からたちの道を君と二人で歩いていた

いつもの放課後。帰り道。僕は親友と二人で歩いてゆく。
からたちの生け垣の向こうから聴こえてくるのは、カノン。

──違うだろ。これは輪唱の曲だよ。

小さな諍い。少しずつ覚える違和感。ねえ、僕たちずっと二人だけだった?

僕はキミと歩いてゆく。
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