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第4章 ちびっこ怪獣三匹、仲間と協力して戦利品を吟味する

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 下手をするとサバイバル生活をしながら何日もかけて人里を探して歩かなければならなかったかもしれないことを考えると、小さいながらもこの地図は大当たり。
 大事にしなければならない物資に分類して、なくさないよう、魔法の鞄マジックバッグにしまっておく。

「こっちの大きい魔法の鞄マジックバッグもアタリじゃないか?」

 ケースケが、ふと気づいたようにガラクタの中から古ぼけたショルダーバッグを拾い上げる。
 薄汚れているだけでなく、生地が傷んでいたので不要品として分類されたものだ。

「んでもソレ、倉庫ひとつ分くらいの容量しかなくて、時間停止機能もついてないヤツだぞ?」

 魔法の鞄マジックバッグの中には魔法の鞄マジックバッグを収納できなかったため、ショルダーバッグの性能を調べたのはユーゴの『神の目』だ。
 一応、中を確認しておいて欲しいと言われ、内容物のチェックをしたのは光太である。

 入っていたのは干からびた食料だったと思われるモノと、ひと塊になったなにかの毛皮に、小袋に入ったいくつかの魔石。
 あとは、最低限の野営道具。
 どれもこれも、長い年月にさらされ、かなり劣化していた。
 アタリと言われても、ピンとこない光太である。

「だからだ。オレたちの魔法の鞄マジックバッグは、導くもの大精霊がくれた特別製だろう? このショルダーバッグの機能が普通なんだったら、目立つ」

 導くもの大精霊が用意してくれたウエストポーチは、無限収納であるだけでなく、時間停止の機能もついている。
 おまけに鑑定機能まであるとなれば、目立つどころの話ではない。

 ユーゴの『神の目』は、魔法の鞄マジックバッグを高級品だと告げている。
 古びて煤けたショルダーバッグでさえ、希少品だと表示されたのだ。
 導くもの大精霊が用意したものともなれば、言うまでもない。

「ああ、確かに。全員が規格外の魔法の鞄マジックバッグを持ってるだなんて知られたら、よくない人たちに目をつけられちゃいそう」

「だろう? だから、魔法の鞄マジックバッグはコレしかないことにして、大内先生に持ってもらうのがいいと思う」

 導くもの大精霊の頼みをきいてダンジョンを攻略するなら、ダンジョンがある場所まで旅をする必要がある。
 その過程で村や街に立ち寄る際、魔法の鞄マジックバッグは代表者しか持っていないように見せる方が、余計なトラブルを呼ばずに済む。

 それに、本当に必要なモノはそれぞれが自分のウエストポーチに入れておけば、万が一ショルダーバッグを盗まれたとしても惜しくない。
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