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第二十九章 豊かな実り
第五話 嵐の予感
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薄暗い地下水路で、“黒の司祭”が見事、灰色の巨体をくねらせる海の魔獣、ウツボの大型魔獣を呼び出したのを見た時、ラーシェは不気味なものを見るようにそれを眺めていた。
そしてすぐさま、ラーシェと“黒の司祭”はそばについていた下級悪魔達の案内で、魔界への“転移魔法陣”をくぐっていく。
ラーシェと“黒の司祭”の二人は、あの大型魔獣が地下水路から這い出て、都で暴れる様子までは見届ける必要はないと言われていた。
牛頭の悪魔のオロバスは、無事に二人が戻って来て、海の大型魔獣を呼び出せたことに満足そうだった。
平伏している“黒の司祭”に尋ねる。
「あと、何度魔獣を呼び出せば、道が完成するのだ?」
「ハッキリとは言えませぬが、あと二回ほど呼び出せば道は出来るでしょう」
それにはオロバスは嬉しそうな顔をした。
「聞いたか、ラーシェ。お前の願いはあとたったの二回で叶うことになる」
「ええ」
美しい淫魔の頤を持ち上げ、その宝石のような輝く紫色の瞳を覗き込むようにして言った。
「お前の願いはもうすぐ叶う。お前が生き返らせたいと望んだあの男は生き返るだろう」
そう言いながら、オロバスはラーシェの耳朶を食み、その手は胸元をまさぐっていた。
オロバスは真実を告げる悪魔であるから、間違いなく、それは真実だった。
海の悪魔トリトーンは召喚主の願いを叶えてくれる。
だが、元のハデス騎士団長のまま、人間として生き返るとは告げていない。
真実の悪魔、オロバスは聞かれていないからだ。
悪魔の手によって死した人間が生き返るのだから、その身がただの人間のまま生き返るとはとても思えない。
人間の皮を被った、何か別のものとして生き返るだろう。
それを知ることがあっても、この美しい青年の淫魔は彼の復活を願うのだろうか。
(でもきっと、彼は望むだろう。愛しいあの男の復活を願うだろう。愛した分だけ狂ってしまっているのだから)
オロバスは思った。
(それはきっとレブランにも同じところがある。喪われた者を嘆いて、そしてその嘆きゆえに、喪われた魂に執着している)
吸血鬼のレブランが砕かれた神の魂を集め、その魂をもう一度器に入れて蘇らせようとしていることと同じではないか。
淫魔のこの青年もまた、喪われた男の身を蘇らせるために、悪魔にその身を売り渡した。
共に、喪った者を乞い願う気持ちが強すぎる故のことだった。
諦めることが出来ないその感情が、何もかも歪めて壊してしまうことを、彼らは知っているのだろうか。
「では、次の魔獣を呼び出す準備を始めろ」
オロバスは“黒の司祭”に命じる。
だが、床に頭を擦りつけるように平伏している“黒の司祭”は、震える声で告げた。
「恐れながら、……今まで貯めておりました“贄”が足りなくなりそうです。次の召喚をすぐに行うことは難しいです」
今までの召喚は、これまで時間を掛けて貯めていた、子供達の“贄”のストックがあったからできたことだった。
椅子に座った悪魔の男は、足を組み考え深気であった。
「分かった。どちらにせよ、トリトーンを呼ぶ時にも大量の贄が必要であろう」
「はい」
「私の友の悪魔に、トリトーンを地上に呼ぶ話をしたところ、大層興味を持ってくれた。協力してくれることになった」
「大変ありがたいことでございます」
感激して、痩せ細った“黒の司祭”は何度も頭を下げている。
「知っての通り、我々悪魔はそのまま地上に現れることは禁じられている。禁じられているというよりも、弾かれるというのが正確だろう」
だからこそ、トリトーンなどの大物の悪魔を呼ぶ時には道を作る必要がある。神々が禁止しているソレを強引にこじ開けるようにして、道を貫くのだ。
「だが、下僕を使うことは弾かれない」
「目立つことになるのではないですか」
そう懸念の声を上げるラーシェの唇に、オロバスは口づけした。
「心配してくれるのか、ラーシェ。嬉しいぞ」
目立つことによって自分の居場所を、吸血鬼レブランに気付かれてしまうことの方こそ、ラーシェは懸念していた。
レブランが、恐ろしい力を持つ吸血鬼であることをラーシェは知っているのだ。
以前、ラーシェを閉じ込めていた人間達を邪魔だと言って、レブランが一人残らず殺し尽くしたことがあった。そこにはためらいも躊躇もなかった。彼は死臭の漂う多くの人間達の屍の前でも表情を変えずに立っていた。
レブランは恐ろしい男だった。
彼の前では、他人の命の価値は極めて軽い。
もちろん、今、自分が一緒にいる男も、悪魔ゆえのネジの外れたところがあることは否めなかった。彼らにとっても、人間は儀式を行うための贄であり、壊しても構わない玩具であった。
「目立つことになるとしても大丈夫だ。我々はあくまで魔界にいる。下僕を使って手を伸ばすだけだ。ああ、ようやく友も到着したようだ。紹介しよう」
オロバスは、突如空間を歪めて現れた、大きな茶色の甲虫を紹介した。
ラーシェも“黒の司祭”も、その蟲の出現には、度肝を抜かれた。
悪魔というのは、人の姿を取っているとは限らない。
その場に現れたのはまさしく蟲だった。六本の関節のある足を持つ、丸みを帯びた甲虫である。
蟲は非常に大きくて、部屋いっぱいになるほどの巨体であった。
不気味さと恐ろしさに、ラーシェの顔も青ざめる。
甲虫の悪魔は触角を動かしながら、人の言葉ではない音を響かせながら、オロバスと会話を交わしていた。
「贄を作ることは、わが友の甲虫の悪魔が全て請け負ってくれる。早速今から働いてくれるそうだ」
蟲は、振動のような音を上げた。
途端、地上では胡桃大の甲虫が、森から林から黒い波のように無数に現れては、地上の人々を襲い始めた。
半刻も経たないうちに、甲虫に齧りつかれ、口元を覆われ、息をすることが出来なくなったおびただしい死体が路上に溢れ、運よく逃げられた者達は慌てて家の扉を閉めて、窓を固く閉ざして震えていた。
ランディア王国の緑豊かな南西地方を襲ったその奇禍のような現象で、命を落とした者は二千を越したという。
レブランは、ランディア王国の南西地方を襲ったその蟲被害の話を聞いた時、深々とため息をついた。
それでようやく彼も、どうやら悪魔がこのランディア王国を騒がしていることに気が付いたのだ。
配下のネリアとゼトゥらを呼んで話をした。
「悪魔族には、甲虫の悪魔というものがいる。南西地方で人を襲い、人を喰らった無数の甲虫は、おそらく甲虫の悪魔によるものだろう。長い事、地上で悪さをしていなかったこの悪魔が、この機会に出て来たことと、久方ぶりの悪魔召喚の儀式が開かれて、海の魔獣が呼び出されていることに、関連性が感じられる。共に悪魔に関するものだからな」
「レブラン様、いかがなさるのですか」
配下の女吸血鬼の問いかけに、レブランは顎に手をやり、「甲虫の悪魔に対して使者を立てる。私のいるこのランディア王国で暴れられては困るのだ。甲虫の悪魔から、“黒の司祭”を抱えている者にも私の言葉は伝わるだろう」と告げた。
それは言外に、自分のいる国以外では、暴れても構わないということを示していた。
そもそもレブランが悪魔召喚の儀を阻止したいと思ったことも、自身が富を築いているこの国をあまり脅かして欲しくない、その利己的な思いだけであったからだ。
他国で暴れられるのは一向に構わない。そうした身勝手な吸血鬼でもある。
「アルセウス王国へ流れる可能性はありますが」
あの国には、バーナード騎士団長の隠し子で、“淫魔の王女”位を持つバートがいる。
そこに災いが起こってはマズイのではないかと、ネリアは懸念したのだ。
「悪魔達によって、バーナード騎士団長が苦労するのはどうでもよい」
あくまであの騎士団長には、反感を抱いているところがあるレブランだった。
「だが、バート少年が悪魔に連れ去らわれることは困る。……事が終わるまで、ゼトゥ、お前はアルセウスに行け。バート少年の身を守るのだ」
「はい」
ゼトゥは恭しく頭を下げながらも頬を紅潮させていた。
この大男の吸血鬼が、あのバートという少年に想いを寄せていることは、レブランも知っていた。
あわよくば二人がくっついてくれれば、バート少年の実らせる子も手に入れやすいとまで、レブランは考えていた。
そしてゼトゥはゼトゥで、再びあの黒髪の少年に会えることを期待して、この命令を喜んで拝命したのだった。
アルセウス王国で、バーナード騎士団長は王宮大会議室での御前会議の最中、ゾクリと背筋を震わせた。
隣に座るフィリップ副騎士団長が怪訝そうな表情で、「どうなさったのですか、団長」と聞いてくるが、バーナードは「……何でもない」と呟いた。
そう呟きながらも、胸の奥にはふつふつと、近づいてくる嵐の気配を感じていた。
そしてすぐさま、ラーシェと“黒の司祭”はそばについていた下級悪魔達の案内で、魔界への“転移魔法陣”をくぐっていく。
ラーシェと“黒の司祭”の二人は、あの大型魔獣が地下水路から這い出て、都で暴れる様子までは見届ける必要はないと言われていた。
牛頭の悪魔のオロバスは、無事に二人が戻って来て、海の大型魔獣を呼び出せたことに満足そうだった。
平伏している“黒の司祭”に尋ねる。
「あと、何度魔獣を呼び出せば、道が完成するのだ?」
「ハッキリとは言えませぬが、あと二回ほど呼び出せば道は出来るでしょう」
それにはオロバスは嬉しそうな顔をした。
「聞いたか、ラーシェ。お前の願いはあとたったの二回で叶うことになる」
「ええ」
美しい淫魔の頤を持ち上げ、その宝石のような輝く紫色の瞳を覗き込むようにして言った。
「お前の願いはもうすぐ叶う。お前が生き返らせたいと望んだあの男は生き返るだろう」
そう言いながら、オロバスはラーシェの耳朶を食み、その手は胸元をまさぐっていた。
オロバスは真実を告げる悪魔であるから、間違いなく、それは真実だった。
海の悪魔トリトーンは召喚主の願いを叶えてくれる。
だが、元のハデス騎士団長のまま、人間として生き返るとは告げていない。
真実の悪魔、オロバスは聞かれていないからだ。
悪魔の手によって死した人間が生き返るのだから、その身がただの人間のまま生き返るとはとても思えない。
人間の皮を被った、何か別のものとして生き返るだろう。
それを知ることがあっても、この美しい青年の淫魔は彼の復活を願うのだろうか。
(でもきっと、彼は望むだろう。愛しいあの男の復活を願うだろう。愛した分だけ狂ってしまっているのだから)
オロバスは思った。
(それはきっとレブランにも同じところがある。喪われた者を嘆いて、そしてその嘆きゆえに、喪われた魂に執着している)
吸血鬼のレブランが砕かれた神の魂を集め、その魂をもう一度器に入れて蘇らせようとしていることと同じではないか。
淫魔のこの青年もまた、喪われた男の身を蘇らせるために、悪魔にその身を売り渡した。
共に、喪った者を乞い願う気持ちが強すぎる故のことだった。
諦めることが出来ないその感情が、何もかも歪めて壊してしまうことを、彼らは知っているのだろうか。
「では、次の魔獣を呼び出す準備を始めろ」
オロバスは“黒の司祭”に命じる。
だが、床に頭を擦りつけるように平伏している“黒の司祭”は、震える声で告げた。
「恐れながら、……今まで貯めておりました“贄”が足りなくなりそうです。次の召喚をすぐに行うことは難しいです」
今までの召喚は、これまで時間を掛けて貯めていた、子供達の“贄”のストックがあったからできたことだった。
椅子に座った悪魔の男は、足を組み考え深気であった。
「分かった。どちらにせよ、トリトーンを呼ぶ時にも大量の贄が必要であろう」
「はい」
「私の友の悪魔に、トリトーンを地上に呼ぶ話をしたところ、大層興味を持ってくれた。協力してくれることになった」
「大変ありがたいことでございます」
感激して、痩せ細った“黒の司祭”は何度も頭を下げている。
「知っての通り、我々悪魔はそのまま地上に現れることは禁じられている。禁じられているというよりも、弾かれるというのが正確だろう」
だからこそ、トリトーンなどの大物の悪魔を呼ぶ時には道を作る必要がある。神々が禁止しているソレを強引にこじ開けるようにして、道を貫くのだ。
「だが、下僕を使うことは弾かれない」
「目立つことになるのではないですか」
そう懸念の声を上げるラーシェの唇に、オロバスは口づけした。
「心配してくれるのか、ラーシェ。嬉しいぞ」
目立つことによって自分の居場所を、吸血鬼レブランに気付かれてしまうことの方こそ、ラーシェは懸念していた。
レブランが、恐ろしい力を持つ吸血鬼であることをラーシェは知っているのだ。
以前、ラーシェを閉じ込めていた人間達を邪魔だと言って、レブランが一人残らず殺し尽くしたことがあった。そこにはためらいも躊躇もなかった。彼は死臭の漂う多くの人間達の屍の前でも表情を変えずに立っていた。
レブランは恐ろしい男だった。
彼の前では、他人の命の価値は極めて軽い。
もちろん、今、自分が一緒にいる男も、悪魔ゆえのネジの外れたところがあることは否めなかった。彼らにとっても、人間は儀式を行うための贄であり、壊しても構わない玩具であった。
「目立つことになるとしても大丈夫だ。我々はあくまで魔界にいる。下僕を使って手を伸ばすだけだ。ああ、ようやく友も到着したようだ。紹介しよう」
オロバスは、突如空間を歪めて現れた、大きな茶色の甲虫を紹介した。
ラーシェも“黒の司祭”も、その蟲の出現には、度肝を抜かれた。
悪魔というのは、人の姿を取っているとは限らない。
その場に現れたのはまさしく蟲だった。六本の関節のある足を持つ、丸みを帯びた甲虫である。
蟲は非常に大きくて、部屋いっぱいになるほどの巨体であった。
不気味さと恐ろしさに、ラーシェの顔も青ざめる。
甲虫の悪魔は触角を動かしながら、人の言葉ではない音を響かせながら、オロバスと会話を交わしていた。
「贄を作ることは、わが友の甲虫の悪魔が全て請け負ってくれる。早速今から働いてくれるそうだ」
蟲は、振動のような音を上げた。
途端、地上では胡桃大の甲虫が、森から林から黒い波のように無数に現れては、地上の人々を襲い始めた。
半刻も経たないうちに、甲虫に齧りつかれ、口元を覆われ、息をすることが出来なくなったおびただしい死体が路上に溢れ、運よく逃げられた者達は慌てて家の扉を閉めて、窓を固く閉ざして震えていた。
ランディア王国の緑豊かな南西地方を襲ったその奇禍のような現象で、命を落とした者は二千を越したという。
レブランは、ランディア王国の南西地方を襲ったその蟲被害の話を聞いた時、深々とため息をついた。
それでようやく彼も、どうやら悪魔がこのランディア王国を騒がしていることに気が付いたのだ。
配下のネリアとゼトゥらを呼んで話をした。
「悪魔族には、甲虫の悪魔というものがいる。南西地方で人を襲い、人を喰らった無数の甲虫は、おそらく甲虫の悪魔によるものだろう。長い事、地上で悪さをしていなかったこの悪魔が、この機会に出て来たことと、久方ぶりの悪魔召喚の儀式が開かれて、海の魔獣が呼び出されていることに、関連性が感じられる。共に悪魔に関するものだからな」
「レブラン様、いかがなさるのですか」
配下の女吸血鬼の問いかけに、レブランは顎に手をやり、「甲虫の悪魔に対して使者を立てる。私のいるこのランディア王国で暴れられては困るのだ。甲虫の悪魔から、“黒の司祭”を抱えている者にも私の言葉は伝わるだろう」と告げた。
それは言外に、自分のいる国以外では、暴れても構わないということを示していた。
そもそもレブランが悪魔召喚の儀を阻止したいと思ったことも、自身が富を築いているこの国をあまり脅かして欲しくない、その利己的な思いだけであったからだ。
他国で暴れられるのは一向に構わない。そうした身勝手な吸血鬼でもある。
「アルセウス王国へ流れる可能性はありますが」
あの国には、バーナード騎士団長の隠し子で、“淫魔の王女”位を持つバートがいる。
そこに災いが起こってはマズイのではないかと、ネリアは懸念したのだ。
「悪魔達によって、バーナード騎士団長が苦労するのはどうでもよい」
あくまであの騎士団長には、反感を抱いているところがあるレブランだった。
「だが、バート少年が悪魔に連れ去らわれることは困る。……事が終わるまで、ゼトゥ、お前はアルセウスに行け。バート少年の身を守るのだ」
「はい」
ゼトゥは恭しく頭を下げながらも頬を紅潮させていた。
この大男の吸血鬼が、あのバートという少年に想いを寄せていることは、レブランも知っていた。
あわよくば二人がくっついてくれれば、バート少年の実らせる子も手に入れやすいとまで、レブランは考えていた。
そしてゼトゥはゼトゥで、再びあの黒髪の少年に会えることを期待して、この命令を喜んで拝命したのだった。
アルセウス王国で、バーナード騎士団長は王宮大会議室での御前会議の最中、ゾクリと背筋を震わせた。
隣に座るフィリップ副騎士団長が怪訝そうな表情で、「どうなさったのですか、団長」と聞いてくるが、バーナードは「……何でもない」と呟いた。
そう呟きながらも、胸の奥にはふつふつと、近づいてくる嵐の気配を感じていた。
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