5 / 11
第二章 彼からみた彼女の話※
その2
しおりを挟む
子供が食べていたパンが目を離した隙に無くなって、代わりに窓の向こうで白い猫が走っていた。うなじの辺りだけ橙色の毛色のある、それはまるで子供が好きなあんずジャムが白い食パンに落ちた様な、そんな柄。だからあれは猫じゃ無いんだ。食べられたくないパンが逃げたんだ、と黒猫が追いかける。
途中の絡みはすっかり忘れてしまったけど、黒猫は最後まで納得しなかったことを覚えている。だからパンでは無いことを確かめるために、白猫のあんずジャムの様な橙色の毛をひと舐めするんだ。毎日、毎日。
それが、なんだか自分の心にひどく印象に残った。性のことなどなにも分からない年頃だったけど、なにか黒猫の執着心や、舐めるという行為に隠された淫靡な空気を感じていたんだと思う。
そんな幼い頃の感性が、彼女を抱きとめた瞬間に甦った。
彼女を抱くと、なぜか匂いを嗅ぎたくなる。
うなじを猫の様に一舐めして、あんずジャムの味がしないか確認したくなる。
彼女がジャム付きパンじゃ無いことを確認したら、次に本来の彼女の味を知りたくなる。
だから俺は、自分の舌を彼女に這わす。
背骨に沿って腰まで降りたら、彼女を表に返してまた首元から鎖骨、脇、乳房へ。飽きることなく丹念に舌でなぞる。時々思い出した様に強く吸って、自分の証を残していって。
乳房を寄せる様に両手で包むと、乳輪に沿って舌を動かす。てのひらにしっとりと吸い付く肌の感触が心地好い。舌の動きにビクビク反応する彼女の様が楽しい。わざと触れないでいるのに、舌をゆっくりと何周かさせると乳輪が張り詰め、乳首がぷくっと勃ってくる。
その体の変化を愉しんでいると、自分のつむじに視線を感じた。
顔を上げると、潤んだ瞳で俺を見つめる彼女と目が合う。
「……ね?」
たった一音だけの短いお願い。なのになぜこんなにも心を騒つかす力を持っているんだろう。
俺は彼女の目を見つめたまま、舌を尖らせて乳首を突く。まずは左側。その間、右の乳房は手で丁寧に揉み込み、乳首は指で摘んで刺激を与えることを忘れない。
「んっ!」
息を呑む彼女。まるで電流が流れた様にびくりとする。
グミのように弾力のある乳首の感触を舌先だけで楽しんでから、今度は唇で挟み込んだ。舌先で突くのは止めずに、唇を左右に擦り合わせる動作を追加する。
「やん! あ、や……!」
彼女のため息が嬌声へと変わっていく。もっと、気持ち良くなってほしい。もっと我を忘れて快楽に溺れて欲しい。俺の手で、舌で、そして性器でもっと善がって。
まるで祈る様にそう思いながら、丹念に胸を愛撫した。彼女の脚がじれったそうに擦り合わされるが、あえて気が付かない振りをして、下乳から腹部へとゆっくり唇でなぞってゆく。そして彼女の片脚をゆっくりと持ち上げると、膝頭から太腿にかけてをやわやわと食んだ。
彼女の喘ぐ声が高く、細く、すすり泣くように断続的に続いていく。
もっとよく見えるようにと、彼女の両膝を曲げてから股間を広げた。
「ねえ、もう染み出ちゃっているね」
ぐっしょりと濡れて、用をなさなくなったショーツを見て囁いた。
「や、恥ずか、し……」
思わずといった体で彼女が顔を隠すが、その仕草がどんなに俺を煽るのか、分かっていない。そしてどんなに苛めたくなってしまうのかも。
途中の絡みはすっかり忘れてしまったけど、黒猫は最後まで納得しなかったことを覚えている。だからパンでは無いことを確かめるために、白猫のあんずジャムの様な橙色の毛をひと舐めするんだ。毎日、毎日。
それが、なんだか自分の心にひどく印象に残った。性のことなどなにも分からない年頃だったけど、なにか黒猫の執着心や、舐めるという行為に隠された淫靡な空気を感じていたんだと思う。
そんな幼い頃の感性が、彼女を抱きとめた瞬間に甦った。
彼女を抱くと、なぜか匂いを嗅ぎたくなる。
うなじを猫の様に一舐めして、あんずジャムの味がしないか確認したくなる。
彼女がジャム付きパンじゃ無いことを確認したら、次に本来の彼女の味を知りたくなる。
だから俺は、自分の舌を彼女に這わす。
背骨に沿って腰まで降りたら、彼女を表に返してまた首元から鎖骨、脇、乳房へ。飽きることなく丹念に舌でなぞる。時々思い出した様に強く吸って、自分の証を残していって。
乳房を寄せる様に両手で包むと、乳輪に沿って舌を動かす。てのひらにしっとりと吸い付く肌の感触が心地好い。舌の動きにビクビク反応する彼女の様が楽しい。わざと触れないでいるのに、舌をゆっくりと何周かさせると乳輪が張り詰め、乳首がぷくっと勃ってくる。
その体の変化を愉しんでいると、自分のつむじに視線を感じた。
顔を上げると、潤んだ瞳で俺を見つめる彼女と目が合う。
「……ね?」
たった一音だけの短いお願い。なのになぜこんなにも心を騒つかす力を持っているんだろう。
俺は彼女の目を見つめたまま、舌を尖らせて乳首を突く。まずは左側。その間、右の乳房は手で丁寧に揉み込み、乳首は指で摘んで刺激を与えることを忘れない。
「んっ!」
息を呑む彼女。まるで電流が流れた様にびくりとする。
グミのように弾力のある乳首の感触を舌先だけで楽しんでから、今度は唇で挟み込んだ。舌先で突くのは止めずに、唇を左右に擦り合わせる動作を追加する。
「やん! あ、や……!」
彼女のため息が嬌声へと変わっていく。もっと、気持ち良くなってほしい。もっと我を忘れて快楽に溺れて欲しい。俺の手で、舌で、そして性器でもっと善がって。
まるで祈る様にそう思いながら、丹念に胸を愛撫した。彼女の脚がじれったそうに擦り合わされるが、あえて気が付かない振りをして、下乳から腹部へとゆっくり唇でなぞってゆく。そして彼女の片脚をゆっくりと持ち上げると、膝頭から太腿にかけてをやわやわと食んだ。
彼女の喘ぐ声が高く、細く、すすり泣くように断続的に続いていく。
もっとよく見えるようにと、彼女の両膝を曲げてから股間を広げた。
「ねえ、もう染み出ちゃっているね」
ぐっしょりと濡れて、用をなさなくなったショーツを見て囁いた。
「や、恥ずか、し……」
思わずといった体で彼女が顔を隠すが、その仕草がどんなに俺を煽るのか、分かっていない。そしてどんなに苛めたくなってしまうのかも。
1
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる