言っている。気が早いことだとフィリップは思っていた。
そして、娘の将来の婚約破棄に期待しているバーナードは、それを聞いた時、少しだけ困った顔をしていた。あまり親しくなりすぎても困ると思いつつも、可愛がられていることは嬉しくもある。複雑な気持ちだった。
貝の形のお菓子を、一つ手に取ったバーナードは、それを口にすると、驚いたように眉を上げた。
「ああ、旨いな」
「そうでしょう!! お父様もきっとお好きだと思ったわ」
そう言って笑顔を見せるアレキサンドラの頭に手をやり、バーナードは優しく撫でた。
「ありがとう、アレキサンドラ」
仔犬達がクゥンクゥンと鳴いて、菓子をせがむ。アレキサンドラは焼き菓子を小さくちぎって弟達の口に入れる。
「ゆっくり食べるのよ。でないとお喉に詰まってしまいますからね。ディヴィ、クリス」
そう、お姉さんらしく言うのだった。
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